レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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2位
1回
2012/01訪問 2012/03/20
【本日の独り言】
ここは本当に特別。
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12/01 再訪問
恋人に会いたい。
ある意味、自分の中で森田さんの顔を見て、会話する。
この行為は、そういった感覚に似たものがある。
会うことで日々の嫌なことも忘れ、心から安心出来て。
まさに森田さんの人徳だと思う。
初めて森田さんとお会いしてから、約一年半。
今回の旅の最後の食事はやはり小松弥助以外に思いつかなかった。
新年は1月7日から。
その翌日に伺った。予約をしたのは、11月半ば。
今年81歳にも関わらず、前回お見受けした時と変わらず、お元気だった。
お弟子さんも前回より貫禄が出てきたように見えた。
至福の時間はいつもの通り、赤烏賊から始まった。
• 赤烏賊
• 炙ったトロ
• 甘海老
• 雪紅葉(香箱蟹)
• 白山(漬け鮪、雲丹、山芋)
• うなきゅう巻
• 梅貝
追加
• 小肌
• 鯖
• 漬け鮪
• ねぎトロ
雪紅葉や白山という名付けも素敵。
ネタは賛否両論あるようだけど、ここはね、もう僕の中では特別なの。
その空間にいて、森田さんを見て、会話し、鮨を食べる。
最後の晩餐のお店を選べるのであれば、小松弥助か鳥重かというレベル。
それだけ特別なお店。
お土産として頼んでおいた弥次喜多は帰りの空港のラウンジで。
日本一のおむすびかも知れない。
本当は一年に一度は行きたい。
また会いに行きます。
10/09
夏休みなので、金沢へ。
お目当ての一つである寿司に関しては、小松弥助と乙女寿司。
まずは、小松弥助。
ずいぶん前から金沢に行く際には、必ず立ち寄ろうと思っていたお店。
約一ヶ月前からの予約。
当日は小松空港からバスで金沢駅前まで移動し、駅前のホテルに荷物を預け、予約していたお昼の13時に訪問。
APAホテルの一階部分にお店は設けられていて、お世辞にも外観の雰囲気は良いとは言えない。
でも、店内に入るとそこにはご主人の森田さんの空間があった。
79歳とは思えないほどの肌の艶、そしてしっかりした眼差し、気さくなオーラ、そして笑顔が迎えてくれる。
「一通り握っていくからなぁ、嫌いなもんはないかぁ?」とこの言葉で始まる。
おまかせの構成は、ほとんど決まっている。
非常に繊細な包丁捌きから仕上げられた赤烏賊、絶妙な炙り加減の鮪、甘海老、うに漬け山かけ、鰻胡瓜巻、バイ貝は定番。
これらに蛤で一通り。決して量は多くないけど、量以上の満足感が得られる。
赤烏賊は3枚に切り分けられ、それらをさらに細く切って、シャリの上に盛られた様子は、もう芸術品。
塩と酢橘のみで頂く。素晴らしい。
炙りの鮪もほんのり表面だけに火が入れられており、上質な脂が滲み出てきていた。
うに漬け山かけ丼はご主人のお気に入りの器に入れられて。量も上品で器とのバランスがセンスを感じる。
鰻胡瓜巻は、写真用に見栄え良く切って頂けた。熱々の鰻にひんやりした胡瓜。そして海苔が旨かった。
バイ貝はおおぶりで、コリコリ感、そして磯野も香りも十分。
森田さんの「美味しいやろぉ?」と言う投げかけに、心底からうなずいて答える。
鮨の他にも瑞々しい水茄子や松茸の香りが素晴らしいお味噌汁にも笑みが。
一通り食べ終わると、追加へ。
この日のネタは蒸し鮑、アラ、ネギトロ、穴子、漬けが用意されていた。
僕は穴子、漬けとアラ、連れは蒸し鮑とうにを。
穴子は塩と酢橘の皮を擦ったもので。季節によって、酢橘が柚子に変わるみたい。
アラも身の締まりがいいし、漬けもさすが。
1時間半ぐらいの滞在だったけれど、森田さんと色々話すことが出来た。
東京には頻繁に来られているみたいで、寿司屋はもちろんのことフレンチがお好きのようでよく食べに行かれるとのこと。
フレンチだと恵比寿のモナリザがお気に入りのようで、ご高齢にも関わらず、フルコースを堪能するそう。
お寿司に関しては、さすが全国区の森田さんはすきやばし次郎の次郎さんとも親交が深いよう。
お店に食べにいくと、次郎さんもいつも以上に背筋をピンと伸ばすのだそう。
「いつまで経っても勉強せんとなぁ」という森田さんの言葉が心に響いた。
僕の地元の福岡ではどの辺りがお好きですかと尋ねると、小倉のもり田や天寿し、福岡市内だとやま中や吉冨寿しと教えて頂きました。
吉冨寿しは前から気になっていたし、今月福岡に帰る機会があるので、行ってみたいと思う。
東京や九州、北海道等から日帰りで食べにくるお客さんも多いらしい。
確かに、そこまでしてここのお寿司を食べにくる価値はあると思うし、ここで食べたことのある人は森田さんに会いにくるという方も多いと思う。
僕も少ない滞在時間だったものの、完全に森田さんの人柄に惚れてしまった。
100%全国の熱狂的な小松弥助ファンの一員になってしまった。
こういうお店に食べに行くと、本当に幸せな気分になれる。
ご高齢の森田さんだけど、お体には十分お気をつけて頂き、これからも長く頑張ってもらいたいと思う。
最後にもう一つ、森田さんの言葉。
「心でお寿司を握り、心でお客さんと会話する」
心にどしっとくる森田さんの生き様、そして人柄を表すかのような言葉だったと思う。
3位
1回
2011/03訪問 2012/06/26
【本日の独り言】
小倉の寿司文化は健在。
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11/03 再訪問
前回の訪問から約1年ちょっと。
今回は連れと近々神戸でお店を開く友人シェフの3人で訪問。
予約の電話を入れた際には、名前を告げていないのに、「◯◯様ですね」と。
電話番号もきちんと記録している辺り、お客さんを大事にしている印象を受ける。
前回と同様に14貫のおまかせでお願いした。
