19回
2025/11 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの11月の料理
2025.12
十条最強の技術を持つウエストパパで10月生まれ・11月生まれの合同ハピバ会を開いてみました。
病み上がりのシェフでしたが、相変わらず手間をかけた料理がズラっと・・・
◆トロ玉葱の薄焼きフォカッチャ
1皿目は、フォカッチャ。
粗塩を振って焦げ目を入れたトロ玉葱はネットリ甘くて、思わずニヤけます。
◆山の栗のポタージュ
2皿目は、ジビエを送ってくれる高知県大豊町の猟師北窪さんの山の栗を使ったポタージュ。
野生の栗で小さいので、仕込みでは1人前(約10ccくらい?)あたり10個弱、6人合計で60個の殻・鬼皮剥きです。
飲み干すのはあっという間でしたが、仕込みにかかる手間と時間に素直に感謝。
◆秋映林檎と人参ミルフィーユ仕立て
3皿目は、リンゴと人参を互い違いに重ねたもの。
写真のとおり細かく刻んだ柚子がアクセントになったオイル、そして緑のハーブ(エストラゴン)で味に深みを出してくれました。
◆毛沢東スパイスのオレンジ白菜包み
4皿目は、白菜で毛沢東スパイスを包み、ペペロンチーノオイルをかけるという謎の料理を出してくれました。
干し海老・ガーリック・フライドオニオン・唐辛子・クミン・花椒等で作った自家製の毛沢東スパイスはスパイシーさだけでなく深みがある面白いもの。
合わせたオレンジ白菜についてメンバーからは「Why白菜?」とのツッコミが連発したのですが、「色々試した。今回の毛沢東スパイスには、この白菜を茹でずに生で使うのがベストと思う。」との返しで、確かに食べて強く納得しました。
◆鱧のスフレ、梅酢とお出汁に浮かべて
5皿目は写真のとおり汲み出し豆腐・・・ではなくて、名残りの鱧のスフレ。
裏漉ししてスフレに仕上げた鱧はフワフワ食感に仕上がっていて、自家製梅干しの梅酢と出汁に合わせると、淡麗系ですが旨味がじわっと広がる面白い造りでした。
◆胡椒鯛の炙りカルパッチョ
6皿目は、炙りカルパッチョ。
見た目は殆ど生ですが、皮目に炙りを入れていて旨味を上手く出してくれていました。
添えてくれたのはカラフルトマト、そして面白かったのが揚げたパリパリ鱗。
鱗は単独で酒を蒸発させる危険物で、全員が「お替り!」と叫んでしまいました。
◆鹿肉のランプステーキ・ビーツの濃いソースと共に
7皿目は、定番の高知県大豊町の猟師さんの罠獲りジビエ鹿。
絶妙な火の通しの鹿も美味いのですが、今回はビジュアル的にも美しい爽やかビーツソースが話題になりました。
◆黒ニンニクのカザレッチャ、トマトソースを添えて
8皿目は、面白い形のショートパスタ。
黒ニンニクとアーモンドをまとわせてとパルメジャーノレッジャーノをトッピングした一皿は、面白い食感とコク深い味が揃った逸品でした。
◆猪のポテ
9皿目は、新たに定番仕入先になりつつある長崎県佐世保市の罠獲り猟師さんのジビエ猪。
オーソドックスなレシピは塩漬け豚と野菜を煮込むようですが、今回は猪を煮込んでくれました。
しっかり赤味を残した肉はスープと合わせるとコク旨ジューシーで納得の美味さ。
◆安納芋のチーズケーキ・柚子のアイスクリーム
10皿目、デザートはハピバのホールケーキ。
じっくり焼いてトロトロ仕上げした安納芋を使ったチーズケーキはチーズのコクと安納芋の甘さが揃った極上品でした。
柚子を効かせたアイスも後味をスッキリさせてくれます。
という感じの11月のウエストパパでした。
しばらく店を閉めて療養に専念していたシェフですが、完全復活と確信しました。
やはりウエストパパは十条最強。
鹿肉のランプステーキ・ビーツの濃いソースと共に
胡椒鯛の炙りカルパッチョ
秋映林檎と人参ミルフィーユ仕立て
黒ニンニクのカザレッチャ、トマトソースを添えて
猪のポテ
鱧のスフレ、梅酢とお出汁に浮かべて
毛沢東スパイスのオレンジ白菜包み
ハピバケーキ(配膳直後)
毛沢東スパイスのオレンジ白菜包み
山の栗のポタージュ
安納芋のチーズケーキ・柚子のアイスクリーム
トロ玉葱の薄焼きフォカッチャ
2025/12/04 更新
2025/08 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの8月の料理
2025.08
十条最強の技術を持つウエストパパで8月の会を。
今回は諸事情でディープ常連だけが4人集まりました。
◆アミューズ2皿
まずはアミューズ、ということで白桃の冷製スープとアンチョビクリームチーズを出してくれました。
ビーカーに入れた白桃スープは「まどか」を使い、レモンとミントをアクセントにしたもの。
そしてアンチョビクリームチーズは円錐形の焼きパスタの容器に入れてディスプレイしてくれたので、手づかみで一気食いします。
両方ともファーストアタックというよりは時間差で広がる旨味が面白い。
◆糸瓜のフリット
3皿目はヘチマのフリットを出してくれました。
フリット自体も面白いのですが、自家製の南高梅ソースが絶妙なアクセントになっていて、両方を合わせるとメチャクチャ美味い。
キュウリと梅干しの組み合わせは経験がありますが、ヘチマをフリットにして梅ソースと合わせるセンスに脱帽です。
◆鮮魚のカルパッチョ
4皿目はシェア大皿、シマアジのカルパッチョ。
ウエストパパのカルパッチョは定番ですが、いつも魚の種類にこだわらず市場でシェフが気に入った素材を仕入れてくれてます。
今回のシマアジも噛むごとに旨味が広がる上モノで、白ワインが・・・
◆「あまはづき」のポタージュ
5皿目は当夜2皿目のスープ、ただし温かいポタージュを出してくれました。
素材はサツマイモ、甘くて葉月(8月)に収穫できるという意味の「あまはづき」。
甘味十分だったので塩と水と牛乳と少量の生クリームだけで仕上げたとの説明でしたが、本当に甘味と旨味が揃った極上のポタージュでした。
◆北海道の地蛸のマリネ
6皿目はマリネ。
蛸も野菜も安定の美味さなのですが、今回はドレッシングの色合いと全体のまとめ役にニヤけます。
◆大和ルージュのリゾット
7皿目はリゾット。
完全お初のとうもろこし「大和ルージュ」を使ったもので、とうもろこしの食感と味が絶妙なアクセント、というか米を上回るくらいの存在感で、メチャクチャ美味い。
写真は配膳後(取分け後)と仕上がり直前の鍋写真の2枚を入れてありますので、ぜひ鍋写真を見ていただければ・・・
◆鹿肉の低温ロースト・タイムの香り
8皿目は肉、ド定番の罠猟師さんのジビエ。
見た目は驚くほど「生」に近いのですが、食べてみるとしっかりレアに火が通っていることが分かります。
低温調理された肉自体も超絶美味いのですが、更に驚いたのがソース。
主体は色合いから想像されるとおりビーツなのですが、そこに胡桃を混ぜ込んで食感と味に面白いアクセントをつけてくれています。
「素材が良い」としか言わないシェフですが、肉の処理もソースの構成も明らかに技術の塊。
◆ピンク海老とアサリの冷たいスパゲッティ
9皿目は冷製パスタを出してくれました。
アサリと海老の旨味が立っているのは普段通りなのですが、海老の食感と味が普段と違う感じ。
聞いてみると、「良い感じのピンク海老があったので使ってみた。アサリの出汁で煮ただけ、何回かお出ししたアルゼンチン赤海老も良いけど、今回のも面白い感じに仕上がったと思う。」との返しで、改めてシェフの想像力・創造力を認識します。
◆牛タンの柔らかソテー
10皿目は肉に戻って牛タン。
表面が香ばしく仕上がっていたので「もしかしたら硬いかも?」と邪推してしまいましたが、箸でスッと切れる柔らかさで、これも地味に技術の塊だと思います。
そして付け合せは珍しい茄子マー坊。
料理写真では2本に見えますが、素材写真のとおり細長い茄子1本です。
味も今回の肉に絶妙に寄り添うもので、面白い茄子を発見。
◆デザート盛り合わせ
11皿目、デザートはヨーグルトを効かせた抹茶ガトー、そしてバターを濃厚に効かせたチョコムース。
相変わらず手をかけた手作りデザートでした。
という感じのウエストパパ8月の料理でした。
十条最強の技術を誇るシェフの料理、今のうちに是非。
鹿肉の低温ロースト・タイムの香り
ピンク海老とアサリの冷たいスパゲッティ
糸瓜のフリット
北海道の地蛸のマリネ
大和ルージュのリゾット:配膳後
大和ルージュのリゾット:鍋の中
牛タンの柔らかソテー
「あまはづき」のポタージュ
シマアジのカルパッチョ
アミューズ2皿
デザート盛り合わせ
牛タンの柔らかソテーに添えられていた茄子マー坊
2025/08/24 更新
2025/07 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの7月の料理
2025.07
十条最強の技術を持つウエストパパでハピバ会を。
今年は3年目の常連、ハマりつつある1年目の新人etcを交えて6人会にしてみました。
◆生海苔のゼッポリーニ
1皿目は小前菜、生海苔のゼッポリーニ。
ゼッポリーニ自体はよく見かけるのですが、生海苔を倍量混ぜ込んでいるイメージで、湖池屋ストロング海苔ざんまいが思い出されます。
◆白ワインゼリーと西瓜のジュ、ミント乗せ
2皿目はカクテルグラスに乗った冷たい小前菜。
西瓜のジュは本当に絞っただけとのことですが旨味十分、そこにアルコールを飛ばして風味を残した白ワインゼリーが良く合います。
◆冷製とうもろこしのフラン
3皿目は洋風茶碗蒸し。
とうもろこしと牛乳と卵と塩だけで作ったという一皿は濃厚仕上がりでワインに合います。
◆カプレーゼ&一口サラダ
4皿目は一口料理の2種盛り。
写真上がミディトマトのカプレーゼで、一口で頬張ると素材の旨味の濃さがストレートに感じられます。
写真下がレンズ豆・キヌア・もちきびを混ぜ込んだサラダで、これも手で持って一口で頬張ると幸せ感爆上がり。
◆昆布締め黒鯛の炙りカルパッチョ
5皿目は、黒鯛。
表面に軽く炙りを入れた黒鯛を中心に二色のドレッシングを合わせ、揚げ昆布をトッピングしたもので、トマトのヴィネグレットソースが意外なほど魚の味を引き立ててくれることに気づきます。
◆冷製トラパネーゼ
6皿目は冷製パスタ。
トラパニ地方の郷土料理で、トマト・バジル・ニンニクを使ったソース、そしてアーモンドが特徴的です。
シェフ曰く「本来はブジアーテ(捻りパスタ)を使うけど手打ちする時間がなくて・・・」とのことで、今回はストレート中太麺でした。
が、アーモンドとトマトのバランスが完璧で、メチャ美味いパスタとしてメモ。
◆鹿のヒレ肉のカツレツ
7皿目は一口カツレツ。
定番の高知県の罠猟師さんのジビエ鹿を使い、濃厚トマトソースを合わせてくれました。
副菜は巨大なフレッシュマッシュルーム、トッピングは噛むと面白い風味が広がるナスタチウム。
◆冬瓜と牛蒡のミジョテ・ベーコン乗せ
8皿目は和に寄った煮込み。
コンソメでミジョテ(ゆっくり煮込む)したもので、冬瓜はトロトロ仕上がり、牛蒡は歯応えと染み込んだ出汁感を楽しめます。
トッピングのベーコンも旨味が強く、面白いアクセント。
◆猪のバラ肉のクロッカン・三尺ささげのソテー
9皿目はジビエ猪、高知県の猟師さんとは別の長崎県の若手罠獲り猟師さんから仕入れたものを出してくれました。
蜂蜜や五香粉等のスパイスで下味をつけ、茹で&焼きで余分な脂を落とし、最後に脂身側をカリカリに焼き上げた一皿とのことで、表面の食感も凄いのですが奥を含めた全体の脂の旨さが半端ない猪ちゃん。
あっ、「三尺ささげ」は苦みのない旨味を演出してくれる面白い副菜でした。
◆ビーツのリゾット
10皿目はリゾット。
出汁を足さずビーツだけで作るリゾットは、旨味の濃さが半端ありません。
ウエストパパでは方向性を変えながら何回もビーツのリゾットを出してもらってますが、今回の一皿はビーツの旨さが過去イチ感じられました。
◆デザート盛り合わせ
11皿目はデザート盛合せ、抹茶のティラミス「ティー(茶)ラミ
ス」、「信月」という杏を使ったコンポートを出してくれました。
ハピバ月の主賓の一人が茶の専門家ということで挑戦したというティーラミスはお初の味で、メチャクチャ美味い。(昭和のネーミングセンスはスルーします。)
という感じの2025年7月のハピバ会でした。
やはり十条最強の技術を持つシェフ、還暦をとっくに超えた今は「齢をとってガタが来ている・・・」と繰り返しますが、料理には全く衰えが感じられません。
とは言えフロアも含めて完全ワンオペなので、ウチら常連のリクエストどおり後30年頑張れるかは微妙・・・シェフの全力料理を楽しめるのは後10年くらいかな・・・
