レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2014/07訪問 2016/07/23
Nowheremanの菓子をいただく完全予約制のサロン。
吉田山の北側、lagado研究所にて。
(lagado研究所はまたの機会に)
地図と建物の外観が判っているにも関わらず、このドアで良いものか迷った。
傍らには一年くらい前に置いたのではないかと思うようなポストカード様のもの、無造作に。
席に着き、ほどなくNowhereman、N氏によるサーブが始まる。
菓子の説明がある。
説明が有ったので詳細まで判るが、ここではつまびらかにしない。
興味がある方は手続きを踏んで、あの菓子に会ってほしい。
■今宵の菓子 ※画像は控える
9cmほどの直径、タルトは半球のキャラメルのムースを戴いている。
ナイフを入れてみると意外に切る感触を伝えてくるムース。
導入部として素直なキャラメル。濃すぎない。
ふた口運んで、下のタルトへ。レモンタルトとのこと。
こちらもナイフの刃に崩れることなく。
サリリッとした小気味よい焼き菓子の感触。
キャラメルとレモン、ミスマッチに合わせる。
どちらかというとキャラメルムースに包容力があって、
タルトを迎え入れる感じ。
この道行に顔が綻びる。
これだけでも充分美味だが、挿話はまだ用意されている。
薄明かりの中、黙々と皿に向かう。
音楽と炭酸水の気泡のつぶやきの中、道は尽きてフォークを置いた。
余韻。
タイミングにもよるが、会計時にN氏とお話しする間がある。
感想や質問、N氏は秘密主義な方ではなく、さらりと答えられる。
一体、他の美味しいパティスリーの菓子とどこが違うのだろう。
菓子は旨い。
驚きもあるし、けれど見知らぬ旨さではない。
すっと滲みこむ馴染みの良さ。
前衛でもレトロでもない、丁寧な造形。
こうして予約制イートインの体験を重ねてみると、静かに菓子に
向かい合える一刻を調えてくれていることが私には大きい。
Nowheremanには“詩“からの発想、“悲しみに寄り添う菓子”という大きな
コンセプトもあるのだが、とりあえず今は菓子だけでいっぱい。
現在の客層はN氏の世界の味わい手として適っていると思う。
この時間を賞味するには、なるべく1人での訪問を勧める。
■テイクアウト ※画像あり
----ガレットブルトンヌ「mother」
バターを堪能する焼き菓子。幸福。
■参考 ※画像あり
----2014年春、東京でのイベント時のケーキ。
他に「ジュビリー」をテイクアウトした。
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2014年7月 再訪
■今宵の菓子 ※画像は控える
日本画で描くところの芙蓉のような。
今回はムース。
大きく二層だが表面にも透明の部分があり、
すりおろしたライムが散っている。
緑なのだが、見ようによっては金のようでもある。
上層はライムのムース。
ライムの薬っぽいクセは無く、おとなしめの柑橘類。
下層はいちご。
一番下に密度のあるスポンジが敷かれていて、それがしっかりと甘く
ムースの憂いを締めていたように感じた。
「Nowhereman」の甘みは深みに降りるようで、そこが最も好き。
いちごとライム、ミントのソースは強めで飛沫という印象。
ムースは如何様にもバリエがあると思うが、印象に残すのは難しそうだ。
7月の別の日にはルリジューズが出たようなので、いつかそれも楽しみにしたい。
■テイクアウト ※画像は下から1枚
----チョコレートケーキ
無花果やレーズンのワイン煮が際立ち、そのあとでチョコレートの地が
幸福に広がる。チョコレートってホッとさせることもあるんだ、と気付く。
小さいカットだが、終わってしまった感が薄いケーキ。
3位
1回
2016/07訪問 2016/10/20
今夜はアール座に行こう、とわくわくしながら来たわけではないのに
入ったら楽しさに安定感があって、かえって驚く。
店も客も趣向に飽きるとか飽きないとかを越えて、継続を決めている感じ。
サイズさえ合えば、ここにもぞもぞ収まっているのは思う以上に良い。
2016.07 夏の宵に
この夜は 喫茶C を訪ねたのだけど、連続4回フラれ。
慣れたこちらへ移動。
■アイスカフェオレ
涼し気な小さな尾ひれ、水槽の席へ。
カフェオレの味わいはふつう。やや量多めが嬉しい。
この夜も大変盛況。
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2015.12 久しぶりに
■ロイヤルミルクティー
■クッキー盛り合わせ
星の王子様席。
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レビューは初めてだが、かれこれ6年くらい来ている。
今年も室では店主の飼育している秋の虫がリーィと鳴いている。
以前、窓辺に置いた虫かごについて、店主が説明してくれた頃は
2時間滞在してもお客が3組程度だったと思う。
今は虫たちのことや虫が取り上げられた和歌などをまとめた冊子が
席に置いてある。
※虫の音は9月いっぱいくらいだそう
1年以上ぶり。
灯りがすこし明るくなり、シート間が整理された気がする。
観葉植物の枝ぶりか。
水槽かジオラマの席に座ることが多いのだが、今回はモニターのある席。
■注文(ウィスパーとジェスチャー)
----コーヒー ガーワ
----クッキー盛り合わせ
今回は注文のみならず写真許可もジェスチャーでお願いした。
もっとアーティスティックなマイムでありたい?