基本的には、年間を通して握られるネタはご主人の中である程度確立されているんだと思う。
その基本をベースにして、その時期毎のネタも中には盛り込まれる。
寿司を彩る様々なご主人の研究も進んでおり、時期よって変えてる部分があるんだろうけど、今回は軽く炙った太刀魚に梅肉を乗せたりと前回訪問の時と比べ、また試行錯誤の結果を見れた気がした。
基本14貫に5貫追加。
味のみでなく、目でも楽しむことのできる小倉の創作寿司。
江戸前とはまた違った楽しみがある。
ここは一年に一度通いたいなと思うことの出来るお店。
もり田という素晴らしいお店も小倉にはあるけれど、当分は天寿しにお世話になろうかと思った。
09/12
小倉は博多駅から新幹線を使えば、20分かからないのですが、その距離で4000円近いので、JRでゆっくり実家の最寄り駅である千早駅から小倉へ向かいました。
千早駅から小倉駅までは電車で1時間ぐらいなので、新幹線を使わなくても案外普通にいける距離です。
途中、当時福岡県民にとって人気スポットであったスペースワールド駅を通ったのですが、あまりにもお客さんが居なくて、ある意味、廃墟のようにガラんとしてました。
当時の盛況ぶり知っている自分としては少し寂しい気持ちになってしまいました。
説明不要ですが、この日にいった『天寿し』は『もり田』と小倉二大寿司名店として食べログで有名です。
予約は12月初旬に行なったので、遅かったかなと思いましたが、お昼の時間で予約を入れることが出来ました。駅からは歩いて5分ぐらいで、コレットというデパートの近くにあります。
店内はカウンターのみの6席で、非常に柔らかいほんわかした顔つきをした天野さんがカウンターに立たれています。
ご家族でやられているのでしょうか?お茶を持ってきてくれる女性の方も若い方でした。
電話での予約時に丁寧に簡単な握りの説明をして下さいます。
7貫で5100円、14貫で1万円で握ってくれます。
ちなみにお酒は置いていないので、お酒がどうしてもという方には少し物足りなく感じるかもしれません。
僕は予約時に1万円ぐらいでと伝えていたので、握りのみを今回頂きました。
この日に頂いたものは以下の通り。
お通しで胡瓜が出てきます。これがとても美味しいです。
・大間産まぐろ
まぐろは築地の親しくしているお店から取り寄せているみたいです。
この日のものは6日間寝かしたもので、熟成された非常に深みがある味でした。
正直今まで食べて来たまぐろの概念が変わるようなレベル。
軽く塩をふっていたのですが、この塩が良いアクセントになっていました。
・赤いか
美しく包丁を入れた烏賊はまさに芸術品。
うに、とびこをうえにあしらえて、さらに見たい目の素敵です。
もちっとした身、噛むほどに口に広がる甘みが幸せの一言。
ちなみにこの握りに振りかけられている胡麻は錦胡麻は南瓜なんかの野菜を使っているみたいで、非常に寿司に合います。
天野さんも最近この胡麻をある知り合いに教えてもらったらしく、それ以降非常に気に入って使っているようです。
・車海老半茹で
軽く表面が白くなるぐらいに茹でられた海老は身がしっかりしていて、茹でた部分の食感と生の部分のバランスが良いです。
・〆鯖
茗荷と羅臼昆布は載せられています。
〆具合も柔らかく、良かったです。
・帆立
帆立は非常に甘みの強いつめが今まで続いてきた流れとは対照的に、良かったです。
天野さん曰く「構成もお客さんが飽きないように考えています」とのこと。
・車海老頭
こんがり焼かれていて、こういうの好きです。
・あら
福岡といえばアラ。
二十キロぐらいのものらしく、脂ものっていました。
軽く炙ると上質の脂がこんがりした感じが何ともいえません。
・太刀魚
非常に肉厚で軽く焼かれていますが、非常にふっくらしていてかなり旨かったです。
これはもう一貫食べたかった。
・漬け
非常に甘い漬け。
これもわざとこういう味付けにしてアクセントを置いているとのこと。
僕はこれに関しては、少しくどく感じました。
・鱚
軽く炙って柚子胡椒が添えられています。
鱚の淡白な味と柚子胡椒の香りが良いです。
・鯵
粉末状にした醤油をかけています。
面白いですね、こういうの。
口に広がる醤油の香りと鯵のもっちり感が良かった。
・サザエ
鮑のような書簡でおくらの粘りとの相性良し。
・鯛
福岡ってやっぱり鯛がおいしいです。
肉厚で、錦胡麻との相性グッド。
・虎河豚の白子
炙ってトロトロの状態で噛むと温かいトロトロの白子が口の中に広がります。
シャリと混ざってリゾット上になって、美味しかったです。
・穴子
身がふっくらしていて、口の中ですぐに崩れる感じ。
・合馬産 筍
特別に北九州の合馬産の筍を握って出して下さいました。
これにメロンが付いて、10500円
非常に満足出来るないようです。
天野さんの人柄も素晴らしく、日々寿司を良くするために全国各地を回っているみたいです。
次回は『もり田』も伺いたいと思います。
4位
1回
2012/01訪問 2012/01/18
【本日の独り言】
職人な気質とはこのことか。
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12/01 再訪問
志の助に続き、夜は前回金沢に来た際、お昼に尋ねた乙女寿司。
お店の佇まいが素敵で気に入っている。
この日金沢市内は雪が10センチ程度積もっていたので、さらに凛とした趣が出ており、雪景色の外観写真もつい写真に収めてしまった。
前回同様カウンターで。
ご主人の鶴見さんも相変わらず、職人さんの顔をしていた。
鶴見さんのカウンター内での立ち振る舞いには程よい緊張感がある。
女性の方も以前と変わらずいらっしゃった。聞くところによると、もう8年目らしい。
お酒は初めから日本酒。
菊姫の山廃仕込み。
つまみから頂いた。
・梅貝、寒鰤
・香箱蟹、ずわい蟹
・鱈の白子
・赤なまこ
塩と酢橘で頂く梅貝は何度出てきても飽きない。
コリコリした食感が癖になる。
寒鰤も脂がのっていて、旨い。
香箱蟹は訪問日の翌日が漁の最終日らしく、シーズン最後のもの。
