柏原 光太郎さんが投稿した尾張 粋 稲葉(愛知/浄心)の口コミ詳細

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メディアにはあまり出ない美味しいレストランを勝手に発掘しよう!

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尾張 粋 稲葉浅間町、浄心、名古屋城/日本料理、天ぷら、ホテル

1

  • 昼の点数:4.0

      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/11 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0

朝から豪華フルコースの気分

名古屋で一番の格式を誇ったホテル名古屋キャッスルが、経営が代わり、エスパシオナゴヤキャッスルに生まれ変わった。
10月に出来たばかりで、名古屋城がそのままホテルになったと話題になったホテルで、たしかに外から見るとお城のよう。しかも入口に入るとすぐ、信長、秀吉、家康の甲冑が展示され、そこからフロントまでも華やかな通路が続く。インバウンドなら、きっと喜ぶだろうなと思う。
しかし、ここのホテルがこれまでと違うのは豪華さだけではく、ダイニングの充実度のほう。フレンチは3つ星の「カンテサンス」、日本料理は同じく3つ星の「祇園ささ木」が監修し、寿司は「鮨旬美西川」が期間限定出店しているのだ。
日本にあるこれまでのホテルはかなり高級でもたいてい直営が多く、市井の店をいれることはあまりなかった(東京ではパレスが多い気がするが、それでもそこまでではない)だけに大胆な発想だし、それだけ市井の店がアドバンテージを持ったということだろう。
そして朝食もすごい! 通常のビュッフェスタイルも選べるが、コンラッド東京、アマネムなど外資系ホテルの総料理長を歴任した稲葉正信氏が手がける「尾張 粋 稲葉」では、「究極の朝食」を味わうことができるのである。
もともとは「銀座 稲葉」で提供し、好評を博したスタイルを名古屋に持ってきたのだが、内容がすごい。胡麻豆腐から始まり、小鉢には飛竜頭、鯛の胡麻和え、牛肉と松茸の佃煮、伊勢海老とアワビの天ぷら、秋刀魚の酢締め、明太子、鰆の味噌幽庵焼、豚の味噌漬けなどがずらり。これで終わりかと思ったら、三河一色うなぎのかば焼きまで登場する。これでもまだ全部ではない。
きちんと地方色を出し、東海周辺の食材を多用しているのがえらい。すべてを少しずつ出したら夜のコースになるような料理だし、1皿ごとにご飯が一膳食べられるくらいである。ご飯は玄米か白米がともに土鍋で炊き立てで供され、食べ放題。最後にTKGや猫まんま、鯛茶にすることもできる。味噌汁も具沢山。そしてデザートは本わらび粉を使ったわらび餅である。
たしかに究極。これで9,566円は、ホテルという場所と中身を考えたらとてもリーズナブルで、用事がなければ朝から日本酒が4本は確実に空くほど。出来ればホテルに泊って味わいたいなあと思う。
だが、その場合は前の晩のご飯は相当セーブして臨んでいただきたい。私はかなり気合いをいれたが、残念ながら完食ならず。歳を取ったものだ。

2025/11/21 更新

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