2回
2018/03 訪問
野生の証明
30.3.2 訪問
フォロワーのムーニー愛さんとランチで訪問 13時に予約してその頃到着 敷地内の駐車場に停める
へえ、こんなところにあったのか 前に何回か来ようとしたけど良く場所が分からなかった
しかも外観はどう見てもフレンチのお店ではなく割烹にしか見えない
引戸を開けて店内に 男性スタッフが出迎えてくれたので名前を告げるとテーブル席に案内された
店内は完全にフレンチ 奥のワインセラーに沢山のワイン 昼時を過ぎたせいか他にお客さんはいない 軽やかにジャズが流れる
今日は2800円のコースを予約しておいた 実は2月初めに一度予約しておいたんだけどあまりの大雪で来ることができず断念 今回はそのリベンジ
テーブル上のランチョンマット、カトラリー、グラス、おしぼりの皿などは二人でそれぞれ色が変えてある おしぼりからはふんわりといい香り
飲み物は自分は運転なのでノンアルビール ムーニーさんはカーブドッチワイナリーのオーガニックワインのロゼ 葡萄の品種はサンジョベーゼ
自分のグラスは燕の玉川堂の鎚起銅器 なんだかノンアルビールも美味しく感じる
まずはアミューズ 五泉の猪と香味野菜のペーストがパイの上に 皿の代わりに石板というところが意表を突いている
こちらは手で 猪のクセや臭みはなく言われなければ猪とは分からない 香味野菜の香りが高くパイはサクサク
続いて前菜 糸魚川産のアンコウの身や肝などを煮て固めたもの ラヴィゴットソースで
弾力があって滋味がある ソースはピクルスやケッパー、トマトなどを合わせたもの
自家製パンはハーブを漬けたオリーブオイルでいただく 熱々で皮がパリッと 小麦の甘さが味わえる とても美味しくて2回お替りした
次はジビエ ツキノワグマ、鳩、雉、鹿、銀杏、乾燥した佐渡産黒イチジクをタルトの生地で包んだもの ワサビ菜を添えて
ところどころにジビエ特有のクセがあって野趣がある イチジクがプチプチした食感 銀杏が良い風味 ワサビ菜がピリッと辛くて口直しにいい
ジビエの一部はシェフが自ら狩猟に行って獲ってきたものらしい
メインは新発田のクリーンポークのリヨン風煮込み 赤ワインで煮た豚肉に玉ねぎをトッピングしてパン粉を乗せてオーブンで焼いてある 赤ワインを使ったソースにジャガイモのピューレ 蕪のソテーを添えて
メインが豚肉と聞いててっきりローストなど焼き物かと思ったら煮込み これも意表を突かれた
この煮込みがとても美味しい 赤ワインで柔らかく煮込んであってトッピングがカリッと それでソースが絶妙 ワインの穏やかな酸味とジャガイモのほのかな甘みが口中に広がる
デザートは佐渡産ミカンをキャラメリゼしたものとホワイトチョコ、ガンジー牛乳のアイス クルミなどを添えて
ミカンは甘さと皮のほろ苦さがいいハーモニー チョコもアイスも上品な甘さで本当に美味しい
最後の飲み物は自分はエスプレッソ、ムーニーさんは珈琲 レモンのマカロンと一緒に
深みのある苦みと高貴な香りのエスプレッソ マカロンはホロリと崩れてレモンの酸味が現れる
すべて食べ終えると幸福感で一杯 ムーニーさんも満足そうだ
予約の時に伺ったらジビエは7000円のコースからと言われたけど、このコースでもいただけて感激
本当に幸せなひとときだった
ごちそうさまでした こちらには是非また伺いたい その時は絶対ワインをいただこう
帰りに狩猟に使うという猟犬を見せてもらう こちらの猟犬は日本ではとても珍しい犬種らしい
猟犬だけあってとっても精悍そう
精悍さではうちの黒柴のさくら(♀)も負けていないけど、とびかかって噛みつくのがジビエじゃなくて自分や家族だもんなあ(泣)
2018/04/30 更新
