5回
2022/12 訪問
【しばらく我慢します…】
黒さつま鶏スープの白湯粥
海老芋葛粉揚げ
七谷鴨とセリの黄身和え
七谷鴨とセリの黄身和え、セリ箸上げ
芋茎吉野煮
芋茎吉野煮、芋茎箸上げ
松皮鰈お造り
松皮鰈お造り
鼈と地鶏出汁の小鍋
鼈と地鶏出汁の小鍋、エンペラ
鼈と地鶏出汁の小鍋、レンゲ上げ
ホロホロ鳥炙り叩き
ホロホロ鳥炙り叩き
七谷鴨 治部煮
七谷鴨 治部煮
黒さつま地鶏のささみ
鴨入り熊野地鶏つくね 、味付燻製鶉卵のグラナパダーノチーズ 掛け
鴨入り熊野地鶏つくね 、味付燻製鶉卵のグラナパダーノチーズ 掛け
味付燻製鶉卵のグラナパダーノチーズ 掛け
鴨入り熊野地鶏つくね
焼き上手な弟さん
熊野地鶏のもも肉、ネギマ
熊野地鶏のもも肉、ネギマ
山芋とムカゴの山椒焼き
山芋とムカゴの山椒焼き
砂肝
自家製蕪千枚漬け
熊野地鶏の肩…ふりそで
フランベ?
〆のご飯
お食事メニュー
あご出汁鶏そば
あご出汁鶏そば、箸上げ
プリン
2022/12/26 更新
2022/10 訪問
【前回に続き、今夜もサイコー!2】
かなり不便な場所に関わらず、ホントなかなか予約困難で来れないお店。
今回はたまたまお誘いを受けてお邪魔することができた。棚から鳥田中状態。
料亭のご主人のように創作鶏料理を提供してくれるのが大将がお兄ちゃん、焼き専門が弟さん。サービスはお母さん。毎度ながらの光景だが家族経営があったかい。
僕は毎度の麦焼酎のお湯割りで乾杯スタート。
料理は先付けの「七谷鴨コンフィ」から…京都府亀岡産七谷鴨、もも肉、唐辛子発酵辛味調味料のかんずり乗せ。かんずりは辛いと言うよりまろやか。鴨肉自身の旨味がスゴいがさらに旨さを引き出す。
前菜「焼き穴子栗蒸し」…利平栗を使った蒸しモノをベースに、銀杏は愛知県祖父江産の藤九郎、下には長崎対馬産穴子が潜む。素材にもきめ細かくこだわっているなぁ。体があったまる。
冷菜「冷製コンソメ 生うに」…冷たいスープ。煮凝りになっている熊野地鶏の冷製スープコンソメ仕立て、北海道知内産生雲丹…
油物「海老芋葛粉揚げ」…静岡県磐田産海老芋、藻塩。…外側はサクッとしていて、中はほっこり熱々。美味い。
お造り「ほうぼう昆布〆 とら河豚炙り」
…千葉県竹岡産ほうぼう、石川県七尾産天然とら河豚は身皮とふぐの身と皮の間にあるゼラチン質の遠江(とおとおみ)と一緒にいただく。いつも思うけど、身皮(三河)の近くだから遠江とはシャレっけのあるネーミングだよね。当たり前に美味しい。
そして、ほうぼうも先日お寿司でも食べたけど、ホント美味い。見直した。
お椀「地鶏スープ椀」…熊野地鶏清湯スープ、熊野地鶏と加賀レンコンの真丈、柚子…お吸い物系ですっきりしつつもじっくり味わいのあるお椀。真丈の中の加賀レンコンのシャキシャキ食感が美味しさを増す。
窒息鴨「七谷鴨 ロースト」…鴨の肉のチカラを感じる一品。これも初っ端に出た京都府亀岡産七谷鴨の胸とハツ。添えられているのが、埼玉県蓮田産千寿葱、瀬戸内檸檬。
ホロホロ鳥「ホロホロ鳥 炙り叩き」…
茨城県霞ヶ浦産ホロホロ鳥のもも、胸肉の部位。結構野生味は感じるが旨味が濃い。淡路島の玉葱は甘く、熊野地鶏金柑漬けも添えられている。
口休め…「能登もずく」…口の中、さっぱり。
串物「熟成チーズを燻製うずらの玉子にかけた串と鴨入り熊野地鶏つくね」の2本。…なんだか、すごく手が込んできてる。そして今もちろん美味しい。
