2回
2023/07 訪問
東小金井:上質なオトナ時間を過ごせるオーセンティックバー
2023.07
ヒガコ南口を出てすぐ、ピタットハウスの2階のオーセンティックバー Secret Door へ。
小金井ではBARを名乗っていても実態はノリ系のSNACKという店も少なくないのですが、この店のバーテンダーさんは本物、綺麗な所作と落ち着いた会話で極上の時間を演出してくれました。
4回に分けて計8杯のお勉強。
◆1杯目
顔合わせの一杯目だったので、フレッシュフルーツを使った面白いものとオーダーしたところ面白いダークラム「バカルディ8」にフレッシュのグレフルを合わせたものを出してくれました。
舌の奥で感じるラム感と鼻に抜けるグレフル香が綺麗に組み合わさったもの。
◆2杯目
店の得意分野がバーボンと聞き、「学生時代を含めてバーボンには良い思い出がない。オトナになったので、美味いバーボンを飲んでみたい」とリクエスト。
出してくれたのは珍しいボトル「ウィレット」。
バーボンとは思えない繊細な香りと味に驚かされます。
◆3杯目
バーボンの勉強を続けたい、というオーダーに応えた2日目の1杯目は、シンプルにフォアローゼズのシングルバレルをソーダで割ったもの。
香りを立たせる丁寧な手順で作ってくれた一杯は、安い飲み屋のバーボンソーダ割とは別格の美味さです。
本物のバーテンダーさんが作ってくれたソーダ割の凄さに気付かされました。
◆4杯目
2日目の2杯目は、ハーパーを使ったバーボンスマッシュ。
この店ではミントとレモンとシロップを効かせてシェイク仕上げするレシピで、最初に飛び込んでくる香りと時間差で広がってくるハーパーの重厚な味が面白い。
◆5杯目
3日目は面白いバーボンをストレートで2杯。
1杯目は、Chicken Cock という珍しいブランド。
一瞬だけ突き抜ける香りを鼻に抜いた後はバーボンらしい後味を感じさせ、しかも嫌味のない余韻を残してくれます。
◆6杯目
面白いバーボンの2杯目は、POGUE。
Chicken Cock とは別方向で、これも面白い。(酒の風味を表現する単語が乏しくて、すんません・・・)
◆7杯目
一区切りの4日目は、バーボンに拘らず完全お任せのカクテルを2杯頼んでみました。
まだ気温の高かった宵の口だったので1杯目は、スパイスジントニック。
既製品ボトルから「ふりふり」するかと見ていたら、おもむろにすり鉢とスリコギを取り出して、カルダモン・クローブ・ブラックペッパーを「ゴリゴリ」します。
香りを立たせたところにドライジン(この店ではキンキンに冷やしたボンベイサファイア)と、オレンジ色のビターズ(この店ではアンゴシュチュラ)を投入してベースが完成。
最後にグラスの中で全体を馴染ませてライムでアクセントをつけて完成。
香りも味も普通のジントニックとはひと味もふた味も違います。
◆8杯目
区切りをつける〆は、ダイキリ。
「今の私が出す一杯としてはイチオシ」と言って出してくれた一杯は、飾り気なしのシンプルなビジュアルですが、これが超絶美味い。
甘みはシロップではなくきび砂糖で加えたとのことで全体的には落ち着いた味なのですが、鼻に抜ける香りと喉に抜ける風味が上質で、只々美味い。
危うく「おかわり」しかけましたが、度数30度台前半なので一気飲みには要注意かな・・・(「ダイキリを一気する奴はおらん!」というお叱りは甘受します。)
という感じの4週間かけてのお勉強でした。
おつまみはチーズの醤油漬けとピクルスが自家製、チョコが仕入れものです。
フードメニューがなくツマミ系だけなので腹を作ってから行く二次会向けの店ですが、酒の美味さは半端ありませんし、バーテンダーのTさんの所作は一級品。
小金井に、こんなオトナの社交場があるとは知りませんでした。
休前日は混んでるみたいですが他の曜日は予約なしでも全く問題なさそう。ヒガコで静かにオトナ呑みしたい時にオススメです。
ムサコのネバーランド、ヒガコのシークレットドア、両方とも大事なお客さんを接待できる店としてメモしました。
ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。
8杯目:ダイキリ(超絶美味い)
2杯目:「ウィレット」をストレートで
3杯目:フォアローゼズのシングルバレルのソーダ割
4杯目:ハーパーを使ったバーボンスマッシュ
5杯目:バーボン Chicken Cock をストレートで
6杯目:バーボン POGUE をストレートで
1杯目:ダークラム「バカルディ8」にフレッシュのグレフルを合わせたもの
7杯目:スパイスジントニック
スパイスジントニックのベース:カルダモン・クローブ・ブラックペッパーを「ゴリゴリ」してビターズとジンに合わせたもの
スパイスジントニックのアクセント「アンゴシュチュラ・ビターズ」
スパイスジントニックのベースは、ボトルごとキンキンに冷やされたボンベイ
自家製おつまみ:チーズの醤油漬け
自家製おつまみ:ピクルス
自家製おつまみ:ピクルス
バックバー(の一部)
バックバー(の一部)
2025/01/13 更新
2024.02
ヒガコ南口を出てすぐ、ピタットハウスの2階のオーセンティックバーの続編を。
前回は昨夏までの取りまとめ、今回は昨夏から年明けまでの取りまとめです。(4回、計8杯)
◆ジンリッキー
続1は、国産のGINを使ったジンリッキー。
和美人(WA-BI-GIN)というネーミングが洒落てます。
◆フレンチ・コネクション
続2は、フレンチ・コネクション。
写真左のアマレットはディサローノの面白系、写真右のブランデーはオールドボトルです。
上品な甘さに仕上がった一杯。
◆テネシーウイスキー(お初)
「呑んだことないもの」という希望に応えて出してくれた続3は、テネシーウイスキー「ジョージ・ディッケル」のストレート。
バーボンとは少し方向性が変わった面白いメリケンウイスキーでした。
◆サイドカー
お任せ続4は、サイドカー。
写真左のブランデーはオールドボトルで雰囲気が軽め、右のド定番コアントローは安定の味。
香りの良い一杯でした。
◆金柑ジントニック
続5は、季節のフルーツを使った一杯。
金柑2個を粗くすりつぶし、ボンベイ・サファイアと合わせてくれました。
金柑美味し!
◆ブラッディシーザー
続6は、ブラッディシーザー。
ド定番のモッツ・クラマト、ボトル写真を忘れましたがペルツォフカ(ウォッカ)、そして特製シロップのブレンドです。
「飲むカレーをどうぞ」というコメントが面白い。
◆テネシーウイスキーを再び
続7は、テネシーウイスキーのお勉強2杯め。
後味が滑らかなジェントルマンジャックを炭酸で割った爽やかな一杯、「最近はシンプル系を出さなかったので少し意外・・・」と思ったら、2杯めに向けたプロローグでした。
◆漬け込みウイスキー
1杯目で舌慣らしした後の続8は、漬け込みウイスキーを使った一杯。
苺を漬け込んだアーリータイムズ、メープルシロップ、そしてアンゴスチュラビターズを合わせたもので、苺の香りがフワっと立つ不思議な美味さ。
地域オンリーワンの一杯を楽しませてもらいました。
という感じの昨夏以降のまとめ8杯分でした。
漬け込みウイスキーは今回は苺とアーリーを合わせていましたが、これからは他の果物と他のウイスキーを合わせて色々と遊ぶ予定との由。
相変わらず面白いTさんの一杯、ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。