3.5 訪問
結婚35周年の記念に奥さんと訪問 18時に予約して長岡から二男が運転する車で向かう
入口で男性スタッフに予約していることを告げるとテーブル席に案内された
先客は3,40代位のカップルが一組 ご夫婦だろうか
まずは喉が渇いたのでビールをお願いする 自分はエチゴビールのピルスナー 奥さんはフランスのクローネンブルグ ブランを
早速乾杯 今までどうもありがとう これからもよろしくね
良く冷えていて美味しい ホップの爽やかな苦みと豊かなモルトのうまみが口中に広がる
今日は7000円のディナーコース 13000円と7000円のをひとつずつにしてシェアしようとしたら同じコースじゃないとダメらしい
奥さんはそんなに量が食べられないと言うので7000円のコースにしておいた
まず前菜が何品か運ばれる 驚くのはその盛りつけ 最初に来たのはイノシシの頭蓋骨
この上にイノシシのリエット 次に玉ねぎの入った箱の上手で
リエットは野生の肉のクセも無く意外にすっきり 味付けが複雑 マカロンも何気なく美味しい
次に地元のネマガリダケに竹炭の粉をまぶして揚げたものにツキノワグマの脂をトッピングしたもの
それからイノシシや鹿の肉をベーストにしてアメリカンドッグのように揚げたもの 黒ニンニクを発行させたものがトッピング
ネマガリダケがサクサクと良い食感 ツキノワグマの脂はちょっとワイルドな香り
この辺で白のグラスワインに 奥さんはカーブドッチの「うみがめ」 自分はオレンジワインだったかな?
自分のはやや酸味が強くて甘さは控えめ 奥さんのはどことなく海の風味がある
続いて佐渡の加茂湖で取れた真牡蠣のアイスクリーム ハーブを粉末にしてかけてある
もちろん甘くなくて牡蠣の濃厚なうまみがギュッと詰まっている 牡蠣をアイスクリームにするという発想がすごい
自家製パンはハーブのオリーブオイルをつけて 熱々で小麦の香りが良い
ニシバイガイを使った前菜は酵素バターでソテーしたニシバイガイの上にスライスしたヤマウドがかぶせられている
シブレットの花びらがその上から 見た目が可愛い 本当に盛りつけのセンスが独特
弾力があるバイガイ 濃厚なバターの風味 ヤマウドがサクサクと良い歯ざわり
ニシバイガイの貝殻にはポタージュ そのまま貝殻からいただく うまみがギュッと詰まっている
この辺で赤ワインをボトルで 懐具合と相談してシャトーラネッサン(2002年)を選ぶ
あまり重すぎず軽くも無く程よい口当たり 抜栓してしばらくすると芳醇な香りが広がって来た
魚料理は新潟産サクラマスのソテー 低温で火入れがしてあってきれいなピンク色 その分皮目がパリッと コゴミとアスパラガスが脇に
サクラマスは甘みがある 生っぽいけどちゃんと火は通っていて酸味のあるソースがぴったり コゴミの苦みがまた良い
肉料理はシェフが撃ったホンシュウジカを薪で焼いたもの タラの芽のソテーが添えられている ソースはガストリックソース
シカは赤身で味が濃い ほんの少し感じるクセも甘酸っぱいソースがカバーしてくれる
最後にデザート 皿に「Wedding Anniversary 35th」と書いてあって感激 予約する時に結婚記念で伺うことを告げておいたからだけど
ガンジーミルクを使ったアイスクリームや濃厚プリン,ヨモギのわらび餅などをエスプレッソを飲みながらゆっくりいただく
ふう美味しかった ごちそうさまでした 飲み切れなかったワインは持ち帰ることにした
思えば35年,いやもっと前にプロポーズしたんだなあ 何と言ってプロポーズしたかは覚えていない
もしかしたらシンプルに「結婚しようよ」とかだったかも知れないな
会計を済ませてタクシーに乗る さあ我が家へ帰ろう