2回
2025/12 訪問
クリスマスは、メリーに揚州商人
先月、ポストに突如舞い降りた揚州商人のクーポンチラシ「味玉1個サービス!」みたいな小手先の小っちゃなものではなく、600円級のメニューが無料になるクーポンが大盤振る舞いの16枚!
考えてみれば、揚州商人 町田店って20年以上前からそこにあるのに、一度も行ったことがない。いいきっかけだ、近所の名店をスルーし続けた人生に、ついに終止符を打つ時が来た!
今日はクリスマス
世の中は一応クリスマスムード… のはずなんだけど、年々その“クリスマス感”が薄れてるような、昔は11月の終わりにもなれば、街中でクリスマスソングがガンガン流れて、あちこちに飾りつけがあって、空気そのものが浮かれていた。特に30年くらい前の都心の道路は、全然車が進まない、超が付く大渋滞、街は人でごった返して、まさにお祭り騒ぎ。長く続いた経済不況も影響したのか、あの頃の熱気はどこへ行ったのか…
ま、そうはいってもクリスマスのそんな中「クリスマスは西洋だが、今日は東洋でいく!」と、謎に決め込み、揚州商人へと吸い込まれていった。
14:20
ランチタイムも落ち着いた時間帯でタイミングも完璧。
店内に入った瞬間、赤×金×レトロ中華のフルコンボ!中国の古都・揚州の風が町田に吹いている。テーマパークかと思うほど作り込みがすごい。これはテンションも上がる。
数名の店員さんは、おそらく中国の方かな?みんなテキパキ動いていて、接客もよく雰囲気にマッチしていていい感じ。
案内されたのは、2名用の一番奥側の角テーブル。
席間はかなりの超狭めで、通るときにケツが隣卓のメニュー表や料理にぶつかるかもっていうくらい。奥の席に入りにくく、かかとを上げて恐る恐る通る的なちょっとしたアクロバット「ここのライン、1つテーブル間引いたら全体のテーブル間が少しずつ空いて、より座りやすくなって快適なんだけどな…」席数/回転数も大切だが、それ以上に食べやすい環境であったか、リピーター確保に大切。トータルで見た計算ではそうしたほうが客数/売上もいい(満席でない時間帯もある)居酒屋でトイレで立ったり座ったりもそう、隣客との距離感、会話等、落ち着いての評価点も低い、と、元専門業的な目線が勝手にあれこれと感じながら、着席する。
メニューを開くと、まずラーメンの種類の多さに選ぶのもかなり悩む。
なんか今年は麻辣湯が大ブームだけど、あれさ、トッピングを欲望のままに盛り盛り選んでいくと、グラム計算でとんでもない金額になって爆死するタイプの人もいるらしい。まあ、あれはあれで “そういう商売” が狙いで、ココイチのトッピング沼と同じ構造。
その点、揚州商人にも似たようなメニューがしっかり揃っていて、しかも価格はだいぶ優しく味も本格派。「女性、特に女子高生とかが入りやすいかどうか?」 もう、そんなんええやん、ここに来ればいいのに、って、メニュー見てまずそう思ってしまった。
メニューは悩んだ末、辛いもの好きとしては王道のタンタン麺に決定。麺は4種類から選べるので、迷わず刀削麺をチョイス。そして、ここぞとばかりに「餃子無料ありがとう!」と、必殺のクーポン券を差し出す!
タンタン麺(1180円)
餃子6個(通常580円 → クーポンで0円)
14:27
注文して3分程で着丼 早い タンタン麺は見た目はシンプルであり「これぞ基本、これぞ王道」という佇まい。スープは2辛。優しい辛さで、辛いの苦手な人でもいけるタイプ。でも食べ進めるとちゃんと汗が出てくる。深みもあって、これはうまい!刀削麺は幅広・太め・やや固めで大好きな食感。麺はこれ一択でしょ、文句なし!