早い内に、ぜひ。
猪のバラ肉のクロッカン・三尺ささげのソテー
カプレーゼ&一口サラダ
白ワインゼリーと西瓜のジュ、ミント乗せ
鹿のヒレ肉のカツレツ
冷製トラパネーゼ
デザート盛り合わせ(抹茶ティラミス、杏コンポート)
ビーツのリゾット
冬瓜と牛蒡のミジョテ・ベーコン乗せ
昆布締め黒鯛の炙りカルパッチョ
冷製とうもろこしのフラン
生海苔のゼッポリーニ
2025/07/20 更新
2025/04 訪問
十条:久々の一人飯は、こんな感じで
2025.05
十条最強の技術を持つウエストパパ、3月はサボってしまったことに気づいたので、4月下旬に予約なしで立ち寄って一人飯してみました。
「グラスワインと料理2皿、気分は肉」とだけ伝えてのお任せです。
合わせたワインはイタリアの白デッレヴェネツィエ。
◆お通しセット
写真左下が真鱈メダイヨンのトマト乗せ・菜の花ソース、左上が豚の頭のテリーヌ、右上が筍&こごみを具にしたキッシュ、右下が(少し見づらいのですが)ブリ白子マリネです。
白子はもちろん、豚頬肉等の部位を使ったテリーヌも白ワインに絶妙に合います。
◆肉盛り合わせ
「肉の気分? じゃ盛り合わせてみる?」と聞いてくれたので、速攻OK。
写真左上が十勝牛ステーキ、左下が牛ハツ、その右が豚肉トマト煮込みです。
豚肉の周りに付け合わせが置かれていて、白色が新ジャガ、紫色がビーツ、右下の黄色いのが独活です。
分厚い豚肉の歯ごたえと脂の旨さ、牛ハツの自力の強さ、そして豚とは違う脂の旨さを演出してくれた十勝牛ステーキ、どれもメチャクチャ美味い。
そして何気に白ワインにも合うところが嬉しい一皿です。
◆山菜パスタ
「大盛がいいと思って」と良い添えて出してくれたのは土鍋に入った山菜パスタです。
具の山菜は独活・こごみ・ふきのとう・筍・タラの芽で、全て地力の強さにビックリ。
そこにベーコンが旨味の軸を追加していて、トータル的には超ハイレベルなパスタに仕上がっていました。
◆デザート
デザートはマンゴームースのケーキ、チョコムース、フルーツの盛り合わせで安定した美味さ。
予約なしでフラっと立ち寄ってもレベルの高い料理を並べてくれるシェフと再認識しました。
2025/05/03 更新
2025/02 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの1~2月の料理
2025.02
地域最強の技術を持つシェフの料理を食べる会、1月と2月は1回ずつ計2回でした。(1月が30日の開催だったので2月15日分と一緒に)
1月は、6人会。
◆彩り4色の人参のハーモニー・豆板醤のクリームソース
1皿目は、人参のゼリー寄せ。
4種類目は写真右端の細い白で、濃厚ながら味の方向性が違う4種人参、それをまとめる旨味濃厚なジュレ、アクセントの豆板醤ソースのバランスが面白い。
◆鴨のテリーヌ
2皿目は、テリーヌ。
レバーを含め鴨全体を余さず使ったもので、濃厚な味です。
◆長葱のモザイク・ほうれん草のソース
3皿目は、和に寄った一皿。
長葱を柔らかくなるまでブイヨンで炊いて海苔巻仕立てにし、冷やして固めたものです。
ソースは爽やかな色合いのほうれん草。
◆カビヨとジャガイモのクロケット
4皿目は、カビヨ(真鱈)のコロッケ。
合わせたソースは濃厚トマトソースです。
あっ、飾りの骨は市販品との由。(ジビエの骨は店内ディスプレイされていますが、魚は流石に・・・)
◆温製鶏モツのテリーヌ
5皿目は、鶏モツテリーヌに火を入れて出汁浸しにしたもの。
出汁には昆布が効いてます。
◆芹とルッコラのタブレ・スクエアガトー仕立て
6皿目は、クスクスベースの家庭料理タブレ。
芹とルッコラを細かく刻んで混ぜていて、メイヤーレモン・ポン酢の泡ソースが面白いアクセント。
◆鶏と牛蒡の味噌グラタン
7皿目は、小皿に入ったグラタン。
味噌風味で濃厚に味付けしていて、赤ワインに絶妙に合います。
◆里芋のフムスとクリームチーズ・クミン風味・ビーツのクラッカー添え
8皿目は、フムスとクリームチーズを重ねたもの。
写真ではビーツのクラッカーに隠れてしまってますが、反対側から移すと美しくなかったので、今回のアングルで・・・
◆欧風酢「猪」・バルサミコ風味
9皿目は、酢豚ならぬ酢「猪」、黒酢ではなくバルサミコ仕立ての一皿。
歯ごたえのある肉とレンコン、面白い風味のバルサミコ、完全お初の味を堪能しました。
◆鹿ロースのパイ包み焼き
10皿目は、パイ包み。
ジビエ鹿ロースとちぢみほうれん草を合わせてパイで包み、いちじくブルーベリーソースを合わせてくれました。
これは只ひたすらに美味い。
◆イカスミのリゾット・イカ飯風
11皿目は、リゾット。
イカ飯風に仕上げたもので、ソースが面白い風味でした。
◆デザート
12皿目、〆はチョコとカフェオレのケーキ、苺添え。
安定した美味さです。
2月は、4人会でした。
◆鰯のマリネ
1皿目は、ふわふわ食感の鰯のマリネ。
味付けとデコレーションにメイヤーレモン(オレンジとレモンの交配種)を使っていて面白い風味でした。
◆広島産牡蠣と菊芋のポタージュ
2皿目は、菊芋のポタージュ。
クリームを使わず菊芋ストレート、合わせた牡蠣の旨味も加わったスープは染み込む美味さでした。
◆和牛のテリーヌ・レバーを射込んで
3皿目は、テリーヌ。
普段と違って牛のテリーヌは濃厚な味でした。
◆スルメイカのパスタ風・春菊ソース
4皿目は、イカソーメンならぬイカパスタ。
フレッシュなイカを少し太めに切って春菊ソースに合わせてくれました。
ソースが濃厚で苦みなく、歯ごたえあるイカと絶妙に合います。
◆真鯛の昆布水マリネ
5皿目は、鯛マリネ。
紅大根を敷いて真昆布ジュレを乗せ、廻りを鯛で囲んでネギとハーブソルトをトッピングしてくれました。
写真では隠れてしまってますが真昆布ジュレが旨味の軸を立てて鯛に絡みつき、九条ネギとオリーブハーブソルトが面白いアクセントになっています。
これはメチャクチャ美味い。
◆季節野菜の温サラダ
6皿目は、温サラダ。
シェフが生産者のカンペを見ながら説明してくれた野菜類は、順不同でサラダ人参、芽キャベツ、古代レンコン、長芋、牛蒡、紅人参、ザーサイ、そして薩摩芋です。
野菜は全種類が方向性を変えた濃厚な味を演出してくれます。
◆猪フィレ肉とキノコの軽いクリーム煮
7皿目は、クリーム煮。
ぶつ切りした猪フィレ肉と大ぶりのキノコ等を具にしてくれています。
◆卵の黄金リゾット
8皿目は、リゾット。
出汁を使わず卵黄だけで仕上げるリゾットは、シンプルですが染み込む美味さ。
◆猪のグリル・タプナードソース
9皿目は、猪。
シンプルにグリエして、黒オリーブ・ペッパー等を効かせたタプナードソースで仕上げてくれました。
赤身部分、脂身部分、皮の部分、それぞれ違った美味さを演出してくれ、ワインが蒸発する危険物。
◆デザートの盛り合わせ
10皿目は、デザート。
苺の荒ごしムースと濃厚チョコレートムースを合わせてくれました。
やはりウエストパパは凄い。
とっくに還暦を過ぎたシェフ、99歳まで現役でいてほしいと頼んだら、「最近は料理でムチャ振りする常連が増えたので早死するかも・・・」との返し。頑張れシェフ!
鹿ロースのパイ包み焼き
欧風酢「猪」・バルサミコ風味
スルメイカのパスタ風・春菊ソース
猪のグリル・タプナードソース
真鯛の昆布水マリネ
里芋のフムスとクリームチーズ・クミン風味・ビーツのクラッカー添え
鶏と牛蒡の味噌グラタン
芹とルッコラのタブレ・スクエアガトー仕立て
温製鶏モツのテリーヌ
カビヨとジャガイモのクロケット
長葱のモザイク・ほうれん草のソース
鴨のテリーヌ
鰯のマリネ
彩り4色の人参のハーモニー・豆板醤のクリームソース
卵の黄金リゾット
猪フィレ肉とキノコの軽いクリーム煮
季節野菜の温サラダ
和牛のテリーヌ・レバーを射込んで
イカスミのリゾット・イカ飯風
広島産牡蠣と菊芋のポタージュ
チョコとカフェオレのケーキ、苺添え
苺の荒ごしムースと濃厚チョコレートムース
2025/02/16 更新
2024/12 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの12月の料理
2024.12
地域最強の技術を持つシェフの料理を食べる会、12月は2回、しかも2日連続で行ってしまいました。
通い始めて1年半、計150皿を超えますが料理の重複が一切ないシェフ、流石に今回は「無理せず同じメニューでもイ・イ・ヨ。シェフのプライドが許すな・ら・ね・・・」と挑発したら「絶対に重ねない!」と言い切ったシェフでした。(1日目の夜は寝てないみたいですが)
DAY-1は、初期から一緒に通っている人を含めた3人会。
◆コブクロのアヒージョのブルスケッタ
1皿目はコブクロ(スンマセン、写真撮り忘れ)。
クニュクニュ食感と気持ちスパイシーなオイルと旨味の濃いパンの組み合わせが面白い。
◆キノコと胡桃と鶏のテリーヌ・粒マスタードと蜂蜜のソース
2皿目はテリーヌ。
普段のテリーヌより軽めに仕上げ、替わりにソースをインパクト強めに作り込んでます。
◆海老とアボカドとタマゴのサラダ
3皿目は軽め食感のサラダ。
珍しい食材の組み合わせで、アボカドが面白い仲立ちになっています。
◆昆布〆のブダイのカルパッチョ・ドラゴンフルーツと宮崎レモンを添えて
4皿目はカルパッチョ。
普段どおり力強い魚を使うところで安心させ、そこにドラゴンフルーツという意外すぎるアクセントで驚かせる仕掛けでした。
◆カリフラワーと小柱のベニエ・濃い昆布出汁のソース
5皿目はドーナツという意味のベニエ。
フリットより厚めの衣で包み、そこに濃厚な和出汁ソースを染み込ませたもので、日本人の琴線に絶妙に響く一皿でした。
◆キノコの柔らかいフランと広島の牡蠣
6皿目はキノコプディング。
かなり濃厚に作り込んでいて、トッピングの牡蠣に負けない味でした。
◆パイシチュー
7皿目はパイ包みシチュー。
シチューの具はバカリャウと里芋で美味いのですが、それ以上にパイ生地の香りとシチューへの馴染み感が凄く、全体として完成度がメチャ高い一皿です。
◆鹿のタン
8皿目はタンステーキ。
味が強くて、でも噛み切れる食感のタンと濃厚なソースの組み合わせがワインを蒸発させます。
◆蕪のリゾット
9皿目はリゾット。
直前の皿と打って変わって野菜オンリー、具は蕪だけ&出汁も蕪だけという造りですが、これが絶妙に美味い。
野菜出汁の凄さを教えてもらいました。
◆特製ラーメン
10皿目は「ラーメン」なるもの。
鹿とイノシシの出汁、鹿肉トッピングでオンリーワンの美味さです。
シェフの気まぐれメニューなので、出てきたら超ラッキー。
◆デザート盛合せ
デザートは、チョコムース、苺ムース、シュトーレン。
チョコソースが濃厚で、完璧な〆でした。
DAY-2は、遠路はるばる鎌倉から来た人を囲む忘年会。
◆白子昆布
1皿目は昆布〆した白子を焼いたもの。
いつも上質な昆布を使ってくれるシェフに感謝です。
◆フライド里芋
2皿目はフライドポテト。
里芋を使った独特食感&味で、地味に酒を蒸発させていきます。
◆焼き蕪と軽い燻製にした炙りしめ鯖のサラダ仕立て
3皿目はサラダ。
鯖は殆ど生の食感で、火入れされた蕪とのコントラストが面白い一皿です。
◆ホヤのマリネ・生海苔まみれ
4皿目はホヤ。
新鮮なホヤの美味さ、そして生海苔との相性の良さを教えてくれる一皿です。
◆八角(トクビレ)のカルパッチョ
5皿目はシェア皿。
しっかり味の乗った八角ちゃんの美味さを堪能しました。
もちろん頭と骨はオーブンで焼いてもらって最後までしゃぶり尽くします。
◆海老のスパイシーマリネ
6皿目は海老マリネ。
ソフトシェルではない海老ですが皮もしっかり食べられます。
◆2種ニョッキ(ほうれん草、じゃがいも)
7皿目はニョッキ。
ソースのコクの出し方に仕込みの手間を感じます。
◆赤ワインでマリネした瓜坊のグリル
8皿目は瓜坊ちゃん。
シンプルにグリエしたイノシシちゃん、淡麗かつ上品な味でした。
◆ベニハナのリゾット
9皿目はリゾット。
ベニハナを使った面白い風味の味で、シェフの引き出しの多さを感じさせてくれます。
◆国産上カルビのグリル・バケット添え
10皿目はカルビ。
脂が乗ったジューシーな肉に赤ワインソースを合わせていて、赤ワインとの相性が最強の一皿でした。
◆グレフルゼリー、苺のアイスクリーム・ア・ラ・ミニッツ
11皿目、デザートは濃厚グレープフルーツゼリー、そして出来立て苺アイス。
という感じの12月の会でした。
手間のかかった皿を20種類、シェフおつかれさま!!