続いて「内腿、ソリレス」の2本も続く。…美味いんだな、これが。フランス語で残すものは愚かという意味の部位ソリレスが出てくれた。
「黒さつま鶏レバー」…しっとり濃厚で美味い。
少しチェンジオブペースで野菜焼き
「豊洲青果市場からの野菜」は「青森県白神産白鮑茸」…バターがつけられ、なんともキノコの香りとバターが芳ばしい。秋を感じる一串。
「抱き身」…皮のパリパリ感と肉のしっとり感のコントラストがたまらん。
〆の前の口直しは「無花果田楽」…
福岡県行橋市産とよみつひめ、田楽味噌、振り柚子…まるでデザートだが、上品な甘さで美味しい。
「〆の食事」…
①親子丼、②玉子かけご飯、③そぼろご飯、④鶏雑炊、⑤白湯鶏そば、⑥醤油鶏そばの6種から選ぶ。…それが一つでも二つでも幾つでもオッケーなところがこの店は凄い。
僕は毎度「白湯鶏そば」にどうしても行ってしまう…しかも、基本腹パンなので一品のみ。この鹿児島県指宿産黒さつま鶏濃厚白湯スープがとろ〜りコラーゲンスープで美味いんだな。
しかしツワモノは4品行ってる…これを見ると、自分の食の引退も近いな、と思う…。もう後進に任せないとね…と。
そして食後のデザートは
「プリン」…濃厚玉子の味わいが深い。これはペロリといただいてしまった。
これでそれなりに飲んで、約10000円はやはり安いなぁ。これだけ素材にこだわり、手がかかり、火入れも見事で…。
こりゃ、予約困難なわけも当たり前。
さて、次はいつ来れるのやら。
この店で、鶏鍋もあるらしいが、それを味わったことがないので、この冬シーズンになんとか来たいものである。
棚ぼた、お待ちしまーす。
七谷鴨コンフィ、かんずり乗せ
焼き穴子栗蒸し
焼き穴子栗蒸し
冷製コンソメ、生うに乗せ
冷製コンソメ、生うに乗せ、煮凝り部分
海老芋葛粉揚げ
海老芋葛粉揚げ
ほうぼう昆布〆 とら河豚炙り
地鶏スープ椀
大将と弟さん
七谷鴨 ロースト
ホロホロ鳥炙り叩き
ホロホロ鳥炙り叩き
能登モズク
熟成チーズを燻製うずらの玉子にかけた串と鴨入り熊野地鶏つくね
内腿
ソリレス
青森県白神産白鮑茸
黒さつま鶏レバー
抱き身
無花果田楽
無花果田楽
〆のメニュー
白湯鶏そば
白湯鶏そば
プリン
プリン、スプーン上げ
2022/10/28 更新
2022/02 訪問
【今夜もサイコー】
ラッキーな事に3ヶ月ぶりに棚から「鳥田中」。マンボウ中なので、18時スタート。それゆえ行けないサラリーマン続出で場所と時間をクリア出来るフリーの強みの役得。
大将、ご家族にご挨拶をして僕は「麦焼酎(中々)」お湯割りでスタート。
まずは「生姜と昆布」…北海道天然日高昆布、高知県土佐山産の古根生姜。優しい味。生姜は今日これから使う胃袋などを優しく消化促進させる役割があるとの事。嬉しいね。
「カラスミ大根、ほたるイカ」…今年初物のホタルイカは富山県滑川のモノ。燻製仕立てで香ばしい。下には柔らか食感のスミイカもあり嬉しい。
カラスミ大根は塩味控えめの美味しい酒のアテ。
「熊野地鶏 スープ焚き」…三重県熊野産の熊野地鶏。下仁田ネギ、京菊菜が一緒に入り、ネギが甘くて美味い。温かいとろ〜りコラーゲンたっぷりのスープと地鶏がマッチ。
「コンソメ寄せ」…
北海道の噴火湾の毛蟹がたっぷり。淡路の玉ねぎ、下の方にはホワイトアスパラまで入り豪勢。やや酸味も感じるサワークリーム的なコンソメジュレの味わいと一緒にいただく。
