6回
2022/08 訪問
夏の終わり
5月以来の緒方さん。8月下旬という食材的には夏と秋の端境期。季節の食材にフォーカスする料理というより、普段より技巧を凝らし、魅せる料理中心の献立だった印象です。
特に記憶に残ったものを一言メモ。
雲丹御飯
炊き立ての熱々のご飯に有明の赤雲丹をどっさりと。ご飯の熱で雲丹の香り倍増。
アマテ鰈
身の色が黄色?金色?明石産らしいけど、脂が多いとこのような色になるそうです。
鰻の白焼き
熊本の海鰻を捌いて即白焼きに。敢えて身のブリブリ感を楽しむ一皿
じゃがいものから揚げ
2時間以上かけて揚げたもの。もはや尊さすら感じる。
枝豆御飯
突如これだけ塩味がばっちり効いて、目の覚めるような衝撃(笑)こいつがこの日のメインなんじゃないかと錯覚するような一杯
【2022年8月の献立】
★雲丹御飯
★生湯葉と車海老のお椀
★あまて鰈エンガワ肝付き
★炙り石垣貝の茗荷和え
★鰻白焼き
★胡麻油で香り付けした落とし鱧と浮袋、生姜醤油で
★鱧の肝焼き
★じゃがいものから揚げ
★茄子、オクラ、蛸の子の冷やし炊き合わせ
★枝豆御飯
★鮪づけ丼
★鼈スープのラーメン
★蓮根で作った甘味
【飲み物】
★ビール(小瓶)
★お酒(日日、黒龍しずく)
【お土産】
★お煎餅
2022/09/18 更新
2022/05 訪問
皐月の緒方
およそ2年ぶりの緒方さん。
5月という日本料理にとっては春と夏の食材の端境期に当たりますが、そんな時期にこそどのようなお料理を振舞うのか、料理人の感性や真の調理技術が問われるタイミングでの訪問。
結論から言うと、食材に頼り過ぎず、構成を工夫することによって普段にも増して重層的な内容の献立となってましたし、一皿一皿の満足度も本当に素晴らしいものがありました。
しっかり品数をいただいたのに食後感の軽さにもまた驚嘆してしまいます。
次回は真夏の訪問を予定してますが、今から楽しみです。
【2022年5月の献立】
★蕗のお寿司
★新玉ねぎのお椀
★虎魚のお造り
★初鰹と鰹節
★鰻の八幡巻き
★生雲丹と海苔の天ぷら
★茄子と蛤の揚げ物、木の芽添え
★とり貝の紐と肝
★とり貝の炙り
★えんどう豆のお粥
★金目鯛と新生姜の炊き込みご飯
★桜海老のかき揚げと冷たいお蕎麦
★黒蜜蓴菜
(飲み物)
★ビール
★麦焼酎のソーダ割x2
お勘定:約50,000円
2022/07/02 更新
2020/03 訪問
豪胆にして繊細な御料理
3年ぶりの緒方さん。
料理の印象は少し変わりました。以前に比べると革新的な要素がやや形を潜め(個人的には難解なほどに革新的すぎるきらいまであったのですが)、よりオーソドックスな京料理に回帰してきた感がありました。
きっとこうやってこれからも色々と進化を遂げていくのでしょうね。
そして、料理もさることながら、設えの素晴らしさと店内に流れる空気感は決して東京の店では味わうことのできないもので、ここで時間を過ごすためだけにわざわざ京都まで来る価値があると断言できます。
先日、京都の別の店でここ数年東京の日本料理のレベルがグンと上がって、(関西在住の方は絶対に認めないでしょうがww)わざわざ京都まで来る理由がなくなってきたね、という会話をしたのですが、まだまだそんなことはないですね。
次回は予定をなんとか合わせて秋が深まる頃に訪れたいな。
2020/06/28 更新
2017/10 訪問
緒方の松茸/Ogata's Matsutake mushroom
(English version is following)
今年3月以来の緒方さん。
この日のお目当ては「松茸」。東京では不作が伝えられる中、しっかりここでは丹波の松茸が用意されておりました。
魚を中心に良い食材は築地に集まると言われて久しいですが、殊京料理に好んで使われる食材については、この説は当てはまりませんね。
この日のおまかせでは、大きな松茸半分を使った天ぷら(サプライズ感のある提供方法でした)と松茸ご飯が用意されていました。「松茸づくし」とまではいきませんが、最初と最後を松茸で締めるあたりがさすが。
松茸以外の料理も鱧や鮎、天然鰻などが出てきましたが、どの料理も素材の良さは活かしつつもやや「ひねり」を効かせた緒方流。
味付けは相変わらず塩味を極限まで削いで、正直この手の料理を食べ慣れていないと美味しく感じられないかもしれません。自分も食べる時は味覚に神経を集中させ、いつもよりもゆっくり味わうように心がけています。
それにしても後から見返してみると今回は油を使った料理がものすごく多かったですね。食べてる時は油っぽさなど微塵も感じなかったので気づかなかったのでしょうね。
これだけ油を使った料理を並べるにはきっと何らかのメッセージがあったのでしょうかね。その場で聞けばよかったです(笑)
たった2回の訪問ですが、緒方さんの料理(素材の選び方、構成、提供方法)や店の設えは自分がイメージする京懐石の典型になっている感すらあります。当分の間は京都の他の日本料理店に行った際も「緒方さんと比べて…」ということが続きそうです。
【2017年10月のおまかせ)
★丹波の松茸天ぷら
★鱧にゅうめん
★鰆、白カジキのお造り、赤雲丹
★天然鮎のから揚げ 実山椒醤油
★鱧の油かけ、新銀杏のあんかけ
★無花果の天ぷら
★琵琶湖産天然鰻の蒲焼に茗荷を添えて
★揚げ湯葉の鼈出汁あんかけ
★松茸ご飯
★自家製手打ち蕎麦
★焼きわらび餅
(お酒)
★ビール