2024年は本当にお世話になりました。
鹿のタンステーキ
昆布〆のブダイのカルパッチョ・ドラゴンフルーツと宮崎レモンを添えて
パイシチュー
ラーメン(鹿とイノシシの出汁、鹿肉トッピング)
キノコの柔らかいフランと広島の牡蠣
キノコと胡桃と鶏のテリーヌ・粒マスタードと蜂蜜のソース
カリフラワーと小柱のベニエ・濃い昆布出汁のソース
国産上カルビのグリル・バケット添え
海老とアボカドとタマゴのサラダ
ベニハナのリゾット
蕪のリゾット
赤ワインでマリネした瓜坊のグリル
2種ニョッキ(ほうれん草、じゃがいも)
海老のスパイシーマリネ
ホヤのマリネ・生海苔まみれ
フライド里芋
白子昆布
焼き蕪と軽い燻製にした炙りしめ鯖のサラダ仕立て
八角(トクビレ)のカルパッチョ
八角(トクビレ)のカルパッチョ、残った骨と頭を焼いてもらったもの
グレフルゼリー、苺のアイスクリーム・ア・ラ・ミニッツ
チョコムース、苺ムース、シュトーレン
2024/12/29 更新
2024/11 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの11月の料理
2024.11
地域最強の技術を持つシェフの料理を食べる会、11月はハピバ会を1回だけ・・・ですが中身の濃いコースでした。
◆コブクロのアヒージョのブルスケッタ
1皿目はコブクロ。
クニュクニュ食感と気持ちスパイシーなオイルと旨味の濃いパンの組み合わせが面白い。
内臓系が地味に値上がりしている昨今ですが、御祝を込めてのキックオフでした。
◆水蛸のバジルソース和え
2皿目は水蛸。
ソースにバジルをしっかり効かせながら爽やかな味に仕上げてくれています。
◆海老と蓮根のフリット イガグリ揚げ
3皿目はフリット。
旨味の濃い海老と蓮根をサクサク食感の衣が包んでいてメチャ美味、スパークリングワインを蒸発させていきます。
◆サーモンのゼリー寄せ
4皿目は和に寄った一皿。
サーモンの周りを濃厚な真昆布出汁ゼリーで包んでいて、2個に切り分けた後に野菜と一緒に頬張ると幸せになれます。
◆マグロとカシューナッツ、クミンのシンフォニー
5皿目はマグロ。
軽く火を入れたマグロに砕きカシューナッツをまぶしたもので、クミンで面白い風味付けをしてくれています。
そこに薄切りレモンを合わせると、未経験ワールドの美味さが現出。
いやホント、これはセンスの塊です。
◆山芋とブルーチーズの柚子風味のグラタン
6皿目はグラタン。
山芋の旨味の上にブルーチーズと柚子が面白いアクセントを加えたもので、これはオンリーワンの美味さです。
シェフ曰く「柚子釜と一緒に焼くという暴挙」とのことですが、実はバランスがとれていて技術の塊。
◆天然鰤のタタキカルパッチョ スパイシー仕立て
7皿目はカルパッチョ。
タタキ仕立てなので皮目に焦げ目がしっかり入り、でも身肉はフレッシュで、白ワインを蒸発させていきます。
アクセントは自家製デュカとパクチー。
◆鹿肉の低温煮込み・栗とシルキースイート添え
8皿目は肉。
低温煮込みの鹿は噛むごとに味が染み出す上モノ、そこにしっかり火が入った栗とジャガイモが加わって重厚な美味さを演出してくれます。
この皿から赤に切り替えましたが、いきなりグラスの中を蒸発させていく危険物。
◆マルカッサンのグリル
9皿目も肉、ウリ坊ちゃんを出してくれました。
シンプルにグリエしてソースもシンプルなトマトソース。
猪とは思えない上品な美味さをストレートに味わせてくれました。(え? 猪が上品じゃないって誰が言った?? いや、ブンバが・・・)
◆瓜坊ラーメン
10皿目は塩ラーメンにしか見えない一皿。
マルカッサンの骨や筋から取ったスープに、シェフ手打ちの幅広麺を合わせたスープパスタです。
チャーシュー代わりにマルカッサンのハムをトッピングしていて、超オンリーワン。
時々ジビエラーメンで遊んでくれるシェフに感謝です。
◆バナナチョコレートムース
11皿目、〆は小さめホールケーキ。
シェフが若い頃に教わったバナーヌを独自進化させたもので、キャラメルで表面をパリパリに仕上げ、更にラ・フランスのクロカンで周囲を覆ってくれています。
バナナは存在を主張し過ぎずチョコムースと一体化していて、これもメチャ美味です。
という感じの11月のウエストパパでした。
やはりシェフは凄い。
12月の忘年会が楽しみです。
マルカッサンのグリル
海老と蓮根のフリット イガグリ揚げ
天然鰤のタタキカルパッチョ スパイシー仕立て
瓜坊ラーメン
バナナチョコレートムース
山芋とブルーチーズの柚子風味のグラタン
鹿肉の低温煮込み・栗とシルキースイート添え
マグロとカシューナッツ、クミンのシンフォニー
サーモンのゼリー寄せ
コブクロのアヒージョのブルスケッタ
水蛸のバジルソース和え
2024/11/23 更新
2024/10 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの10月の料理
2024.10
地域最強の技術を持つシェフの料理を食べる会、10月はハピバ会を2回ほど。
10月も色々な変態料理が並びました。
写真を見て笑ってやってください・・・
【上旬のハピバ会】
◆赤ピーマンのムース・鹿エキスジュレ
1皿目はカクテルグラスに入ったアミューズ。
赤ピーマンムースは定番ですが、今回は鹿の骨とスジから取った濃いスープをプルプルのジュレ仕立てにしてトッピングしてくれました。
◆秋刀魚と秋茄子のバプール
2皿目は秋茄子を秋刀魚で包んだもの。
茄子と、梅酢で漬け込んだ茗荷が絶妙な存在感でした。
◆紅あずまの赤ワイン煮込み
3皿目、見た目はシンプルな紅白仕立てですが、赤が野菜2種類(さつまいも紅あずま&トマト)、白がチーズ2種類(モッツァレラ&ペコリーノロマーノ)というサプライズ系。
蜂蜜風味のタレが全体をまとめてくれています。
◆境港サーモンのマリネ・徳島県の酢橘を添えて
4皿目は、シンプルなサーモンマリネ。
シェフが盤石の信頼を置く境港の業者さんから送られたサーモンは旨味十分でした。
◆鴨の紫キャベツ煮込み
5皿目は鴨。
見た目は赤ワイン煮込みだったのですが香りが別物です。
シェフ曰く、煮汁は紫キャベツの水分と鴨のエキスだけ、それでキャベツの香りが立つというとのことで、お初の美味さ・香りにメンバー全員が驚きます。
◆海老と苺のグラニテ
6皿目は、バニラアイスに見える休憩系。
ですが、漂ってくる香りが変態料理を予感させてくれます。
聞いてみると「海老のエキスを濃厚にとって苺に合わせてみた」との返しで、一同唖然とした後に美味さにニヤけます。
◆白甘鯛のポワレ・鱗仕立て
7皿目は魚。
白甘鯛を松笠焼き風に仕上げてくれました。
主役も美味いのですが、それ以上に面白かったのが玉ねぎ「札幌黄」。
札幌黄は水で煮ただけ、ただし低温調理で長時間火入れとのことですが、甘味と旨味に感動します。
◆タラコとカリカリ梅のスパゲッティ
8皿目は、パスタ。
タラコのパスタは定番ですが、自家製梅干しをカリカリにしてトッピングするところが面白い。
◆デザート盛り合わせ
9皿目は、デザート。
屋久島紅茶のムース、中津川栗のタルトとも安定の美味さでした。
【下旬のハピバ会】
◆青森牛蒡のキャラメリゼ・キウイ添え
1皿目は洋風きんぴら牛蒡。
バルサミコ酢・黒胡椒・蜂蜜・珈琲で味付けする変態料理で、いきなり酒を蒸発させます。
添えてくれた赤いキウイは熟す前のもので、爽やかな酸味。
◆カンパチの炙りカルパッチョ
2皿目はカルパッチョ。
浅く酢〆したカンパチを更に昆布〆し、仕上げに皮目を炙ってくれました。
昆布〆に使った真昆布を揚げたものをトッピングしてくれるところが嬉しい。
◆モッリーカを添えたサラダチキン
3皿目は低温調理のサラダチキン。
添えてくれたのはパン粉という意味のモッリーカで、スパイス数種とナッツをブレンドしてくれました。
これは地味に酒を蒸発させていきます。
◆小鉢4種盛
4皿目は小鉢盛り合わせ(右上から時計回りに、真蛸のマリネ、ビーツ&ブロッコリーソース、エリンギマリネ、赤カブと広島レモンと昆布のマリネ)。
4種類とも安定感ある美味さでした。
◆無花果と生ハムとクリームチーズの春巻
5皿目は焼き春巻。
無花果と生ハムとクリームチーズを生春巻の皮で巻いて、仕上げに焼いてくれました。
皮の香ばしさとチーズの濃厚さと無花果の旨味のバランスが面白い。
◆鮑のアオサ風味のソース
6皿目は、鮑ちゃん。
小ぶりの鮑にアオサ風味のソース「sauce aux algues」、春菊、水菜を合わせたもので、ソースとの相性が素晴らしい。
◆鹿のタンのグリル
7皿目は、鹿の舌のグリエを出してくれました。
淡麗系の身肉に合わせてくれたのは鹿から取るフォンのソース、そして面白い高知の筍「四方竹」等の野菜類。
◆柳の舞のポワレ・トマトソース&バジルソース
8皿目は、魚。
メバルの仲間「柳の舞(ヤナギノマイ)」をポワレし、2種のソースに合わせてくれました。
関東では中々巡り会えない魚ですが、身肉がホロホロジューシーで、皮目の脂も美味い上モノでした。
◆鹿肉のコンソメ煮込み
9皿目は肉に戻って煮込み。
高知県の罠獲り鹿、その筋や骨からコンソメを取り、骨付きの肉を煮込んで味をもっと複雑にしたものと説明してくれました。
骨から身離れが良く、煮汁も美味い。
◆鹿のトマト味噌ラーメン・パクチートッピング
10皿目は変態ラーメン。
9皿目で使った鹿のコンソメに、トマトソースと自家製味噌を加えて味を整えたスープを使ってくれました。
ジビエのシーズンに出してくれる変態ラーメン、シェフの気まぐれですが出会えたらラッキー。
◆ハピバケーキ、アイス添え
11皿目はデザート。
八海山の酒粕とチョコレートのムースを合わせた変態ケーキを出してくれました。
事前調整段階で「主賓が酒呑み? 酒粕でケーキを作るか!」と宣言したので「シェ、シェフ、正気に戻ってほしい。働きすぎて発狂?」と思ったら本当に酒粕ケーキが登場。
食べるまでは不安しかありませんでしたが食べてみてビックリ、美味い・・・
しかーも、添えられたアイスも酒粕と生クリームが材料。
更に、主賓がオーダーしたデザートワインにも絶妙に合いました。
という感じの10月ハピバ会×2でした。
技術あっての変態料理ですが、やはりシェフは凄い。
ぜひ予約してお任せコースを。
鮑のアオサ風味のソース
鹿のタンのグリル
モッリーカを添えたサラダチキン
白甘鯛のポワレ・鱗仕立て
柳の舞のポワレ・トマトソース&バジルソース
海老と苺のグラニテ
鴨の紫キャベツ煮込み
境港サーモンのマリネ・徳島県の酢橘を添えて
紅あずまの赤ワイン煮込み
秋刀魚と秋茄子のバプール
赤ピーマンのムース・鹿エキスジュレ
カンパチの炙りカルパッチョ
無花果と生ハムとクリームチーズの春巻
鹿肉のコンソメ煮込み
鹿のトマト味噌ラーメン・パクチートッピング 10皿目は変態ラーメン。