スープ2品の楽しいW構成。
「スッポン、小鍋」…
あっつ熱、グツグツ煮込まれて運ばれてくる。スッポンも染み込んだ滋養たっぷりの地鶏スープに浜名湖服部中村養鼈が入る。コラーゲンたっぷりのエンペラも含んだミンチが美味。忍葱も入り、雑煮状態のふっくら焼餅がとっても美味しい。
「つくね芋おろし」…粘りが美味しい。
「窒息鴨のロースト」…何もつけずでも美味しいが、レモン、粒マスタードも味変に少し使う。京都府亀岡産の七谷鴨の味が濃い。いわゆる窒息鴨(=エトゥフェ カナール)で、屠畜時に血抜きせずに窒息処理をすることで鴨の全身に血が回り、鉄分を含んだ風味と味が濃くなる方法。柔らかくチカラのある弾力性を持つ豊かな味わい。
ネギは茨城県日立産赤葱。
いよいよ鳥の焼きが始まった感じ。
あっ、まだ焼きではなく御料理だった…「ホロホロ鳥 生すき焼き」…
茨城県霞ヶ浦のホロホロ鳥、秋田県湯沢産三関の芹。濃厚な玉子の黄身と一緒にいただく。優しく美味しい味わい。
「つくねとうずら卵」…玉子はマヨネーズの原料。マヨネーズのようにうずらの玉子を食べて調味料代わりに。つくねは柔らか食感で口の中でまったり。
「モモ盛り合わせ」…内腿とソリ。モモの付け根の、骨盤のくぼみに位置しているソリは希少部位。脂がのり独特の弾力ある歯応え。
「飛騨のなめこ、バター」…でっかいなめこを丁寧に仕込んでいることがわかる。鳥田中のきめ細かな仕込みはひとつひとつ見ていくと改めて感動する。
「ハツモト」…
心臓上部。これも希少部位を集めてくれている。コリコリ食感でかつ脂も乗る部位。ハツとは全然違った食感と味。別名を「心残り」とも呼ぶ。
「黒薩摩どり白レバー」…ねっとり味わい深いレバー。美味いの一言。
「トマト」…トマトの上に花鰹をふわっと振りかけてある。脂を落としつつ、ジューシーなお口直し。トマトそのものももちろん美味い。
「手羽先、ふりそで 」…皮目の焼き具合、肉のジューシーさのコントラストが抜群。焼き手の弟さんに感謝。
そして〆は7種類から何種でもどうぞ、と言われたものの僕は腹パンで「鳥そば(白湯スープ)」を麺バリカタで少なめにお願いした。
…これが玉ねぎ、ゆで卵と相まってめちゃくちゃ美味い。
普通に鳥田中がラーメン屋さんになっても絶対通いそうなくらいの美味しさ。
最後は玉子を使った濃厚な「プリン」…今回何の玉子か聞かなかったけれど、前回は会津地鶏の玉子だった。ホントにとろ〜りしたプリンに少しだけ苦味のあるカラメルがよく合う。これまた鳥田中がスイーツ屋さんになっても絶対通いそうなくらいの美味しさ。
そして最後に出てくるキンキンに冷えた「冷たい緑茶」がまた美味しい。今味で取って来た脂をスッキリさっぱりさせてくれるだけでなく、ホント美味しい。
今回も最初から最後まで、全部美味しい料理たちだった。
そしていつものごとく、温かい家族経営…この様子を見ているだけで心が和む。
いつもありがとうございます♪
また、いつか予約が取れる日もしくは棚ぼたを楽しみに令和4年を生きていきます。
生姜と昆布
ほたるイカとカラスミ大根
ほたるイカアップ
熊野地鶏 スープ焚き
熊野地鶏 スープ焚き
コンソメ寄せ
コンソメ寄せ
スッポン、小鍋
スッポン、小鍋
餅
スッポンのミンチ
つくね芋おろし
窒息鴨のロースト
窒息鴨のロースト、アップ
ホロホロ鳥 生すき焼き
つくねとうずらの玉子
