日本橋~丸の内でジプシーBARがあることは知っていた。
足を運ぶこと数回。傍らの屋台は見つけられたのだが、一度も営業中に遭遇したことはなかった。今日もダメ元で常盤橋から行幸通り一石橋とぐるりと散歩してみた。外堀通りに出た時、一石橋の坂を上って行く屋台が目に入った。走ることが出来ない自分のカラダがもどかしい。
屋台に追いつき、「今日はどの辺りですか?」に「常盤橋辺りのですね!」と細い目のおくから瞳を輝かせながら答えが返ってきた。重いであろう屋台を痩身で引きながら息を切らして「セットに時間がかかりますが大丈夫ですか?」「待たせていただきます。」とコンビニでビールを買って1本差し入れ。
彼の数奇な人生は雑誌などで拝見したことがあり、変わり者と思い込んでいたのだが、実物は心優しい好青年。缶ビールでカンパ~~イ!して北風が吹きすさぶ中待っていると灯りが入って屋台の完成。
レビューではないので詳細は記載しないが、バカラのグラスが街路灯と蝋燭の淡い光に輝き、寒さも忘れる。
ごちそうさまでした。またおじゃまします。