1回
2017/01 訪問
ハイレベルなラーメンで一本勝ち
セイコーマートの手前を曲がって直ぐなのだが、店前に既に3台ほど駐車されており車を停める場所がない・・案の定、走って到着した時には3台あった車が1台に・・(苦笑)和風の引き戸を開けると店内は結構おしゃれ。正面にカウンターとその奥が厨房。左手には座敷が2席ある。カウンターの奥に通路を挟んで厨房というような形だが、右手には透明な仕切で囲まれた空間がある。東京某店のようにその中で豪快な湯切りパフォーマンスでもするなかと思いきやそうでもないようだ。店内は心地よい程度にビートルズがかかっている。
厨房にいる店主は何か武道をしていたのかかなり体格が良い。女性店員がおり注文を聞きに来た。注文を聞くと店主は丼に小さじで油のようなものを入れ、さらに液体のようなものを2種類注入。さすがに油では無いようだが旨み成分か?出汁を濃縮したものかも知れない。そこに片手鍋で温めたスープを入れ、テボで麺を湯切りしそれを女性店員が均す。
…ラーメンはお盆に載って登場。サービスで小皿にのり巻きと漬け物がついておりちょっとした和食料理のようで面白いです。スープは豚骨+鶏がら+魚介ちょっと+甘みといった感じで、見た目はそばつゆのようですが、よくある凡庸な支那そばの如きみりんのような甘さが強いものでなく、ベースがしっかりしたラーメンのスープです。天然の甘さ(椎茸?)を舌先に感じます。さらにスープには揚げにんにく?のようなものが浮いていますがそれらもスープにコクを生み出している様子。
麺の太さは普通。「麺が軟らかい」という声があったようですが、今回は注意して堅めにあげたのかも知れません。麺をスープによって使い分けているようですが全てさがみ屋製麺のものなのでしょうか?この麺をすする際に先ほどの揚げニンニクと、具の焼いた油揚げの香りが漂って来てこれがまた良い。
チャーシューは小ぶりで円形のものが2枚。燻煙という文字をどこかで見ましたが、そのせいか洋風の味わいがあり今までにあまり食べたことの無い味。食べ応えは少ないものの肉質としてはそこそこです。脇役の海苔も香ばしかったな~。
「山頭火」のような小さな形状の丼であることからも解るように量は控えめだが、特に文句の付け所が無いように感じた。オリジナリティを打ち出しながらもバランスの取れた佳作じゃないでしょうか?てなわけでレベル4クラスよりもちょいと好印象。93
2018/12/02 更新
店主の小料理店の経験がつくる天然素材たちが織り成す味わい。
2018/12/02 更新