3回
2024/11 訪問
天ぷらの妙技に惹かれて
●おまかせコース 24000円
◇お酒いろいろ ?
OMAKASE手数料 390円
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甘酒横丁に佇む至高の隠れ家
11月の晴れ渡る午後、私は友人とともに《江戸前晋作》に足を運びました。甘酒横丁という、人々の喧騒と落ち着いた昭和の趣が入り混じる商店街を抜け、細いビルの6階にあるこの店は、まさに隠れ家そのもの。《江戸前晋作》は、高級感と風情が共存する特別な空間で、まるで時間が止まったかのような安らぎを提供してくれます。
甘酒横丁には老舗や名店が立ち並び、古き良き佇まいに心が温まります。このエリアには明治座のような歴史を感じられるスポットも点在しており、水天宮も近いことから、観光がてら訪れるのも一興です。2回目となる今回は、OMAKASEにて困難な予約を成し遂げ、広がる夜景とともに賑わうひとときを期待して訪れました。
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極上の贅沢、舌に舞う
天ぷら一品一品を目の前で揚げる音が、まるで聴き慣れた楽器演奏のように店内を満たします。最初に現れたのは『海老』。その姿は惚れ惚れするほど美しく、食べる前から期待が高まります。軽やかな衣をまとった海老は、絶妙な引き算の技で、半生の食感と旨味を引き出しています。海老の甘さとジュワッと広がる上質な油の味わいは、一口ごとに舌の上で舞を披露。
続く『鱚』や『北寄貝』、そして『喉黒』はそれぞれに違う個性があり、一度の食事でこれほどまで多様な海の幸を満喫できることに驚きます。『淡路の玉葱』は天然の甘さが引き出され、揚げたてのホクホク感が口の中で広がる心地よさに浸りました。
その後には、『海老芋のすり流し』から始まり、『真鱈白子のミニ天丼』『雲丹の紫蘇巻き』『穴子』『椎茸』と続く豊かなラインナップ。特に『真鱈白子のミニ天丼』は、表面はカリッと、中はクリーミーかつ濃厚な味わいが後を引く逸品で、白子の滑らかさがご飯と絡み合い、その美味しさに心が奪われます。
特筆すべきは『メイクイーン』。前回も供されたこの一品は、この店のスペシャリテ。揚げ始めから最後に供されるまで、長い時間をかけて準備され、手間を惜しまず仕上げられます。外はカリッとした衣が黄金色に輝き、中は蜜のようになっており、しっとりホクホク。この絶対的なバランスは、職人の手技の賜物です。素材そのものの持つ風味を余すことなく引き出しており、一度食べたら心に残る美味しさです。
『かき揚げ天丼』『鮪茶漬け』でしめる頃には心躍るような満足感が広がります。全てが計算し尽くされ、天ぷらを通じて感じる感動が、最後に美しい余韻をもたらしてくれました。
オイルは綿実油と胡麻油のブレンドでしょうか、揚がりの軽さと風味の豊かさ、その印象を抱かせるつややかで上品な衣を実現しています。
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《江戸前晋作》では、訪れるたびにその想像を超えた体験をさせてくれます。職人技の真髄を味わえる瞬間であり、混じり気がない純粋な楽しみがここにはありました。天ぷらは単なる日本料理に留まらず、江戸の天麩羅発祥の地から、今日の一流の居心地に至るまで、食文化としての進化を辿る旅となり得ます。その誇り高い技術と優雅な味わいに、私たちはまた一歩、その魅力に近づけた気がします。
天ぷらの歴史を少し振り返ると、それは江戸の街角に立ち並ぶ屋台から始まり、庶民の心を掴んだ軽食として始まりました。しかし、時を経て職人技とともに変遷を遂げ、今では美食の一角を担う洗練された料理となっています。訪れる価値が詰まった《江戸前晋作》は、天ぷらを心から愛するすべての人々に、まさに理想郷です。
ごちそうさまでした〜 ლ(´ڡ`ლ)
海老
海老
海老の頭
鱚
ホッキ貝
喉黒
淡路の玉葱
海老芋のすり流し
真鱈白子のミニ天丼
雲丹の紫蘇巻き
穴子
穴子(味付き)
茄子
茄子(味付き)
椎茸
メイクイーン
かき揚げ天丼
かき揚げ天丼
鮪茶漬け
鮪茶漬け
デザート
2025/01/03 更新
2024/05 訪問
★ ウンマイ♪
何度かご一緒してるマイレビ様といきました
なかなか予約取れない店で…
予約してからの待ちも半年かかりますた〜
衣はカリッとした印象
中はクリーミーに仕上げるイメージに感じた
油は綿実油と胡麻油かなぁ?
