23回
2019/10 訪問
食べ歩きの醍醐味
大学生の頃にとんかつ八千代(豊洲)さんのアジフライを食べてからすっかりその魅力に取り憑かれたわたしですが、ここに辿り着くために食べ続けてきたんだと思います。
半年前になんとなく調べて見つけたお店の店主は相当なアジフライ愛でキッチンに立っていました。
全国各地から鯵を仕入れ、その個性によって仕込み方を変え、パン粉や揚げ方までこだわってるまさにアジフライの変態。
でもこれが好き。
食べたら分かるんです、ここのアジフライの凄さは。
半年ぶりに食べたけどやっぱりその凄さは健在。むしろ進化してました。
さて、今回驚いたのは他の揚げ物攻め。
アジフライの他にカキフライ、チキンフライ、太刀魚フライを。
新屋敷さんが肉を揚げた事と太刀魚をフライにしたという調理法とまたその美味しさに驚きです。
カキフライ、チキンフライも抜群に美味しいけど太刀魚フライ。これがやべえやつでした。
店主・池田さんによると静岡県にある天ぷらの超名店で食べたものから自分なりに再現とアレンジをしたのがこれ。
いざ食べてみると余韻がとにかくすごい。
太刀魚としての旨味を口の中に残しつつ、あっさり消えていなくなるんです。
その消え方が本当に綺麗で。
揚げ物とは全く思えませんでした。
添えてる大根おろしで食べても美味しいけど、個人的には何もつけないで食べた方が好きでした。
たまに塩をつけるくらいでいい。
「太刀魚の旨味とは何か」をフライで教えられるとは。本当にやばかった。
まだまだあります。
続いていただいたのが牡蠣バター。
これがあったら一口で食べてください。
想像を遥かに越えてくる美味しさを堪能できます。
醤油とバターで作ってるとおもうけど、それだけじゃない何かがいる。
一体なんの調味料を組み合わせてこの味付けをしてるのか教えて欲しいです。
そして泣きそうになった一品が削り節ごはん。
美味しいほかほかご飯に削りたての大量の削り節と卵黄。
そこに牡蠣ソースをかけて食べるという禁断の食べ方です。
是非やって欲しいのが、
1/3 削り節ごはん
1/3 牡蠣バターごはん
1/3 アジフライタルタルソース×中濃ソースかけごはん
の、3パターンで食べてください。
一度で三度楽しめて、その全部がニヤニヤするくらい美味しいんです。
いろんな旨みがご飯に残ってるのでそれを全部回収する食べ方をおすすめします。
最後です。
肉でシメるという初めてのパターン。
蔵王牛を焼いてくれて、脂が濃厚なのにさっぱり食べれるのが特徴だそう。
まさしくその通りで。
噛むほどに肉汁と脂が出てくるのに、飲み込んだら口の中がさっぱりしてました。
こういう食べ方ができるお肉もあるんだと勉強になります。
やっぱり新屋敷で食べる料理が最高に好きで楽しいです。
自分の好きなものがいっぱいあるし、それを最高の形で出してくれるのが本当に嬉しい。
アジフライを食べ続けてなかったら見つけられなかったお店だと思う。
それにいろんなお店で食べた経験があるから楽しめる美味しさを感じられた部分もあるし。
いろんな巡り合わせがあるけど、いま現在の中で出会えてよかったものの一つだと確信してます。
これからは通うつもりでいるので、カウンターに変な女がいたら高確率でかとうですよ。
お刺身
イサキ、マグロ・
半年ぶりの再開。
この鯵のポテンシャルを理解してるからこそ感じる本当の美味しさ。
何をつけなくても美味しい。
でもタルタルソースも欠かせない。
太刀魚のフライ。
伝われこのふっくらふわふわ感。
これは食べるべき、絶対。
ささみフライ。
さっぱりしたジューシー感が最高。
カキフライ。
堂々とした存在感。
牡蠣バター。
あと20個は食べたかった。