つくねとうずらの玉子
モモ盛り合わせ(内腿とソリ)
モモ盛り合わせ(内腿とソリ)
なめこバターソテー
なめこバターソテー
ハツモト
ハツモト
黒薩摩どり白レバー
お新香
薩摩地鶏の白レバー
トマト
手羽先、ふりそで
手羽先、ふりそで
鳥スープ(白湯)そば、麺はバリカタ
鳥スープ(白湯)そば、麺の箸上げ
プリン
プリン
冷たい緑茶
厨房
今夜のメニュー
外観
2022/08/29 更新
2021/11 訪問
【いっぱい書いてるけど、実は何も言うことありません】
もはや完璧。お味も値段も、コースの構成も。もちろん、サービスをしてくださるご家族の雰囲気も。
何か言うとすれば、予約が困難なことと焼鳥屋さんのジャンルでは最早くくれないので「焼鳥も出す小料理屋さん」というカテゴリーを作らないと概念からはみ出した料理屋さんになってしまっている。
さて、今回僕らは4人で参加。
僕的には2年半ぶりの訪問。鐘ヶ淵駅にはその時と今回の2度しか人生で降りたことのない駅。
コロナ禍、ずっとお店はお休みしていた事もあってキャンセル客の調整が大変だった事が窺える。
ただ、今少しコロナが落ち着いても10人以上店には入れないらしく、カウンターは僕ら4人だけ。奥の個室に数人いらっしゃるだけの徹底ぶり。
さて、食事。まず僕は生レモンサワーで乾杯。
そして…お通し…と思いきや、いきなり「せいこ蟹」から来た〜!
「生姜酢」も大将は用意してくれたが、なくても味噌も内子も甘くて旨味たっぷりのせいこ蟹には何もいらない。絶品からのスタート。
「揚げ海老芋と銀杏」…銀杏は揚げ方が絶妙で良い硬さを残して食感ぷりぷり。揚げ海老芋の方は富田林の葛粉で包んだ表面はカリカリ、中の海老芋はとろ〜りするくらいの柔らかさ。完璧です。
「淡路島のカワハギ」…キモを包んだカワハギ。まったり食感で美味しい、としか言いようがない。
「鳥スープ」…一瞬カボチャのスープかと思うほど黄色いスープの正体は、…やっぱり、鳥!濃厚なコラーゲンがたっぷりで美味。スープの中には立派な大黒本シメジ、熊本のインゲン、京人参が彩りを添える。
「亀岡の鴨のロースト」…窒息自滅させた鴨。黒いモノが、ハツ。火入れ抜群の鴨と庄内赤ネギは相性良し。焼きは弟さんの担当で、見事な腕を見せてくれた一品。
お酒が進むね。日本酒に変えるメンバーも出てきた。
「茨城県霞ヶ浦のホロホロ鳥」…
ホロホロ鳥の肉の火入れも絶妙。たまに濃厚なホロホロ鳥の玉子をつけていただく。ささみ、砂肝、ハツ、さらには口直しの山芋の醤油漬けも申し分なし。
「ホロホロ鳥たたき」…皮のパリパリ、実のジューシーさ、脂の甘み三位一体。何か良いものに出会った感じ。
「ホロホロ鳥キモに淡雪塩」…優しい淡雪塩とまったりしたキモがこんなに合うとは…。また淡雪塩も家にストックしておこう。
「口休めの漬物」…優しいお漬物。口の中をサッパリとリセット出来る。
「七谷赤地鶏に鴨も入ったつくね」…飼育期間も長い事で知られる完全放し飼いの七谷地鶏を使い、鴨も使ったつくねをさらに燻製し、そこに雪のようにパルメザンチーズかけていただく。きんかんと一緒にいただくともう堪りません。
「熊野地鶏のモモ肉のネギマ」…や、や、ここで幻と言われる熊野地鶏まで登場。大将、どうかしてる…(笑)弟さんも、ホントにずっと焼いてくださり有難い。
「群馬トロ茄子」…表面が緑色なのでアボカドのように見えるが、味は確実に茄子!
