3回
2024/08 訪問
武蔵小金井:出汁と油が絶妙に旨味を重ねる冷やし蕎麦
2024.08
狙い続けていた麺の歌の冷やし、数量限定でしたが何とかGET。
◆冷たい山形肉そば(\1000)+肉飯(\200)
山形肉そば、配膳の瞬間にはシンプルな駅蕎麦に見えなくもなかったのですが、よくよく見るとネギと肉の艶が完全に別モノですし、スープの浮かせ油も綺麗すぎ・・・やっぱり麺の歌。
まずスープを一口啜りますが、旨味の濃さが半端ありません。
出汁と醤油タレだけでなく油の美味さが前面に出ていて、冷たいのに香りも立っていてメチャクチャ美味い。
一気食いしそうになりましたが、熱い肉飯が冷める前にと思い立って一口でストップ、ご飯茶碗にチェンジ。
「本日は塩煮込み肉」とPOPにありましたが、塩ベースの旨味出汁が染み込んだ解し肉がメチャクチャ美味い。
しかも出汁が底に沈んでいるので、第1段階で肉と白飯の上層部を合わせ食べ、第2段階で沈んだ出汁を啜り、第3段階で肉そばの汁を白飯にかけて味の変化も楽しめる仕掛けになっていて嬉しくなります。
で、思い出して蕎麦に戻ると浮かせ油がラード風に固まって浮かんでいて、想像以上に大量に使ってくれていることが分かります。
で、レンゲでラード風をスープと一緒に掬って舌に乗せてみると瞬間的に溶けて濃厚な旨味が爆発。
もちろん出汁自体も美味いのですが、旨味油が重なって演出してくれた美味さは本当に半端ありません。
麺というか蕎麦も美味いですし、歯応えある肉の旨味も凄いですし、これだけ凄いパーツが揃って麺の歌にしては破格プライスと言えるジャスト千円。
凄すぎる体験をさせてもらいました。
ムサコ南北の淡麗系冷やし、南の一清もメチャ美味いのですが、北の麺の歌は桁違いの美味さだと思います。
数量限定なので早め時間帯で、ぜひ。
2024/08/25 更新
2022/12 訪問
武蔵小金井:醤油も塩も足し算が完璧
2022.12
真ラーメンたがわ!の跡地にできた麺の歌、昼営業だけなので3週かけて3種コンプ。
真ラーメンたがわ!の中だった人と思えないほど上品なビジュアル、しかも拘りの具材を使いまくって足し算してるのにバランスが崩れない凄い汁麺を出してくれます。(つけ麺も芸術的だと思いますが、食べ手の裁量に委ねられる分だけハードルが高く、将来の課題かも・・・)
◆醤油(\850)中華蕎麦+TKG(\250)
DAY-1はプレオープン期間だったので基本の醤油をチョイス、そして飯物で唯一メニューONだったTKGも追加してみました。
説明POPを読んだときには「拘り食材を使いまくってることは分かるけど、足し算しすぎて逆にバラバラな仕上がりの店も多いし・・・」と思ってしまいましたが、そんな懸念を吹っ飛ばす完璧なスープ。
鶏の旨味と昆布系の出汁と浮かせ油の香りが完璧なバランスをとっていて、本当に溜息しか出ない美味さです。
具も上質ですし、麺も噛むほどに旨味が出る上モノ。
しかも味変オイルのカスリメティが味を一変させてくれるのに、直後に別の組み立ての完璧バランスのスープが出てくるという、驚きの演出をしてくれる一杯でした。
醤油と玉子のバランス取りが完璧なTKGも地味に美味い。
引き算系で一点集中ではなく、足し算で完璧な旨味を組み上げる凄い職人さんと気づいたDAY-1でした。
◆特製・塩(\1350)+チャーシュー丼(\300)
DAY-2は本オープン後だったので塩の特製とチャーシュー丼を頼んでみました。
塩のスープは透明系、なのに尖り感がゼロで出汁系の旨味だけが綺麗に広がる一級品。
これも芸術的な足し算スープだと思います。
でもって、やはり具が美味すぎる。
チャーシューは肉感を十分感じさせながらスープも吸った凄いもので、巨大な具を薄皮で包んだワンタンも肉の味と蓮根の歯ごたえと生姜系の香りの組み合わせが素晴らしいものです。
そして今回も味変のカスリメティもスープの完璧バランスを崩さないまま新しい風味を加えてくれ、本当に満足感が高い。
付け合せのチャーシュー丼は炙りを入れすぎず肉の旨味を残したもので、これも美味いものでした。
◆味玉ざる醤油(\1100)
DAY-3は、つけ麺をチョイス。
昆布水に浸って艶の出た太麺は丁寧に締められ、つけ汁なしで啜ってみても美味い上モノです。
そして熱々の汁合わせると汁麺とは違ったニュアンスになって面白い。
当然ながらつけ汁の味は汁麺の時より強めですが、十分に旨味を感じます。
ただ、ひや盛りは麺と汁の分量・温度バランスの取り方が難しく、上級者の食べ手向けかな・・・最後にスープ割してもらいましたが、汁麺の時ほどのスープの美味さとも思えず、その意味でも難しいかも。
今回はラーメン初級者のイヌには最後までベストバランスは見つけられず、将来の課題と認識しました。ただ、逆に将来の将来の楽しみ・・・
つけ麺は勉強を続けますが、汁麺は美味すぎる。
真ラーメンたがわ!のG系を作っていた人と同じ人のラーメンとは思えない芸術的な一杯を楽しませてもらいました。
本当に凄い人が来てくれたと再認識。
ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。
2022/12/17 更新
2025.03
淡麗系のイメージだった麺の歌のインスタで「味噌」の文字が流れていたので反応してしまいました。
◆味噌バターコーンらーめん
普段の麺の歌の一杯に比べると濃い色合いのスープですが、よくよく見ると透明感もあり、啜ってみると味噌の奥に出汁感がしっかりあります。
麺もしっかり強め系で全体を下支えしてくれてますし、水菜も面白いアクセントになってますし、全体の組み立てが完璧。
しかも後半でスープ割すると、しっかり出汁感が前面に出てくる面白い造りでした。
淡麗系に特化した店だと思っていましたが、思い返すと独立前は二郎系でしたしオールラウンダーの職人さんだと改めて認識。