『突撃、昨日の昼ごはん -144  (まぐろ中落ち、冷やし山菜うどん)』TPCさんの日記

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先日の熊本地方を襲った大地震から早くも一ヶ月が経とうとしている。まだ多くの方々が、日常生活を取り戻せず、避難所生活に心身疲弊していらっしゃる方も少なくない。
今の自分にできることは少しばかりでも義援金を送ることくらいしかないが、忘れないこととこれを他人事で済ませないこと、その気構え、今はそれに尽きるのではないか。
5年前もこれと同じことを思ったのだが、こんなことが繰り返し起こることが恐ろしくまた悔しい。

長く東京でお世話になっていたご家族が数年前に熊本へ移住した。70歳を迎えて、セカンドライフを自らが生まれた九州に立ち戻り新たな人生をアクティブに送りたいと言うご主人の思いのなせるところだった。
ご主人と奥方、そしてわけあって、中学生の孫、男子一人を自分たちの子として育てるべく三人での新天地行きだった。
地震以来、この家族のことが気がかりで、被災の程度もそもそも無事か否かも皆目検討つかず。何度かメール送ってみたものの返信無しに無事を願うのみのところだった。
そこへ昨晩我が家にご主人から電話あり。市内で暮らすマンションは、居宅内は家財道具散乱の状況であるものの、建物自体は倒壊の心配なく、若干のひび割れ等あるものの引き続き居住可能の状態にあると聞いて一安心。
しかし最初の一週間は車中泊の日々。かねてより腰を痛めていた奥方が症状を悪化させ、現在は療養の日々だと言う。今も毎日、2~30回見当で余震に襲われるらしく、慣れてきたと明るさを装ってくれたものの、その不安と恐ろしさは想像を超えるところである。

早くも梅雨の気配を感じさせる東京で、お昼は代官山 山びこ
本日の定食は、まぐろの中落ちにご飯、冷たい山菜うどんに小鉢。炭水化物多目の感あるが、病み上がり療養期の自分には頃合のメニューと考える。

被災して従前の日常生活を送ることができないでいる方々を思えば、何とも恵まれた昼食ではないか。
被災者、そのご家族広く関係者の方々の、一日も早い安心と日常生活の回復をお祈りします。
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