神無月サスケさんのマイ★ベストレストラン 2013

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神無月サスケの隠れた名店発掘、頑張ってるお店応援記録

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神無月サスケ (40代後半・男性・福岡県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

2013年、福岡では、空前のインドカレー屋開店ラッシュでした。
僕もいろいろと回ったのですが、いくつかのパターンが出来てしまっている感じがありました。
そんな中、個性の高い味を見せるお店が結構ありました。
そういうお店の中には、日本人のご主人が本場インドから料理人をスカウトしてくるなど、
かなり波乱万丈なエピソードがあると知りました。
本当に、今年で500軒近い、いろんなお店を回りましたが、全体的に言えるのは、
こだわりのあるお店というのには魂がこもっているな、ということでした。

いくつか食べ歩いて行く中で、まだ食べログで口コミがついていない中で、良いお店を発掘する経験を出来たのは
大変嬉しかったです。僕がつけたあとで、皆がそれを参考にして食べに行き、そして高い評価を
つけてくれることも多々あり、やはり口コミはよいものだと思った一方で、
僕が高い点をつけても、あまり高い点が付かないお店もあり、好みというのは難しいということもありました。

そんな中で、僕の個人的な好みのお店と、一般におすすめできるお店を、バランスよく配置させてもらったつもりです。

やはり僕はエスニック料理やカレーが好きです。それが分かった一年でした。
今後もこのスタンスで食べ歩きを続けて行きたい、そう感じさせてくれました。

マイ★ベストレストラン

1位

マイヅルカレー (赤坂、天神、西鉄福岡(天神) / カレー、ダイニングバー)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/09訪問 2013/09/29

裏道の立ち食いカレー屋で出会った奇跡。究極の絶品ビーフカレー!

舞鶴の大通りを一本入った裏道には、個人経営の飲食店が多く軒を連ねています。
こちらのお店もそんな一軒。立ち食いという珍しいスタイルのカレー屋です。
お店の外にはインドの国旗をイメージしたカラーリングのブロックがあり、
このお店も福岡で最近増えている、スパイスにこだわったカレーを出すお店なのかな、と思っていました。
しかし、それは僕の早合点でした。
こちらのお店が出しているのはビーフカレーなのですが、素材へのこだわり、ホテルのような内容なのに、
これで500円という安さ、そして絶妙な味わいと、後味の余韻……何から何まで、凄かったです。

僕はこちらのお店、2日連続で訪問しました。
最初の日、食べてみて「すげえ」と思い、その後口の中で後味の余韻がずっと続きました。
果たしてこの感動は本物なのか?もう一度訪問してから見極めよう、そう思って訪問したのですが、
さらに僕は様々な衝撃を受けました。

凄い。

どうやら僕は、とんでもないカレーに出会ってしまったようです。

僕は150軒以上福岡のカレー屋を食べ歩いてきたけれど、ここは究極だ、と。

こちらのお店は、立ち食いカレー屋なのですが、立ち食いのカウンターの他に、外に丸テーブルがいくつかあり、
そちらで座って食べることも可能です。
鏡張りの店内といい、狭いながらも凝っています。

客層としては、近所で働いているビジネスマンが多く、女性より男性が多いそうです。
ランチタイムのみの営業ということもあって、一日平均で20杯くらいしか出ていないそうです。

メニューを拝見すると、ビーフカレーとありました。500円。写真も載っており、色んなトッピングが各100円で出来るとのこと。
僕は、野菜とカツをトッピングしました。

出て来たカレーは、野菜の盛り付けが美しいカレーでした。カツも含めて、見た目に凝っていて、
まさに、カフェのカレーといった、スタイリッシュな印象を受けました。

しかし、食べてみて、戦慄するものを感じました。
何これ。うまい。最初の味は、塩辛さが目立つのですが、塩こうじ?醤油?そんな不思議な感覚です。
しかし、その後、出てくるのが、ビーフカレーの旨み。
とろとろに煮込まれたビーフと、玉ねぎ。食感で、かなり高級な食材使っているのが分かります。
これらがじっくりと煮込まれているのですが、味わいが、最初感じたあのちょっとした主張する塩味のおかげでまとまっており、
独自性の高いものになっています。