ガーワはアラブのコーヒーの飲み方らしく、カルダモンなどのスパイスが効かせてある。
クセ有りだけどオツ。
クッキーはオートミール、ジャム、ナッツなどで、クセのあるガーワと良く合った。
またこのコーヒーとクッキーがR座の雰囲気にもマッチ。
子供のように落ち着かないのだが、今回の席ではまず棚の上の透明な蝶の置物に目が。
虫の冊子を読み、出ていた和歌をネットで調べる。
クッキーを割る。
手を拭く。
利用者のらくがき帳を読む。
モニターに気が付き、点けてみる。店主が操作を助けて下さる。
ヨーロッパ絵画などのデータが閲覧できる。
クッキーを割る。
カップにコーヒーを満たす。
そんな風に過ごす。
R座読書館は特別な喫茶室だ。
座り心地の良いイスはひとつもないが、落ち着く。
水槽や観葉植物があるが、虫や匂いが出てないのは気を遣って管理されているからだと思う。
京都のLagado研究所とこちらには沈黙で熱いエールを送りたい。
4位
1回
2015/08訪問 2015/09/09
京都には東京にはない魅力をもつ喫茶がたくさんあり、
今夏もさらに新風を感じさせる店が開いた。
楽しい、嬉しい、刺激される空間。
けれど、自分が向かいたい喫茶の空間は今回もこちらだった。
飲みものがひとつ置かれ、そこに座っている時の気持ち。
自分も溶かし込まれるような音楽。
■ミントティー 蜜を添えて
■Nowhereman 「タルトフロマージュ」
ていねいに淹れられたミントティー。
半分過ぎてから勧められた通り、たっぷり蜜を注ぐ。
意外に甘くならず、ミントの癖が抑えめになる。
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間遠な灯りの街を歩いて、モンタージュへやって来た。
半地下の階段を降りきる前に (ここは好き) と思う。
クラシックは鳴っているが、紗の向こうのように遠い。
それよりも弦や弓に触れた空気がそのまま残っているような場所。
こちらは音楽他の小ホールであり、カフェが併設されている。
物静かな男性が迎えてくれる。
■注文
----Nowhereman 「タルトフロマージュ」
----コーヒー
----シードル ドライ
こちらでは「Nowhereman」の菓子(1種)をいただくことが可能。
数日ごとに切れてしまう日があるようなので、必ずいただきたいときは
問い合わせてみたほうが良い。
(タルトフロマージュか)
などと思うのだが、口に入れてみると心地よい甘みにたちまち満足してしまった。
なんなの、一体。
コーヒーは丁寧にドリップされている。
ワイングラスのシードルはキリリと冷えていた。
金曜休みは残念だけど、営業のアナウンスはきちんとされていて、好感がもてる。
“今晩も22時まで開けています…”と見ると、これから行ってみようかなという気になる。
カヌレも、こちらも、夜を留められる店が好きだ。
5位
1回
2014/12訪問 2016/07/23
2014年12月
「カヌレ」で昼食。
初めての昼は、明る過ぎるほどの日差し。
B.L.T サンドとコーヒー。
何気なく食べ出したけれど、野菜のわりに水っぽくない。
マスタードの効かせ方が美味しくて、手の中のサンドを改めて見たり。
「カヌレ」らしく、そっと神経が行き届いている感じ。
カヌレが焼きあがったのも教えていただいた。
「手のほうが良いかもしれません」と、店主。
指先に力を入れてちぎれば、熱々の湿気。
外皮の粘り、ほわほわしたカスタード生地とラムの風味がたまらない。
ああ、この感じを撮りたいけど、手も口も忙しく無理。
今後、焼き上がりを狙うようになってしまうかも。
3点で1650円。
マゼンタと記したけれど、もっと赤い紫。
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2014年7月 遅い時間に再訪
今宵は私たちが入って満席。
窓辺の2人掛けソファのみ空いていたのが幸運。
女性客ばかりであったが、落ち着きがあり、満ちている談笑も気にならない。
■注文
----カヌレ
----ユジャペリエ ユジャは柚子らしい