青森牛蒡のキャラメリゼ・キウイ添え
小鉢4種盛
タラコとカリカリ梅のスパゲッティ
ハピバケーキは酒粕+チョコ
ハピバアイスは酒粕+クリーム
屋久島紅茶のムース、中津川栗のタルト
2024/10/26 更新
2024/09 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの9月の料理
2024.09
8月に行けなかったので、9月は2回ほど。
【お一人様セット】
上旬、ジビエ鹿が半身で巨大なまま入ったという情報を得てレッツラゴー。
常連の女性が毎回(毎週?)頼むという噂の「お一人様セット」という名のミニコースを頼んでみました。
◆前菜盛合せ
本来は当日のアラカルトメニューから少しずつ盛り合わせてくれるのですが、当夜は偶々コースの予約が別テーブルで入っていたということで「おこぼれ」スペシャル盛り合わせ。
右下はジビエ鹿のテリーヌ、レバーも使っていて普段のパテと違い柔らかめでコクがあります。
左下の「生春巻」なるものはクリームチーズと生の本鮪を具にした変態料理、ハーブが絶妙な存在感。
左上がフエフキ鯛のカルパッチョ・揚げ昆布等添えで、いつも思うのが昆布が重ねてくれる絶妙な旨味です。
右上がテリーヌ2種。緑色が青紫蘇のテリーヌ・ビーツのクラッカー乗せ、橙色がハルカエイト(トマト)のテリーヌ・竹墨のパンのカナッペ乗せです。旨味が詰まったテリーヌが美味く、これは別テーブルのコースの「おこぼれ」で素直に感謝。
そして盛り合わせの横に添えてくれたのが冷製コーンポタージュ・自家製ポップコーン添え。「コーンは80度30分で甘さを引き出しただけで素材が凄い。料理人としては殆ど仕事してません」としか言わないシェフですが、明らかに技術の塊。
◆肉1
鹿のメダイヨンを出してくれました。
もちろん高知から直送のジビエで、柔らかくて臭みがなく、只々美味い。
◆魚1
秋刀魚のコンフィを出してくれました。
骨までしっかり柔らかく仕上がっていて、季節感を感じさせてくれます。
◆肉2
小鍋で出してくれたのは、鹿肉の赤ワイン煮込み。
普段のハーフポーションとは別世界のダブルポーション、つまり普段の4倍の肉ですが、「首に近い部分。これは骨ごとしゃぶって欲しいので、あえて大振りで出してみた。ボナペティ」と言い添えて厨房に帰っていきました。
美味さは期待通り、というか期待を大きく上回るもので柔らかくて旨味が強くて、ため息しか出ません。
◆魚2
魚というか、〆の料理は鮎のリゾット。
旨味の強いベースの上にネギが大量に乗っているバージョンで、ネギが全く邪魔にならない、というか濃厚なリゾットに美味く溶け込んで行く感じでメチャ美味い。
◆デザート
コースなら分かりますが、お一人様セットとしては想定外のデザート3種盛。
いつもながら丁寧な仕込みにニヤけます。
お一人様セット、基本的に要予約ですが今回のように他テーブルでコースの予約が入っていると「おこぼれ」があるかもしれません。
【ハピバ会】
DAY-2は通常コース、ハーフポーション10皿を並べてもらいました。
趣旨は4人deハピバ会。
◆前菜色々(1皿目~3皿目)
野菜とミニモッツァレラサラダ・自家製フォカッチャ添えはシンプルな取り分けサラダ。モッツァレラが味に深みを加えてくれます。
サーモン握り寿司風はサーモンが主役、2種類の隠し味が楽しい一皿。
カツオ・アボカド・林檎のアンサンブルは、フレッシュなカツオに絡みつくアボカドと林檎のニュアンスがメチャクチャ楽しく美味しい一皿です。
◆冷たいチーズフォンデュ
4皿目はチーズフォンデュ。
冷たいチーズソースに、海老フリット・プチトマト・ソーセージ・アスパラガス・カボチャを合わせて食べ進みます。
◆ヤリイカのスタッフィング
5皿目は、烏賊。
烏賊の肝を効かせた具とプリプリの烏賊のコントラストが楽しい一皿です。
◆猪ソーセージと白いんげんの煮込み
6皿目は、シンプルなソーセージ煮込みをシェアで。
ソーセージの美味さに驚き、煮汁の美味さにニヤける一皿です。
しかも「煮汁が美味い。ベースは?」との質問に返ってきた「ソーセージから滲み出た旨味だけ。ソーセージの味がメチャクチャ強い。素材に感謝。」というシェフの答えも奮ってます。
◆揚げカッペリーニ・蟹と白桃のタルタル
7皿目は細麺パスタを揚げてタルタルソースをかけたもの。
蟹と白桃の組み合わせは人生お初、メチャクチャ美味くてニヤけます。
◆鹿肉の低温調理、ブルーベリー&蜂蜜ソース、あみ茸添え
8皿目は定番のジビエ鹿。
透明感ある肉は低温調理されていて絶妙な食感と味です。
肉の奥に置かれていたあみ茸も面白美味い。
◆イワシのペペロンチーノ
9皿目、食事の〆はペペロン。
イワシにしっかり味が入っていて、残ったワインが蒸発していきます。
◆ハピバケーキ
10皿目、当夜のメインイベントはハピバケーキ。
シンプルなチョコケーキに見えますが、半端ないほど大量に栗が使わていて、感動的な一皿でした。
という感じの9月のウエストパパでした。
還暦をとうに超えたシェフ、衰え知らず・・・・凄ぇ。
ハピバ会:鹿肉の低温調理、ブルーベリー&蜂蜜ソース、あみ茸添え
ハピバ会:揚げカッペリーニ・蟹と白桃のタルタル
お一人様セット:鹿のメダイヨン
ハピバ会:猪ソーセージと白いんげんの煮込み
お一人様セット:冷製コーンポタージュ・自家製ポップコーン添え
お一人様セット:鹿肉の赤ワイン煮込み
ハピバ会:ヤリイカのスタッフィング
お一人様セット:前菜盛合せ
ハピバ会:冷たいチーズフォンデュ
ハピバ会:イワシのペペロンチーノ
ハピバ会:カツオ・アボカド・林檎のアンサンブル
ハピバ会:サーモン握り寿司風
ハピバ会:野菜とミニモッツァレラサラダ・自家製フォカッチャ添え
お一人様セット:鮎のリゾット
お一人様セット:秋刀魚のコンフィ
ハピバ会:ハピバケーキは栗づくし
お一人様セット:デザート
2024/09/28 更新
2024/07 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの7月の料理
2024.08
通い始めて概ね1年が経ったウエストパパ、7月は特別会を2回やってしまいました。
【ヨーロピアン餃子の会】
普段のコースをアレンジして、10皿中3皿を餃子にしてもらった会です。
シェフに思いっきり無茶振りしてしまった出禁覚悟の会ですが、世界各地3種類の餃子を組み込むという手間のかかったコース構成でした。
◆桃の冷たいスープ
1皿目は冷製スープ。
爽やかな口当たりの後に濃厚な桃の味が広がります。
◆牛アキレス腱、豚の耳と頬肉のコラーゲン寄せ
2皿目はコラーゲンで寄せたテリーヌ。
色々な部位の味わいが楽しい。
◆ヒラメのカルパッチョ・マリーゴールド添え
3皿目はフレッシュなヒラメちゃんのカルパッチョ。
エディブルのマリーゴールドが面白い。
◆トマトのファルシ
4皿目はトマト。
見た目はシンプルですが、中にムースが詰まっている手のかかったサプライズ系の一皿。
◆焼き餃子
餃子1は、シンプルに焼きで。
今回は3つの種類の地方の餃子ということで、まずは中国系をイメージした仕上がりでした。
◆揚げラビオリ
餃子2は、揚げ。
鶏挽肉・きのこソテーを具にしたもので、皮も美味い。
おそるおそる「皮も手作り?」と聞いたら「ワシが餃子を作る時は皮も手作り。当然でしょ。」という返しに感謝です。
◆クリームコロッケ
7皿目は、クリームコロッケ。
濃厚な具のコロッケを濃厚トマトソースに合わせたサクフワもの。
デコレーションはトマトの皮。
◆とうもろこしのブラマンジェ
8皿目は、とうもろこし。
濃厚とうもろこしスープに焼きとうもろこしを具で追加し、髭をフリットでトッピングしてくれました。
◆ホタテの蒸しラビオリ・バジリコソース
餃子3は、蒸し。
ホタテを軸にバジリコの葉も具に加え、蒸した後に濃厚バジリコソースをかけた一皿。
中国から始まった餃子の旅の終着点は欧州でした。
◆マッシュルームと新玉ねぎのリゾット
10皿目は、リゾット。
シンプルですが旨味爆発の仕上がりでした。
◆鴨もも肉コンフィ
11皿目は、鴨コンフィ。
肉自体の仕上がり・焼きの完璧さが揃っていて、ワインを蒸発させます。
◆デザート
デザートはムース2種、写真奥がチョコムースで、黒胡椒がアクセント。
写真手前は、シェフお気に入りの苺「とっておき」を使った濃厚ムース。
【1年越しのハピバ会】
去年の主賓コロナ陽性ドタキャンにリベンジする「1年越しのハピバ会」、シェフも思いっきり気合を入れてくれました。
そういえば去年、自宅待機だった主賓に料理写真をライブ中継したら序盤こそ「美味しそう」「いいな」と返信した主賓が中盤から既読スルーになり、終盤は既読マークすら付かなくなったことが笑い話として思い出されます。
◆牛蒡の濃厚ポタージュ・牛蒡のフリット添え
1皿目は、牛蒡のスープ。
仄かな苦みを効かせた濃厚スープに、揚げて甘みを感じさせる具の組み合わせは絶妙なバランス感。
◆カツオの漬けのフレッシュモッツァレラチーズファルシ・ビーツとセサミのクラッカー添え
2皿目は、茗荷と大葉を混ぜ込んだモッツァレラムースをカツオで包んだもの。
色鮮やかなクラッカーはサクサク&複雑な味でした。
◆小鯵と焼き茄子のブルスケッタ
3皿目は、ブルスケッタ。
焼き茄子が絶妙なアクセントになってます。
◆ツブ貝のカルパッチョ・フレッシュトマトのソースと自家製ドレッシングで
4皿目は、カルパッチョ。
今回はツブ貝を使うという面白い趣向で、コリコリのツブ貝本体、そしてネットリ濃厚なツブ貝の肝の組み合わせはめちゃ面白美味い。
◆アルゼンチン赤海老のミキュイ・ズッキーニを巻いて・ソースアメリケーヌ
5皿目は、海老。
海老本体も美味いのですが、何尾使ったか分からないくらい濃厚な海老ソースが凄くて、メンバー全員が綺麗にすくい取ってしまいました。
◆チキンとビーツのキューブ・パクチーのスパイスサラダ・ビーツと蕎麦茶の泡のソース
6皿目は、スパイスサラダ。
鶏胸肉の上に、塩と数種のスパイスとナッツのドレッシング、更にビーツと蕎麦茶の泡ソースをかけるという変態料理です。
これはメチャクチャ美味い。
◆鮎のコンフィ
7皿目は、鮎コンフィ。
少し大振りの個体しかなかったとのことで慎重にコンフィ&火入れしてくれた鮎ちゃん、骨まで美味しくいただきました。
◆短角牛ステーキ
8皿目は、短角牛のカイノミのステーキ。
分厚く切ってくれた肉は旨味爆発です。
◆烏賊のパエリア
9皿目は、パエリア。
出汁は烏賊の身肉だけ、そこに火入れした烏賊の身を混ぜ込んでいて、これも美味い。
◆白桃とバラのムース
デザートは、桃のムース。
本体も美味いですしバラソースも濃厚、思い出深いハピバケーキでした。
という感じの7月のウエストパパでした。
やはり十条最強の技術を持つシェフ、とっくに還暦を超えてますが凄い料理を並べてくれました。