なんでも美味しかったけど特に印象に残ったのは
アスパラ
昆布締め小柱
メイクイーン
メイクイーンは最後の方に出てくるんだけど…
いっちゃん最初から揚げ始め、2度3度揚げてた
○ ==================== ○
お気に飯♡ (*゚▽゚)ノ
けっこうお値段は行っちゃいましたw
マイレビ様は本郷の頃に一度行かれたそうで
あんま印象に残ってなかったみたいなんだけど
帰る時にはまた来たい、と言ってたw
ごちそうさまでした〜 ლ(´ڡ`ლ)
オイラもまた行きたい♥
でーこんおろし
車海老(ウェルダン)
車海老(レア)
かしら
鱚
アスパラ
ミルガイだったっけ?
喉黒
喉黒
小柱
アスパラ
蛤汁
ウニ、大葉
穴子
穴子
茄子
茄子
椎茸
メイクイーン
香の物
かき揚げ丼
かき揚げ丼
かき揚げ丼
お茶漬け
お茶漬け
お茶漬け
ほおづき
デザート
2024/06/14 更新
●コース
◇お酒類
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火と油が描く余白のぜいたく
《江戸前晋作》には、緊張とやわらぎが同居していました。目の前で衣が泡を抱き、油面が静かに呼吸します。私はここで、天ぷらは素材の声を聞く料理だとあらためて感じます。揚げる、待つ、余熱で仕上げる——その間合いが旨味を整える、と個人的には思います。
時季は12月、平日の夜の早い時間でした。L字のカウンターは8席ほどで満席です。半年ぶりの4回目という安心感から、今日はコースの流れをそのまま受け取ることにしました。木地の温かみ、道具の清潔さ、スタッフの所作はいずれも落ち着いていて、油の香りが過度に立たないのが印象的でした。
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衣の温度、舌の記憶
◇エビスビール
最初の一杯で喉をならします。軽い苦味が油の香りを受け止め、舌の準備が整います。
●海老
薄衣がやさしく張りつき、甘味がすっと立ちます。芯まで火を入れ過ぎない按配が好みでした。
●海老(レア)
さらに余白を残した火入れ。歯を入れた瞬間にみずみずしさが弾み、海老本来の香りが濃く感じられます。
◇上喜元 超辛完全発酵 純米吟醸
辛口の切れが衣の油分を洗い流し、口中が再びリセットされます。米の香りは控えめで、料理が主役に戻ります。
●海老のかしら
殻は軽く、味噌は濃い。塩を少量で十分でした。香ばしさが続きます。
●鱚
身がほどけるように柔らかく、衣は紙のように薄いです。温度管理の細やかさを感じます。
●北寄貝
噛むと海の香りがふっと立ち、衣は最小限。貝の弾力が心地よいです。
●白甘鯛
脱水を効かせたような密度で、旨味が締まっています。余熱で甘さが出ます。
◇厚岸(ハイボール)
スモーキーすぎず、油の甘さと相性が良い印象でした。
●河豚の白子
外は薄く、内はとろり。塩気は控えめで、後口に乳香が残ります。
●淡路の玉葱
ほくほくと甘く、中心はしっとり。火の入れ方が端正です。
●紫蘇と雲丹
大葉が香りの蓋となり、雲丹はやわらかく甘い。温度の見極めが肝だと感じます。
◇山崎(ハイボール)
樽香がふわりと重なり、香りの層が一段深くなります。
●海老芋のすり流し
とろみは軽く、芋の旨味が素直に伸びます。口直しとしても良い役割でした。
●穴子
身はふわり、衣はさくり。塩と天つゆで表情が変わります。
●穴子(タレ)
甘じょっぱさで輪郭がくっきり。米を欲しくさせる味です。
●茄子
外側は薄くはじけ、中はとろり。種の香りが立ちます。
●茄子(タレ)
タレが加わると旨味が前へ出ます。油の甘みとよく馴染みます。
●椎茸
水分の逃がし方が巧みで、香りが鮮明です。歯切れの良さが新鮮でした。
●メイクイーン
中心がほのかに蜜のようで、皮目はさっくり。時間をかけた一品だと伝わります。
●天丼(海老かき揚げ)
小ぶりの丼にさくりとしたかき揚げ。つゆは控えめで米が立ち、締めとして過不足ありません。全体の進行はゆったりで、ここは好みが分かれるかもしれませんが、私は余韻として受け取りました。
●デザート
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油は軽く、火入れは繊細で、素材の輪郭がよく見えるコースでした。とりわけ海老の火加減とメイクイーンの滋味が印象に残りました。提供の歩みは落ち着いており、私には料理の余白として心地よく映りました。
天ぷらの衣に使う油は、綿実油や胡麻油を合わせて軽さと香りを調えることが多いです。香りが出すぎない温度帯を保つと、衣が薄く仕上がり、素材の声が前へ出ます。冬の根菜は甘味がのりやすく、芋や玉葱の美味しさが際立つ季節だと感じます。
ごちそうさまでした〜 ლ(´ڡ`ლ)