雄のずわい蟹の爪の身と食べ比べできるようにして頂いた。
隣の常連の方はおかわりまでしていた。この時期ならではの楽しみなので、我慢出来ないのも仕方ない。
白子、そして秀逸だったのが赤なまこ。
日本酒に本当に合う。
ここで菊姫に続き、地酒の立山を。
次の焼き物は前回頂いたのどぐろだったため、つまみは終了し、握ってもらった。
・白子の擦り流し
つまみと握りの間に出される白子の擦り流しも柚子の爽やかな香りと白子の濃厚さのバランスがとても良かった。
握りは下記の通り。
・甘海老
・鰤トロ
・しめ鯖
・赤烏賊
・ずわい蟹
・鮪のトロ
・馬糞雲丹
・鯵
・小肌
・中トロ巻(追加)
・干瓢巻(追加)
色が美しい外子が乗った濃厚な甘海老。
この上なくこの日一番素晴らしかった鰤トロ。ここまで旨い鰤の握りは初めてかもしれない。
ご主人が毎回お勧めする鯖も〆具合が好み。
ずわい蟹は足の部分を味噌と共に。みずみずしく、上品な身の甘みも兼ね揃え、そこに濃厚な味噌。
美味しくない訳がない。
小肌はもう少し〆た方が好み。
追加で中トロ巻とかんぴょう巻。
この日は山葵はあまり辛くなく、刺激が物足りなかった部分はあったけれど、両方とも十分に満足。
約2時間。
鶴見さんは口数は決して多くはないけれど、とても人間味のある方だと感じる瞬間が多々あった。
女性の中には多少強面系なので、苦手意識を持つ方も中にはいそうだけれど、僕は中途半端な職人さんよりもビシッとした筋が通った鶴見さんの人柄にはとても好感が昼、夜の二度の訪問で持てた。
金沢市内は多くの有名店があれど、やはり乙女寿司はその地位がぶれることがない理由をご主人を見て感じた。
いい寿司屋だと思う。
また、金沢を訪問する機会にはぜひ立ち寄りたい一軒。
10/08
金沢のお寿司2軒目は乙女寿司。
場所は香林坊のバス停から歩いても5分ぐらいの近距離にありますが、道が結構入り組んでいるので、見つけにくかった。
当日はiPhoneのグーグルマップを見ながら行きましたが、歩くスピードにGPSの位置情報が微妙に追いついてなくて、少し苦労。
あと、行く道にも依るけど、看板が壁に隠れているというのも、ちょっと分かりずらかった理由かも。
当日は12時に予約しており、一番客。
カウンターには若い3代目のご主人と女性の方が立っています。
寿司屋のカウンターに女性が立っているのって、今までなかったので、珍しいなと思いました。
女性の方は握らずに焼き物などを担当。
店内は雰囲気の良いお店で、奥には座敷もあって、仕事でも使えそう。
小松弥助はAPAの一階部分の狭いスペースなので、雰囲気は断然こちらの方が上。
カウンターでいただきました。
僕はつまみを少々出してもらって、連れは握りのみ。
つまみは順に下記の通り。
・真子鰈
・猿海老(ボタン海老)
・生げそ
・のどぐろ
金沢ではボタン海老を猿海老というらしい。
このお店では外子は取られるので、身の部分のみを食べることになります。
甘海老以上の甘みに深さがあり格別。さすが金沢と言ったところ。
生ゲソもプリプリで生姜醤油との合わせも涼しげ。
のどぐろは少し西京焼っぽい感じだったけど、甘みと脂の量が凄かった。
食べた後の皿にも、脂がかなり残ってた。
焼き魚は今回の金沢ではこれ一回だったけど、記憶に残る一品だった。
ここから握り10貫。
・甘海老
猿海老をつまみで出されたため、ちょっと物足りなさを感じた。
・赤烏賊
甘みに関しては、弥助以上のものがあり、まとまりも良かった。
・鯛の昆布締め
しめ具合が好み。鯛のしっとり感もいい。
・バイ貝
弥助に軍配。やはりバイ貝のようなコリコリ系は大きい方が満足感がある。
・中とろ
この日の一番。
とろの脂の旨さが際立っていた。そしてクセがない。
・うに
根岸産のうに。連れはおかわりしてた。
・鯵
身も締まっていて、上に載せられた昆布?との相性も良し。
・いくら
新物らしく、北海道で一足先に解禁になった筋子レベルの物だそう。
皮がまだ薄いのが特徴。
・鯖
標準レベル。
見た目が美しい。
・穴子
弥助同様に酢橘の皮を散らせて。
夏のこの時期はつめより塩の方がいいと思った。
追加で、黒鱚とつまみでいただいた猿海老、大トロを握りで。
鱚は好きなので、あれば大体のお店で注文している。
身がぷりっとしていて、大好き。
大トロより中トロの方が深みがあった気がした。
この量で一人7000円ちょっとぐらい。
ご主人は結構寡黙な方で、たまにネタの産地を言う程度。
でも話しかければ、普通に受け答えしてくれる。
自分のことを「ワシ」とか言ってたので、広島辺りの方なのかなと思った。
唯一悪かった点は、蝿が店内に入ってきていて、ネタの木箱にとまったりしているときに、焼き場担当女性が布巾で客が目の前にいるにも拘らず叩いていたのが気になった。
まぁ、こういう時の対応って結構難しいとは思うけど。
それはさておき、全体的な満足感は十分にあった。
小松弥助も乙女寿司どちらも優劣つけ難い。
あとは個人の好みだと思う。
僕としては、金沢に行った際は、この二軒は毎回マストで訪れたいと思う。
志の助も気になるので、次回の金沢寿司も楽しみ。
5位
1回
2011/10訪問 2012/06/24
【本日の独り言】
シャンパングラスが似合うご主人
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11/10 再訪問
ランチで訪問。
内容は下記の通り。
この日はおまかせで一人5800円程度。
今回ランチなのに、初めて夜出てくる海老しんじょうも出して頂けた。
鱧
蕪のどぐろ
鮪(対馬)
貝柱
鰹の薫製
炙ったしめ鯖
車海老
穴子
海老しんじょう
蒸し鮑
河豚
烏賊雲丹
おくら、茗荷
13貫でこの内容はとても満足が出来る。
定番の蕪の昆布締めとのどぐろを合わせた鮨は格別。
また、薫製にした鰹の香りも素晴らしかった。
そして最後のオクラと茗荷の鮨もご主人の色彩のセンスを感じる。
握るペースが少し早いので、大体いつも1時間以内の滞在だけど、次はゆっくりお酒を飲みながらもいいかなと思っている。
