川井 潤さんが投稿した鷹匠壽(東京/浅草)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

ほぼ毎日食天国

この口コミは、川井 潤さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

鷹匠壽浅草(東武・都営・メトロ)、田原町、浅草(つくばEXP)/鳥料理

2

  • 夜の点数:4.7

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.7
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
2回目

2020/06 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.7
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

【甘い匂いに包まれて…】

約1年ぶりの訪問。行きたい旨をオープンにエントリーしておいたらラッキーにもお連れいただく恩恵に預かり、あの絶品鴨をいただけることに。

相変わらず写真撮影は禁止。今回も写真は外観とお土産の餡なしの人形焼のみ。金曜日夕方18時半6人で集合してスタート。

2階の奥の部屋に通され既にお通しの「枝豆」等がセットされている。今日は他の座敷に客はなく、貸し切り状態。これがこの後ラッキーな事になる。

お酒は持ち込みオッケーで、この日は赤ワイン2本、シェリー酒、シャンパン等6本持ち込んで6人でシェア。お一方はほぼ飲めず、僕も2〜3杯しか飲めず、残りの4人で気持ちよく飲んでくださっている。

最初は❶「鶏わさ」…ささ身に三つ葉、刻み海苔…火入れ(湯通し)が上手で外は白いが、中はピンク色のササミ肉はいい具合に柔らか食感。そこにシャキシャキ食感の三つ葉、海苔の磯の風味の香ばしさが絡まって美味。

❷「鶏の砂肝」…粗めの塩がかかり、砂肝のコリコリ食感は普通に美味しい。

❸「レバー」…膨よかな鶏レバーを絶妙な火入れで柔らかに食べさせてくれる。一流焼鳥屋さんで食べるモノと同レベル。

❹「唐揚げ」…鴨のシーズンオフの今は唐揚げが出てくる。上にふんだんに掛かる細切り千住ネギが美味いこと。でも本体の唐揚げは『え?これが唐揚げなの?』って前回思った事を今回も思い出した。衣のない小麦粉がまぶされてない唐揚げ。でも、これが美味い。

…さて、ここでメインイベントの「生の鴨肉」が運ばれてくる。一緒に「春菊、椎茸、ネギの白い部分」の野菜もセットされる。

七輪と炭火の上に「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれる硯のような形の焼き台が用意される。もう(店がオープンする前から)250年くらい使われている道具だそう。少し真ん中が湾曲した形になっている。※玉鋼とはたたら製鉄の和鋼のうち最も高品質な部位。

和気藹々とオカチャン(最近はシゲさんと呼ばれることの多い)が僕らの部屋の鴨と野菜を前回同様焼き続けてくれる。シゲさんは耳を澄まし全身で炭の火を感じつつ「玉鋼(たまはがね)」が300度に上がったら、焼き時と判断し焼き始める。
鴨の脂の甘〜い香りが徐々に体を包む。良い匂い…。

❺「ささ身をひとつ、その他3切は同じ部位の鴨肉を焼き方をいくつか変えて」…それぞれの焼き方の違いで味も変わる。全て美味しいし、相変わらず、食べたのに胃袋に入っていく感覚がない。軽くて美味い。肉は大根おろしの上に置かれるが、お殿様料理として肉を冷やすための大根おろしであって、積極的に食べる大根おろしではないのだそう。僕的にはお口直しに使わせてもらう。焼き方を変えて、柔らかくしたり、やや歯ごたえあるように焼いたり。肉そのものの旨味、血のチカラ、焦げの香ばしさ、これらが三位一体になって口の中を楽しませる。基本全て醤油味。甘い醤油味でこの店の特製醤油かと前回も思っていたが、どうやらキッコーマンの普通の醤油。驚いた。鴨肉と脂が醤油に甘さを加えていたのだ。4切食べ終わって、食べ始める時と胃袋の感じは全く変わっていないのは何故だ?鴨は胃袋に入らず何処かに消えてしまった感じ。とにかく脂っこくないし(野生鴨だから飛んでいて脂が付かない)、軽い。前回同様こんな鴨、やっぱり経験ないし、美味さのレベルが尋常じゃない。

今回は他の部屋にお客さんが来てなかった影響で、前回食べれなかった3つの部位をいただく事ができた。
❻まずはもも肉、これまた胸肉と違った美味さで、一羽から2つしか取れない部位なので貴重品。