このカレーが、500円。いいのか、この値段で。ホテルで1500円前後で出てくるカレーの食材の使い方だぞ、これは。
しかも、とろとろに煮込まれていて、味わいも一ひねりしてある。
敢えて、塩こうじのような不協和音になりそうな味を入れて際立たせていて、それが味わいに深みを演出している。

一日目は余韻が覚めないまま、お店を出たのですが、その後、後味の余韻が凄かったです。
口の中が、あのカレーの味わいで、凄く幸せな感じになる。
あの、ちょっと際立った味わいが、ずっと口の中に残るんです。
また食べたい。早くも中毒になるきざしが見えました。

ひょっとしてこのカレー、とんでもなくやばいんじゃないかい?僕は思いました。
インドカレー風のスパイスの調合で感動させるカレーはこれまで出会ってきました。
しかし欧風カレー、ビーフカレーって、ホテル風のうまみを演出することはあっても、独自性って出しづらいと思っていました。
まさか、ビーフカレーで、ここまでの味が出せるとは。

その夜、包丁人味平という漫画を思い出しました。デパートのカレー戦争に巻き込まれて、究極のカレーを出す話なんですが、
ついに究極の「ブラックカレー」なるものが出てきます。
人を次々に中毒にしていくという、究極のカレーなのですが、もしかすると、このMAIZURUカレーは、
ブラックカレーが現実のものになったのでは……そう思ったのでした。
(より興味がおありの方は「包丁人味平 ブラックカレー」で検索すると、解説サイトがいくつか出てきます)

しかし、カレーはもう一度食べると印象が変わるもの。果たして本物なのか、もう一度、次の日に訪問しました。
結果、堪能してみて改めて分かりました。僕の第一印象は間違いない。
やはり、究極のカレーでした。はまる。というかやばい。

二日目は、ご飯を大盛りにしてもらったうえで、200円で出来るというお代わりもしました。
大盛りにして2杯。つごう大盛り3杯いただきました。それで900円(+トッピングとサラダ200円)
大食いの僕でも、うまいものは少量食べて満足するようにしている僕ですが、山のように食べてみて感じるものもありますね。

このお店は、7月23日オープンだそうで、まだ、雑誌やメディアが手をつけていない場所です。
現在では、近所の人が来ているだけです。
しかし、一旦口コミで評判が広がると、きっと途端に行列が出来るお店になることでしょう。
そうなると、僕も気軽に足を運べなくなる。どうしよう……迷ったのですが、
やはり現状ではお客が少なすぎる気がします。もっと来てほしいという気持ちもあり、思い切って口コミ書かせていただきました。

今来るお客さんは、近所で働いている人が多いようで、それでも「ホテルのカレーみたいな味」といわれるそうで、
一般の人にもアピールする味ですが、カレー好きの人は、また違った感慨があるでしょう。
カレーには好みが分かれると言いますが、僕はやばすぎだと思いました。

本当に、これは本来、500円で出していいカレーじゃないです。ホテルで1500円とかで出ているカレーです。
ご主人にそのことを話して採算取れているのか、と聞いたら、案の定原価ぎりぎりなんだそうです。
こちらのお店は、博多ONOグループのひとつで、そちらの宣伝のためにやっている部分もあるため、
安くしていろんな人に来てもらいため、安くしているといいます。
それにしても、ちょっとサービスの良さにも限度ってものがあるでしょう、と思いました。
糸島和牛だとかブランドものの素材を惜しげもなく使っているんですよ?