11/04 再訪問
今回は夜に訪問。
店内はお昼とは多少雰囲気が違うけれど、変わらずご主人の暖かい眼差しがお店を包みこんでいる。
つまみは煮こごりから始まり、季節的に最後の寒鰤、そして上品な味の海老しんじょまで。
握りは地物を中心として、ネタにはご主人らしい控えめな装飾。
ランチ同様、握りは12貫。
この日は追加で2貫頂いた。
知人の追加握りには、なんと平目の皮を炙ったものを握ったものまで登場。
ご主人は自転車がご趣味のようで、かなりこの話題になると話が饒舌になる。
かなりの距離を走行するらしい。
ツールドフランスのコースを走るぐらいの徹底的な拘りぶり。
この日はまたご主人の新しい面が見れた気がした。
福岡に帰った際は、かならず一度寄ってみたいお店の一つになった。
10/09
最近、福岡に帰った際は県内の寿司屋に一度は行くようにしている。
今回は先月行った金沢小松弥助のご主人森田さんから紹介された吉冨寿し。
長浜の屋台街からも歩いて5分かからない場所で、ちょうど東芝ビル正面にお店を構えている。
長浜という場所は、土地柄、昔からあまりいいイメージがないのだけれど、このお店は入り口の扉からなんともいえない趣きを出していて、非常にセンスの良さが伺える。
店内に入ると、素晴らしい空間が。
カウンターにはご主人が一人立たれていて、カウンター内には無駄な物が一切ない。
壁か飾られている書や一輪挿しが見事にマッチしている。
むちゃくちゃ好みな空間。わび・さびの世界がそこにはあります。
ここに須田悦弘さんの作品とかすごく合いそうな感じ。
ここは夜、昼ともに5000円のコースのみ。
この日頂いたのは全部で12貫。
鱧からはじまり、河豚、そして珍しいものではおくらや茗荷まで。
シャリの握りは小ぶりで柔らかめ、手でつかむと周りが軽く崩れそうなぐらい。
もう少し重みがあっても良かったかなと思った。
ネタで一番美味しかったのが、奄美の中トロ。
今年食べたマグロの中でも一番美味しかったかもしれない。
ご主人は握っている間もそうじゃないときもほとんど言葉を発しないのですが、こちらが美味しいと言うと、にこっと軽く微笑みます。この笑顔が不思議と言葉で語らずとも、心にメッセージが響いてくるような深いもので、一瞬ご主人が仏様のように見えてしまった。
寿司も良かったけど、この店の空間が繰り返しになるけど、非常に素晴らしかった。
ご主人と空間がもう一体となっている印象。
今回非常にいい自分好みのお店を見つけることが出来たと思う。
森田さん、そしてここのご主人。
このレベルの職人に出会って、そして会話し、料理を頂く。
この上ない幸せな時間だと思う。
6位
1回
2010/09訪問 2013/08/05
【本日の独り言】
いつも素敵なご夫婦
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13/07 再訪問
久しぶりに昼に余裕な時間が出来たので、行ってきました。
ランチは少しだけ値上げして2500円。
料理を作っている時は、常に笑顔を絶やさないご主人。
そして、常にお客さんの食べるタイミングを読む奥様。
理想的な夫婦像だと思う。
相変わらず、ランチは満足。
お昼に幸せをもらって、午後も頑張るのです。
10/09
金沢から東京に戻ってきて、夏休みも後半へ突入。
後半初日は、一ヶ月前から予約していたひろ作でのランチ。
平日しかランチはやっていないので、職場が新橋でない僕はこういう時にしか行けない。
言わずと知れたミシュランの一ツ星。
ご主人の渡辺さんは32歳からお店を始めています。
平日ランチは2300円。
夜の10分の1以下の価格設定。
予約時に12時前に来て下さいとのこと。当日はきちんと12時前に着席。
一階のテーブル席で相席。
料理はまず、生湯葉とうにから始まった。
見た目は湯葉のみだけど、中にうにが挟まれている。
湯葉の滑らかさとゆにの濃厚な風味が口に広がる。
続いて、魳を炙った刺身。
他のレビュアの方は南蛮漬けと書かれているけど、恐らく今回頂いたのは刺身だったかと思う。
ポン酢と葱、そして七味が散らされている。
この魳は口にいれた瞬間に、焼き目の香ばしさが頭まで抜けるような感覚を受けた。
ただただこの余韻を楽しむことに集中して、食べ入ってしまった。
そして、海老、銀杏、穴子の天ぷら。
絶妙に味付けされた大根のみぞれがかけられていて、これがもう言葉にならないぐらい好み。
海老の甘み、銀杏、穴子も素晴らしい。
ご飯ものは鯛のおこわ。
鯛のなかわたで炊いているということもあり、風味がとても良かった。
お米の堅さもいいし、量がかわいい。
そして蕎麦。
のどごしもよく、好みの蕎麦。
これだけの量で2300円なんて素晴らしすぎる。
最後に無花果のデザートまで登場。
酢橘のジュレのようなものがかかっていて、夏にはぴったり。
ランチでここまでの満足感だと、夜は本当に楽しみ。
ご夫婦の人柄も素晴らしいし、こういうお店っていいなって思う。
金沢の森田さん、ひろ作の渡辺さん。
束の間の夏休みにこういう方々のお店で食事出来たことを本当に幸せだと思った。
【一点思ったこと】
隣で食事されていた女性の方々が話に夢中になって、結構料理を残されていたけど、こういうのはやっぱりこのレベルのお店だと、料理人の方に対して大変失礼だと思う。
残された料理を見た時の、あのいつも笑顔のご主人の気持ちをなんだか考えてしまいました。
7位
1回
2009/12訪問 2010/01/11
黒木さんの人柄、料理にかける想い、そしてお客に対する気持ちは素晴らしいの一言。
12月訪問
待ちに待った湯島 一二一へイブの夜に訪問。
一昨年は藪原十区、去年は小十と3年連続で和食。
今年は秋口からこのお店にいこうと思っていて、ちょっと電話する時期が12月初旬で遅く、予約を取れるか心配でしたが、運良く空いてました。
当日は19時半スタートでお店へ向かいました。
お店は江戸時代の桶谷をリノベーションした店内は非常に趣があって、素晴らしかったです。