----フォア・ローゼス
----スペインビール エストレージャ・ガリシア
カヌレは前回よりややサクッとしており、食感が違った。
けれどここで過ごす時間に添う、素敵な菓子なのは変わらない。
ソファに凭れ、昼間歩いた京の町の話をする。
カヌレにナイフを入れたり、グラスを誂える。
居心地が良くて、旅中とは思えない寛ぎがある不思議。
帰りにカヌレとムラングを購入。
ムラングはアーモンドが香ばしい美味。
※喫煙可だが、2回とも喫煙者が居られなかった。
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2014年7月 マゼンタ
いつかリタイヤしたら日曜の夜から遊ぶ生活がしたい。
人も疎らな交差点を渡り、見知らぬビルのエレベータボタンを押す。
5階。
この5階には、お菓子もお酒もコーヒーもある。
ロココ調にして赤紫の壁、古風なランプシェードの房飾り。
らしからぬおもちゃ。
アンナ・カリーナみたいな娘がふらり来たら似合いそうな。
■注文
----カヌレ
----ペリエ パッションフルーツ
こうして美味しいカヌレをいただいていると、過去のカヌレ
ブームにも感謝したくなる。
こちらのカヌレは洋酒もさほど感じない、食べやすいもの。
外のカリ感、中のもっちりも日本の好みに寄っているよう思う。
サイズがちょうど良い。と言いつつ、もうひとつ注文したくなる。
会計時に気付いたが、スリジェ入りのものもあるらしい。
ペリエはパッションフルーツのソース(ジャム?)が入ったグラスに注ぐ。
舳先のように、張り出した硝子窓。
雨が降り出して、濡れて黒くなる交差点を見下ろし、安らぐ。
京都でも関西でもない、日曜の夜に浮かぶ箱。
今日のマイナスはこちらの心地良さでゼロに。
ひとりでここに座っていたあいだ、店主は気配を消し。
今回の旅では、こちらがもっとも自分の好み。
京都には素敵な店がありますね、と改めて言いたい。
6位
1回
2014/12訪問 2016/07/23
2014年12月 再訪
ミルクコーヒー。
クッキー付。
繁盛店になったが、店主の静かなサービスは相変わらず。
ミルクコーヒーでお腹が温まった。
この周辺、フォトジェニックな軒先多し。
薄日が差しているうちに撮れば良かった。
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2014年4月 花曇りの朝に
旅行中の朝食として利用した。
二条駅を東方面の通り沿いにあるが、ガレージの敷地内のような立地なのでやや判り辛い。
敷地を進むと右手にオリーブの樹の窓。
その手前の通路の奥の扉から。
古い木、鉄、焙煎機、ガラス、鎖、作業場風の内装。
(わぁっ)と言いたいところ、眉をそびやかして、最初のステキ波に堪える。
モーニング \600
運ばれたマグは取っ手が大きく、持ちやすい。
湯気の中で啜ると適度にこっくりして、朝食に合いそうなコーヒー。
プレートは、トースト、ゆで卵、ナッツののったシリアル&ヨーグルト。
セルフでピクルス5種、ジャム類6種
きゅうり、玉ねぎ、トマト、カリフラワー、
イチゴ、パイナップル、ミルクジャム、チョコ、ピーナツ、リンゴ?
トースト、ピクルス、ジャム類、ひとつもがっかりするものは無い。
トーストは5枚切くらいの厚さで、クセのないさっくりしたもの。
ピクルスの酸味甘味の強さも良い塩梅で落ち着いている。
この箱とこの内容で\600、て?
今の京都で一番の朝食ではないか。
SARASA系列店を、(私はいいや)と今まで外してきたのだけど、こちらはカフェではなく焙煎所、
さらにモーニング営業有り、ということで、来てみて良かった。
良い朝でした。
7位
1回
2014/11訪問 2014/12/15
※評価はティータイムのみ
すれ違う人の6割、否7割は外国人の昼間の銀座。
その地上から7階に昇れば、ハプスブルグ・ファイルヒェン。
ティータイムを利用してみた。
席配置はパラリとしていて、ひとりのお茶に相応な、窓側の明るい席へ通された。
シャンデリアは輝いているものの、内装調度はシック。
奥まで行けば、もう少しヨーロピアン?