こちらのご主人は桜坂ONOという和食のお店で出しているカレーを出していたそうですが、
カレーで独立したらどうだと言われてこちらを開店したと言います。
ああ、そうか。この旨み、和食の繊細さだ、と納得しました。不協和音になりそうな醤油のような、塩麹のような味を活かして
味を調えるのは、凄いと思います。少なくとも、福岡では味わったことのない味わい。凄いです。

僕が「こちらのカレーのレシピは、金庫にでも入れて厳重に管理すべきだ」と話すと、ご主人は
「自分の体感でやっているので、レシピはない」と話してくれました。

お店が開店して2ヶ月、お代わりを2杯したのは僕が初めてなんだそうです。
どうやらランチ訪問のため、食べ過ぎると午後の仕事にこたえるためセーブしている人が多いとのこと。
僕がお代わりをしてご主人から喜んでくれたのは初めての経験です。
こういう段階でこのお店に出会えてよかったです。

しかし、きっと、今後このお店は繁盛して行くでしょう。
繁盛しても、このカレーの味、カレーの余韻は残し続けてほしい、そう強く願っている僕です。

最後に個人的な話を。こちらのお店が、僕の食べログで500軒目の口コミになります。
こちらへ訪問した時点で493軒となっており、500軒目に相応しいお店を探していたのですが、
このカレーを食べて、もうこれ以外ありえない!と思ったのです。
うまくて余韻が残るカレー。是非、皆さんも一度お試し下さい。

  • (定休日の日曜日に撮影)お店の前のブロックがインドの国旗風ですが、出てくるのは欧風ビーフカレー(絶品)です
  • 舞鶴の大通りから一歩入った裏道にあります
  • ビーフカレー500円にトッピング、サラダ、ポトフなどがあります

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2位

スパイスロード (西鉄平尾、薬院 / インドカレー、カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2013/01訪問 2013/01/12

ご主人がインドの仙人か導師に見える!究極の決定版カレー

これまで福岡市内のいろんなカレー(特にカレーライスやインドカレー)を食べてきた僕でしたが
ここのカレーには圧倒されました。参りました。

訪問は夜でした。口コミでは以前は昼のみ営業だったとありますが
今では午後7~9時に営業している模様です。

地図を頼りに訪問してみると、非常に妖しい色のライトがついています。
昼訪問してもピンクにペイントされたお店のようですが、それにもまして凄い雰囲気です。

お店に入ると、スパイスの匂いが迎えてくれる。
これまで食べてきたどのお店にも似ていない、独特の調合。
これは凄い……もう胸の高まりが抑えられません。

インドあたりで修行されたような凄い貫禄のご主人登場。
「900円のチキンMAXカレーしかないんだけど、いい?」
もちろんですとも。一体どんなものなのか。

店内を見回すと、雰囲気に圧倒されます。インドっぽい写真とか
ご主人自身がインドで出会われた方とおぼしき写真とか
インド仏教の曼荼羅っぽいアートとか。
カウンターには密教と呪術の本までおいてあります。
密教といえばチベットかな?
カレーといえばインド方面ですが、このご主人、カレーのみでなくあらゆる方向で
インド方面に造詣が深いようです。

そう考えて調理中のご主人を眺めると、本当に修行僧か修行して悟りを開いた仙人か、
そういう悟りを開いた行者のように見えてくるのです。

これはもう、ご主人の人格を味わうつもりで、心していただかねば、と思いました。

そして出てきたカレー。見た目は普通ですが、匂いが非常に特徴的なスパイスの香りをしています。
口に入れるとスパイスの辛さだけでなく様々な味覚が口の中に広がります。
ご飯の方も、カレーに合うように少し固めに炊かれており、非常にマッチしています。

ご主人「辛いよー、大丈夫ですか?」と話しておられましたが、
この辛さは、他のカレー屋の理不尽な辛さではなく、独特の調合のスパイスから来る
すごく爽快な辛さなんですよね。

チキンの方もよく煮込まれていて柔らかいです。スプーンで切れる柔らかさ。
これがスパイスと絡み合って、より味わい深くなっています。

これまで福岡市のいろんなカレー屋をかれこれ70軒ほど回りましたが(食べログに付けた数)、
ここのカレー屋は別格です。このスパイスの調合、恐らく誰にも真似は出来ないでしょう。
ご主人、悟りを開かれている、少なくともスパイスに関しては確実に。
悟りを開かれたご主人の魂が入ったカレーだと感じました。

食後、「口直しにどうぞ」と、小さなカップに入ったラッシーを出してくれました。
こちらも自家製なんでしょうか、独特の味わいがあります。
口の中の不快な辛さが落とされ、爽快な後味が残りました。
ここまで考えているんだ、と。

