冠前絶後さんが投稿した竹むら(東京/成瀬)の口コミ詳細

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冠前絶後の孤食録

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竹むら成瀬/とんかつ、食堂

1

  • 夜の点数:4.0

      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.1
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク-

食後に口ずさむ『竹の歌』 特ロースかつ定食

何やらさっきから響いてくる… 「グゥ~」と腹からシンフォニーが鳴り響く。
これは一大事だ!全ての予定なんか放ったらかして、今すぐグルメ探訪ツアーの開幕だ!

で、どこへ行くかの緊急サミット開催!
車でよく通る旧成瀬街道の道沿いに、ひっそりと佇むとんかつ店がある。以前から存在は知っていた。 が、何気なく見たYouTubeでこの店の詳細を知り、これは行かねばならぬ、と以前より内定済み。いくつかの候補の中から今日はここに決定!

009の加速装置を使用し瞬時にワープ!もう店前に立つ。
昭和が息をするような、構えのいい佇まい。その味わい深い姿に、一瞬だけ時間が止まる。
店内から滲むのは、ただならぬ “ とんかつの気配 ”

11:30 入店
期待と不安を抱え、いざ、開店と同時に店に飛び込む。
開店の鐘と同時に踏み入れた店内から滲み出すただならぬ “とんかつオーラ”
一歩足を踏み入れれば、瞬時に時空がねじれた空間に誘われ、懐かしの昭和にタイムリープした佇まいに、ほんわりとのどかな安心感が気持ちよくさすってくる。
席数は、カウンター席x4席/4人用テーブル席x2卓の12席
カウンターに腰を下ろそうとしたが、まだピーク前もあってか「テーブル席でどうぞ」と案内され、広めのテーブル席へ。
ゆったりとした空間に身を置き、早速メニューを覗き込む。

目に飛び込むランチメニュー「とんかつ定食600円!!」
とんかつランチ600円を筆頭に、破格のランチシリーズがずらり!
豚丼750円、ロース定食800円、さらに唐揚げ、カキフライ、焼肉、焼き魚まで定食豊富。
まさに時代を超えた価格破壊に腹が震える。

だが、ここで600円の甘い誘惑を断ち切る、己との闘いに勝った “漢” を魅せる。
選ぶは、神奈川県旧高座郡で育まれてきたブランド豚「高座豚」の特上の一枚。
肉質はきめ細やかで柔らかく、脂は上質にして甘美。
ただの一皿ではない、伝統の味を纏った至高のとんかつを食おうではないか。600円の倍の旨さを堪能する。
特ロースかつ定食 1,200円

注文後も、待たされている感覚はない。
厨房から響くのは、とんかつを揚げる油のリズム、包丁が刻む旋律。
その音楽に包まれ、店内の空気は一層味わい深くなる。
時は満ち、腹はさらに空腹という楽器を鳴らす。
 
11:41 着膳
待ちに待った「お待たせしました~」の声が放たれた。
店名「竹むら」の名にふさわしく、竹を割った器に千切りキャベツが敷かれ、その上に堂々と鎮座するロースカツ。
胡瓜と漬物が脇を固め、しじみの味噌汁は静かに湯気を立てる。
小さなすり鉢には胡麻。胡麻を擦れば、香りが立ち昇り、自家製の特製ソースを注げば舞台は完成。
至福の一口へ、準備は整った。今、食の幕が上がる。

カツは肉厚で、見た目以上のボリュームだな、早速いただこう。
高座豚のとんかつは柔らかく、上質な脂が舌に広がる。
衣はサクッと軽やかに響き、香ばしさが余韻を残す。これは間違いなくうまい!
コクの強い特製ソースがさらに旨みを引き立てる。
キャベツの千切りは見た目以上に盛りが良く、漬物は箸休めに心地よく、しじみの味噌汁は滋味深い。もちろん、1カロリーだろうと見逃すわけにはいかない、しじみの身まで全部しっかりといただく。
個人的に嬉しかったのが、からし。たっぷり添えられ、惜しみなく全部使い切った。

ごはんの量はふつうだが、高座豚の脂の旨さがすべてを満たしてくれるので、大食い目的でなくとも十分に満足できる。腹も心も、静かに幸福で満たされた。

11:51 完食
帰り際、ママさんと少し言葉を交わす。
開店から25年、昼はママさんが担当し、夜は割烹出身の旦那様が切り盛りしているという。気さくな会話に店の温もりがさらに深まる。
とんかつだけでなく和洋豊富なメニュー、忘年会とか10人~ほどで貸し切りにさせていただくのも楽しそうだ。もし徒歩圏なら、きっと常連になってるな。とんかつが恋しくなったら、またここに来るだろう。

そして、もはや恒例の「今日の食後の歌」コーナーは… やっぱり中島みゆきの『竹の歌』
竹むらでの食後、大半の人は「地下に根を張る あの竹林〜♪」と、あの名フレーズを口ずさみながら、それぞれの持ち場へと静かに帰るのであろう。
まるで竹のように、しなやかに、そして根強く、そんなとんかつ店でした。

2026/01/08 更新

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