❼「ハツ」…鴨一羽からひとつしか取れないので、今日参加の6人で6羽分。
他のお客さんがいたら、上顧客から出て行ってしまうので、プレミアムな機会。やや硬めの食感と想像していたら、全然柔らかで旨味もたっぷり。鴨の血を感じる、シゲさんは2つ食べたら鼻血出るよとうそぶいている。

❽「小さくぶつ切りネギをひとり4つ」、「小ぶりな椎茸」、「春菊を玉鋼で焼いて」…鴨を食べた後にいただく野菜も絶品。ただ、面白いのが鴨を食べてもお腹がいっぱいにならなかったのに、野菜でお腹がいっぱいになってきた。

ここからがまた今回の別世界。
❾「コマ切れ」…ちいさめの肉をおまけでいただく。量は結構たくさん。これがまた今までの肉の食感とも違いやや歯応えはあるものの味も豊潤。

❼〆の「鶏ご飯」…シーズンである冬期の鶏雑炊は食べた事がないが、シーズンオフの今は「鶏ご飯」が定番。この日は満腹ゆえ持ち帰る事にした。パックは言えば下さるのでラップに巻いて持ち帰る。
翌日の楽しみにして食べたが、炒飯のような感覚でちょい塩が今回は強く感じた。でも美味しいけどね。小さく刻まれたネギ、大きく手で千切られた焼き海苔がかかり、味を膨よかにする。(写真は翌朝自宅で温め直したモノ、ついでに家ではなめこを入れた赤だし味噌汁も用意)

お吸い物(白髪ネギとナメコ、大葉)、お新香(かぶ、胡瓜、ミョウガ、キャベツ、茄子)も前回と同構成。

❽「水菓子」…さくらんぼ10個程度とメロン。前回よりさくらんぼが多くて嬉しい。

❾「手土産に人形焼」…人形焼と思っていたら、餡なしの大好物のベビーカステラだった、という事でラッキーと思ったのは今回も同じ。これもお腹がいっぱいだったので翌日オヤツににそのまま食べたり、温め直して食べたりした。美味いよ〜。

さて、再度この店のこだわりに触れておく。もちろん野生の真鴨だけを使う。
200数十人の猟師さんと契約しているが1日10羽が手に入る精一杯の量だそうだが、今シーズンは本当に鴨が獲れなかったんだそう。風向とか台風の影響とか色々あるよう。

獲る場所は米とキレイな水の採れる場所(どうやら新潟が9割を占める感じ)。
その新潟で獲れなかったようなので、それは厳しい。
今日僕らが食べた鴨は2人で1羽分だそうで今日は6人で3羽使った計算。

やっぱりここの鴨は年に一度は最低食べたい…と宣言しておくとまた誰かからお誘い受けられるかも。待ってまーす。

2020/07/04 更新

1回目

2019/05 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.4
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

【消えたカモ…】

言わずと知れた一見お断り、決まった常連しか予約の取れない100年越えの有名鴨料理屋さん。
いつの頃からか写真撮影禁止がルールのようなので、今回は外観写真のみ。

実は今まで何回かお誘いを受けチャンスはもらっていたのだが、自分がそこまで「鴨」に思い入れがないことや、こだわっていなかった所為もあって他の方に譲ってあげた方がお店の人も、一緒に行く人も、さらには食べられる鴨も幸せになるだろうと、お断りしてきてしまった。

今回も昔からの常連さん予約の元、共通の友人からお誘いを受けて、やっぱり一度は行ってみようかな、このままだと自分の経験値は低いままだぞ、と自分でモヤモヤしてしまい、行かせてもらうことにした。

土曜日夕方18時スタート。2階の部屋に通され既にお通しの「枝豆」と「ヒジキ」がセットされている。部屋は4部屋、最大22人が入れる。


平日以外は接待等もないので子供連れオッケー。他の座敷は子連れと言うか赤ちゃんがいっぱい入っていく。後にこの子達の泣き声がBGMになって聞こえてくる。賑やかな浅草の一コマ。

お酒は持ち込みオッケーで、今回は赤ワイン2本、シャンパンを1本持ち込んで4人でシェア。お一方はほぼ飲めず、僕も2〜3杯しか飲めず、残りのお二人が気持ちよく飲んでくださっている。


最初は❶「鶏わさ」から…ささ身に三つ葉、刻み海苔…火入れ(湯通し)が上手で外は白いが、中はピンク色のササミ肉はいい具合に柔らか食感。そこにシャキシャキ食感の三つ葉、海苔の磯の風味の香ばしさが絡まって美味。