こうして、このお店を訪れたことは、僕にとって強烈な印象に残りました。
食事をしに行ったというより、どこかありがたい寺院に参拝に行ったような、そんな余韻が残っています。

このお店はカレーの聖地に巡礼するような気持ちで訪問するのがいいと思います。
きっと身も心も洗われると思います。

  • 夜訪問。あやしげな色のライトで照らされています
  • 入り口。
  • 店内には独特な調合のスパイスの香りがたちこめており否応無しに期待が高まります

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3位

エルボラーチョ 大名店 (赤坂、天神、西鉄福岡(天神) / メキシコ料理、タコス)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2013/04訪問 2013/04/26

テキーラでアップテンポに酔いながらアミーゴとの会話を楽しもう

追記[2013.04.25] オフ会での9名での利用体験記を追記。大変盛り上がったため、点数も上方修正しました。

■初口コミ[2013.03.14]

このお店はマイレビュワーの皆様が次々に絶賛されています。
ミスター7さん、soukaonさん、mikicatさん、エヴァンスんさん、他多数……皆高い評価をされています。
海外の料理に目覚めた僕、これは行かねばなるまい、と思い、ついに訪問できました。

場所は、大正通りを赤坂門市場の向かいの大名に入る道を入って左手に数軒目にある建物の2階です。
看板が目印なので、そこから階段で2階に上がるといいでしょう。
なかなか普通に歩いていると見逃してしまいそうです。

2階に上がると扉の向こうから凄く賑やかな声がしてきます。
満席近いようで、しかも皆楽しそうです。
僕が入店するのと同時に、カウンターが1席あいたようで、準備をしてくれました。

店内のムードは薄暗い中にイルミネーションが輝いており、抜群です。
そんな中にかかるラテン系の音楽。そして皆の楽しく盛り上がる声。
もうこれだけで最高ですよ。

どうやら、みていると、常連さんが多いですね。
マスターや店員の若い女の子に親しく話しかけている人が多く、
また、1杯だけ飲んで引き上げる、気軽に立ち寄っている人も多いようです。
相当、愛されているお店のようですね。

僕はカウンターに座り、南米料理なんて初めてなので、どんなものがいいのか、
いろいろと聞きました。

まずはお通し。トルティーヤチップスです。日本でもドリトスとかで御馴染みですが、
独特の食感が親しみやすくて大変よかったです。

そして、お酒は何と言ってもテキーラ。
テキーラ初挑戦の僕は、お姉ちゃんに「入門用を」「度が強いのを」などオーダーして2杯飲んでみました。

・1杯目:Tres Magueyes(トレス・マゲイヤス)
「入門用に何か」と話すと、これを出してくれました。
テキーラベースのカクテルに使われるテキーラのようです。
飲んでみると、テキーラ独特の甘みが口に広がります。

・2杯目:Jose Cuervo BLACK(ホセ・クエルボ)
「飲みやすいけど度が強いのを」と注文して出してくれました。
こちらも甘くて飲みやすいけれど、確かに度が強そうでした。

テキーラを飲んでみて驚いたのですが、酔い方が他のどのお酒とも違う。
アップテンポな酔い、と言いましょうか、ピンポイントに僕の心を揺さぶってくるのです。
ああ、これがラテン系の酔いなんだな、って思いました。

周囲では、皆明るい会話で盛り上がっていましたが、まさに納得でした。

ご主人の手がすいた時に話しかけてくれました。「食べ歩いているの?」
僕は一言も話していませんが、そんな風に見えたのでしょうか。そのとおり。
そこから、福岡のおいしいお店の話で盛り上がりました。
僕がカレーが好きだと話すと、どこが好き?と聞かれたのでいくつか名前を挙げると
「あ、そこは自分もよく行く」みたいな話になりました。
特に薬膳カレーハイダルスパイスロードのうまさについては意気投合しました。
スパイスロードのお店にたまにハイダルのご主人が手伝いに来ている、なんて凄い情報も聞きました。
やはり意識の高い店主同志が意外なところで繋がっているんだな、と。
こんな感じの濃い話で盛り上がりました。