通い2年目も楽しみ。
ハピバ会:カツオの漬けのフレッシュモッツァレラチーズファルシ・ビーツとセサミのクラッカー添え
ハピバ会:短角牛ステーキ
餃子会:とうもろこしのブラマンジェ
餃子会:鴨もも肉コンフィ
餃子会:ヒラメのカルパッチョ・マリーゴールド添え
ハピバ会:チキンとビーツのキューブ・パクチーのスパイスサラダ・ビーツと蕎麦茶の泡のソース
ハピバ会:ツブ貝のカルパッチョ・フレッシュトマトのソースと自家製ドレッシングで
ハピバ会:アルゼンチン赤海老のミキュイ・ズッキーニを巻いて・ソースアメリケーヌ
餃子会:揚げラビオリ
餃子会:ホタテの蒸しラビオリ・バジリコソース
餃子会:焼き餃子
餃子会:トマトのファルシ
餃子会:牛アキレス腱、豚の耳と頬肉のコラーゲン寄せ
餃子会:クリームコロッケ
餃子会:桃の冷たいスープ
ハピバ会:烏賊のパエリア
餃子会:マッシュルームと新玉ねぎのリゾット
ハピバ会:鮎のコンフィ
ハピバ会:小鯵と焼き茄子のブルスケッタ
ハピバ会:牛蒡の濃厚ポタージュ・牛蒡のフリット添え
ハピバ会:白桃とバラのムース
餃子会:デザート
2024/08/05 更新
2024/05 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの5月の料理
2024.06
概ね毎月通っているウエストパパ、5月はメンバーの都合が中々揃わず最終週に1回だけ。
◆新牛蒡・新じゃがいも・新玉葱の冷たいポタージュ
1皿目は冷製ポタージュ。
牛蒡が3本目の旨味の柱を建てた濃厚ねっとりスープ、じゃがいもと玉ねぎの旨味を消さない絶妙なバランスです。
トッピングの実山椒は苦手な人もいるかもしれませんが、個人的にはツボにハマるアクセント。
◆アルゼンチン赤海老のミキュイ、海老味噌と海老のジュのソースで
2皿目は赤海老のミキュイ。
低温調理で海老の旨味を出すシェフのスペシャリテの一つですが、何回食べても美味い。
気付いたのが毎回ソースを変えてくれることで、今回は海老自体のエッセンスを軸にしたサラサラ系。
皿を手掴みでソース、というかスープを飲み干してしまいました。
◆旬の野菜のテリーヌ・ビーツと広島レモンのソース
3皿目は野菜のテリーヌ。
ミニコーン、オクラ、新人参、スイスチャードを使ったもので、そこにビーツ&レモンのソースを併せてくれました。
珍しくワイルドな盛り付けは、美大出身のシェフらしさを感じさせてくれるもの。(芸術は爆発だ!!」というセリフが脳裏に浮かんだ駄犬は昭和世代か・・・)
◆蛤・そら豆・あおさ海苔の温かい出汁合わせ
4皿目は温かい椀物。
千葉県産ハマグリ、千葉県産そら豆、浜名湖産アオサ海苔を、シェフと縁の深い北海道南茅部の真昆布の出汁に合わせたものです。
丁寧な下処理と旨味の濃い出汁の組み合わせは鉄板の美味さ。
◆トリッパのトマト煮込み
5皿目は、トリッパの煮込み。
イタリアンの定番ですが、トリッパがめちゃ柔らかく、ソースの染み込みが深く、只々美味い。
ワインを蒸発させる危険な一皿でした。
◆スズキのカルパッチョ・おかひじきを添えて
6皿目は、カルパッチョ。
酸味を抑えて素材の旨味を建てる造りで、歯応えあるスズキの美味さが凄いものでした。
トッピングは刻みトマトとランプフィッシュキャビア。(スタージョンキャビアを使うと、それだけでコース料金と同額とのことなので・・・)
◆シマソイのパネ、フレッシュバジルのクリームソースと濃いフュメドポワソン
7皿目は、焼き魚。
パン粉をつけて揚げ焼きにした感じの料理で、表面はサクサク、中身はジューシーという完璧バランスの仕上がりでした。
2種がけしたソースも手が込んでいて、これも凄い一皿。
◆房総牛のほほ肉の柔らかブレゼ・群馬の松井さんの人参を添えて
8皿目は、肉。
定番の房総牛を、柔らか食感になるようにブレゼで熱を入れ、仕上げで焼きを入れて香ばしさを建てる作り込みで、メチャクチャ美味い。
赤ワインソースは出汁感を感じる不思議な美味さですし、カワユイ人参も旨味の濃い上モノ。
男子的には当夜で一番のお気に入りでした。
◆自家製ポテトニョッキ・猪のミートソース
9皿目は、パスタ替わりのポテトニョッキ。
モチモチ食感のニョッキの上にかかっているのは四国から届いた罠獲り猪のラグー、濃厚な組み合わせでした。
◆デザート盛合せ
10皿目はデザートの盛り合わせ。
今回は抹茶のチーズムース、タルトタタン、烏龍茶とピーチのシフォンケーキ、ピーチのシャンティ(泡だてクリーム)、別皿でレッドキウイ。
全て美味いのですが、りんごを超大量に使ったタルトタタンが個人的にはツボでした。
やはりシェフは技術的に十条最強。
お任せコースの場合は税込5500円が基本ですが、平均して11皿が並ぶ凄い料理を楽しめます。
房総牛のほほ肉の柔らかブレゼ・群馬の松井さんの人参を添えて
旬の野菜のテリーヌ・ビーツと広島レモンのソース
シマソイのパネ、フレッシュバジルのクリームソースと濃いフュメドポワソン
アルゼンチン赤海老のミキュイ、海老味噌と海老のジュのソースで 2皿目は赤海老
自家製ポテトニョッキ・猪のミートソース
スズキのカルパッチョ・おかひじきを添えて
トリッパのトマト煮込み
蛤・そら豆・あおさ海苔の温かい出汁合わせ
新牛蒡・新じゃがいも・新玉葱の冷たいポタージュ
デザート盛合せ
デザート盛合せ(別皿)
久々に出してもらったパン2種
2024/06/02 更新
2024/04 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの4月の料理まとめ
2024.04
十条最強の技術を持つウエストパパ、気づくと3月以外は毎月通ってることに気づきます。
とっくに還暦を超えながら完全ワンオペで厨房とフロアを廻す凄いシェフ、4月は「酒を蒸発させる危険な料理」がテーマ。
今月もフルに書くと5千字でも足りそうもなく、再び短縮メモ書きで。(手抜きというわけではありません・・・多分。)
DAY-1は上旬、計11皿5500円。
◆トピナンブールの冷製スープ
フランスの菊芋、漫画「大使閣下の料理人」で使われたことでも有名な素材です。
淡麗系の中に旨味の軸を建てた仕上がり。
◆若鶏とナッツ、ゴジベリーのテリーヌ
クコの実が面白いアクセント。
◆新じゃがのカネロニ、ビーツのクリームとビーツのピュレ
「一瞬でジャガイモが柔らかくなってしまうので間髪を入れず配膳」してくれた一皿は、じゃがいもの食感とビーツのクリーム&ピュレが組み合わさった極上品。
ビジュアル的にも味的にもホント素晴らしい。
◆ヤリイカのマリネ・サルサソース
シェフには珍しいピリ辛系ですが、素直に美味い。
◆シナノサーモンのカルパッチョ・カラフルトマトとカリフラワーを添えて
魚が期待通り美味いのですが、それ以上に驚いたのがカリフラワー。
「生のまま薄くスライスして冷水にしばらく晒すと食感も味わいもすごく良くなるのでオススメ」と言っていたカリフラワーの美味さは初体験。
◆竹墨のミニピッツァ・生のモッツァレラチーズとタラの芽をあしらって
「饅頭?」と聞いたら「ちゃう、ちゃう。ピッツァ、しかもタラの芽トッピングやで」との返し。
◆北海道南茅部の白口浜真昆布のゼリー・食用花を添えて
「わらび餅?」と聞いたら「ちゃう、ちゃう。北海道のえぇ昆布使っとるがな」との返し。(あっ、シェフは関西弁使いません。少し脚色・・・)
◆アルゼンチン赤海老のミキュイ・海老味噌と自家製豆味噌と生クリームのソースを添えて
「低温でゆっくりと火を入れた赤海老は旨味が熱を加える事によって目一杯花開きまんねん。ごっつ美味いわ!」と言っていた一皿は、メンバー全員が無言になる美味さ。(あっ、シェフは関西弁使いません。かなり脚色・・・)
◆イカ墨のスパゲティ
期待通りの美味さ
◆高知県大豊町の北窪さんの春鹿のロースト・菜の花&タラの芽&春人参を添えて
柔らかくて旨味が強い北窪さんの罠捕りジビエ、只々美味い。
◆デザート盛り合わせ
定番のロイヤルミルクティー濃厚プディング、楽田農園さんの「紅ほっぺ」の焼きチーズケーキ、楽田農園さんの「とっておき」のアイスクリーム
DAY-2は下旬、計10皿5500円。(女子2人入っていたので皿数を抑えた構成。ただ、酒に強い女子なのでワインが次々に蒸発・・・)
◆クリームチーズのムース、グジェール添え
生姜を効かせたクリームチーズ・林檎デ(角切)・人参ラペを混ぜながら食べると無言になります。
◆葛まんじゅう・鴨合わせ
見た目は普通の葛まんじゅう。でも鴨のリエット微細切りを具にして鴨の出汁でまとめた変態料理。
◆ブルーチーズのババロア・コゴミ添え
シンプルな造りですが、酒に絶妙に合います。
◆クスクス、チュイル、リードヴォーのロースト
クスクスにはチアシード、ナッツ、クミン等のスパイスとほうれん草とイタリアンパセリのピュレを混ぜてます。
チュイルはホウレン草で、リードヴォーも美味い。
◆鹿肉のリエットキューブ、クラッカーと共に
高知県大豊町の北窪さんの罠捕り鹿肉は、やはり美味い。
◆本鮪のハラミの炙り、細葱と山椒の葉を添えて
あえて筋ありハラミを選んで火を通したもので想定外の美味さ。
◆伊豆の筍のリゾット
いや、これは美味すぎる・・・5月に入ると時期が終わるかな・・・
◆房総牛の頬肉の赤ワイン煮込み
定番の煮込み、今回も美味い。
◆手打ちほうれん草のパッパルデッレ、猪のラグーソース
シェフの手打ちパスタはモチモチ、これが濃厚な猪ラグーに絶妙に合います。
◆デザート盛合せ
鳥取県楽田農園「紅ほっぺ」苺チーズケーキ
鳥取県楽田農園「とっておき」苺アイス
プディング
という感じの4月の会でした。
さ、5月のテーマは何にするかな・・・
鹿肉のリエットキューブ、クラッカーと共に
新じゃがのカネロニ、ビーツのクリームとビーツのピュレ
アルゼンチン赤海老のミキュイ・海老味噌と自家製豆味噌と生クリームのソースを添えて
北海道南茅部の白口浜真昆布のゼリー・食用花を添えて
クスクス、チュイル、リードヴォーのロースト
シナノサーモンのカルパッチョ・カラフルトマトとカリフラワーを添えて
トピナンブールの冷製スープ
若鶏とナッツ、ゴジベリーのテリーヌ
竹墨のミニピッツァ・生のモッツァレラチーズとタラの芽をあしらって
イカ墨のスパゲティ
高知県大豊町の北窪さんの春鹿のロースト・菜の花&タラの芽&春人参を添えて
クリームチーズのムース、グジェール添え
葛まんじゅう・鴨合わせ
ヤリイカのマリネ・サルサソース
ブルーチーズのババロア・コゴミ添え
本鮪のハラミの炙り、細葱と山椒の葉を添えて
伊豆の筍のリゾット
房総牛の頬肉の赤ワイン煮込み
手打ちほうれん草のパッパルデッレ、猪のラグーソース
デザート盛合せ
デザート盛り合わせ
2024/04/27 更新
2024/02 訪問
十条:地域最強の技術を持つシェフの2月の料理まとめ
2024.03