14:30
タンタン麺着丼の3分後、餃子が追撃してくる。
餃子は大きさ普通…と思いきや、安チェーンの餃子とは違い、中身ぎっしり。ひと口で「うん、うん」となるやつ。にんにくがしっかり効いてて、程よい肉汁がじゅわっ、肉と野菜のバランスの構成も良く、餡の口当たりも柔らかい。580円の価値を超える味わい、クーポン券で無料は、うれしいが反則だろっていうレベル。
14:38 完食
タンタン麺はスープまで完飲し、最後に餃子で締めて、ジャスミン茶を一気飲みし、口の中が完全に満足で終わる最高の流れ。
普段は日高屋みたいな安い中華チェーン店で済ませることが多いから、余計にうまく感じたのかもしれない。でも、そうじゃなくてもこれは本格中華の味を、この価格帯で出してくるチェーン店として、揚州商人って、実はとんでもない実力店じゃないのかな。
今日をきっかけに、今後ふつうに揚州商人へ行く未来も見えた。狭い席だけ座りたくないなという懸念材料は残しつつも「また行こう!」と締め括る。
なんといっても今日はクリスマス。強制的にでもメリー感を引き出すべく、かつて街中でしつこいほど流れていた山下達郎を心の中で召喚し “ クリスマス・イブ ” を口ずさみながら、揚州商人を後にした。
2026/01/08 更新
平日のとある日、今日は朝から晩までオンライン商談のフルコースで、自宅に完全缶詰。気づけば、パソコンとしか会話していないという切ない状況に突入していた。「腹へったなぁ、どこで腹ごしらえするか…」と自問自答していたら、脳内でひらめきのドラが鳴った。そうだ、近場にあの “異世界中華ゲート” があるじゃないか。今日の疲れなんて、ラーメンの湯気で蒸発させてしまえばいい。午後の少し空いた時間、ワープホールに飛び込み、いざ、中国の古都、揚州へ出かけてみる。
14:04 入店
昨年末に訪れてから約1月半ぶり。店内に足を踏み入れた瞬間、赤×金×レトロ中華のフルコンボ炸裂!あいかわらず中華街テーマパークかと思うほど気配は完全に “古都・揚州” の世界観。店員さんたちは、おそらく本場の方々。この中華ワールドの雰囲気にドンピシャでハマっている。丁寧にメニューを説明してくれるのはありがたいが「ラーメンだけで何種類あるんだ」って位、揚州商人のメニューは豊富すぎて本当に迷うし悩む。
悩んだ末にランチセットを選び、さらに奥義・必殺クーポン 「餃子無料券」 を スッ…と差し出す。しかし店員さん、にこやかに一言「ランチセット(1100円)には、必殺クーポンは使えません」 と言われる。「な、なぬ…」 ま、店員さんが「必殺クーポンは…」 と言ったかどうかはおいといて、必殺技が瞬時にカウント1で跳ね返され、まさかの不発!でも〇得ランチ(1370円)なら使用OKと教えていただいた。ならば作戦変更。「餃子無料券」の為なら多少の追加投資はやむなし、財布も覚悟を決める。丸得ランチメニューで、4種ある麺の中からタンタン麺を選び、+炒飯のセットにした。
タンタン麺+炒飯セット 1370円
餃子 0円(通常580円)
14:11 タンタン麺着
タンタン麺は見た目こそシンプル。しかしその佇まいは 「これぞ本場の王道」 と静かに語りかけてくるタイプ。スープは2辛。優しい辛さで、辛いのが苦手な人でも余裕でいけるやつだが、食べ進めると、ちゃんと汗が出てくる“じわじわ系”。深みもあって、これは普通にうまい。いや、かなりうまい。そして選べる麺は刀削麺にした。当節麺の幅広・太め・やや固めという、好きな人には刺さりまくる三拍子揃った食感がいい。噛むたびに「これだよ、これ!」と心の中でガッツポーズ。麺はもうこれ一択で決まり。むしろもっと固くてもいいくらい、この刀削麺の食感はクセになる。
14:13 炒飯着
見た目はシンプルなのに、どこか本格的な香りとオーラが漂ってくる。余計な小細工はいっさいなしの、王道勝負の炒飯だ。実は炒飯って、ラーメンや餃子に比べて “おいしいゾーンの差” が出にくい難しい料理。基本どこもおいしい中で、どう個性を出すかが勝負どころ。ここの炒飯は、パラっとしつつ、しっとり感もちゃんとある絶妙バランスで品性も高い。「普通においしい」という言葉が、逆に最高の褒め言葉になるタイプ。ラーメンや餃子の味を引き立てる、縁の下の力持ちポジションも見事。計算され尽くした、控えめだけど頼れる炒飯だ。
14:15 餃子着
餃子のうまさは、前回の訪問ですでに内定済み。ここ揚州商人の餃子は、とにかく純粋にうまい。
日高屋などのチェーン店の餃子とは一線を画す存在で、中の餡がぎっしり詰まっていて、まず密度が違う。にんにくがしっかり効いていて、ひと口かじると程よい肉汁あり、肉と野菜のバランスも絶妙で、餡の口当たりも柔らかい。そして何より、580円の価値を軽く超えてくる味わい。その580円が、まるっと0円になる「餃子無料券」は、やっぱり来店動機として強すぎる。
後から来た老夫婦は、メニューの多さとセットの仕組みにすっかり混乱しているようで、テーブルの上では夫婦会議が白熱していた。「これ何?」「こっちのほうが得じゃない?」「これとこれって、ちゃんと食べきれるの?」そんな声が聞こえてきて、気づけばオレも心の中で「いや、こっちのほうがいいよ」「だったらセットのほうがいいよ」とか、勝手に会議に参加してるじゃないか。三者会議になる寸前で、「おいおい、テーブル一つ挟んだオレまで巻き込むなよ」と、心の中でツッコんでいた。
揚州商人のメニューを読み解いて、最適解を導き出すまでには、なかなかの “脳の運動量” が必要だ。もはや軽い脳トレと言っていいレベルで、気づけばこちらの健康寿命まで面倒を見てくれているような、そんな優しいお店でもある。「長生きしてくれよ」と言わんばかりに掲げられた “中華で健康” そのキャッチコピーを真正面から打ち出してくるあたり、さすが揚州商人。ラーメンと餃子だけでなく、健康事業までとは守備範囲が広い。
14:25 完食
しかし、限られた時間のひとときでも、ゆったりした江南文化を味わえた、いい旅だった。
「いつかまた来るぜ、揚州の風よ」 次はもっと腹を空かせてな。