いやぁ、凄い。やはりご主人も相当食べ歩いておられるのが分かりました。
そしていろんなお店のご主人と知り合いのようです。
食べ歩いて味が分かる人が作っているのだからでしょう、料理も相当おいしかったです。

お料理も相談しながら注文しました。
一番人気の「パストール」というタコスの一種と、
「マリネーラ」というタコをトマトとガーリックで煮た漁師料理を勧められました。
いずれもメニューにこだわりが書いてあるのですが、なかなかよかったです。

パストールは、タコスの一種で、トルティーヤ生地に豚肉、パイナップルをはさんだもので、
パクチーとサルサソースがアクセントになっています。
豚肉の食感が肉まんを思わせますが、パイナップルの酸味、パクチーのくせ、
サルサソースの辛さが全て自己主張しており、口の中でいろんな味がはじけて、凄くいいです。
ああ、これこそラテン系。

一方、マリネーラは、とっても大人しい料理です。
タコをトマトとガーリックを煮てあるのですが、トマトの酸味に、ガーリックの独特の苦味が主張しており、
とっても香ばしいです。タコの食感も凄くいい。

後は、今月のおすすめカクテル「マタドーラ」とデザート「グリーントマトの塩チーズケーキ」を注文しました。
お菓子類は普段あまり食べない(お酒飲むと甘い物が欲しくなくなるから)僕なのですが、
テキーラの不思議な酔いが、なにか僕に甘い物を食べたくさせてくれたのです。

マタドーラはテキーラベースで、ココナッツリキュールの味わいとトロピカルフルーツの酸味が
凄くおいしい。お酒っぽくなくて、アルコールの匂いが苦手な女性なんかもジュース感覚で飲めそうだけれど
度は強そうな感じでした。

そして「グリーントマトの塩チーズケーキ」名前の通り、グリーントマトのソースが敷かれています。
これに塩で味付けてあり、チーズケーキの甘さと塩辛さがまっちしていて、とっても落ち着いた味です。
恐らく僕のように甘いものを普段食べない人でも、これはいけるんじゃないでしょうか。

ごちそうさまでした。

お料理も凄くよかったですが、それ以上にご主人との会話が楽しかった。
テキーラによる、他のお酒には出せない「ラテン系の酔い」ともいえるアップテンポな気分がそうさせたのでしょうか、
とにかく終始幸せな気分でした。

こういうお店に出会えるから食べ歩きは楽しいんだ、そう思わせてくれる素敵なお店でした。

■再訪[2013.04.25]食べログオフ会

4月の始め、「一人で食事するの寂しい!」と口コミに書くと、それを読んで下さった中隊長(soukaon)様が
「それじゃオフ会やりましょう!」と提案してくださり、話を聞いたコルレさんが参加者を募ってくださったところ、
順不同で博多のあん様、ミスター7様、misspepper様、fujimo123様、tashirock様、ミミュウ様と一気に集まり、
9名の大人数でオフを開くことになりました。
お店は、僕が再訪したくて仕方がなかったこのお店を提案すると、一度行った人も再訪したい、
行ったことのない人も興味あるジャンルだ、ということで一気に決まってしまいました。

そして当日。最初はテカテビール(缶)とコロナビール(瓶)で、乾杯の音頭はメキシコ風に「サルー!」。
メキシコではライムと岩塩を入れるのが通用しているため、皆もそのやり方で飲みました。

料理の方は、人気料理のマリネーラとパストール、そしていくつかメインの料理を頼みました。
キノコ類のオリーブオイル煮「セタス」の他に、今月限定の豚足料理「チャモロ・エスカベチェ」なんていう
コラーゲンたっぷりの料理も出てきました。

しかし、お楽しみだったのは、独特の料理。

まずは、唐辛子の酢漬け「チレ・レジェーノ」。凄く辛い。4本の1皿を頼んで皆で少しずつ食べたのですが、
やはり辛いのが苦手な人は大変なことになっていた模様。
僕は辛いのが得意なので多目にいただきましたが、「うん、これは確かに結構な凄さだ」と実感しながら
辛さを楽しんでいました。