味の想像を遥かに越えてくる美味さ。
削節ご飯。
削りたて、ふわっふわ。
牡蠣のソースをご飯にかけて、
混ぜて、
最高の一口をお楽しみください。
蔵王牛。
あと50枚は食べたかった。
お店の中はいっぱい猫の絵があるよ。
外観。
予約の連絡はした方がいいです。
2019/10/06 更新
2019/04 訪問
職人がそこにいる
唐突にアジフライが食べたくなる時ってありますよね。
アジフライ欲に駆られて血眼になって探し、今回行ってみたのが高田馬場駅にある「新屋敷」さん。
しかもカキフライまで美味しいって噂。
もちろん両方食べる選択肢のみです。
売り切れが多いようなのでお取り置きができるか聞いたら大丈夫ですよ、とおっしゃってくれました。
一人でラーメンや高級寿司へ行った事はあるけれど、居酒屋さんは初めてだったのでちょっと緊張。
お願いしたのが、
「アジフライ&カキフライのあいもり定食」。
事前に連絡をくれた、との事で定食という形で出してくれました。
やったね。
定食が来る前に何か食べたかったのでお刺身を。
今日はメジナと中トロ。
メジナは初めて食べました。
筋肉質な食感が印象的で噛むほどに旨味が出てきます。
その食感で新鮮さと包丁の入れ方が優れてるのがわかるほど一切れの満足度が高いです。
卓上にある塩と食べるのが最高に美味しかった。
そして中トロ。
この子がすごかった。
口に入れたらとろけて。
そのとろけ方がすごく綺麗。
甘みもかなりあるからこれも一切れ食べるだけで満たされます。
お刺身の時点で「このお店すげえ」って思いました。
いよいよ念願のアジフライとカキフライが到着。
アジフライが2個、カキフライが3個です。
どちらも程良い大きさ、むしろ贅沢なくらい。
キャベツから食べてすぐアジフライを一口。
何も要らない、何もつけなくていいです。
怖いくらいダイレクトに「アジ」の美味しさがガツンときました。
身は魚らしくまとまりがありつつも柔らかくて、ふんわりした食感なのに力強さがあります。
今までいろんなアジフライ食べてきたけど、間違いなくこれは次元が違う。
タルタルソースとか醤油、ソース。
味を変えるためにいろんな調味料がありますよね。
このアジフライには必要ありません。
甘みが欲しかったら卓上にある塩で十分です。
シンプルに食べてこそ伝わる凄さと美味しさがありました。
良いものを仕入れるために全国からお取り寄せしているそうで今日は鳥取県産のアジでした。
マジですごい。言葉が本当に出なかった。
すごいのはカキフライも同じで。
4月と思えないほどの見事な大きさの牡蠣。
この日の牡蠣は岩手県産のものでした。
美味さも抜群で、牡蠣ならではの濃厚さと柔らかさは食べてきた中でもトップレベル。
店主さんの目利きの良さと、仕入れ先さんとの信頼関係が素晴らしいものであるかが一口食べれば分かります。
素材の凄さに加えられるのは調理技術。
アジフライ、カキフライ共に使用してるパン粉は店主さんがこだわりにこだわって辿り着いたプロ御用達の一級品。
仕入れた食材にどのくらいの糖度があるのか。
それによって仕込み方を変え、仕上げ、自分が納得する料理を作り上げる。
そんな風にして完成された料理はもはや「職人技」です。
こんなにクオリティの高い定食、普通じゃない。
異常です。
もっと言わせてもらうと、実はご飯をお茶碗でなく夜メニューの「銀シャリ」をお願いして出していただきました。
焚く事で増す甘みと引き立つお米の食感に感動。
ぶっちゃけ今まで食べた白飯の中で一番美味しくて一合あったけどペロリでした、マジで。
食材にこだわり、調理にこだわり、腕を上げるためにいろんな経験を踏んで、知識を持ってる。