とろりとした食感でそれだけでも美味いが、味噌と一緒に食べて確かに美味い。
見つけたら買って家でも食べてみたいと思う茄子。
「薩摩鶏の白レバー」…闘鶏用の鶏だった薩摩鶏。まったりと口の中に残る粘り気まで美味い。
「はつもと」…鹿児島県黒さつま鶏のはつもと(心臓の下の部分)。脂で包まれたところとはつ先に切り分け、脂に包まれたところだけを約四羽分刺している贅沢品…。何をか言わんや…です。美味すぎます。
「せせり 」…この弾力ある食感までも美味しい。
さて、ここで〆モノの、炭水化物。
メニューを見ていて、全部食べたくなってみんなでシェアする事に。
個人的にひとりでひとつ食べたい人も出てきているので、とりあえず同じモノを複数オーダー含めて、ひと通り頼むことにした。
「ホロホロ鳥の玉子丼(税込660円)」2ケ…濃厚玉子が甘味と出会って美味しくて正解!「炭焼き地鶏の親子丼(税込660円)」…期待を裏切らない味。
「焼きあご出汁鶏そば(税込880円)」…ネギたっぷり醤油ベースの中華麺。
「牡蠣と芹 鶏そば(税込990円)」…牡蠣のエキスがたっぷりスープに染み込みかなりの旨味を感じる。次回があれば、これか玉子丼かなぁ…迷うなぁ…。
サービスで「氷だしの冷たい緑茶」…まったりした舌に残る油をキレイにサッパリ洗い流してくれる上に風味が素晴らしく美味。
デザートは「会津地鶏のプリン」…適度に甘くて濃厚で、舌とお腹に満足のフィニッシュ。
色々カウンター席で厨房に入るご家族の方たちともお話しできて楽しい2時間半だった。
さて、お会計、適度に飲んでみんなで割って…あれれれ?8500円も行かないの?ビックリ。せいこ蟹まで出てるのに??
あり得ない…でも、なんともこのご時世に有難いお店。
最後は大将とみんなで記念撮影して、最後には出口の外までお母さんが見送ってくれて、なんとも嬉しいホスピタリティ。
なんだか、良いなぁ、こう言うお店。
また、行けると良いのだが、しばらくは余韻で生きていく。
5.0をつけるともうこれ以上はない、と言う話になってしまうので、とりあえずここまで来てもまだ伸び代があると贅沢な夢を持って4.8点にしておこう。でも気持ちは5.0点だけどね。
また、これを食べログに書くと予約取れなくなりますかね…。自分の中で矛盾と戦う日々が続く。
※参考までに…毎月第1月曜日10時〜、次々月分の予約電話受付開始。
基本10席しかないので13時くらいには決着がつく。
2022/08/29 更新
2019/02 訪問
【凄すぎますって…】
鐘ヶ淵駅という所に初めて降りた。便利な場所では決してない。この地に今人気の焼鳥屋さんがあり、友人から誘われ初訪問。
店の扉を開けると優しい笑顔のご主人、弟さん、お母さん、お手伝いする女性の4人がお店に出迎えてくれる。温かい雰囲気でホッとする。
今日は3人で訪問。着席してドリンクオーダー。僕はレモンサワーをオーダー。これが氷が細かくクラッシュされて美味しい。初っ端から嬉しい。
今日の料理はお任せで。
「京鴨の治部煮、仙台の根セリ」からスタート。…居酒屋、焼鳥屋さんイメージとは違うちゃんとした小料理。
続いて
「ヒラメのキモ巻きとウニ巻き、シマ鯵、の刺身」…一緒に泡醤油が用意されていただく。うひょー、単なるヒラメの切り身でなくキモとウニまで。なんだか値段それなりに取られそうな料理なのか…。
「丹波地鶏のたたき (奥)胸肉、(手前)腿肉」…オニオンスライスも添えられてしっかり美味しい。
「湯引き(砂肝、ハツ、胸肉の黄身醤油和え)」…一品一品手間がかかっているなぁ。
「鳥スープ」…丹波地鶏のガラから取ったスープ。濃厚で美味。
「鶏そぼろ、自家製豆腐」…なんと素敵な、豆腐も自家製ときたもんだ。優しい味付け。豆腐の味も市販と比べて濃いくて美味しい。豆腐だけで食べても美味しい事間違いない。
「皮湯引きのポン酢、ネギ和え」…さっぱりとした一品。どこまで前菜が続くのか。お腹がちょっと満たされてきていて、んん?焼鳥は出ないのか、不安になって来た。
「腿肉のリエット、バゲット付き」…これが前菜ラスト。なんとも焼鳥屋さんで葡萄パンバゲットとは予想外なモノの結構行ける。
ここから焼鳥。うわー来た来た!