磨かれた銀の盤を和らげるような、白いドイリー。
ここに座った気分は銀座のレストランというより、大きな図書館の窓際っぽい。
座る場所にもよるけれど、天井が目立つ位置であれば、かなり“ビルの7階“。
内装調度ですっかり覆い隠して別世界を拵えようというのではなく、
できるだけのことはして、あとはソフト面でカバー、という姿勢に感じられた。
さて。
着いたばかりなら冷えた炭酸水とかフルーツウォーターなどが欲しい気候だったが、
相談するほどでもなく、グラスの水がよく冷えていたので、それで。
■ケーキ3種盛りのセット 2110円
ザッハトルテ
ケーゼトルテ
アプフェルシュトゥリューデル
お茶はデンメアのハッピーディ ※ティーカップ一杯
ケーキの詳細は「お店より」画像文をご覧下さい。
いただいた順に。
皿とお茶が運ばれてきたとき、シュトゥリューデルの林檎とシナモンの香と
ハッピーディの花園の香が卓上で競い合って、白と銀ばかりだった卓の
印象ががらりと変わった。
バニラアイス添えなので、林檎のシュトゥリューデルから。
と言いつつ、私ではない私によってすでにケーゼトルテにフォーク跡が。
シュトゥリューデル、味わいの1/3はきっと香り。
秋の、森の、枯葉の、栗鼠の…。
ショールを肩に、ブーツはウィーンの枯葉の道を踏みしめ。
ハラホレハラな皮、スパイスと甘みの纏った林檎。
ケーゼトルテは舌の上で二段階の味わい。
その様を抽象画では描けそうだけれど、キィで打てない。
ザッハトルテはすこし鄙びた味わいで、それは悪いものではなかった。
ハッピーディはカップが空になっても香り続ける。
まあ、コワい女のようだわね。
フォークを置いて時計を見たら、なんと33分しか経っていない。
ゆっくりしたいけど、しようがない。
やはり最初になにか一杯貰っておけば良かったかもしれない。
紅茶やハーブティは必ずポットで供される日本になりますように。
けれど、こちらがカップ一杯なのは、あくまでもトルテが主役のティータイムであり
お茶の寛ぎを提供したいからではない…というところ?
昼酒が構わない方ならアルコール&軽食のほうが良いかもしれない。
お茶の量はともかく、2000円超えのお茶としては満足した。
いただいたクッキーも美味。
8位
1回
2014/12訪問 2016/07/23
こちらに来るのは陽がすこし傾いた時刻にしようと思っていた。
大通りから反れてデンメアティーハウスに至るまで、記憶と合致したのはカファブンナのみ。
デンメアはウィーンの比較的新しい紅茶ブランドで、私がかつて乃木坂、西麻布をうろついていた頃に誕生。
アジア1号店になる、このティーハウスは2008年から。
ホテル・ザッハで出される「ザッハ・ブレンド」が有名らしい。
フレーバードティーとフルーツティーが豊富だが、殊にフルーツティーはノンカフェインなので、
さまざまな人が訪れるレストランのティーにも適している。
実際、最近デンメアの「ハッピーデー」をいただいたのは、銀座ハプスブルク・ファイルヒェンだった。
赤と白の印象的な店構え。
お茶を楽しめる空間はそう広くないが、赤い壁にアイアンの黒い蔓の椅子がチャーミング。
■ウィンタードリーム 800円
セイロン茶と中国茶をベースにアーモンドを加えたフレーバードティー。
■ザッハトルテ 550円
ポット&ティーカップはタイマーとともに届けられる。
ティーによっては好みで抽出時間を調整しても良い。
良い香りが充ちて、気分もお茶の湯気のように立ち昇る。
ウィンタードリームは…イメージで言うと「そりすべり」の曲の感じを
浮かべながらいただいた。軽快?
