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年の瀬に青森行を決行したのはひとえにこの場所で津軽三味線を聴きたかったから。数年前に「新日本風土記」で紹介されてから気になって仕方なかった「ライブハウス杏(あんず)」。 弘前城を目の前に徒歩数分の繁華街、郷土料理の居酒屋でもある年内最終営業日に満を持して予約。雪降る師走のネオン街、脳内BGMはまさに「津軽海峡冬景色」か「舟唄」か。 大間の鮪刺身盛に馬刺、銀鱈に貝の味噌焼きをアテに地酒の盃を重ね、座を温めること1時間ーー御主人とスタッフによる生演奏が始まるやバチが奏でる入魂の律動に五感が震える… ラストのねぶた太鼓を交えたらっせーら〜の演舞までこのまま時を忘れ、まだしばらくこちらの世界に空間に没入していたいほど。アンコールは?いやまだ終わってほしくない、と。 番組に登場した素敵な娘さんは年明けすぐに初産予定とおめでたで父子の共演を目にすること叶わずも来春に復帰する意気込みとか。語っていた三世代の図も願わくば訪れたく。
2024/12訪問
1回
先週はこちら外苑前の『たでの葉』を初訪問。黒い扉を開けて入ると、カウンターのみ13席の空間に囲炉裏の光景が広がります。 開店2年でその名を知らしめるジビエの評判店。食材は若きオーナー兼料理人の地元から自慢の鮎などをメインに届けられるそう。 その熊本は球磨川流域の急流で川釣りも有名、この時期の鮎は特に名物であり囲炉裏に焼かれる姿も美しい。 年初にちょうど人吉の温泉を訪れ、球磨川沿いの球泉洞など探検しつつ周辺を散策したため縁も感じ、地元の老舗鰻店の話までローカルなネタで談笑。 一日一回転だけのコース限定で客も料理も大事に扱う、ゆったりと静かな時間が流れるその佇まいと心配りも心地よく。またの再訪を決め、今宵はほろ酔いで店を後にしました。
2019/08訪問
1回
とろろご飯って頻繁に食べるものではないけど、たまに欲するといいものです。先日、焼津の帰りに立ち寄った丸子宿(鞠子宿)のこちら老舗は時代劇のセットから抜け出たような歴史遺産ともいえる佇まいの料亭茶屋。 ずっと気になっていたものの昼のみ営業でこの場所だとなかなか機会なく。歌川広重の浮世絵で有名な東海道五十三次にも描かれている街道の宿場町はやはり時代がかった風情で蝉の鳴き声とともにタイムスリップ。 徳川幕府開府前からの創業400年以上という由緒は広重の画のみならず松尾芭蕉や十返舎一九の作中にまで登場するほどとか。もちろん萱葺き屋根の古民家のみ風情が残るわけでなく、とろろ汁も昔ながらの味わいが絶品。 麦飯のお櫃がこれまた時代がかったレトロ感でたまりませんが、まろやかで滋味深いとろろのみで丼三杯がかっこめ、米粒すら残さず平らげる。空の米櫃が昔の家族ドラマみたいで笑えるほど。腹のみならず、ほんわか満たされます。 甘い卵焼きも独特、静岡名物の黒はんぺんまで美味しくいただき大満喫。このご時世とはいえ、いつもなら混雑が当たり前のところ、すぐの入店で回転もよく気持ちのいいひと時を時空を超え過ごせました。
2020/08訪問
1回
千葉・房総での〆は千倉で知る人ぞ知る老舗で明治2年創業と150年の歴史も…敷居の高さを全く感じさせず、漁港にある地元一の寿司屋さんってやっぱり好きだなぁと感じさせてくれる素敵さ。 19時に入店、店終いが早いため握りのおまかせコースをオーダーするもこういう店はそれが一番の正解。港に揚がったいい地魚を供するシンプルさが何より、特色が凝縮され満足感において間違いなし。 日本酒のアテに天然カジキのもつ煮のみ単品で別注、これがたまらん美味しさ。地酒の品揃えもばっちりで岩の井の山廃仕込みが特に個性的で気に入りましたが、君津由来のきみさらずも独特で印象深く。 楽しみつつ、おまかせでは特に子持ちヤリイカとトビウオの卵がうめー、イクラのせの活き〆縞アジもうめー、値が張る天然すみいかもうめー、というわけでこれにカニ汁付き。やっぱり好きだなぁ×∞…
2022/07訪問
1回
語り尽くせぬ多幸感、ジビエと山菜料理を独自色豊かに切り拓く絶品の口福