1回
2019/03 訪問
隠れ家的本格アイリッシュバー
東京駅から総武線快速に乗り、船橋駅で東武野田線に乗り換える。
野田線は、船橋から大宮をつなぐローカルな路線。
2014年から、「アーバンパークライン」と路線名称を変えたが、周辺住民も気恥ずかしくて、相変わらず、「野田線」と呼ぶとのこと。
その野田線で船橋駅と柏駅のほぼ中間にある六実(むつみ)駅に降り立つ。
完全にベッドタウンの印象。大きな商業施設やアーケードは、駅前にない。
その六実駅改札口(地上階にひとつしかなく間違うことはない)を背にして100mほど歩いた突き当りを左に折れる。ちらほらと地元密着型の居酒屋があるが、御世辞にも繁華街とは言えない。
坂道を下り始めてすぐの右手に、落ち着いた緑色を基調とした外観の「ブレナンズ アイリッシュバー」はある。
『この隠れ家感…』バー好きは、ニヤリと心の中で微笑むだろう。
木製の扉を開けて店内に入ると、8席ほどのバーカウンターと、6~8人が座れるテーブル席がふたつ。
オーナーのリアム・ブレナンさんは、生粋のアイルランド人。気さくで一見で訪れた人でも親しみやすい。
日本人の奥様とこのバーを切り盛りされている。
ちなみに、アイルランドでは、店主を「マスター」とは呼ばないので、「リアム!」とファーストネームで呼んでほしいそうだ。
「アイリッシュバーと言えば」の、ギネス・ドラフトビールをまずは1パイント(約568ml)でオーダー。
”ギネス・マイスター”として認定されているリアムさんが、ギネスを注ぐ。
泡立てを素晴らしくするために、”サージャー”という台を使うのは、お約束。極上のクリーミーな泡が出来上がる。
そして、こちらのバーでは、ギネス・ドラフトは、15℃~16℃で提供されるのがポイント。ビールに詳しい方ならご存知のことと思うが、黒ビールは、冷やしすぎてはいけない(日本の普通のラガー・ビールは、4℃~8℃が適温)。
口当たりの良いクリーミーな泡。黒ビール独特の苦みと甘さが際立つ。ギネス・ドラフトビールは大好きだが、こんなに美味く飲めるバーは、そう多くない。
ビール樽が交換されたので、口開けのギネスも飲んでみた。よりシャープで立体的な味わい。しかし先ほどの、樽の最後あたりの柔らかい味わいも捨てがたい。
そして酒肴に選んだのが、やはりこれも定番の”フィッシュ・アンド・チップス”。魚のフライとポテトフライのコンビ。以前イギリスのロンドンで食べたものより、このバーの方がはるかに美味い(筆者が、アイルランドへ行ったことがないのは御愛嬌)。
オーナーのリアムさんが、アイルランド人であることから、英語を喋る外国人がたくさん訪れる(こんな日本の片隅の住宅街に!)。もちろん、英語を喋る日本人も。
ただ、貴方が英語を喋れなくてもまったく問題ない。リアムさんは、日本語での日常会話を難なくこなすし、奥様も当然日本語で対応される。
さて、アイルランドの世界的歌姫「エンヤ」を御存知の人も多いだろう。
エンヤのフルネームを御存知か?「エンヤ・ニ・ブレナン」と言う。
リアムさんは、その親戚筋とのこと。だから、ファミリーネームが、「ブレナン」で同じなのだ。
ビールの後は、ウィスキー。
アイリッシュ・ウィスキーの「ジェムソン」をショット(ストレート)でオーダー。ショット・グラスが特大で、50mlと通常の倍。それでも値段は、普通のバーのワン・ショットと変わらない。
「ジェムソン」は、ウィスキー特有の角のある苦みが控えめで、スムーズ。リラックスして飲めるので、寝酒にも最適(アルコール度数は、40度あるので、お好みでロックや水割りなどにされると良いだろう)。
美味しいビールとウィスキー、そして楽しい会話でひと時を過ごした。
「ブレナンズ アイリッシュバー」を出てから春風に吹かれ、静かな街を歩く。
今夜も良い夜となった。
アイリッシュ・ウィスキー「ジェムソン」1ショット50ml
クリーミーな泡立ちと最適温度のギネス・ドラフトビール
フィッシュ アンド チップス
メニュー(2019年3月現在)
店内
店内
ギネス・ドラフトビール 1パイント
サージャーで泡立ちを整える
雰囲気ある外観
2019/03/03 更新
隠れ家的バー。
生粋のアイルランド人オーナー。
歌姫エンヤにゆかり。
美味いギネス・ドラフトビールとアイリッシュ・ウィスキー。
親しみの持てる雰囲気。
2019/03/03 更新