2回
2014/07 訪問
名鉄名古屋本線加納駅:「桔梗苑」 岐阜を代表する高級店とのことでありますが、決して高くは無いと思います: 飲食店コンサルタントの食べ歩き
(2014.07.08)
10月に予定されているセミナーのひとコマを担当させていただくことになり、今日はその打ち合わせで岐阜へと出張であります
盆地である岐阜は元々暑い街ではあるのですが、今日は台風の影響なのか湿度がとっても高いようで、ムシムシとした不快な陽気でありました
打ち合わせを終えた夜、岐阜の名店「桔梗苑本店」さんへお邪魔いたします
新岐阜駅前の繁華街では無くそこからタクシーでワンメーターほど移動した住宅地の中にひっそりと佇むお店でありまして、その店構えからも名店であることが窺えます
この場所で創業して50年近く、真摯に美味しい焼肉を提供し続けていることで得た「名店」の称号ですね
折角の名店でありますから、ちょっと上等なコース料理をいただくことにいたします
先々代がこの地でキムチ屋さんを始めたことが焼肉店創業のきっかけになったと言うだけあって、そのキムチの熟成と発酵は見事なモノでありますし、焼肉店でいただくコースとしては珍しくスープが提供されるのですが、これも自慢のスープを多くの方に召し上がっていただきたいと言うお店の思い入れでありまして…
そしてタン塩
多くのお店では塩胡椒を振るだけで提供されることが多いタン塩ですが、こちらではニンニクを加えた塩ダレでしっかりと下味が付けされたモノが提供されます
ですから、タンの厚みに負けないしっかりとしたインパクトある味が楽しめますし、更には、より美味しくタンをいただいて欲しいからと周りの側を削ぎ落した芯の部分だけを提供すると言うこだわり
うちに来たならまず塩タンを食べて欲しいと言うだけあって贅沢なひと品ですね
柔らかく旨みがあるヒレをいただいた後はカルビからロースへと続きます
焼肉店で言うロースとは赤身のお肉を指すことが多く、内モモなどが使われることが多いのですが…
ココではサーロインやリブロースと言った部位が使われているようですし、A5と言う最高ランクのお肉だと言いますから、美味しさに間違いはありませんね
上等なお肉を提供するお店のほとんどは、そのお肉の美しさをお客さまに伝えようとタレで揉み込むことを避ける傾向にあるのですが、ココは伝統に裏付けされたお店でありますから、冷蔵されたお肉が常温に戻るまでタレでしっかりと揉み込まれていますから、お肉の美味しさを余すこと無くいただけますね
更にハラミやミノと焼き物をいただいた後、食事物として冷麺をいただきます
しっかりと旨みが出た牛骨スープにコシがある麺
甘味や旨みが効いていますので、お酢などを食われること無く美味しくいただけますし、いただいたお肉の脂をスッキリと流してくれるものでありまして…
ココにもこだわりが感じられますね
更に驚くのはデザートでありまして…
まるでフレンチレストランで提供されるデザートのようにきれいに盛り付けられているではないですか
これは女性にとってうれしいことでありましょう
最初に提供する一品にしっかりと味があるモノを提供することでお客さまの心をを掴み、中盤にひと山を作った後は、〆の一品で印象を残す
「W理論」などと言われることがあるのですが、ココではタン塩でお客さまの心を掴み、〆のデザートで印象を残しているようですね
繁盛店にはキチンと理論に裏付けされた法則があるようです
(2014.02)
岐阜市の焼肉店と言えば…
あまりにも有名な「桔梗苑」さんでありましょう
なんでも、桔梗苑デビューなんて言葉までもがあるようで、ココに来れるようになったら一人前の大人なんだそうで…
確かに、路面にある派手な看板を出しているお店とは異なり、ひっそりとした佇まいからは高級感が感じられ、料亭であるかのような雰囲気を醸し出していますね
今日はそんなお店でちょっとした会合がありまして…
岐阜駅からタクシーに乗ったのでありますが、店名を告げただけで迷うことも無く連れて来ていただけたことでも、その知名度をはかり知ることが出来ますね
コース料理をいただいただきます
キムチやナムルといった前菜から始まるのですが、キムチは漬かり過ぎることが無いシャキッとした食感でありますし、ナムルはごま油の香りが効いていて食欲が進みますし…