「せせり」…おお、希少部位せせり(鶏の首の部分)から来ますか〜。食感に弾力があって美味。火入れも上手。焼きは弟さんが担当。
「レバー」…これまた火入れが絶妙で美味。口の中でとろけた。
「花ワサビ等お新香」…箸休め的に。
「ツクネのレンコンはさみ揚げ」…おお、ここでまた一品料理。もちろんちゃんと美味しい。
「焼鳥 モモ肉」…しっかりボリュームのあるお肉。
〆の炭水化物やデザートを残して、ここでひと通りコースは終了。
本来追加の串をオーダーするのであろうが、なんとも満腹でお腹は十分。
で、〆を悩むことに。焼鳥屋さんなのでおススメは「親子丼」とご主人は言う。その他「白湯スープの麺」、今日は煮干しもあるということで「煮干しスープの麺」、「そぼろ丼」なども用意されている。
結局、友人ひとりが「親子丼」、僕含めふたりが「白湯スープの麺」で決着。ちょっとシェアし合うことに。親子丼は甘さもちょうど良く、白湯スープはコラーゲンたっぷりの濃厚スープに細麺が合う。とっても美味。
最後にデザートで「塩プリン」…これもフィニッシュにピッタリだし、相当レベル高く美味しい。隣に座っていた別の女性客の方がこれをテイクアウト、買って帰れるようにして欲しいと店のご主人に頼んでいた。確かにそれは売れそう。
もちろんご主人は控えめに断ってはいたが…。「鳥田中のあの塩プリン」なーんて商品がコンビニで並ぶ日が来たりして…。うん、でもそのくらい美味しい。
最後に冷たい玄米茶をサービスして下さり、しばしお店の方と談笑。
以前は恵比寿で和食屋さんをやっていたそう。元々鐘ヶ淵に家を持っていたがそこに5年前に移転。当初は客も来ず、鶏を毎日家族で結局食べていたそうな。
野菜等はその恵比寿時代にできたルートで助けられ、肝心な鶏肉は丹波からあまり出てこない貴重なモノを譲ってもらっているそう。
この話を聞いてるだけでこのお店が好きになってしまう。
さて会計。…烏龍茶含め3杯ほど飲んで、料理もこれだけ手間もかかってクオリティ高く、素材もしっかりして満腹…。さすがに東京の下町とは言え、1万円前後かなと思って伝票を待っていると、5106円と来た(僕ひとり分)。はい?なんだか申し訳ないくらい。
そりゃあ、人気になるわけだ。
ぜひまた来たいと思うものの、もはや大人気で既に予約困難店に。
毎月第1月曜日10時〜、次々月分の予約電話受付開始。
10席しかないので13時くらいには決着がつくのだそう。あまりこういう競争に参加しない方だけど、ここはトライしてみようかな。
2019/02/05 更新
あの予約困難の人気店「鳥田中」が改装のため明日から休業に入る。
僕が言ったのは先週…。これでしばらくあの美味しい料理の数々が食べられなくなると思うと、その夜はじっくり味わおうと気合が入った。
10人の貸切の会に混ぜてもらっての棚ぼた席。
中々のお湯割りでスタート
【先附け】「黒さつま鶏スープの白湯粥」…兵庫県城崎の背子蟹もたっぷり乗って、味付け抜群の濃厚な鶏白湯スープの中にコシヒカリ、食感楽しい百合根の入る一品。
お世辞抜きに抜群な美味しい。毎度のことだけど、一発目からやられた感じ。
【油物】「海老芋葛粉揚げ」…大阪府富田林産の海老芋、愛知県祖父江の藤九郎銀杏…熱々。芋そのものが美味しいのもあってシンプルな調理で美味さが伝わってくる。
【和え物】「七谷鴨とセリの黄身和え」…亀岡の七谷鴨もも肉、秋田産三関産のセリ、宝玉卵…セリの根っこを活かしてサッと湯がいている。鴨の旨味とセリのシャキシャキ感、濃厚な玉子の黄身が絡まってマッタリと舌の印象に残る一品。