一階のカウンター席で黒木さんの仕事を見ながらもいいのですが、この日は気を利かせてくれたのか、二階の個室に通してくれました。
二階に個室は二つあるみたいなのですが、ちゃんと個室にはお手洗いも付いていて、非常に満足。
席には本日の献立が書かれた名刺サイズのものが置いてあり、構成を見ると、いくつかここのお店の定番的なメニューを基本に組まれているなと思いました。
本日の献立は下記の通り。
【先付】
・香箱蟹三杯酢掛け
冬の赤い宝石箱と呼ばれる香箱蟹は、とても身がしっかりしていて、卵が沢山入っていて、食感が面白いのと甘みの深いミソ、そして最後は甲羅に日本酒を注いで頂きました。
初めから期待が膨らみます。
・焼き胡麻豆腐
焼き豆腐は今年はうち山でも頂きましたが、僕はこれ大好きです。
ここの焼き豆腐はうち山の物より醤油が効いています。
うち山の方がモッチリしていて、こっちは中身がトロトロ。
両方とも甲乙つけ難いです。
・京菜花のお浸し
シンプルですが、僕はこういう青物系は好きなので、先付の〆としては良かったです。
【お椀】
・髭鱈の味噌汁仕立て 白子 下仁田葱
味噌は赤味噌ベースで小さめで上品な白子の濃厚さ、下仁田葱の香りが良いですね。
【凌ぎ】
・からすみ餅 辛味大根 ゆべし ばち子
凌ぎは連れはお酒をあまり飲みませんが、気に入って食べていました。
日本酒に凄く相性の良いものばかりで、満足。
からすみはお土産でも販売されていて、持ち帰りもできます。
【焼き物】
・牡蠣オイル焼き 酢橘
ぷっくりした牡蠣に酢橘は良く合います。
山うどは大好きだし、茗荷と言い、お皿に盛られた食材の見た目も非常に完成されています。
【蒸し物】
・かぶら蒸し 生湯葉 百合根
上品な味付けで、百合根の甘みがいいですね。
【御造り】
・大間鮪 烏賊 豊後水道鯛
刺身だけでなく、フルーツも盛られていて、味だけでなく、視覚でも楽しめます。
烏賊のもっちり感、甘みがとてもありました。
豊後水道の海で育った鯛も身が締まっていて、弾力もあります。
【強肴】
・和風牛タンシチュー
牛タンシチューは定番みたいですが、柔らかく煮られていて、小さい器に入っているので、この辺りでかなりの量で連れはお腹いっぱいに近かったのですが、食べてました。
【香の物】
・丹波京漬物
漬物も大好きな僕。
少し強めの味付けですが、あとに続く鯛茶漬けにのっけても美味しいです。
【食事】
・鯛茶漬け
鯛茶漬けはそのまま食べるのと、お茶漬けと二段階で楽しめます。
うち山の鯛茶漬けの方が鯛が厚切りですが、献立の構成上、計算された刺身の厚さだと思いました。
鯛茶漬けを食べ終わった頃に、黒木さんが個室まで挨拶しに来て下さりました。
若くてとても端正な顔立ちをされていて、非常に清潔感のある方でした。
お名刺も頂きましたが、非常に人間的にも素晴らしい方だと思いました。
【甘味】
・葛切り
京味でも葛切りは出されているようですが、黒蜜は甘さが全くくどくなく、緑茶との相性も良く、最後にほっと一息できました。
最後、お店を出る際もカウンターを過ぎる時には、黒木さんが挨拶してくれて、お店を出る時は裏口から出てきて下さって、自分たちが見えなくなるまで見送ってくれました。
このあたり西さんのもとで修行されていて、きちんと料理だけでなく、全てにおいて学ばれたんだなと思い、本当に感動でした。
こういうお店って本当に食事した後、幸せな気分になれます。
また本当に再訪問したいと思います。
素敵な時間を心から感謝したいと思いました。
8位
1回
2011/09訪問 2011/10/16
【本日の独り言】
予約が全く取れなくなってきた。
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11/09 再訪問
一年ぶりの再訪問。
というのも、ミシュラン以降、予約が全く取れない。
しかも、二ヶ月先の予約に関しては、仕入れの関係もあり、基本的に予約受け付けていない。
ますます訪問が難しいお店になった。
18時半からのスタート。
今回も背肝、膝軟骨、厚揚げは入れてもらい、あとは貴重部位を中心におまかせ。
全体的にこの日の串は塩が多少弱く感じた。
ある意味では鶏の上質な脂が溢れんばかりに出ている証拠なのだけど、ちょっと塩が計算以上に落ちている印象を受けてしまった。
しかし、ここの膝軟骨や厚揚げはやはり旨い。
初めて注文したご飯物の焼きおにぎりもゆっくり時間をかけて熱を通す。
外はパリっと、そして中はしっとり。
昔の方がもう少し余裕もあったせいか、串の完成度が高かった気もするけれど、やはりご主人の腕は確かだと思うし、串一本一本に心がこもっている。
お酒に関しては、特に日本酒の取り扱いが増えていたことが嬉しかった。
今回は貴(山口)の純米吟醸を。
業界っぽいお客さんも多く、ワインやシャンパンも以前と比べるとかなり揃えている。
女性とのデートにはとてもいい焼き鳥屋だと思う。串の大きさも良いし。予約のことを除けば。
また、行きたいなと素直に思えるお店。
10/06 再訪問
一度目の訪問日が08年6月16日。
そして今回の二度目の訪問も10年6月16日。
たまたま気づいたら同じ日だった。
二度目の訪問で悟った。
ここの焼き鳥は本当に素晴らしい。そして、ご夫婦の人柄も非常に素晴らしい。
ご主人は非常に紳士で、焼いている姿は真剣そのもの。
奥様はなんともいえない癒し系。声がなんとも男心をくすぐります。なんてね、、
今回は18時から始めたので、貴省部位中心のおまかせで頂いた。
まずは背肝。これにはビックリした。
前回食べた背肝も素晴らしかったと記憶したけど、今回は恐らく4羽以上の背肝部分を一つの串に刺しており、白子もありえないぐらいの量と大きさ。
感動の一言。素晴らしすぎる。。
肩肉、腰皮なども脂がのっていて、とにかく旨い。
野菜焼き、そして僕の好きな厚揚げもなんでも美味しい。
最後に頂いた合鴨も脂が上品だった。
都内のお気に入りベスト3は今のところ鳥重、鳥しき、鳥富久 。
どのお店も個性を持っていて、非常に素晴らしい。
やはり鳥は旨い!