途中で音楽と照明が消え、何が始まったかと思いきや、近くの席の方が誕生日だったようで、
花火が散っているケーキを店員さんが持ってきてくれていました。
周囲のお客さんの拍手喝采。いやあ、素晴らしいもの観させていただきました。

そして、この店名物、アル・テキーラ!
牛肉の上にテキーラをかけて、火をつけて燃え上がる炎を楽しむという料理です。
僕、最初の訪問の際には周囲のお客さんのを遠巻きに見ていただけで、必ず注文したいと思っていたのですが、
次に入った西新店にはこのメニューはなくお預け状態だったため、
今回、これが楽しめてよかったです!
しかも大人数でやると、大変盛り上がりました。もうテンション最高潮ですよ。

なお、お酒はテキーラベースのカクテルを注文する人が多かったですが、僕はストレートのテキーラを注文しました。
3杯ほど頼みましたが、うち1杯はよそのメキシコ料理バーで覚えてきた「タランチュラ」にしました。
シトラス風味がいいのですが、結構皆名前で興味を持ってくれていたようで、皆味見をしてくれました。
ストレートのテキーラは40度ほどあるのですが、ストレートで飲むとおいしいのがタランチュラです。

こうして、いろんな会話で盛り上がりお開きとなったのでありますが、
本当に素晴らしい演出をたくさん見せてくれたお店の方々に感謝!
本当に皆、テキーラでアップテンポに酔っていて、初対面とは思えないほど打ち解けており、
凄く幸せな時間を過ごせました!

  • 赤坂門市場の向かいから大名方面に入り左手に数軒目に見えてきます
  • 階段をのぼって2階です
  • カウンター。薄暗くてとっても雰囲気いいです

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4位

さばいな (別府、六本松 / 東南アジア料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2013/04訪問 2013/04/07

初体験のカンボジア料理は、独特の癖がない、優しくてどこか懐かしい味だった

別府駅を3番出口から出て北側、城南市役所のそばを抜け、鳥飼方面に歩いて数分のところにある、
カンボジア料理のお店です。

最近タイ料理やベトナム料理にやみつきになっている僕に、
マイレビュワーさんのコルレさんがお勧めしてくれたお店です。
カンボジア料理とはなかなか聞きませんが、
なんでも、香草などのクセが得意ではない彼でもかなり良かったので、僕にもいかが、とのことでした。
そこで足を運んだのですが、ベトナム料理ともタイ料理とも違う不思議な雰囲気のエスニック料理に、
僕は魅了されてしまいました!

僕が訪問したのは午後6時過ぎでした。
お店に入ると、カンボジアの音楽と、目の前には雑貨が迎えてくれました。
話を伺うと、ご主人はカンボジアに行きつけており、そこで仕入れてきたものだといいます。

早速飲み物を注文します。
カンボジアのビールといえば、アンコールビールというのが主流だそうです。
まずはそれを注文するのですが、もう一つ、メニューにない「カンボジアビール」を薦めてくれました。
何でも、先週カンボジアに訪問したときに仕入れてきた新商品だそうです。
こちらも後で注文しました。

2種類のビールは、どちらも異国情緒溢れた味わいでした。
アンコールビールは、口に入れると最初に麦の味わいが広がるのですが、その後は驚くほど軽く飲めてしまいます。
一方新製品のカンボジアビールは、アンコールビールほどの癖はなく、日本の地ビールに近いような味わいで、
こちらも癖がなくお料理に合います。
この軽く飲めてお料理に合うのがカンボジアのビールの特徴なんでしょうね。

お料理を注文してから、ご主人にカンボジア料理の特徴を聞いてみると、
カンボジアはベトナムやタイと地続きなので、それらとの料理の際立った違いはないものの、
タイのような辛い料理が少ないこと、ベトナム料理のように香草を沢山使っていないこと、
などから、食べ物の素朴な素材の味が引き立ち、日本人にも馴染みやすい味わいになっているとか。
どんなものなのか、自分の舌で確かめて参りましょう。