【野菜煮】「芋茎吉野煮」…千葉県柏市、吉野葛、近江生姜…生姜も入って、前の皿の後味がスッキリ、日本酒の甘みも感じつつ体も温まる芋茎と出汁が体に染みる。
【鮮皿】「松皮鰈お造り」…青森県鯵ヶ沢産松皮鰈、紫芋、防風、山葵。
【お椀代わり】「鼈と地鶏出汁の小鍋」
浜名湖産鼈と熊野地鶏のつくね、焼き餅、焼きネギ…お椀って…贅沢な小鍋料理…。鼈の立派なエンペラも入って、体に染みる。
【ホロホロ鳥】「ホロホロ鳥炙り叩き」…
茨城県霞ケ浦産ホロホロ鳥もも胸肉と淡路島産玉葱、熊野地鶏のキンカンは割ってもよし、そのままひとつ口の中で潰すも良し。肉自体の味も、全体の味も濃厚。旨味の濃い一品。つくづく美味しいなぁ〜。
【窒息鴨】…「七谷鴨 治部煮」…
前回もいただいた京都府亀岡産七谷鴨ロース。キレイな味で山葵と合う。千寿葱、京菊菜と言った江戸野菜と京野菜の伝統野菜共演も憎い演出。
【串物】
「熊野地鶏と黒さつま鶏」…
鴨入り熊野地鶏つくね …これがまた柔らかふわっと焼かれて美味い、味付燻製鶉卵は半熟でとろ〜りその上にグラナパダーノチーズ がかかりなんとも洋風な仕上げ。
その他黒さつま地鶏のささみは焼いても柔らかく、サッパリしつつも旨みを感じる。
「熊野地鶏のもも肉、葱ま」…皮はパリパリに焼かれ、肉はジューシー。その脂が染みたネギまで絶品。
【野菜焼き】
豊洲市場青果市場よりその日入荷した野菜の「山芋とムカゴの山椒焼き」が出た…箸休め的に食べようと思ったらこれはこれで本格的ご馳走。美味しゅうございます。
ここでもう一本「砂肝」も出てきた。…僕の隣に座る本来たくさん食べる人はさっきから腹パン状態で、焼かれている串を眺めている状態…。ということで、これ以降はお土産に持ち帰ることにさせてもらった。
【口休め】
自家製の「蕪千枚漬け」…京都府嵯峨野產京小町蕪柚子味噌。…ほっとする味。
…さぁ、ご飯だなぁと思って待ち構えていたらもう一本、串が来た。熊野地鶏の肩…いわゆる「ふりそで」と呼ばれる部位。これまた皮目はこんがりとパリパリに焼かれ、中のお肉はジューシー。
いやぁ、サービス満点。
隣の人は腹パンなので、目もうつろ…。
【メのお食事】
さて、いつも白湯スープの鶏そばをいただくが、この日は別にしてみようと「焼きあご出汁の鶏そば」…醤油味をいただく事にした。
他の食べれる人は親子丼やらそぼろ丼やらもちろん白湯鶏そばなどを2〜3品オーダーしている。
僕は一つでもう腹パン。
醤油ベースのスープも美味しいが、やはり白湯が絶品すぎる事が今回初めて確認できた。
もし次来れるチャンスがまたあるのなら、まず白湯鶏そばを食べてから、別の1〜2品食べられたら幸せだな。
そして最後に何回か食べさせてもらっている
【甘味】のプリン。…今回もどんな玉子を使っているか、聞き忘れたが、ホントにとろ〜りしたプリンに少し苦味のあるカラメルが美味しい。売ってくれたら買って帰るんだけどなぁ〜。
コロナでなかなか厳しい中、今年は友人の思し召しもあり3回お邪魔できた。
実はこれをアップする12月26日の夜の営業を最後に店の改装のために、しばらくお休みするんだそう。
いつまでかかるか、今は分からないとご主人は言う。
そして、どこかで、テイクアウトサービスを始めるらしいので、これを期待して待ちたいと思う。
休みの間に、みんなで、マッサージに行くんです!と言う大将の声がとても明るかったのが印象的。
ホント、休める時にしっかり休んで、また再出発したら、よろしくお願いします!