ザッハトルテは食べやすいタイプで、今年頂いた3つの中では最も馴染む。
尋ねてみるとノイエスの野澤シェフの手によるもので、
日本人向けに調整しているかもしれません、とのこと。
なるほど、生地が割にあっさりしているのと、チョコレートの味が現代的。
こちらのティーハウスはお茶を楽しむ場として、立地も雰囲気も気に入った。
お茶はもちろん、お茶関連のグッズも販売。
この日は手のひらに乗る小さなシュトレンとトリスティーナという菓子を買った。
この菓子はまた別の菓子店のもの。
****
帰宅後の愉しみ。
小さいので酒漬け果実はほんの少し。
トリスティーナはたっぷりのアーモンドを固めたタルト。
どちらも自宅の紅茶に合った。
9位
1回
2014/12訪問 2014/12/12
今年のマイブームのひとつはハーブ。
2014年のうちに訪ねたかったレストランのひとつ、ジャッジョーロ銀座。
ランチのL.O.が13時とのことで、予約無しで遅めに行くと難しい日もありそう。
階段の途中から芳しい漂いがあり、香に導かれるように降りてゆく。
現れる扉は、ほぼ夜の暗さ。
開けると女性客のさざなみのような気配。
中を見なくても(ああ、ここは居心地が良いのだな)と察せられる。
カウンター席へ。
店内もずっと良い香りが漂っている。
■アンドレア 1620円
15種のハーブサラダ(アボカド選択)、フォッカチャ
ハーブティー(マタニティーブレンド)
小菓子
■パンナコッタ 540円
アンドレアはハーブサラダがメインの最もシンプルなランチ。
おひとり様は+パスタ、友人とランチならメインまでつくものをとっている方が多い。
フォッカチャはオリーブオイルと。
ふかふかで、噛むとちょっと遅れて粉の風味が広がる。
ハーブサラダはキッチン側から供され、知ってはいたものの山盛り度は迫力がある。
15種もの葉がきれいにミックスされている。
選べるトッピングは生ハム※、スモークサーモン※ アボカド、フルーツトマト
(※は追加料金有り)
他に甘いブルーベリー、粉チーズ、ドレッシングが薬味として添えられる。
皿にも少量の苺が添えられているが、ブルーベリーと苺の甘みが最も良いアクセントだった。
葉はほろ苦さ、瑞々しさを感じながら。
料理のような美味とは異なるが、緑のものを摂る満足感がある。
フォークを使ったが、箸の方が具合が良い。
たっぷり葉物をいただいた上で、パンナコッタの濃厚さはまた美味しく感じた。
ハーブティーはさすがの上質感。
やさしくて、明るさがあって、奥行きの中にメインの風味と異なる小部屋もあるような。
こうしたランチメニューで小菓子が付くのも嬉しい。
会計はテーブルにて。
席でも話しかけて下さったり、お見送りありで、最後までご親切。
接客は店内のシックさを映しつつも、気取り無く、女性客受けが良さそう。
2016.04 いつもの数点
お菓子のストックが無くなったので立ち寄り。
営業日の変更とGW予定が貼り出されていた(画像あり)。
■チェダーチーズスコーン
■チーズケーキ
■コーンミール
■苺のフラップジャップストレイベイク
目新しいものはないので画像は追々。
この日は午前アナウンスの菓子がおいしそうだったけれど
やはり到着するころは売り切れ。
ベージュの菓子が目立った。
また焼きあがるのだと思うが。
金曜日の営業はいいかも。
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2016.01 あちらの粉使用の菓子
店主がヨーロッパ旅行から持ち帰った粉を使った菓子が出る。
以前も土産の粉製は殊更美味しかったので積極的に訪問。
ただ、混雑で商品札をじっくり読んでいる時間が無い。
誤りがあったらスミマセン。
★印は特に良かったもの。
■ヴィクトリアスポンジケーキ
安定。
■スペシャルヴィクトリアスポンジケーキ★
粉が違うもの。味の座りと粉の風味が良い。
■スコーン プレーン
スコーンとヴィクトリアは1人○個の制限があったので、これらが土産の粉か。
プレーンはフツーの美味しさに感じていた。
■スコーン 全粒粉★
粉が歴然と旨い。
こちらのスコーンにそれほど執着しないけれど、これは今までの中で良かった。
粉に「出汁」と言うものがあったとしたら、それが入っているような味わい。
■上がじゃりっとするレモンのケーキ
安定。
■苺のフラップジャップストレイベイク
初めていただいたが、まあまあかな。
■里芋とネギのキッシュ★
水曜のSBSはキッシュやスープが出ていたようだけど、今回初めて買えた。
里芋がねっとりしておいしい。生地の甘味が後半すこし飽きるけどリピすると思う。