08/06
目黒駅のローターリーの前のマックの裏に位置するお店。
八時半から予約。日曜日も空いているので重宝できる。
店内はBGMはかかっておらず、小料理屋のような雰囲気。
生ビールで乾杯し、お任せで注文。合鴨を加えてほしいと伝えましたがあいにく品切れでした。
レバ刺しも食べたかったのですが、こちらもなかったので、ささみ刺しからはじめました。
刻み海苔とわさびで頂きますが、鮮度が良く、身の柔らかく満足できます。
私はここの醤油が個人的に惹かれました。
串は、砂肝、正肉から始まりました。
砂肝は程よい塩加減で、正肉は甘めのタレできます。
今回は正肉のみタレでした。
追加飲み物はご主人のお勧めで、チリ産の赤ワインをボトルで注文。フルーティーな味が、焼き鳥に良く合うということでしたが、確かに合います。
焼き鳥の相性のいいワインの選別にまで目が行き届いているところにご主人の意気込みを感じました。
続いて、銀杏、ささみ、波(鳥皮)と上品でかつ丁寧に焼かれた焼き鳥が続きます。
ここで、揚げ出し豆腐が出てきました。
これが意外にかなり美味。ごま、ネギ、茗荷がかけており、口休めによいです。
うずらも半熟で焼き鳥に対しても、もの足りなさを感じさせません。
ここから貴重部位を焼いてくれました。
横隔膜、食道ともに油ののりと、食道のコリコリ感は納得の味です。
さらに、ちょうちん。
黄身の部分の噛んだ瞬間の弾け方は地元福岡から来ていた友人もビックリしていました。
野菜は、ズッキーニ、おくら。
ズッキーニは中目のいふうよりも好みの味でした。オリーブオイルに醤油で味付けされています。
つくねも軟骨が入っていて美味しいですが、つくねに関しては、伊勢廣のほうが上かなと思います。
最後に、貴重部位の膝軟骨、背肝がきました。
特に背肝の部分についている鳥の白子には感動ものでした。
今日入っていたものは白子が特に大きかったらしく、噛んだ瞬間口の中に旨味が広がります。
背肝はぜひ注文することをお勧めします。
ご主人も、女将さんもとてもお客さんに対して気を使ってくれていて、とてもよい時間を過ごすことができました。
ご主人との焼き鳥に関する会話も弾み色々な下処理中の鳥を用いて説明もして下さり、勉強にもなりました。
これに、焼酎1杯ずつを頼んで、二人で18500円でした。
ワインなどのアルコールがなければ一人6000円程度だと思います。
次回はレバーと貴重部位中心にオーダーしたいと思います。
9位
1回
2011/12訪問 2012/01/01
【本日の独り言】
栗原さん、今日は余裕。
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11/12 再訪問
タイミングが悪く、いつも電話をかける時はカウンターが埋まっていたので、訪問が遠ざかっていた。
浜勢で旨い魚をを堪能した後、京橋から銀座まで酔い覚ましに歩いて、お店へ向かった。
21時過ぎだと比較的入店しやすい。
栗原さんと久しぶりに色々お話ししながら、面白いところを注文した。
・みちのく山形のどぶろく PINDOBU(山形)
・錦梅 酒屋女房の盗み酒(愛媛)
・久郎左衛門 外伝 諒、天吹 冬色 新酒(山形)
特にPINDOBUに関しては、初めての体験。
醸造の難しい赤色清酒酵母を使った濃潤甘口のどぶろく。
ピンクの色も妖艶で、ヨーグルトのような口当たり。
凍らせてシャーベット風にして、バニラアイスを添えてデザートにも美味しいらしい。
二次会でしっぽり語る場としても使えるお店。
来年もお世話になります。
11/04 再訪問
今年初めての訪問。
久々にテーブル席を利用。
能古見(佐賀)純米吟醸 あらばしり 生酒 22BY
雅山流(山形)新・影の伝説 攻 22BY
そして熱燗。
つまみも相変わらず旨い。
カウンターで妖艶に独り酒をする女性がとても絵になるお店。
ここではカウンターで飲んで、隣の知らない方や栗原さんとの会話を楽しむという時間の過ごし方がいいと思う。
10/12 再訪問
2010年最後の訪問となった。
この日は、いつも以上に栗原さんと話が弾み、2合強。
東洋美人のナンバー系を目指して行くも、終わるのが早かった模様。
最後は、鳳凰美田のしぼりたて。フレッシュ感がやはり爽快。
2011年もかなりお世話になると思います。
10/11 再訪問
この日はくどき上手、来福、そして而今。
つまみはご主人が見せてくれた庫裏が載っている本の中で紹介されていた富山のかまぼこ。
キクラゲが入っている。
この日は3杯(60ml×3)で早めの退散。
10/10 再訪問
2週続けての再訪問。
会社の同僚と。
この日も香りが広がる系のものを中心にご主人に選んでもらった。
この日、一番面白かったのが熊本の香露。
口に含んだ瞬間の香りの広がりの押しが強い。
九州には焼酎以外にも面白い日本酒があるんだなと思った。
函館のイカめしも美味しい。
ご主人、この日は忙しく、厨房の火で髪の毛が軽く焼けて香ばしかったとジョークも饒舌。
10/10
最近はお酒というと、日本酒ばっかり。
ビールはガブガブ飲むほど好きじゃないし、焼酎は体質のせいなのか次の日にすごく残る。
日本酒とワインに関しては、どんだけ飲んでもほとんど次の日に残らない。
ワインはまだまだ将来のお楽しみに取っておくとして、最近は日本酒ばかり飲んで、勉強中の身。
都内の日本酒が有名なお店をこの秋は制覇していきたいと思っています。
10月に入りようやく暑さも和らいできた当日は、学生時代の先輩が仙台での一時勤務を終え、東京に戻ってきたので、一緒に訪問。
庫裏は一年前ぐらいからずっと行こうと思いつつ、行けてなかったお店で、初めての訪問は雰囲気のいい銀座のお店をチョイス。
新橋のお店は銀座よりも少しラフな感じだと聞いていたので、もう少し3、4人で飲む時に利用する方が楽しいかもしれない。
ビルの二階に上がると、そこにはセンスのいい日本酒バーが。
カウンターは基本的にはお一人様用で、2人以上はテーブル席に通される。
メニューにはその時々のご主人おすすめの日本酒がずらり。つまみも豊富でそそるものが多い。
初めてだったので、3種類ある飲み比べの中から、色々コースを選択。
澤屋まつもと(京都)、雅山流 葉月(山形)、成政(富山)、一の蔵 ひやおろし(宮城)、本州一 ええとこどり(広島)、くどき上手 愛山(山形)。
これらの中で自分の好みはくどき上手のような香りが良くて、キリっとする感じが好き。
一通り飲み終えると、カウンターが空いたので、ご主人にお願いしてカウンターへ移動。