十条最強の技術を持つウエストパパの会、2月は行きたいコールが増えて2回もやってしまいました。
とっくに還暦を超えながら完全ワンオペで厨房とフロアを廻す凄いシェフの店、2月も超上質な皿が並びました・・・が、品数が多すぎて5千字でも足りなくなりそうなので、今回も短縮メモ書きで。
DAY-1は中旬、計11皿5500円。
◆深谷葱のムース・白髪葱の素揚げ添え
◆牛蒡と豆乳のピュレ・トマトの皮のクロカンテ
◆スズキのカルパッチョ・ハーブオイルとデュカをソース替わりに
◆オニオングラタンスープ
◆イワシのマリネ・ヴィネグレットシートをソース替わりに
◆ジャガ芋ニョッキ・蛤ソース
◆イベリコ豚のロースト・味噌クリーム
◆ナマズのソテー・焙じ茶と昆布出汁のエスプーマ添え
◆鹿肉ロースト縮みホウレン草巻・2種ソース
◆玄米のキノコリゾット(6人で取り分け)
◆2種のチョコレートのデザート・無花果のコンフィチュール
お初1:濃厚すぎない、というか淡麗系と言って良いほど爽やか、でも玉葱の旨味が綺麗に出ているオニオングラタンスープ
お初皿2:ニョッキと蛤出汁ソースのマリアージュ
お初3:ナマズのソテーに添えられていた焙じ茶と昆布出汁のエスプーマ&昆布パウダー
DAY-2は下旬、計12皿5500円。
◆ブルーチーズの茶碗蒸し仕立て
◆若鶏とナッツ、ゴジベリーのテリーヌ
◆ホタルイカと菜の花のアヒージョ クスクスを添えて
◆鹿レバームース 金柑のキャラメリゼ バゲット添え
◆帆立のクルード サルサヴェルデ添え
◆猪とさつまいもの赤ワイン煮込み春巻
◆スープ・ド・ポワソン
◆スズキのカルパッチョ真昆布〆・カマンベールチーズの真昆布〆も添えて
◆鴨肉のロースト柚子の香り・自家製味噌クリーム
◆鹿肉の煮込み
◆イワシのリゾット・フェンネルの香り
◆苺のムース
お初1:「ブルーチーズ茶碗蒸し」はスフレ仕立てとクリーム仕立てのコンビネーション
お初2: 鹿レバーのムース&薄切りカリカリのキャラメリゼ仕上げした金柑のコンビネーション
お初3:スープ・ド・ポワソンは複雑すぎて美味すぎて、それをまとめる変態さ
お初4:カルパッチョの昆布〆スズキ・昆布〆チーズ・昆布素揚げ・昆布パウダーの組み合わせ
お初5:鴨肉のローストに柚子を効かせる変態さ
という感じで、引き出しの多さに感嘆した2月でした。
中旬01皿目:深谷葱のムース・白髪葱の素揚げ添え
中旬02皿目:牛蒡と豆乳のピュレ・トマトの皮のクロカンテ
中旬03皿目:スズキのカルパッチョ・ハーブオイルとデュカをソース替わりに
中旬04皿目:オニオングラタンスープ
中旬05皿目:イワシのマリネ・ヴィネグレットシートをソース替わりに
中旬06皿目:ジャガ芋ニョッキ・蛤ソース
中旬07皿目:イベリコ豚のロースト・味噌クリーム
中旬08皿目:ナマズのソテー・焙じ茶と昆布出汁のエスプーマ添え
中旬09皿目:鹿肉ロースト縮みホウレン草巻・2種ソース
中旬10皿目:玄米のキノコリゾット(6人で取り分け)
中旬11皿目:2種のチョコレートのデザート・無花果のコンフィチュール
下旬01皿目:ブルーチーズの茶碗蒸し仕立て
下旬02皿目:若鶏とナッツ、ゴジベリーのテリーヌ
下旬03皿目:ホタルイカと菜の花のアヒージョ クスクスを添えて
下旬04皿目:鹿レバームース 金柑のキャラメリゼ バゲット添え
下旬05皿目:帆立のクルード サルサヴェルデ添え
下旬06皿目:猪とさつまいもの赤ワイン煮込み春巻
下旬07皿目:スープ・ド・ポワソン
下旬08皿目:スズキのカルパッチョ真昆布〆・カマンベールチーズの真昆布〆も添えて
下旬09皿目:鴨肉のロースト柚子の香り・自家製味噌クリーム
下旬10皿目:鹿肉の煮込み
下旬11皿目:イワシのリゾット・フェンネルの香り
下旬12皿目:苺のムース
2024/04/07 更新
2024/01 訪問
十条:記念ディナーの翌月はサプライズコース
2024.01
12月に記憶に残る記念ディナーを用意してくれたウエストパパで1月の会を開いてみました。
十条最強の技術を誇るベテランシェフ、今回も凄い皿がズラリと・・・
◆ヒイカの詰め物・イカ墨のソース
1皿目は冷製の前菜。
ヒイカに詰め物をして冷やし、濃厚なイカ墨ソースを合わせたもので、冷たいのにフワフワ食感のイカに感動。
合わせた酒はイタリアの濃厚シャルドネ、モリーノ・デレ・バルツェ。(ボトル4000円は店のワインとしては高級品ですが、確かに美味い)
◆昆布出汁煮込み深谷ねぎの海苔巻・昆布出汁のジュレ
2皿目も冷製の前菜。
深谷ねぎを昆布出汁で煮込んで海苔巻風に仕上げ、更に濃厚な琥珀色の昆布出汁ジュレに浸したものです。
しっかり出汁を染み込ませて和風に寄せた仕上げで、日本人の心に染みる一皿。
◆鶏とナッツのパテ・チリとガーリックのソース
3皿目は鶏肉のパテ。
見た目はシンプルですが、肉の旨味が強く、そこに加わったナッツが絶妙なアクセントになっています。
ここで2杯目、フランスの爽やかソーヴィニヨンブラン、グラン・ヴェロにチェンジ。(ボトル3000円)
◆春菊のサラダ
4皿目はサラダ。
見た目は「切って盛り付けただけ? 超絶技巧のシェフにしては珍しい・・・」という感じだったのですが、食べるとビックリ。
少し酸味のあるドレッシングと合わせ、たっぷりのデュカをトッピングした造りで、全体のバランスが完璧です。
黒板にあればオーダー必須の一皿。
◆アンコウ3種盛
5皿目は冬の味覚アンコウ。
下に敷かれているのがワイン蒸しにしたあん肝、その上にカリカリ仕上げのあん肝フリット、そして火入れしたアンコウの身です。
食感の違いが面白い3種盛でしたが、味は全部濃厚で素直に美味い。
◆鶏肉と牛蒡のグラタン・八丁味噌風味
6皿目はグラタン。
鶏肉と牛蒡を具とし、ホワイトソースではなく八丁味噌の味を前面に出したものです。
牛蒡が絶妙な仲立ちになっている一皿。
ここで3杯目、スペインのテンプラニーリョ、マルケス・デラ・エラドゥーラにチェンジ。(テンプラ100%なのにボトル2400円という超お得ワイン)
◆鶏レバーの低温調理・大根煮込み添え
7皿目は鶏レバー。
じっくり低温で火を通した肉は旨味がメチャ強く、ワインを蒸発させていきます。
鶏の出汁が染み込んだ大根も味が強く、レバーに負けない存在感。
◆天然鰤のステーキ・トマトソース、パリパリチーズとビーツ添え
8皿目は魚。
写真ではすこし見づらくなってしまいましたが、葉っぱの下がパリパリチーズ、その奥が鰤ステーキです。
驚いたのが鰤で、箸では切れない力強さ。
「本当にステーキ? 食感は刺し身っぽい。 低温調理からの仕上げ焼き?」と聞いてみると「普通に焼いただけ。元々の脂の乗りが凄いので、今回の仕上がり」との返しでした。
見た目と食感の違いでサプライズを演出してくれた一皿。
◆鴨ロース・トリュフのソース、芽キャベツ等添え
9皿目は鴨。
「良い青首が入ったのでシンプルに」と言い添えて出してくれた鴨は火の通しが完璧で、赤身も脂身も素直に美味い。
ソース代わりのトリュフ、クコの実、そして周囲の野菜類(芽キャベツ、ロマネスコ、蕪、ブロッコリー)も綺麗に火が入っていて、素晴らしいアクセントになっています。
◆菜の花とアサリのリゾット
10皿目、〆1はリゾット。
アサリの出汁と菜の花の仄かな苦みが合わさっていて、メチャ美味い。
この店に通うきっかけとなったリゾット、今回の仕上がりも完璧でした。
◆猪ラーメン
11皿目、〆2は何とラーメン。
「普通のラーメンには見えん」と呟くと、「ジビエの猪の骨、そして鶏と真昆布でスープをとり、同じくジビエの猪でチャーシューを作ってみました。絶対にレギュラーメニューにはならないけど・・・これは完全に遊んでみた。」との返し。
完全に絶句・・・でしたが、もちろん味は遊びではなく芸術品で、思わずおかわりしたくなってしまいました。
◆スパイスチョコムース
12皿目、デザートはアレンジ系。
チョコムースはシェフの定番デザートなのですが、思いっきりアレンジしたものを出してくれました。
使ったスパイスは、シナモン、フェンネル、八角、クローブ、花椒とのことで、変態的な発想と全体をまとめる技術に敬服。
という感じの1月の会でした。
猪ラーメンは今回限りのような気がしますが、運が良ければ巡り会えるかも。
ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。
天然鰤のステーキ・トマトソース、パリパリチーズとビーツ添え
鴨ロース・トリュフのソース、芽キャベツ等添え
鶏レバーの低温調理・大根煮込み添え
超レアメニューの猪ラーメン
菜の花とアサリのリゾット
鶏肉と牛蒡のグラタン・八丁味噌風味
アンコウ3種盛
春菊のサラダ
鶏とナッツのパテ・チリとガーリックのソース
昆布出汁煮込み深谷ねぎの海苔巻・昆布出汁のジュレ
ヒイカの詰め物・イカ墨のソース
スパイスチョコムース
1杯目、イタリアの濃厚シャルドネ、モリーノ・デレ・バルツェ
2杯目、フランスの爽やかソーヴィニヨンブラン、グラン・ヴェロ
3杯目、スペインのテンプラニーリョ、マルケス・デラ・エラドゥーラ
2024/01/25 更新
2023/12 訪問
十条:記憶に残る記念ディナー
2023.12
声をかければ遠方のメンバーでも即決で集まってくるウエストパパで12月の会を開いてみました。
十条最強の技術を誇るベテランシェフ、結構なお齢ですが、衰える気配が全く見えない凄い人・・・
◆焼き柿とチーズ
1皿目は季節メニューの柿、これを焼いてチーズと合わせた小前菜です。
初めての組み合わせでしたが、抜群の相性に驚くキックオフ。
◆ムール貝トマト煮込みのパイ包み焼
2皿目は、パイ包み焼き。
歯応えあるムール貝が予想以上にたっぷり、そこに濃厚トマトソースと味の強いパイ生地が合わさっていてメチャ美味、酒が蒸発していきます。
◆天然ブリとアボカドのガトー仕立て
3皿目は、見た目は「和のブリたたき」っぽいもの。
ですが食べてビックリ、ブリの表面に黒胡椒を付けて焼き目を入れ、独特味付けのアボカドを包んだ上質な洋モノでした。
ですが(again)、更にビックリなのがトッピングとソース。
イクラとトビコをトッピングし、青海苔ソースと九条ネギという和の要素を加えた仕上げで、両方を合わせると理解不能なほどメチャクチャ美味い。
◆アサリポタージュ
4皿目は、ポタージュ。
具はアサリと微細切ベーコンで、少し和に寄せた味付け、というか出汁感に思えます。
これも上質な美味さの一皿。
◆イタリア米を使ったビーツのリゾット
5皿目は、ビーツのリゾットを出してくれました。
これは定番メニューですが、安定した美味さ。
しかーし、4回目にして気付いたのがイタリア米ということ・・・ちょいググってみると欧州の米生産量の4割弱がイタリア・・・10へぇ位つきました。
◆真鱈の白子のフリット・ゴーダチーズと卵黄のソース