★日本酒(おまかせで2合ほど)
お会計:約40,000円
This is the first time that I come to Ogata since March this year
The main attraction of the day was "Matsutake mushroom". While we heard that there was a bad harvest in Tokyo, we had Matsutake mushrooms from Tanba here.
It has been said for a long time that good ingredients, mainly fish, are concentrated in Tsukiji, but this theory does not apply to the ingredients favored particularly in Kyoto cuisine.
On this day's omakase, we were served tempura with half a large Matsutake mushroom (which was a surprise way to serve it) and Matsutake rice. It may not be "Matsutake mushrooms", but it's true that they finish the first and the last with Matsutake mushrooms.
Although dishes other than Matsutake mushrooms also came out such as a hamo fish, a ayu fish, and a wild eel, Ogata's style in which a "twist" was put into effect a little while taking advantage of the goodness of an ingredient in every dish.
The seasoning is still the same as before, but the saltiness is shaved to the limit, and to be honest, if you are not used to eating this kind of food, you may not be able to feel the taste. When I eat myself, I try to focus on my taste buds and savor them more slowly than usual.
In retrospect, there were a lot of dishes using oil this time. When I was eating it, I didn't feel the slightest bit of greasiness, so I probably didn't notice it.
I wonder if there was some kind of message behind the arrangement of dishes with so much oil. I should have asked him right then and there (laughs).
I've only been to the restaurant twice, but I even feel that Mr. Ogata's cooking (selection of ingredients, composition, and serving method) and the setting of the restaurant are typical of the Kyoto Kaiseki that I have imagined. For the time being, I'm sure I'll continue to say "Compared to Ogata-san..." when I go to other Japanese restaurants in Kyoto.
[October 2017's Omakase]
Matsutake tempura of Tanba.
hamo noodle
Spanish mackerel, sashimi of white swordfish and red sea urchin
Deep-fried ayu fish in soy sauce with Japanese pepper
grilled Hamo with oil and ginkgo nut with starchy sauce
Fig tempura.
Grilled wild eel from Lake Biwa with Myoga
Deep-fried Yuba with starchy sauce of chicken broth
rice with Matsutake mushroom
Homemade hand-made soba noodles.