そんな強さを持ちつつも決して驕る事なくお客様に対してただ美味しい料理を食べてもらう。
そんな優しいお店だと感じました。
食べていてあまりにも美味しくて、食べるのが楽しくて気づいたら1時間以上かけて定食を食べていました。
もちろん、最初から最後まで美味しかったです。
高田馬場にはそんな素敵なお店がありました。
中にいるお客様もとても良い人ばかりで、初めて来たお店とは思えない心地よさも感じました。
店員さんも笑顔が可愛くて素敵で、癒されました(わたしと歳近いのにすごい)。
自信を持ってオススメできるお店です。
アジフライもカキフライも美味しいのでどちらも食べれるこの時期に一度行ってみてほしいな。
夜でもお昼でも大満足は間違いなしです。
メジナと中トロ。どっちも唸りたくなるのど甘い。
綺麗なお皿が美味しさをより引き出してる。
中トロ。質が本当に良い。お刺身も絶対食べるべき。
アジフライ&カキフライ定食。
キツネ色の綺麗すぎるアジフライとカキフライ。身も衣もバランスが取れすぎててすごい。
技術とこだわりの結晶。食べなきゃ勿体無い。食べなきゃ勿体無いよ!
アジフライリフト。そのままで食べてほしい。でも塩、タルタルソース、大根おろしと梅醤油もすっごく合う。
カキフライリフト。塩、大根おろしと梅醤油、タルタルソースどれで食べても最高。
銀シャリ。
一粒一粒がしっかり立ってる。気持ち良い甘さと後味。
店主さんオススメの食べ方。ご飯×タルタルソース×中濃ソース。これマジ半端ないって!美味しかった。
味噌汁。アジの出汁と身が入ってます。生姜がアクセントで、優しくてほっとしました。大好きな味。
タルタルソースが好きなので大目にしてくれました。
お漬物。ご飯に合います。
鰹節。すごく良い香り。削りたてほやほや。
鰹が節になる前のもの。初めて見ました。
卓上の調味料。この写真だけでお店の凄さがわかると思う。
この梅醤油があまりにも美味しすぎてyahoo!ショッピングで買いました。
お茶。
グラスが綺麗、水も綺麗、のどごしも綺麗。
ランチメニュー。
外観。
暖簾。
2020/08/17 更新
お店のページを見てるととんでもない口コミを見つけました。
アナグマの鍋?
前からとんでもないお店だとは把握してたけどまさかジビエまで扱えるなんておったまげ。
絶対食べたいと連絡し無事アナグマ料理食べれました。
新屋敷さんのやってることはかなりぶっ飛んでると思う。
アジフライやカキフライ、太刀魚フライで何も言えなくさせといて今度はアナグマでほれ見たかとこんな最高の料理があるとまた教えてくれるんだもん。
ジビエのお肉って匂いとか食感のクセが強いものが多いですよね。
いただいたすき焼き風アナグマ鍋もまさしくそれなんですけど、良きクセで。
柔らかいんじゃなくて結構硬いです。
でも噛むごとに肉の旨味がじんわり、じんわり来るからなんだこれってなりました。
時間をかけて美味しさを見つけ出す感じ。
それを見つけた時が嬉しいし、今まで感じたことのない旨味だったから食べてる間わくわくが止まりませんでした。
これが食べれただけで十分満足だったのに締めに、と出してくれたのが「アナグマうどん」
アナグマで取った出汁でうどんを出すお店って日本初じゃないかな。多分。
キレが半端ないんですよ、これ。
すき焼き風にして食べた時は甘さと食感を楽しんだけど、うどんはさっき食べたアナグマの記憶をフラッシュバックさせてこんなパターンの楽しみ方も実はあるよって。
料理の作り方と発想力が罪深い。
またやられた。
口コミにあるものと同じものを食べたいって無理も聞いてもらって有難かった。
こんなに美味しいんだもん、マイレビさんの☆5.0に同意見。
今回も大満足でした。
恐ろしや。