人気の料理をいくつかピックアップしてもらい、食べてみました。

・生春巻き\350
このお店の人気ナンバーワンメニューなんだそうです。
ベトナム料理の生春巻きと似ており、ライスペーパーに春雨風の麺、レタス、エビなどが巻かれており、
大変食感がいいです。付いてくるタレは甘辛く、ベトナムの魚醤、ニョクマム(ヌックマム)が
隠し味に使われているとのこと。
ベトナム料理屋で食べた時の感動は健在で、カンボジアがベトナムの文化を受けているのがよく分かる料理です。
お勧め。

・クメール風鳥の唐揚げ\650
人気メニューのひとつだそうです。からりと揚げており、3種類のタレに付けて食べます。
甘辛いタレ、ドレッシング風のタレ、そして塩コショウです。
塩コショウにはレモンがついており、現地の人は絞り汁を唐揚げではなく塩コショウの方にかけるらしいので
そのやり方に倣って食べてみます。
胡椒が特徴的な味です。日本のものとは違う独特の奥深さがあります。
同じ唐揚げでも、タレの違いで結構違いますね。お好みで調節するといいと思います。

なお、テーブルには、ナンプラーや唐辛子入りのお酢、やし砂糖、唐辛子といった4種類のスパイスが付いており、
より刺激的な味を求めたい場合は、こちらをかけることが可能のようです。
僕は、かけずに十分楽しめました。

・いかの生こしょう炒め\950
ご主人からお勧めいただいたメニューです。どうやら「生こしょう」というのがカンボジアの名産品らしいです。
出てきた料理には、丸くて小さな黒い粒、山椒のような大きさの粒がたくさん載っており、これが生こしょうだそうです。
口に入れてみると、確かに胡椒の味がします。胡椒ってこんな食感だったのか!って驚きましたよ、ええ。
これを炒められたいかやたまねぎ、人参などの野菜と和えながら食べます。
たまねぎの甘さといかの柔らかさがマッチしていて大変おいしいです。
これはエスニックが苦手という人でも全く問題なくいけます。

・ソムローカリー(ココナッツカレー)\800
ココナッツの甘さを活かしたカレーだと言いますが、ベースは唐辛子など赤いものらしく、
甘さの中に結構じんわりと奥深い辛さが広がります。
具が凄い。骨付きチキン2匹に加え、にんじん、ナスに加え、たけのこ、さつまいもといった
カレーに入れるのは珍しい食材が入れられています。
さつまいもが入っているのはタイやベトナムでは見かけないため、凄く目新しく、これがなんともいえない
懐かしい味わいにまとめてくれています。
カレー一つとっても、これこそがカンボジアだ、と納得です。

頼んだのは以上ですが、他にも興味深い料理がありました。
納豆を使った炒め物なんてのもあり、日本から輸入された納豆を使って向こうで考案されたレシピらしく、
ああ、文化の融合って素晴らしいなあ、今度頼まないとなあ、と思いました。

ここのご主人は、カンボジアに何度も個人で足を運んでおり、井戸を作る活動や、
日本から文具やTシャツなどの物資を送る活動もしているようで、頭が下がります。
カンボジアというと日本人はどうしてもなんだか物騒な国、くらいのイメージしかなくて
興味をもってもなかなか来てくれない、でも実際はのんびりしたいいところだよ、だなんて話してくれました。
正直、こんな風に僕が訪れてちょっと食事をしただけでも、ここのご主人のカンボジアにかける情熱は伝わりました。

途中で常連さんが入ってきて、その方もカンボジアに行きつけているらしく、
いろんなカンボジアの話で盛り上がっていました。クメール語を勉強中らしく、そのためのアプリや
教えてくれる日本語が出来るカンボジア人の情報など、情報交換をしており、
ああ、カンボジアに興味がある人の集いの場になっているんだなあ、としみじみしました。

ごちそうさまでした。

なかなか馴染みのないカンボジア料理ですが、実は相当お勧めであると分かりました。
好みが分かれるエスニック料理ですが、そういうクセが苦手な人でも、全体的に食べやすい味わいに仕上がっています。
香草が入っていないこと、辛くないことがいいですね。ナンプラーやヌックマムなどの魚醤が使われてる料理もありますが、
苦手な人は話しておけば抜いてくれると思います。