6皿目は、白子のフリット。
サクサクねっとりの白子フリットは単独でも美味いのですが、今回のサプライズはソース。
ゴーダチーズと卵黄を合わせたソースは濃厚なのにクドくなく、しかも白子の旨味を増してくれるメチャ面白いものでした。
◆鹿肉のローストのサラダ仕立て
7皿目は、ローストビーフならぬロースト鹿。(何ていうのかな・・・ローストディアだと鹿の丸焼きだし、ローストヴェニスンなんて聞いたことがないし・・・)
ローストビーフと似た作りとのことで、赤くても中まで熱が入っていて、噛むごとに味が染み出す極上モノです。
合わせたのが3色のカリフラワーとブロッコリーで、肉で包んで食べ進むと幸せになれます。
◆猪ヒレ肉のロースト
8皿目は、猪のロースト。
低温調理でじっくり火を入れて仕込んだ後に仕上げ焼きしたもので、艶のある肉の旨味が半端ない仕上がりです。
写真の中央右寄りの茶色っぽいのが猪の皮目で食感も味も面白く、シェフ曰く中華料理の東坡肉に寄せた作りとのことでした。
シェフの引き出しの多さと深さを改めて感じた一皿。
◆3種のパスタ・カレー風味
9皿目、デザート前の〆は3種のパスタ。
ほうれん草・トマト・ノーマルの3種類に、カレー風味というよりスパイス風味の面白い味付けが絡みついて、面白い味を演出してくれました。
◆バースデーケーキ
10皿目、当夜の〆はハースデーケーキ。
柚子を効かせたレアチーズケーキに苺をたっぷり添えた超美味ケーキで、更にデコレーションが・・・右上の飾りが何の横顔かはご想像にお任せします。(気恥ずかしかったので「焼きイカ」と言ったらメンバーから一斉にツッコまれてしまいました。)
いやー、しかし今回も凄い料理が並びました。
予約無しでフラっと立ち寄れば目を見張るお通しセットが出てきますし、予約は必要ですがお一人様セットの内容の濃さも半端ない店、顔なじみになって記念ディナーを頼めばメチャ凄い料理が出てきます。
ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。
3皿目:天然ブリとアボカドのガトー仕立て
8皿目:猪ヒレ肉のロースト
6皿目:真鱈の白子のフリット・ゴーダチーズと卵黄のソース
7皿目:鹿肉のローストのサラダ仕立て
1皿目:焼き柿とチーズ
9皿目:3種のパスタ・カレー風味
5皿目:イタリア米を使ったビーツのリゾット
4皿目:アサリポタージュ
2皿目:ムール貝トマト煮込みのパイ包み焼
10皿目:バースデーケーキ(右上のデコレーションは・・・)
2023/12/18 更新
2023/07 訪問
十条:やはり十条最強の技術のシェフ、料理のレベルが凄すぎる
2023.07
十条最強の技術を誇るNシェフの料理、集中して4回ほど行ってきました。
色々と食べすぎたので、備忘録として品名と写真のみ・・・
DAY-1(コース料理)
◆冷製ポタージュ・アサリ、茶色っぽいのは昆布出汁ジュレ
◆クリームチーズバー・ココナツまぶし蜂蜜がけ、紫キャベツのラペ添え
◆猪のパテの小ちゃなハンバーガー、ハーブ薫るトスカーナポテト添え
◆ビン長マグロのカルパッチョ、アロエベラと2色のズッキーニと赤芯大根添え
◆新潟サーモンのレア焼き、ケールソース&ケールのクロカンテ添え
◆リードヴォーのフリカッセ、ポルチーニのソース
◆帆立貝のグリル・3種のキヌア&もちキビ&エゴマの実を使った冷製ガスパチョソース
◆鹿肉のパイ包み・マスタードソース添え
◆低温調理イベリコ豚
◆イカ墨のリゾット・ビーツのピューレ添え
◆房総牛の頬肉の赤ワイン煮込み
◆珈琲の香りをまとわせた胡桃入りガトーショコラ
DAY-2(アラカルトで軽く)
◆お通しセット(左上から時計回りに):ミックスナッツ、紫キャベツマリネ、白子レモン、枝豆(新豆)、ミニカプレーゼ、生ハム、稚鮎フリット
◆鴨のコンフィ、下には紫白菜を敷いて
◆ホッケのオリーブオイル焼き
◆レモンクリームパスタ・海老
◆オトナのプリン
DAY-3(お任せアラカルトで軽く)
◆お通しセット(右上から時計回りに):みらいすりながし、キタアカリグラタン、パテトースト、肉(忘れました)、マグロアボカド
◆生木耳&鶏肉の温かいスープ
◆夏野菜のバーニャカウダ
◆甘鯛のポワレ・松笠焼き
◆鶏・ごぼうのリゾット
◆肉(たぶん房総牛のステーキ)・赤ワインソース
◆ほうじ茶プリン
DAY-4(バースデーコース料理・ただし主賓が急病で欠席)
◆ビーツの冷たいポタージュ
◆ヤリイカのセビーチェ
◆牛肉のタリアータ
◆生ハム・イチヂク、桃・フレッシュモッツァレラ
◆帆立貝の梅酢ソース、ゴーヤを添えて
◆房総牛のアキレス腱のコラーゲン寄せ
◆3種のキヌアと鰯のマリネ、フレッシュバジルのソース
◆ミルフィーユ(とうもろこし)のリゾット
◆低温調理の房総牛レバーのカルパッチョ、おかひじき添え
◆夏鹿のパイ包み
◆アワビのステーキ・肝バターソース
◆〆のパスタ&メッセージを書けなかったバースデーケーキ
DAY-1:低温調理イベリコ豚
DAY-1:ビン長マグロのカルパッチョ、アロエベラと2色のズッキーニと赤芯大根添え
DAY-1:鹿肉のパイ包み・マスタードソース添え
DAY-1:イカ墨のリゾット・ビーツのピューレ添え
DAY-1:追加のパン
DAY-1:帆立貝のグリル・3種のキヌア&もちキビ&エゴマの実を使った冷製ガスパチョソース
DAY-1:リードヴォーのフリカッセ、ポルチーニのソース
DAY-1:新潟サーモンのレア焼き、ケールソース&ケールのクロカンテ添え
DAY-1:房総牛の頬肉の赤ワイン煮込み
DAY-1:珈琲の香りをまとわせた胡桃入りガトーショコラ
DAY-1:猪のパテの小ちゃなハンバーガー、ハーブ薫るトスカーナポテト添え
DAY-1:クリームチーズバー・ココナツまぶし蜂蜜がけ、紫キャベツのラペ添
DAY-1:冷製ポタージュ・アサリ、茶色っぽいのは昆布出汁ジュレ
DAY-2:レモンクリームパスタ・海老
DAY-2:ホッケのオリーブオイル焼き
DAY-2:鴨のコンフィ、下には紫白菜を敷いて
DAY-2:お通しセット(左上から時計回りに):ミックスナッツ、紫キャベツマリネ、白子レモン、枝豆(新豆)、ミニカプレーゼ、生ハム、稚鮎フリット
DAY-3:肉(たぶん房総牛のステーキ)・赤ワインソース
DAY-3:鶏・ごぼうのリゾット
DAY-3:甘鯛のポワレ・松笠焼き
DAY-3:夏野菜のバーニャカウダ
DAY-3:夏野菜のバーニャカウダ
DAY-3:生木耳&鶏肉の温かいスープ
DAY-3:お通しセット(右上から時計回りに):みらいすりながし、キタアカリグラタン、パテトースト、肉(忘れました)、マグロアボカド
DAY-4:〆のパスタ&
DAY-4:アワビのステーキ・肝バターソース
DAY-3:ほうじ茶プリン
DAY-2:オトナのプリン
DAY-4:夏鹿のパイ包み
DAY-4:低温調理の房総牛レバーのカルパッチョ、おかひじき添え
DAY-4:ミルフィーユ(とうもろこし)のリゾット
DAY-4:3種のキヌアと鰯のマリネ、フレッシュバジルのソース
DAY-4:房総牛のアキレス腱のコラーゲン寄せ
DAY-4:バースデーケーキ(メッセージ入れられず)
DAY-4:帆立貝の梅酢ソース、ゴーヤを添えて
DAY-4:生ハム・イチヂク、桃・フレッシュモッツァレラ
DAY-4:牛肉のタリアータ
DAY-4:ヤリイカのセビーチェ
DAY-4:ビーツの冷たいポタージュ
2023/08/03 更新
2023/05 訪問
十条:十条最強の技術を誇るシェフ、コース料理も凄い
2023.06
春にシェフの技術に圧倒されたウエストパパ、コース料理で宴会したい・・・と思ってたら関心を持ってくれた人が現れたので3人会を税別5000円のお任せコースで。
デザート込で11皿、全て方向性が違う驚きの料理が並びました。
◆ハモンセラーノとクリームチーズのムース
1皿目はクリームチーズのムースを生ハムで挟んでラディッシュを添えたもの。
クリームチーズ感が強くて生ハムも力強くて、でも全体的には爽やかに仕上がっています。
◆豚足のガーリックパン粉焼き
2皿目は香ばしさが鼻に飛び込んでくる小皿。
フォークで崩しながら食べると具はクニュクニュ食感の豚足、これをカリカリのパン粉に合わせると酒が蒸発していきます。
◆猪のパテ
3皿目はウエストパパの前菜の定番、猪のパテ。
独特の甘味を感じる脂身が絶妙な存在感を出してくれます。
◆アルゼンチン赤海老のマリネ・デュカを添えて
4皿目はお初となる赤海老のマリネ。
胴体部分は歯応えを残しながらネットリ食感と甘味が感じられ、噛むごとにニヤける美味さです。
頭のミソは漬け込まれたことにより独特の味を演出してくれてますし、砕きナッツとスパイスを合わせたデュカも絶妙なアクセントですし、今回のコースの前菜系の中では最も酒を蒸発させる危険物。
◆北海水蛸のカルパッチョ
5皿目は取り分け皿、水蛸のカルパッチョ。
脚と吸盤を別仕込みして食感の違いを楽しませてくれる蛸、そこにソース2種(春菊マヨネーズソース、芹のハーブオイル)が絡むとニヤける旨さになります。
◆トリッパのカツレツ
6皿目はカツレツ。
クニュクニュ食感で絶妙な美味さの具が分からず迷っていると、何と「トリッパ」との返し。
煮込みでは何度も食べているトリッパちゃん、初めてのカツレツ仕上げでしたが現地では割とメジャーな料理とのことです。
黒板メニューにあれば速攻で確保すべき一皿と認識。
◆豚の乳房のアヒージョ
7皿目はアヒージョ。
表面に脂身っぽいものがありますが歯応えは割としっかり系。
「当てたら偉い」という挑戦的なシェフを見返そうとメンバーで話し合いましたが全く分からずギブアップすると、「豚のオッパイ。珍しいでしょ。でも実は美味いんだねぇ。」との返し。
完璧お初の料理でしたが、本当に美味い。
更に、具沢山の自家製パンも絶妙に美味く、ダブルで驚いた一皿でした。
◆房総牛の牛タンの低温調理・黄色と緑のズッキーニを添えて
8皿目はメンバーが無言になってしまった凄い料理。
表面に少しだけ火の通った跡が見えますが全体的には殆ど生肉の印象。
ですが、ちゃんと噛み切れるところは火が入った証ですし、噛むごとに旨味が染み出す仕上がりは低温調理の温度・時間が完璧にコントロールされたことを教えてくれます。
息を吐くのももったいない美味さで、メンバーが目を見合わせて只々無言で食べ進んだ皿でした。
◆房総牛の脛肉の煮込み・八丁味噌とトマトと赤ワインで煮込んで
9皿目は煮込み。
トロトロに煮込まれた肉の旨味はもちろん、今回のサプライズはソース。
八丁味噌がしっかり効いていて、でもちゃんと洋風仕上がりです。
でもって今回もついてきた具沢山パン、やはり美味すぎる・・・
◆ビーツのリゾット・竹墨のチュイルを添えて
10皿目は〆、ビーツのリゾットです。
本物リゾットなので薄味のソースでも染み込み感が凄く、今回も頷く美味さ。
