2回
2018/03 訪問
「山の上」の味を下町で
梅の花もほぼ咲き終わり桜の開花情報が聞こえてきた今日この頃、まだ春の山菜を食べていなかったことに気付く。
最近までは池袋デパ上の天ぷら屋さんによく行っていたのだが、近年目に見えて劣化してきて、つい最近も同じ系列のデパ地下のイートインでかなり侘しい思いをしたこともありパス。
何気にネットで検索していたところこのお店を発見。憧れの「山の上」で20年修行した方が独立したお店で、あのさつま芋も提供しているとの事で家人も乗り気である。
早速電話にて予約して家人と訪問。生まれて初めて地下鉄大江戸線新御徒町なる駅を利用したが、地上出口から一回曲がるだけのシンプルな道のりで迷うことなく5分程度で無事到着。
天ぷら屋さんではいつも中程のコースにして、あとは胃袋の余力と相談しながら季節物を中心に食べたい物を足すことにしているが、オプションの「さつま芋」は40分かかるので予めお願いすることに。
天ぷらは以下の流れで提供されたが、追加オーダーしようと思っていた「蕗の薹」「たらの芽」「こごみ」といった季節物があらかじめコースに含まれていたのは嬉しかった。コース内容が季節に関係なく硬直していて、旬のものは追加オーダーしなければいけない様な有名天ぷら店チェーン等には是非見習ってほしい。
どれをとっても美味しかったが「白魚の大葉巻き」と「ハス」は思い出に残る美味しさ、「甘鯛」の天ぷらは初めて食べたが有りだと思う。たいていのお店がそうである様に「穴子」が締めのご飯の前に提供されてコース上は最後の天ぷらとなるが、大きい「穴子」を食べているうちにお腹いっぱいになってしまい追加したいものを諦めてしまうこともある。しかし、ここの「穴子」は程よい大きさのものがからり揚がっているので全く問題ない。
当たり前のことではあるが、我々が食べるペースに合わせて天ぷらが提供されて、いいタイミングで「天つゆを足しましょうか」等と聞かれてと、ちゃんと気を配ってもらえてる感が心地よい。
唯一残念だったのは稚鮎が一尾しか無かったことくらい。
都内の西側中心に活動している者にとっては新御徒町駅まで行くのは若干ハードルが高いが、それを差し引いてもまた来たいと思わせるお店であった。
<コース>
車海老2尾
たらの芽
蕗の薹
鱚
アスパラガス
白魚の大葉巻き
こごみ
甘鯛
ハス
穴子
【追加】
さつまいも
ホワイトアスパラ
筍
稚鮎
ごはん(天丼、天茶、天バラ、定食から選択)とデザート(アイスまたはシャーベット)
2018/03/23 更新
ちょっとした吉報があり美味しいもの食べてお祝いしたい気分、季節柄山菜の天ぷらを食べに行こうと言う事になった。
昨年のほぼ同時期にお邪魔して美味しかったこちらのお店に空き状況を確認、最新のミシュランで星を獲得しているので混んでいるかと思ったが、幸いにも当日予約が取れたので夕刻にお邪魔。
JR御徒町駅からお店まで徒歩で15分程、前回は一番近い駅である地下鉄新御徒町駅から歩いて来たが、どちらにしても住宅と小規模事務所が混在しているようなエリアを通っての道のりなので穴場感満載。次は都バスで来てみようかな。
前回と同じくコースをお願いしてお腹の具合と相談しながら追加する作戦だが、「さつま芋」は外せないし時間がかかるので予め追加オーダーをお願いしておく事に。
目的であるところの旬の山菜「たらの芽」「ふきのとう」「たけのこ」は既にコースに含まれていたので、かき揚げの前に「ヤリイカ」「アスパラ」「小玉ねぎ」を追加。
かき揚げは(脂っこいので)温かいうどんやそばに乗せるか、天つゆに浸して食べるものという固定観念があったのだが、今回は生まれて初めて「天ばら」(天ぷらのばらちらし?)なる食べ方に挑戦してみた。
さっくりと揚がったかき揚げはご飯に混ぜても食感が良く相性は抜群、程よい塩味であっさりと食べられ家人も大層気に入った様子。
出来の良い品物は色々と応用が効くと言う事をしみじみ思う今日この頃であった。
<コース>
海老
たらの芽
水茄子 (熊本)
たけのこ
ふきのとう
帆立(北海道)
そら豆
白魚の大葉巻き
穴子
かき揚げ
<追加>
さつま芋
アスパラ
ヤリイカ
小玉ねぎ