店の7周年記念で出ていた白いケーキが目を惹いた。
ほかにお土産のティーバッグやひと手間かけたジャムなども。
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2015.12 年末のテイクアウト分
年末のため、お土産にもしやすい袋菓子が多めに出ていた。
■キナコ シュガーボール
■チョコレートサンドクッキー
どちらも500円
うーん、クッキーはそれを得意とする店に譲る。
他はストック用にいつもの好きなものを購入。
1年以上こちらの菓子を食べてきたが、好きなものBEST3は、
1.コーンミールアーモンドブレッド
2.ビクトリアスポンジ
3.コーヒー&ウォールナッツ、上がじゃりっとするレモンのケーキ
粉とバターLOVE。
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2015.12 「木曜日のコーヒー屋さん」本格的にスタート
コーヒーに合うお菓子、サンドウィッチなどがテーマ。
■ソーセージロール
ハーブを効かせたミンチを包んだパイロール。
おいしいけれど、オイリーで私はリピ無い。
芥子、ケチャップも呼ぶお味。
■バニラチーズケーキ
木曜は菓子の種類がやや偏っているので、必ずしも好きな菓子が手に入るわけではない。
そんなときに無難な選択。やや甘め。
■カフェラテ
よく働くバリスタ氏によるラテ。豆は「HONO ROSTERIA」。
秋頃から休日の行列が長くなったような。開店行列は9:30頃には緩む感じ。
イートイン席は少ないけれど、長居する方は少ない(しづらい)ので、結構フッと空く。
テイクアウト お外で実食
■チョコレートケーキ
積極的に選ばなかった品だが、こちらの品はさすがに旨い。
チョコのくどさは抑えられ、よりこっくりした味。甘さはしっかり。
ボディは固めなので、持ち運びにも耐える。
■ジンジャー&ホワイト
相変わらずクリーム部で惹かれるが、生姜ものはあまり好きではない。
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2015.10 ●曜日はコーヒー屋さん
私にしては朝早く到着。
けれどお目当ては無く、もっと遅い時間なのかなと思ったが、既に完売だった様子。
■洋梨とブルーチーズのサンドウィッチ
■カフェラテ
■スコーン テイクアウト
パンは前回と同じ、甘みのあるちょっとホロッとしたもの。
食べごろの柔らかすぎない洋梨の瑞々しさとブルーチーズ、このパンは合う。
カフェラテはバリスタ氏のおススメ。
コーヒーは大田区のHONO ROASTERIAのダニッシュロースト(ケニアorエルサルバドル)の豆。
初めて飲んだけれど、美味しかった。
コーヒーに合う菓子がテーマに置かれている日で少なめ。
久しぶりに普通にスコーンを選ぶ。選ぶときに粉のことを今日仕様の粉のことを説明してくれたが
そういうときはとりわけ美味しいことが多い。
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2015.08 水曜日のお菓子屋さんは賛同一致!!!
海水浴前に初台まで出向くのはどうかと思ったが、水曜日に出掛けてみたかった。
普段はキッシュがあるのだと思うが、この日はサンドウィッチ・デー。
■サンドウィッチ 野菜とハムチーズのような
■キャロットケーキ
■ビクトリアスポンジ
■アイスコーヒー、ミントソーダ?
お菓子屋さんが作るサンドウィッチはちょっと甘みのある雑穀パン。
中はトマトやキュウリや生ハム、よく見るとチーズもあったような…。
野菜の水分で湿っぽくなってしまっていて、望ましい食感から外れてしまっていて残念。
ちょっとハワイのソルベ屋さんのものに似ていて、ピクニックに出掛けたいサンドウィッチ。
キャロットケーキ、上のチーズクリームとともに旨い、見た目もステキ。
人参成分も他店の品よりやや強い。
幾つかの店でいただいてきたが、自分はそんなにキャロットケーキに執心しないので、当分はいいかな。
ビクトリアスポンジは好物でいつもおいしいけれど、バタークリームの滑らか効果から春秋が良いと思う。
※初めて行かれる方は店主ブログでスケジュールをご確認の上。
午後だと人気の定番は売り切れていることが。
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2015.05 テイクアウト 初夏を感じさせるリュバーブ
GWの後休まれていたせいか、賑わっていた日曜日。
午後になったので、お目当ては売り切れ、理性を利かせる一助となり4個購入。