お肉をいただく前から、しっかりとした満足感を与えていただけますね
そして提供された“センマイ刺し”なのですが…
ココ前きれいに掃除されたセンマイにお目にかかる機会は少ないであろうモノ
タレの辛味と見事に調和していて、コリコリとした食感とともに美味しくいただくことが出来ました
そして、お肉
牛タンが提供されたときには歓声ともいえる奇声が出てしまうほどに美しいものでありまして…
タン元の、しかも芯の部分だけが使われているのでしょう サシの美しさに驚かれたのであります
当然そのタンは柔らかく、サシの脂も美味しくて… 厚切りされているにもかかわらず顎を使う必要も無くいただけますね
ロースやカルビも“5番”のお肉が使われているとのことでありまして、そのとろけるような柔らかさは感動モノであります
これだけのモノを東京でいただいたら… 考えるだけでも恐ろしくなりますね
ホルモンには脂がたっぷりとのっていましてプルンプリンでプリップリ
スタッフの方があまりにも美肌でありましたので、「どうしてそんなにキレイなの?」なんて声かけてみますと、このホルモンじゃないですか? なんて機転が利く返答が…
商品だけでなく、スタッフとの会話も楽しめるステキなお店ですね
コースには含まれていないのですが、ココのテールスープが美味しいとのことでありましたので、それを追加でいただいてみますと…
箸で崩れるほどに煮込まれたテールと野菜の旨みも効いた優しいお味に惚れ込んでしまうほどのモノでありました
ご飯のお供にと提供いただいた“塩辛”や“スルメ”をオンザライスしてみたのですが、これがまたウマウマでありまして、お肉でお腹も満たされていたにもかかわらずごはんのお替りをしたくなるほどですね
岐阜を代表する高級店として名高いお店でありますから、一万円札では食事できないのでは?
なんて思っていたのですが、5,000円から6,000円ほどでも十分に満足させていただけるお店なんですね
その辺にある焼肉店と比べちゃいますと確かに倍額であるとも言えるのでしょうが、月に数回の焼肉なのですから、折角ならばちょっと頑張ってこちらで…
そんなステキなお店でありました
2014/07/09 更新
(2019.02.25)
久しぶりに岐阜へと出張
となれば、どうしても立ち寄りたくなるのが、名古屋駅新幹線ホームにある立ち食いうどん店『住よし』でありまして…
わざわざ、その時間を作るために、ちょっと早い新幹線で向かうことにいたします
そして夜
交流会を終えた後にお邪魔するのは、岐阜で最も名高い焼肉店『桔梗苑』
駅からちょっと離れた住宅地の中にあることから決して目立ってはいないのですが、真摯においしい焼肉を提供することに努められたことで今の名声があるのでしょう
その魅力は上質なお肉だけではなく、そのおいしさを最大限に引き出すタレでありまして…
これまでにも何度かお邪魔させていただいてますが飽きることなくいただけるのであります
宴会のお料理は前菜から始まりまして…
キムチやナムルの盛り合わせ、チョレギサラダ、チャプチェ、センマイ刺といただきます
先々代がこの地でキムチ屋さんを始めたことが原点だというお店だけあって、キムチの発酵と熟成は見事でありますし、ごま油の香りがおいしいナムルにはほど良く食感が残されていておいしくいただくことができます
そして、看板商品でもある「タン塩」
タンの中で最もやわらかい〝タン元〟を使うだけでなく、周りのお肉を取り除きサシが入った一番おいしいところだけを提供するというこだわりでありまして…
ほんのりとニンニクが香る塩ダレのおいしさとともに、程よい厚みもあって満足度も高いですね
こちらで扱われるお肉はA5ランクの黒毛和牛だということでありますが、特に銘柄を指定することなく…
その時々で、最も良い状態の銘柄牛を目利きして仕入れているというのであります
そんなこだわりのお肉からいただけたのはハラミや上ヒレ、ミスジと赤身が中心でありまして、柔らかくとろけるような舌ざわりに満悦であります
食事として用意していただけたのはクッパと冷麺でありまして…
どちらにしようかと迷いながらも冷麺をチョイスさせていただき、さっぱりとした後味を楽しみました