くどき上手系でおすすめしてもらうと、鳳凰美田を出してもらいました。
こちらは結構飲み慣れているので、せっかくだったけど、他のものをまた選んで頂いた。
小左衛門 ひやおろし(岐阜)。こちらも果実の香りがよくて、口当たりも爽やか。
他にもイギリス人杜氏、フィリップハーパーさんが作った玉川(京都)も良かった。
酒のあても僕のストライクゾーンばかりで蟹味噌、とてもクリーミーなチーズの酒粕漬け、小鯛のコブ締めも至福。
ご主人もすごく親しみやすい方で、色々お酒や食の話題で盛り上がり、3時間以上の長期滞在。
カウンターの他のお客さんとも距離が近いので、面白いです。
メール会員になると、日本酒を入れ替えた際にメールをくれるので、その度にお店に向かってしまいそうな勢いです。
日本酒は60mlから飲めるので、色々楽しめるのも良いところ。
日本酒の勉強のためにもこのお店とは今後も長い付き合いになりそうです。
連休前にも日本酒メールが届いていたので、一ヶ月以内にまた行ってみたいと思います。
10位
1回
2014/04訪問 2014/07/10
【本日の独り言】
達筆なメニューにも慣れてきた。
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14/04 再訪問
久々にふらっと一人で立ち寄りました。
生湯葉、鮪、そして箱寿司。
相変わらず人気の高級立ち飲み屋でした。
11/05 再訪問
勝どきビュータワーが完成し、初めての訪問。
仮店舗とあまりお店の広さは変わっていない。気持ちカウンターが長くなったような感じがした。
この日も早い時間から店内は満員状態。
なんだかんだ言っても注文してしまう生うに牛巻、そして他には生ゆばとおこぜの唐揚げを。
生うに牛巻は、前回は牛肉とうにの間に紫蘇の葉が巻かれていたけれど、今回は焼き海苔だった。
見た目も鮮やかな贅沢な一品だと思う。
生湯葉の餡も出汁がとても素晴らしく、菜の花や百合根、車海老、鮑、椎茸等の具も湯葉と相性が良い。
おこぜのかかっていたソースも一手間かけられていて、所々に繊細さが見える。
ここは一人でもいいけれど、少々高く付くので、二人で訪問して3〜4品シェアするのがお財布的にもいいと思う。
あと、僕的にはこのお店はさらっと一時間以内で軽く飲んで、軽く素材の良いものを頂く。
こういう使い方が相応しいお店かなと思っている。
10/08
来週から少し遅い夏休みに突入。
休みを前にして、気になっていた高級立ち飲みで名立たるかねますへ。
メニューの価格帯は800〜2000円。
お酒に関してのメニューはなし。みなさん黒ビール、ハイボール、日本酒を飲まれています。
焼酎は置いてないので、ご注意を。
お客さんの中には酎ハイを何度も注文されてる方がいらっしゃいましたが、何度もお店の方が断られていました。
日本酒の常温をチョイス。
グラスにそそがれて、一合半ぐらいの量で600円。
この日のメニューには松茸もお目見えしていて、魅力的なものが多数。
ただ、このメニューが書かれている黒板を読解するのに、少なくとも5分以上はかかった。
別に字が汚いという訳ではないけれど、目を凝らしてみなければ、すぐには分からない。。
自分は黒板に目が近い場所を確保出来たので良かったけど、遠い席の方は近くにこないと無理だと思う。
当日のメニューは、覚えている範囲で下記の通り。
【800円メニュー】
生ゆば
【1200円メニュー】
茄子の田楽、松茸のひたし
【1500円メニュー】
蝦蛄、かますの昆布〆、松茸の天ぷら、まぐろ、鴨しんじょうetc
【1800円メニュー】
鱧、土瓶蒸し、各種刺し身類
【2000円メニュー】
うにの牛肉巻き
定番のうにの牛肉巻と鱧を注文。
一人で訪問だと、二品ぐらいで十分かなと思います。
僕の中でうにの牛肉巻は門前仲町のふく田のイメージだったけど、こちらも引き出しに今日から追加。
ちなみにうには北海道の根室産。
4つなので、一つ500円。
鱧は夏だし、頼んでみたけど、この暑い時期には、やっぱり旨いなと思った。
量も多くて、何人かで訪問してシェアしたほうがお得かも。
土瓶蒸し含む、松茸系のメニューも気になったけど、秋まで楽しみを取っておこうと思いました。
11月中旬あたりには、香箱蟹も解禁になり、メニューにも追加されるみたいなので、また行ってみたいですね。
【本日の独り言】
目に涙が。
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12/12 再訪問
2012年、最後のレビューはこのお店と決めていた。
この鳥重というお店、お母さんという女性と出会えたことは、とても幸せなことだった。
語り尽くせない思い出がある。
「ありがとう、お母さん」
シンプルにそう最後に伝えた。
素晴らしい思い出、一生忘れない。
本当にありがとうございました。
12/05 再訪問
いつも美味しいレバ刺しのベストな時期はもうすぐそこです。
12/01 再訪問
今年初めての訪問。
新年のご挨拶は今年で何度目だろうか。
この日のレバは冬にも関わらず、状態がかなり良かった。
濃厚さ、ひんやりとした温度。
今年も宜しくお願いします。
11/10 再訪問
前回が今年最後の訪問のはずだったが、急遽お誘い頂き、本当に今年最後の訪問で伺った。
来年は多少変更があるものの、営業は続けられる。
そして、鳥重を歴史の1ページに残すだろう素敵なものも近々世の中にお披露目される予定。
来年の楽しみがまた増えた。
11/09 再訪問
今年最後の訪問は例年と比べても早い9月となった。
当日は渋谷のんべい横町60周年記念のイベントが行われており、オリジナルの升にのんべい横町特製の日本酒も振る舞われた。
お会計が終了したのは午前1時前。
来年の予約をして、今年の鳥重を締めくくった。
体に無理のないように営業されて欲しいと思う。
今年もありがとうございました。
11/07 再訪問
レバ刺しに関しては、先月の方がより濃厚だった。
やはり個体差があるんだと思う。
今回初めて皮をタレで注文してみた。
山椒を散らして食べると、甘いタレと山椒の香りがさらに美味しさを倍増させてくれた。
お母さん、仕事を終えて家に帰り着くのは、毎晩午前3時らしい。
焼き場の前の体感温度はかなりのものだと思う。
お体には十分気をつけて頂きたいと思った。
11/03 再訪問
地震の後、初めての訪問。
地震当日もお店、そしてお母さんのことを心配していたが。当日も休まず営業されていたらしい。
さすがに18時の回は皆さん来られなかったとのことだったけれど、お母さんは「お客さんが来られる可能性があるのに休むわけには行きません」といつもの通り、開店一時間前から炭で火を起こしていたらしい。