竹墨のチュイルという、十条らしからぬオサレなトッピングをつけるところがシェフのお茶目なところかな・・・
◆デザート盛り合わせ
11皿目、デザートはアーモンドタルト、苺の粒々アイスクリーム、とちおとめ盛り合わせ。
タルトもアイスも自家製で、見た目は無骨なシェフが技術だけでなく、実はオサレなセンスも持っていることを改めて教えてくれました。
という感じのウエストパパのコース宴会でした。
ワインはグラスで何種類か頼みましたが、どんどん蒸発していく危険料理。
ですが満足感は半端ありません。
ぜひ人数を集めてコース料理の機会を作っていただければと思います。
いやホント、凄いコースでした・・・
08.房総牛の牛タンの低温調理・黄色と緑のズッキーニを添えて
04.アルゼンチン赤海老のマリネ・デュカを添えて
07.豚の乳房のアヒージョ
05.北海水蛸のカルパッチョ
06.トリッパのカツレツ
10.ビーツのリゾット・竹墨のチュイルを添えて
09.房総牛の脛肉の煮込み・八丁味噌とトマトと赤ワインで煮込んで
03.猪のパテ
02.豚足のガーリックパン粉焼き
01.ハモンセラーノとクリームチーズのムース
11.デザート盛り合わせ
珈琲は別注
当夜のワインのごく一部
当夜のワインのごく一部
ジンジャエールもオサレ
2023/06/04 更新
2023/04 訪問
十条:古き良き雰囲気の店は料理が極上
2022.04
十条開拓シリーズ18軒目は、伊仏ビストロのウェストパパ。
軽い気持ちで「十条 リゾット」で検索したら出てきたので行ってみたら、全ての皿が美味すぎる凄い店でした。
後で調べると一代25年を優に超えている老舗と気付かされ、味を思い出して強く納得。
DAY-1はフランスの白ペッシュ・プイエをグラスで頼んで2皿PLUS。
◆お通しセット(\650)
店のシステムを何も知らずに座ったDAY-1。
1皿目を軽くレバペにしようと思ったら、いきなり盛り合わせが登場。
よ:「こ、こんな凄いの頼んでないんですが・・・」
店:「ただのお通しです。」
よ:「え? いや、これはお通しのレベルじゃない。3千円くらい?」
店:「十条でそんな値付けができるわけないでしょ。650円。」
よ:「えぇーーーー!?(絶句)」
という感じの盛り合わせは、写真右端がカリフラワーのマリネ、その左がフロマージュドテート、更に左へ行って洋風ひじき煮、一番左がベーコンです。
ベーコンは肉感がしっかりしていて脂身も美味く、洋風ひじき煮は独特の味付け、フロマージュドテートは猪の頭部の肉(たぶん頬肉周辺ベース)を使った滋味深い味、マリネは爽やかな味。
どれも手が込んでいてメチャ美味で、「これがウチの料理。お気に入りを見つけて」という感じの親父さんのメッセージを受け取りました。
全部が美味すぎるので、思わず「お腹いっぱい、満足じゃ。お勘定。」と言いかけた序盤。
◆レバームース
本来の1皿目、レバー。
口当たりは軽めですが味はしっかり濃厚、最初はパンが多すぎに見えたのですがレバーは思ったより大量、おそらくですがパンお代わり客が多いので最初から乗せたのでは、と・・・
皿と皿の間を繋ぐ酒のアテとしても素晴らしいと思います。
◆玉ねぎリゾット
当夜のメインのリゾット、目立った具はなくシンプルに出汁と米を味あわせようという趣向に思えます。
無理に動物系に寄せないブイヨンですが旨味は十分、それに歯ごたえを残した米が合っていて、アクセントのフライドオニオンと黒胡椒が絶妙なアクセント。
一気に食べきってしまいました。
親父さんの技術を感じたDAY-1。
DAY-2は、2杯呑み。
1杯目は前回と同じペッシュ・プイエ白をリピート。
◆お通しセット
今回は何と6種類のちょい盛。
一番右が芽ひじきサラダ、その左がパテドカンパーニュとフロマージュドテートを一口ずつ、その左がメヒカリのフリット&熊本たけのこのフリット、一番左がつぶ貝マリネです。
一口肉は今回も仕込みが丁寧で旨味凝縮、フリット2種は揚げたてでサクサク、つぶ貝も濃厚な美味さです。
2回めなので驚きませんが、挨拶代わりのお通しセットは今回も凄い。
親父さんの引き出しの多さと深さを改めて認識しました。
ここで2杯目のポルトガルの白、カーサ・サントスにチェンジ。
◆マソイのポワレ
切り身と思いこんでいたら、まさかの1尾まるごと。
よ:「え? 丸ごと? 3千円くらい?」
店:「十条でそんな値付けができるわけないでしょ。1000円。」
よ:「えぇーーーー!?(絶句)」
という一皿は身肉のジューシーさを残しながら皮目をパリパリに焼き上げていて、ソースは何と2種がけ。
焼きの技術もしっかりしている親父さんと再認識。
◆牡蠣のレモンクリームパスタ
当夜の〆は、パスタ。
「クリームパスタの気分。レモンクリームなら最高。」とだけ伝えてお任せにしたところ、当夜のおすすめの牡蠣を選んでくれました。
平麺パスタはモチモチですし、牡蠣はしっかりプリプリ、そこに爽やかな旨味を乗せるクリームソースが合わさって予想通りの美味さ。
大満足の〆でした。
という感じの2回でした。
一代25年を優に超えている老舗の親父さん、フレンチで修行してイタリアンに進み、そして店を出し、今は孫もいるという結構なお歳ですが、高い技術と黒板に多種メニューを揃える気力も備えた凄い人だと思います。
場所的には少し分かりにくいのですが料理は本物、しかも十条プライスという伊仏ビストロ、ぜひ企画を作ってグループ会をコース料理でお試しいただければと思います。(近くのテーブルのグループのコース料理では歓声が何度も・・・羨ましい。)
マソイのポワレ
玉ねぎリゾット
牡蠣のレモンクリームパスタ
レバームース
右が洋風ひじき煮、左がベーコン
右がカリフラワーのマリネ、左がフロマージュドテート
右が芽ひじきサラダ、その左がパテドカンパーニュとフロマージュドテートを一口ずつ
メヒカリのフリット&熊本たけのこのフリット、左がつぶ貝マリネ
ペッシュ・プイエ白
ポルトガル白、カーサ・サントス
2023/04/23 更新
2025.12
十条最強の技術を持つウエストパパで忘年会&12月生まれのハピバ会を開いてみました。
「ん? グループ内に12月生まれおらんけど?」という話もありましたが、実はシェフの誕生月。
主賓に料理ともてなしをさせるとは人道的に如何なものか?という話は置いといて、忘年会の趣旨でシェフが渾身の料理を並べてくれました。
今回はいつものハーフポーション10皿並べではなく、序盤に前菜10種盛合せ、メインに年1~2回しか仕込まない限定料理を置く超限定コース。
◆前菜10種盛合わせ
今回の前菜は何と10種盛り合わせ、写真左下から次の構成です。
黒いレンゲに乗ったトマトと蟹のフレッシュなムースは出来立てフワフワ、上に乗っている雪のようなものも蟹。
その右上、黒い漬物っぽいものが乗っているのが生春巻、具は柿・クリームチーズ・生ハム、漬物っぽいのが干し柿のラム酒漬けです。
その右のキューブが豚足と鹿のコラーゲン寄せ、鹿は高知の罠獲りジビエ。
その右の黒っぽいのが茄子、茶色っぽいのが玉葱のマリネ、味付けは蜂蜜とバルサミコ酢です。
その上の赤っぽいのが赤蕪と柚子のマリネ、爽やかな味。
赤蕪の左、オムレツっぽいのがケークサクレ、これは落ち着いた味でした。
その左上、白っぽいキューブが薩摩芋と里芋とチーズをマッシュして170度で焼いたもの、見た目以上に手間のかかった一品。
その左上、マカロンっぽく見えるものが最中の皮に入ったアンチョビ風味のブロッコリーのピュレ、意外な具の美味さに驚きます。
写真中央上、黒い小鉢に入っているのがポテサラ。アンチョビを入れてアクセントにし、蓮根チップスをトッピング。
最後は写真の右上、赤蕪の影から少しだけ顔を出しているジビエ猪のテリーヌ・粒マスタード乗せです。
以上10品、全て方向性を変えながら仕込みも仕上げも丁寧、シェフの気持ちの込もった盛り合わせで宴をスタート。
◆鹿のパイ包み
盛り合わせの後は、いきなり肉へ。
高知県の罠獲りジビエ鹿を焼いてほうれん草ソテー・ほうれん草ピュレを詰め、パイで包んで仕上げ焼きした一皿です。
添えたソースは2種類、ブルーベリー入り赤ワインソースと柚子のマーマレード。
フルーティーな2種ソースが肉にもワインにも合って、危険な一皿でした。
◆リゾット・きのこソース
普段は味を固めて出してくるリゾット、当夜は「味変で楽しむ」という趣向で出してくれました。
最初はプレーンリゾット。
具なし&米と塩とオリーブオイルと胡椒だけという超シンプルなリゾット、出汁素材がないのに出汁感たっぷりという謎の激美味リゾットです。
そして味変アイテムは濃厚キノコソース。
マッシュルーム、榎茸、舞茸、しめじ茸、エリンギを使ったソースは濃厚で旨味が強くて、元から美味いプレーンリゾットの旨味を損なわない素晴らしい味変アイテムでした。
シェフのインスタに出ていて食べたいコールが上がった謎のリゾット、メンバー全員が大満足。
◆翡翠餃子
ここで餃子へ。
浮き粉を使った手作りの皮は透明感ある緑色、具は豚肉と蓮根と白菜というジャパニーズ蒸し餃子です。
合わせたソースはトマトソース&豆板醤&胡麻油という和洋中ミックス。
全体を合わせて食べ進むとワールド餃子(ワイルドではない)という不思議な餃子でした。
もちろん味は極上。
◆ラーメン
そして当夜のメイン、ジビエラーメンを出してくれました。
3日間かけて煮込んだスープはジビエ鹿とジビエ猪の骨&筋、生ハムの骨と周囲の肉、キャベツ・白菜・人参・セロリ等の野菜、シェフの実家から送られてきた有名昆布、そして自家製の味噌という原価無視の凄いスープです。
麺はフランスパン用の小麦粉を無かん水でシェフが手打ちした、歯応えと味が揃った上モノ。
トッピングは全てジビエ、猪のバラ肉とモモ肉とロース、ロースは低温調理焼きです。
アクセントは多めにかけられた粗挽き黒胡椒。
2024年版のジビエラーメンも美味かったのですが、2025年版は桁が一個上がっていると思います。
と言うか、11月の会で「今年はジビエラーメン食べてないよね・・・」と小声で呟いたところシェフが「しょうがないな・・・」と呟き返してくれて実現した一杯、心の底からシェフに感謝です。
◆デザート
デザートはタルトタタンと栗芋カボチャのパウンドケーキ、そこに珍しい苺「ゆめのか」を添えてくれました。
タルトタタンは上層の飴食感のカリカリ蜜、中下層のしっとり層が絶妙に合う手間かかりモノ。
パウンドケーキは対照的に軽め食感ですが、カボチャと栗の旨味が立っていて、これもメチャ美味です。
という感じの12月の会でした。
会の決行日はシェフの誕生日の翌日・・・と言うことは誕生日当日は仕込みDAY??
お孫さんのお祝いメッセージが届いているといいな・・・ついでにウチらの祝意も。(まぁ、今回みたいにジビエラーメンのリクエストを出し続けていると出禁になるかもしれませんが・・・)