joey.and.the.cityさんが投稿した玄(奈良/近鉄奈良)の口コミ詳細

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近鉄奈良/そば、日本料理

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2020/07 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

肺腑を突く蕎麦料理の品々

和歌山市内から、日本最南端ならぬ「本州」最南端を経由して、熊野大社等を見つつ奈良市内へ。かなりきついスケジュールだったが、走行約400キロ、奈良ホテルに18時過ぎに到着し、小雨の中徒歩でこちらのお店に向かう。
47都道府県制覇の中で唯一訪問していなかった「奈良県」への最初の食事に相応しい店として、こちらの予約を取っていた。2週間前位に電話し、夜は満席で断られたので昼の予約を取っていたが、その後たまたまキャンセルが出たので折り返しの丁寧な電話を頂けていたのだった。
大好きな「春鹿」の醸造元の別邸にあたるこちらのお店。マップでは分かりづらいが、入り口は西側になるから注意しよう(迷ってしまった)。西側からアプローチすると、小さな小道の奥に、大きな暖簾がかかっている。一気に期待が高まる。

入店し、案内されると、1人客なのになんと個室になっているではないか。奥に座布団が敷かれており、当方の席とわかる。全席個室のお店であったようだ。古い調度品の揃うお屋敷、ゆっくりと落ち着く空間。
ご主人が出て来て、コース料理の説明と、酒の組み合わせを説明してくれます。最初はビールと行きたい所を正直に伝えると、ビールは何時でも飲めるということで、日本酒のペアリング(で途中でしんどくなったらストップする)プランで行く事にした。なおご主人は焼酎好きとのことだが、料理に合わないので基本的には出していないそう。

一品一品説明を受けながら、着物の女子たち(白浜出身の子も居た)に配膳され極上な気分でいただいた「蕎麦遊膳」の品々は以下。

・蕎麦豆腐:もろみになる直前の醤油豆の塩加減とウニが良いです。底にはオクラソース。更科粉を粗く挽いて作った「蕎麦豆腐」。
酒)春鹿の大吟醸を食前酒的にいただきます。流石の吟醸香です。

・蕎麦がき:最初はそのまま食べます。塩は広島のもので、醤油はこちらの蔵のかえし醤油だそう。わさびは上に塗って食べます。口の中でねっとりと伸びやかで、今まで食べた蕎麦がきで最も旨いと感じます。特にかえし醤油とのコラボは絶品。
酒)磯自慢。辛くてうまい!香り良いのに甘さがほぼないから次々と進みます。

・蕎麦スープ:何だこれは、身体が欲する味でなんとも玄妙。飲み込みたくて味の変化を愉しみたくてもゆっくり味わえないような本能的な魅力。真ん中の白玉は、小麦粉だよね?

・蕎麦2種:蕎麦を水につけ、塩につけ、塩と水で試して行きます。1枚ずつ茹でるので麺は細くしており、伸びるのも早いから早く食べましょう。田舎蕎麦は店主曰く「評判の高くない」?ネパール塩も。ピンクソルトもおいしいと思うが。群馬の鬼おろしとともにさらに香りが高まる。つゆは思いのほか甘く作ってある。鰹節の香は高く、少しの量でかなりの主張。
梅たたきは、最初は甘くて後からほんのり酸っぱーい!梅肉と合わせる食べ方で、全方位から薫ってくる蕎麦。最後にこれで締めたい、、
酒)三千盛(みちざかり)多治見の酒。辛い!隙のない味。

・蕎麦湯:これだけで一品料理、蕎麦がきを思い出す。かなり熱々で、とろみが強い。塩、梅、つゆで。
酒)春鹿 純米吟醸生原酒 市場には出ていないそう。吟醸香を湛えながらアタックが強く、最も辛口に分類される。

・鱧と丸茄子の揚げ蕎麦:薄く揚げた麺に鱧と茄子。出汁多めのカレー風味あんかけ、馴染みやすい味の変化で、実に胃が休まる感じ。茄子が熱く美味しい上、鱧も出汁と合う。
酒)作(ざく)鈴鹿の酒。少し酸味をたたえた上質な味で、これも旨い。

・蕎麦の実入り鰻山芋揚げ:白く見えるのが蕎麦米。カリカリした食感と山芋、鰻の感触が同居する。少し油分多め。
酒)春鹿純米無濾過。冷たさが増し、飲みやすい。タッチから飲み終わりまでま誘惑してくるのは春鹿の力か。

・新生姜ご飯:漬物と。見えにくいが蕎麦茶も。
・デザートは日本酒で漬けた林檎のコンポート、こしあんを更科粉で包んだ餅、謹製バナナケーキ。

大好きな春鹿を堪能しながら、さらに蕎麦の可能性の奥深さを体験出来、至福のひと時。
たらふく飲んで会計を済ませると、ご主人と奥様か、(調理にあたっていたようだ)が雨の中見送ってくれました。
「関西に来たら他にも美味しいものがあるでしょうに」と謙遜されるご主人でしたが、蕎麦好きの人は奈良に来たらこちらで是非「夜」コースをお勧めしたい。

  • 蕎麦豆腐

  • 蕎麦がき

  • 蕎麦スープ

  • 梅たたきの水蕎麦

  • 田舎蕎麦

  • 蕎麦湯

  • 鱧と丸茄子の揚げ蕎麦

  • 蕎麦の実入り鰻山芋揚げ

  • 蕎麦米入り新生姜ご飯

  • 蕎麦団子他

2020/08/20 更新

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