Yaki-warabi mochi
(Drinks.)
Beer.
Sake (about 2 cups at your discretion)
Payment: Approximately 40,000 yen
2020/04/25 更新
2017/03 訪問
京都で日本料理をいただくということ/緒方
春の京都食旅で念願の緒方さんにお邪魔しました。
お店は、四条烏丸の交差点から徒歩で3分ほどの四条通りから少し入った路地にあります。京都らしい長屋の建物で裏には箱庭もあります。昼だとカウンターからでもその風情を楽しむことができます。
この日は昼間の回でカウンターを貸切。気の合うメンバーで美味しい食事をいただき、食後はご主人の緒方さんも交え、最近の東西の飲食店事情などを語らう場になり、発熱により激烈体調不良ではありましたが、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
料理は、3月らしく貝が主役とも言える内容。牡蠣、平貝、本みる貝、赤貝と貝つくしとまではいきませんが、これだけの貝を一度に食べることもそうはないはず。さらに京野菜をふんだんに使ったお椀、鮮烈な春の訪れを感じさえる木の芽寿司など京都らしい季節感を大事にした構成はさすがです。
飾り付けもまた美しく、こういったところは正直東京の日本料理店が束になってかかっても叶わないような凄味が京都のこのクラスの日本料理店にはありますね。
料理の量もものすごくたっぷりで、〆のご飯とお蕎麦(そもそもどちらかを選ぶのですが、最初からどっちも食べる気満々(笑))を食べられるかな、と不安になったりもしましたが思いのほか軽い感じで食後感はばっちりでした。
料理は全般的にいわゆる典型的な薄味和食で、塩は素材の持つ旨みや甘みを引き出すためだけに使われているかのよう。出汁の引き方も東京の日本料理店でいただけるそれとはやはり大きく違って、昆布中心のふんわりと素材を包み込むかのような出汁です。
出汁に関しては、東京の鰹節中心のくっきりとした輪郭の出汁に慣れた舌にはやや物足りなく感じることもあるかもしれません。どっちが良いとか悪いとかではなく、これは東西の食文化の違いだと思います。
京都の日本料理は経験値が全然低いですが、皆さんが絶賛される理由がまだ少しだけですが分かった気がします。ご多分に漏れずなかなか予約困難ではありますが、また機会を見つけて訪れてみたいです。
【2017年3月の献立】
★木の芽寿司
★丸大根と堀川牛蒡のお椀
★サヨリのお造り
★ぐじの笹焼き
★五島の牡蠣の揚げ物とサツマイモ風船
★平貝、本みる貝、赤貝を酢味噌と醤油で
★伊勢海老の蕪餡乗せ
★白魚の玉じめご飯
★蕎麦
★柚子焼き餅
※飲み物はお茶とお水、お酒はほとんど舐めるくらい(涙)
お会計:約29,000円
2017/3_木の芽寿司
2017/3_お椀
2017/3_お造り(さより)
2017/3_ぐじの笹焼き
2017/3_牡蠣の揚げ物
2017/3_さつまいも風船
2017/3_貝
2017/3_赤貝
2017/3_酢味噌
2017/3_伊勢海老
2017/3_白魚の玉締めご飯
2017/3_蕎麦
2017/3_甘味
2020/03/25 更新
およそ2年半ぶりの緒方さん。てっきり松葉蟹が出るかと思いきや蟹はオスメスとも年内までなんですね。ただ、蟹を使わないぶん、色々と技巧を凝らした料理がたくさん出てきて、結果としてはこっちの方が個人的には良かったかも。懐にも幾分優しかったようですし笑
【2025年1月のおまかせ】
★堀川牛蒡 蛤の天ぷらの飯蒸し
★カラスミ餅のお椀
★シビマグロ
★ふぐ刺し
★伊勢海老の山椒オリーブオイル焼き
★柚子と雲子の天ぷら
★にんじんの天ぷら
★蕪蒸し
★牛すき焼き
★ご飯、お新香
★冷たい蕎麦
★慈姑餅
(飲み物)
★麦焼酎ソーダ割りスダチ x3
お会計:約69,000円