いずれにせよ、ご無事で何よりだった。
今回、初めてぐりぐりを頂いた。
軟骨についている肉の部分。
これが美味しかった。
11/01 再訪問
今年初めての訪問。
同席した皆さんも常連の方々ばかりで、お母さんから「今年もよろしくお願い致します。」との言葉で始まりました。
今回は最終回の21時半。久しぶりにこの時間帯になった。
21時半と言えども、スタートは前のお客さんの絡みで22時ちょっと過ぎにスタート。
この日は正肉、ささみ、軟骨に刺身ミックス。
レバ刺しはお母さんがこの時期は一番水っぽくて、申し訳ありませんと一言。
確かにここのレバ刺しを食べて、舌が肥えてきたせいか、やはり水っぽさを感じ、甘みもいつものものと全く違うものだった。
写真も9月のものと比べても色が全く違う。
正直、かなり贅沢なことを言っていると思う。
そして、この日は隣の常連さんから良い情報を聞いた。
前から名前の分からなかった軟骨部分の部位の串の名前がついに分かった。
その名も”ぐりぐり”。
”ぐりぐり”とは膝軟骨の間の肉みたいな事を言っていた。あまり多く取れない部位なので、ほとんどないとのこと。
なので、かなりレアな串になるかと思う。
食べ終わったのは、夜中の0時20分近く。
最近は、最終回はいつもこのぐらいの時間らしい。
この時間から片付けを考えると、ご高齢のおかあさんにとっては、結構お体に堪えるのではないかと思ってしまった。
お体には十分気をつけて欲しいと思う。
次回は今月末。
ぜひ、”ぐりぐり”を食べてみたい。
10/11 再訪問
今回は2010年最後の訪問。
最近は昔と比べ、やはり予約がとりにくくなっているのは事実。
訪問頻度も昔より少なくなった。
本日は、珍しくお母さんが刺身を出すのを忘れていて、焼きが全て終了した最後に登場というハプニング。
しかし、失敗してもお母さんは笑顔と饒舌トークで乗り切る。
この辺りのお母さんの人柄が僕は大好きだ。
最後にお母さんには、「良いお年をお迎えください」とちょっと早いご挨拶をして、2010年を締めくくった。
10/09 再訪問
半年以上ぶりの訪問。
今年は猛暑なので、レバ刺しの甘みが例年以上に長く続いているみたい。
お母さんいわく、今年は多分10月ぐらいまでレバ刺しは水っぽくならなく、甘みの深いものを食べれそうとのこと。
レバ刺しの写真を見返してみると、鳥自体の個体差からくるものも当然あるけど、季節によって色目にも変化があることが分かりました。
10/02 再訪問
約半年ぶり。今年もお母さんは元気で何よりです。
恒例の新年のご挨拶を丁寧にして頂き、こちらこそ「今年も宜しくお願いします」と挨拶させて頂きました。
この日の収穫は、今まで知らなかったメニューは存在していたこと。
名前は忘れましたが(お母さん特有の命名のため。。)、ナンコツのつなぎの部分らしいです。
なんかヘンテコな名前だったとは記憶しているのですが。。
常連さんの裏メニュー的なものなんでしょう。
次回は注文してみたいと思います。
09/06 再訪問
ちょうど一年ぶりの訪問。
思い起こせば一年前の訪問時は、このお店の最大の魅力であるレバ刺しがもう入らなくなるかもとお母さんが言っていた。
そしてその後一時期レバ刺しの提供は控えていたみたいだが、そのレバ刺しも見事に復活していました。
ただでさえ今日は外も蒸し暑かったですが、店内は例のごとくぎゅうぎゅう詰め状態でお店の中も蒸し暑いですが、これもこのお店の魅力。
さて、今日は串ものは柔らかいモツ、ハツ、正肉、追加で合鴨を注文。
手羽先を久しぶりに食べようと思ったのですが、今日はお母さんが忙しそうだったので、次回にしてといわれました。ここはお母さんにあくまで従います。
そして刺身はレバーとささみのミックスで。
瓶ビール2本にワインで今日も結構飲みました。
刺身は最高です。濃厚すぎます。都内ではCPを考えれば確実にナンバー1です。
ちなみに今日のお会計は二人で割引してくれて、4000円でした。
一人2000円の破格です。ありがとうお母さん。
あと2年間悔いの残らないように食べます。
08/06
渋谷ののんべえ横町のお店。
もう10回くらい訪れていると思います。
今日は最終回の九時半からの予約。
いつも、はじまりを知らせる
「では、はじめさせていただきます。」
というお母さんの言葉が個人的に好きです。
今日はやわらかいモツ(塩)、ハツ、しっぽ(ぼんじり)、合鴨、ミックス刺身(ささみ、レバ)を注文。
瓶ビールで乾杯をして、おろしを口にしているとモツが焼き上がりました。
ほんのり半生のモツは甘みがあり、口の中でとろけてとても好きです。
次にハツ。
ここのハツは、噛むと中からジューシーな旨味が出てきます。
一本の串が大きいため食べこたえもあります。
ここで、ささみとレバ刺し。
ここのレバ刺しは今のところナンバー1だと思っています。
いつもごま油をもらうのですが、これがレバ刺しにはやはり良く合います。
夏が一番レバ刺しは甘みがあり、美味しいのですが、お母さんの話に寄ると、今年の夏のお盆以降はレバが入らないかもということ。
燃料高の問題が関係しているという話でした。
心配です。。。
でも、お母さんのコネクションがなんとかしてくれることを祈ります。
ちなみに今日始めて知りましたが、レバ、ささみ、砂肝は鳥取の大山から仕入れているみたいです。福島の鳥も昔は試してみたということですが、最終的に満足できたのは鳥取のものだったみたいです。
しかし、その中でも水っぽいレバはお店では使わないというこだわりを披露されていました。
そこまでのこだわりがあるからこそ、この上質なレバを提供することができるのでしょう。
合鴨は築地から仕入れているということです。
しっぽ(ぼんじり)はなにげに初めて注文し明日が、そこそこでした。
軟骨を隣の人が注文していて、初めて軟骨がこの店にあることを知りました。
次回は注文したいと思います。
最後に合鴨。
ここではいつも正肉ではなく、合鴨を注文します。
鴨の旨味を十分に感じることのできる一品です。
最後はおしんこと鳥スープで心もほっとします。
お会計は、二人で3400円。
いつもどういう内訳なのか気になります。
お母さんの人柄も含め倍の値段を払っても全然惜しくはないというのが毎回の本心です。
あと三年で60周年みたいです。
お母さんも60年は続けることが当初の目標だったと仰っていました。
いつまでも続けてほしいものです。
渋谷でほっとできる素晴らしいお店だと思います。