■品名不詳 リュバーブとリンゴのクランブルケーキという感じ
■ジンジャー&ホワイト
■上がじゃりっとしたレモンのケーキ
■バニラチーズケーキ
計1600円位
初めて買った上2点のみ記す。
リュバーブのケーキ、赤い一片がクランブルの上に目立つ。
埋もれるように多分リンゴ果肉、熱が入りつつもナマな甘酸っぱさ。
ザクザクのクランブルの中でアクセントになっていた。
リュバーブは茎の赤い、フキに似た植物。酸味があり、甘く煮てタルトなどに使う。
いつの間にかリュバーブ=初夏と思い浮かぶようになった。
ジンジャー&ホワイトは生姜をほどよく利かせたケーキに厚くクリームの屋根。
生地はあまり主張せず、もったりしたクリームとの調和の妙で。
これはお茶を呼ぶ。
菓子がお茶を呼ぶ、お茶が菓子を呼ぶ、という美味が好きだ。
他2点は安定の旨さ。
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2015.04 イベント Menotti'sがやってきた
カリフォルニアのコーヒーショップMenotti'sのお2人が
やってきてコーヒーを淹れてくれる1日。
米国産のお土産があったらしく、SBSにしては珍しくアメリカを意識されたらしい菓子。
■ナッツタルト 400円
■じぶらるたる 500円
■こるたど 500円
コーヒーはこの日のみMenotti's提供
たくさんのナッツにクランブルのサクホロが旨いタルト。
まだぬくい状態で提供。
こんなドタバタの中でもきっちりおいしいものが出てくるのが嬉しい。
平日だというのに大盛況でお菓子供給が追い付かず品薄に。
コーヒーは久しぶりにミルク系2種。
粗目砂糖の入った「こるたど」、「じぶらるたる」は甘み無しで。
どちらも密度を感じさながら、後味軽い。
※初めて行かれる方は店主ブログでスケジュールをご確認の上。
なるべくフツーの営業日が良いかもしれません。
こちらはハートは温かいのですが、うまく機能していない日がたまにあります。
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2015.02 テイクアウトの至福
■バニラチーズケーキ
チーズケーキ…にはあまり期待していなかったのに、底の深いコクに幸せになった。
■上がじゃりっとしたレモンのケーキ
サンデーベイクらしいお菓子。まるでみぞれのような砂糖部分にしっかりとレモンの酸味が
あり、生地を引き立てる。
■コーンミールアーモンドブレッド
毎回購入。口当たりも風味も素朴で好き。
■いちごとクランベリーのアーモンドケーキ
生の苺が焼かれている部分とバターとアーモンドのドシッとした生地が合う。
■いちごとホワイトチョコレートのブラウニー
これはちと印象が薄かった。
■ウォールナッツシュガークッキー
スノーボウル系のクッキー好きにはたまらないサクサク。
砂糖やバターの量は美味しさに比例していることでしょう。
でも冬はこういうのが旨い。
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2015.02 森へピクニックしたい気分になるが、日本の?
今回はイートイン編。
全部美味しかったけれど、焼き菓子は気候他の条件で口当たりが多少変わるかなと感じた。
■ビクトリアスポンジ…バターの緩み具合が鍵? 10月の方が美味しかった。
■コーヒー&ウォルナッツ…これひとつに集中しても良かった。
■カモミールティー
バタークリームとコーヒー味の相性の良さは不思議だ。
なんたる寛ぎのお菓子! 胡桃の香ばしさ、豊か。
被るけどコーヒーとでも合いそう。
そう言えば、まだこちらでコーヒーをいただいたことがない。
カモミールティーはティーバッグだが、美味しいブランド。
約1200円。
テイクアウトはまだ全ていただいていないので、また。
レモンのケーキも写っているが食べきれず包んでいただいた。
月一回くらいしか来れないが、今回も幸せ。
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2014.12再訪 クリスマスケーキ
予約しておいたケーキの受け取り。
■クリスマスショートケーキ 16cm 3500円
中のサンド部分はいちご&カスタード、スポンジを生クリームが覆い、とシンプルなスタイル。
生地の卵感、ほどよいみっしり具合はこちらのケーキらしい。
クリームは清らかな、しんとした感じにふわっと浮いたような甘さがあるもの。
カスタードは軽くゆるめ。
久しぶりに大きなカットでケーキをいただいてしまった。
キコリさんと細いキャンドルが付いてきた。