❷「鶏の砂肝」…粗めの塩がかかり、砂肝のコリコリ食感は普通に美味しい。

❸「レバー」…膨よかな鶏レバーを絶妙な火入れで柔らかに食べさせてくれる。一流焼鳥屋さんで食べるモノと同レベル。

❹「唐揚げ」…シーズンオフの夏は唐揚げが出てくる。上にふんだんに掛かる細切り千住ネギが美味いこと。
でも本体の唐揚げは『え?これが唐揚げなの?』って思ってしまった。だって小麦粉をまぶされてないし、と思ってしまったが、確かに唐揚げとは油で揚げることなので、これはこれでアリなんだな。ただ、食べ過ぎると、お腹にドンっと来そうな感じ。

…さて、ここでメインイベントの「生の鴨肉」が運ばれてくる。一緒に「春菊、椎茸、ネギ」の野菜もセットされる。

七輪と炭火の上に「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれる硯のような形の焼き台が用意される。もう(店がオープンする前から)250年くらい使われている道具だそう。少し真ん中が湾曲した形になっている。※玉鋼とはたたら製鉄の和鋼のうち最も高品質な部位。

和気藹々とオカチャン(最近はシゲさんと呼ばれることの多い)が僕らの部屋の鴨と野菜を焼いてくれる。隣の部屋は大将。

❺「ささ身をひとつ、その他3切は同じ部位の鴨肉を焼き方をいくつか変えて」…
ん?食べたのに胃袋に入っていく感覚がないのは何故だ?軽い…え?鴨ってこんな感じだっけ?
美味い…サッパリしている。大根おろしの上に置かれるが、むしろ肉は何もつけず、そのままいただく方が良い。大根おろしはお口直しに使う感じ。焼き方を変えて、柔らかくしたり、やや歯ごたえあるように焼いたり。肉そのものの旨味、血のチカラ、焦げの香ばしさ、これらが三位一体になって口の中を楽しませる。基本全て醬油味。

4切食べ終わって、食べ始める時と胃袋の感じは全く変わっていないのは何故だ?
鴨は胃袋に入らず何処かに消えてしまった感じ。とにかく脂っこくないし(野生鴨だから飛んでいて脂が付かない)、軽い。こんな鴨、経験ない。

❻「小さくぶつ切りネギをひとり4つ」、「小ぶりな椎茸」、「春菊を玉鋼で焼いて」…鴨を食べた後にいただく野菜も絶品。ただ、面白いのが鴨を食べてもお腹がいっぱいにならなかったのに、野菜でお腹がいっぱいになってきた。

❼〆の「鶏ご飯」…冬期は鶏雑炊が出るそうだが、シーズンオフは「鶏ご飯」。これがなんだか炒飯っぽく醤油ベースながらやや胡椒も効いてるのかピリッとした感じもあって絶品。小さく刻まれたネギ、大きく手で千切られた焼き海苔がかかり、味を膨よかにする。
食べきれなければ自宅へ持ち帰りも出来るので、2/3ほど持ち帰りにさせてもらった。
(写真は翌朝自宅で温め直したモノ)

お吸い物(白髪ネギとナメコ、大葉)、お新香(かぶ、胡瓜、ミョウガ、キャベツ、茄子)もついて来て良い塩梅。

❽「水菓子」…さくらんぼ2ケとメロン。今までの料理の流れの中で甘味もいいタイミングで美味しい。

⑨「手土産に人形焼」…人形焼と思っていたら、餡なしの大好物のベビーカステラだった。ラッキー。これはさすがにお腹がいっぱいだったので翌日の昼間に温め直して食べさせてもらった。

さて、この店のこだわりでわかったモノだけ触れておく。もちろん野生の真鴨だけを使う。

200数十人の猟師さんと契約しているが1日10羽が手に入る精一杯の量だそう。
獲る場所は米とキレイな水の採れる場所(どうやら新潟が9割を占める感じ)。
今日僕らが食べた鴨はひとり当たり2羽分だそう。

最初に出た三つ葉は今日来ている客20人で2万円の品だそう。え?じゃ、さっき食べた三つ葉、僕1人で1000円食べたってこと?ちょっとビックリ。

まあ、今まで鴨自体にそこまで執着はなかったが、これでホンモノを味わってしまったので、
ヤバイな、ここの鴨食べたら変な鴨は食べられなくなったかも。なんて罪なお店だこと…。

2019/05/17 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