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夜の点数:5.0
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~¥999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.5
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| 酒・ドリンク- ]
鮎ラーメン@二子玉川〜あゆは一夜干し
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鮎ラーメン
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鮎ラーメン外観
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2008/11/23 更新
03年にオープンした当初、モロにストライクな塩スープの美しいビジュアルと、川魚を取り合わせるという斬新さに居てもたってもいられず急行したものだが、瞬く間に大行列店となり、足が遠ざかってしまった。というわけで、久々の鮎ラーメン!
高島屋裏手の商店街は往時の二子玉川の風景を想像させてくれる昔ながらの下町風情で、玉川高島屋SCや東急の新開発がまるで嘘のようだ。しかし人の流れは商店街側に向いておらず、今年、懸案だった温泉の出る銭湯も遂に廃業してしまった。
その銭湯の向かいにあるのが鮎ラーメン。大きな鮎の文字の暖簾が目を引く。このころスズキヤスオ(移転前)など店舗っぽくないインディなイメージのラーメン屋が現れた頃で、ここも屋台が店に突っ込んだというよりバラック的な雰囲気で、暗い店内を照らすのは電球の灯りのみ。店内は奥行きが殆どなく、カウンターもギチギチで6人座れるかって程度。会計は食後、外に常駐する店員と交わすシステム。
ここの店主は若くて相当の鮎マニアという(あゆの追っかけという意味でなく…ってあぁ、これいいたくなかった!)。出身地である岐阜の馬瀬川の天然鮎を1年分冷凍ストックしたものを使用しているらしい。店を閉じてしまったが、赤坂に以前、絶滅危惧種であるリュウキュウアユを食べさせる「リュウキュウアーユーを食べる会」をオープンさせたほどだ。
鮎は具にもスープにも用いられ、具の鮎の一夜干しを乗せる大きさで値段が変わる。1/4、1/2、丸ごと一匹から選べる。店主は厨房で常に鮎を焼いており、たぶん炭焼きだろう、パタパタと団扇の音と香ばしい香りが店内に満ち満ちている。
で、オーソドックスな鮎ラーメン(1/4)¥600!
一般的なラーメンで言うチャーシューのポジションに鮎があるので、透明度の高い黄金色のスープに鮎がとにかく目を引く。1/4といっても相当デカイ!
鮎ダシでしかも焼いた鮎が乗るというと生臭いイメージや小骨が気になるところだが、小骨は丁寧に処理されているし、スープからも焼き鮎からも生臭さは一切ない。この時点で仕事の確かさは窺えるが、鶏と鮎でとるというこのスープがここまで濁らせていないというのがとにかくスバラシイ。かといって薄いわけではなく、口当たりはマイルドで実にふくよかで、まったりとした甘みを感じる。塩ベースだと思うが、とがった味を全く感じない。人によってはかったるさを感じるかもしれないが、全然最後までグイグイ飲ませてくれる。
麺は細く、これまで見たことないほどの縮れっぷり。これではすぐグズグズになってしまいそうな気がするが、最後まで伸びる印象はない。これといって麺に味わいがあるわけではないが、このスープにはこれでいいと思う。
そして鮎! 川魚が基本的に好きではないのだが、この鮎はそんなに身がブリブリでもジューシーでもないのだけど、ホワンとふっくら焼きあがっていて、焼き焦げた部分の香ばしさも手伝って、尻尾まで一気に食べてしまう。これだけの具材なのに、スープを全く邪魔しないのには心底驚かされる。薬味のネギはこれでもかってほど細い。歯に挟まってしまうが、この味には日本そば的な薬味のポジションに近いものを感じる。
もう瞬殺とばかりに完食。味わいもあって量的に少なく感じがちだが、実際はそんなに少なくもないと思う。足りなければ限定の鮎のおにぎりもあるし、鮎姫ごはんってのもある。まぁ味的にガッツリ食べるものではないので、これでいいんではないだろうか。
人を外見で判断してはいけないが、店の雰囲気や店員のヤングっぷりからして、これだけの仕事はまったく想像できない。こういう味は手を抜くとモロバレっぽそうだが、初めて食べたときと全く印象が変わっていないのには驚かざるを得ない。一時の行列が嘘のように、空き席があるほどで、寧ろ並びのいっせいらーめんの方が賑わっていたし、博多濃麻呂などは行列が出来ていた。やっぱりこういう味は難しいのだろうか。
ともあれ、このままの手仕事をキープして欲しいものである。いやはや、しみじみ旨い!ごちそうさまでした~