チキンより先にケーキから。
空腹でケーキは罪悪感。
しかし美味。
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2014.11再訪 「クリスマスの準備」
こちらで催されたワークショップの際の菓子を紹介。
■ウェルカム・ティー
寒い中到着すると嬉しいホットドリンクが。
・グリューワイン or ホットアップルジンジャーティー
グリューワインはセルフで飴がけナッツやレーズンを入れて。
「これを入れて飲んでみて下さい」なんて、皆で回してアットホーム。
アップルジンジャーもかなりパンチが利いているがバランス良し。
・クッキー
■クリスマスの準備的お菓子たち
・シュトーレン
どん、と出てきて胸の内でどよめいた。
こんなに若いシュトレンをいただくのも珍しい。中のマジパンはかなり柔らかい状態。
この少し前からこちらではクリスマスに向く果実類を煮たものが品が増えていたよう。
フルーツ類が生地に馴染む、寝かせた後の状態もいただいてみたかった。
・さまざまなクッキー
この日のクッキーはサクサクしたものもあったが、全体に焼き締め感有りの固め。
孔が開いていればオーナメントに出来そう。ジンジャーボーイ(でもジンジャーではなかったような)
アイシングの星型クッキー、煮た果実類、スパイスを効かせたミンスパイなど。
・ナッツ
木の実類もクリスマスぽい。アーモンドをメインに小さなナッツ類をスパイスがけしたもの。
マカデミアナッツをキャラメルがけしたもの。これはめちゃくちゃ美味しい。
摘まみながら香りの良いお茶をいただいていると止まらなくなりそう。
ドリンクはハーブティーなど。最初のアップルジンジャーにはラム酒も添えられ。
こちらはいつもお茶とお菓子の合わせ方が良い。
残ったお菓子はお土産に、という大盤振る舞い。
いつの間にかミンスパイは可愛く包装されていた(画像なし)。
サービス精神溢れる店主とスタッフ。とても楽しく美味しい夜だった。
※12/21(日)は特にクリスマスのお菓子を販売する予定のよう。
クリスマスケーキの予約は既に終了しています。
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2014.10 日曜日は女王陛下のお菓子を
楽しみにしていた焼き菓子の店を訪ねた。
と言うか、焼き菓子店を楽しみにしたのは初めて。
数え切れないほどの焼き菓子が並んでいるのに心躍る。
そうそうそう。
こんな風に焼き菓子が主役の店が欲しかったのだ。
ひっきりなしに客が訪れ、開店後まだ2時間経っていないのに残り2ピースのケーキも。
こんなに可愛い店なのに、レビューを書くときに画像を見直してても、この時のじりじりと焦る気分が甦る。
ちょうど席が空いたので、この日はやっていたクリーム・ティー、そしてマイブームのヴィクトリアン スポン
ジ ケーキを頼む。
イートイン
■クリームティー
紅茶(ポット)、全粒粉のスコーン&マーマーレード、クロテッドクリーム
■ヴィクトリアン スポンジ ケーキ
店主が英国旅行から持ち帰った粉を使ったというヴィクトリアン スポンジ。
見たところ、目が詰んでおり繊細すぎない質感に期待↑↑↑
きっちり挟まれていたのはバタークリーム、ラズベリージャム。
口に入れるとスポンジがバタークリームのコクに崩れ、ラズベリーの甘酸っぱさは撒かれる花のよう。
儚くない、頼もしい美味しさは昇っていくようで、まさに昇天。
クリーム ティーの紅茶も届く。
シンプルな業務用のような銀のポット。菓子の邪魔をしない質実な感じのお茶。
菓子の(大雑把にいうと)ざらつきとコクを流す、紅茶の渋み(微か)。
ああ、解っている菓子とお茶が、ここに。
これぞ、正しく英国の菓子と紅茶の関係。
カップやプレート、カトラリーなど、のみの市風で可愛い。
テイクアウト
■チョコレートブラウニー
サイズに見合わない重み。
覗いていたのはピーカンナッツなどではなく、キャラメル味のメレンゲのようだったが
詳細は判らず。濃厚なのでちょっとお茶を飲みたいだけなら、半分にしておくべき。
濃厚すぎるけど美味しい。
■スコーン プレーン、全粒粉
こちらの菓子は自宅に持ち帰るとサイズが大きい。
カットタイプのスコーンはちょっとつまらない。
だが、粉の風味は素晴らしい。
※幾つかは食べきれないので冷凍。
店主はお菓子が好きでこんなにタフに焼いているのだろうなあ、と伝わってくる。
営業日を増やしてほしい、混雑時の待ち時間、イートインの居心地がもう少し改善されるとなあ等の
勝手な望みも出てきてしまうが、もっともっと味わいたい欲ゆえ。
このままのクオリティで続けて欲しい。