僕はご主人の熱意にも料理の素朴な良さにも魅了されて、いまだ熱が冷めません。
また行きたいですね。

  • 別府駅3番出口から北(鳥飼方向)に向かい数分歩いたところにあります
  • 外にもカンボジアな雰囲気満載で気分が高まります
  • メニューその1。フェイスブックで「いいね!」を押してスマホか携帯電話で画面を見せると割引だそうです

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5位

GARAM (渡辺通、薬院、西鉄平尾 / カレー、インドカレー)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2013/01訪問 2013/11/27

洗練されたスパイスの深みと煮込まれた肉のチキンカレーが絶品

僕のいつもの福岡市での中心行動範囲は西側、城南区や早良区、西区などです。
カレー好きの僕にとって、カレーの激戦区、西新に好きな店が多いのですが、
渡辺通~平尾あたりも評判の高い店が多いと知りました。
しかも、こちらの方のお店は、どれも個性的でかなり洗練されたお店が多いとか。

というわけで今回、足を延ばしてこちらのお店を訪問しました。
訪問時間は午後8時ごろでしょうか。微妙に晩御飯の時間を外しているので、お客は僕だけでした。

黒板に書かれたメニューを見て、チキンカレーを注文。
特に予備知識のないお店では、
経験則からメニューの一番最初にあるものがお店の人の(初訪問の人への)オススメのことが多いため
今回も一番上のメニューにしました。

雰囲気は抜群です。BGMはロリポップを始めとした1960年代前後のアメリカの音楽。

チキンカレーとご飯が運ばれてきました。
ご飯には、スパイスであえたジャガイモが添えられていました。
こちらとご飯を少しずつカレーにあえながら食べて行くのがおいしいです。

カレーの方ですが、これが凄い。スパイスのブレンドが非常に特徴的です。
インドカレーがベースなのでしょうが、ナンよりご飯に合うように、汁っぽくしてあり、
独特のスパイシーさと酸味を持っています。
あまり辛くはしなかったのですが、こちらの口コミを拝見していると、
ガラムカレーというのを選ぶとそのままでも結構辛いようで、辛さを楽しみたいときは
辛くしてみたいと思います。

ご飯の固さなどもカレーに合うように工夫されているのでしょう。
少し固めで、カレーによく合います。ご飯とカレーを絡めつつ、じゃがいもとも絡めてみる。
それらが全て合わさって、絶妙の味わいを出してくれる。

そして、骨付きチキン。こちらは備え付けのスプーンだけで身をむくことが出来る柔らかさに煮込んであります。
こちらの柔らかさがカレーのスパイスとマッチしている。

ごちそうさまでした。
今回は味を確かめるために辛さは控えめにしましたが、スパイスの深い味わいは十分満喫できました。
今度は辛いのにして、辛さを楽しんでみようと思います。

  • 小さくて雰囲気のいいお店です
  • (説明なし)
  • 夜のメニュー

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6位

インドスパイス BAR 宇宙脳レストラン チチル&シシリ (六本松、桜坂、別府 / 南アジア料理、インドカレー、ネパール料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

2013/09訪問 2013/10/21

独創性高いスパイスのインドカレー!カレー以外のメニューもレベル高い!

※再訪2013.10.16 夜に訪問してビリヤニを食べて改めて感動しました

■初訪問 2013.09.22昼

六本松の駅から地上に出て赤坂方面に進むと「インド食堂」の看板が出ています。
それが、9月14日にオープンしたばかりのこのお店です。僕は22日に訪問いたしました。

店内に入ると、インド風のアートがお出迎え。
福岡にはインドカレー屋が多いですが、こちらのお店は、ちょっと雰囲気が違いますね。

インド「食堂」と付けるあたりがいいですが、メニューを拝見すると、インドカレー以外の料理があります。
それが、フライライスと、ネパール風焼きそば「チョウメン」。
これらは、インド料理屋でもたまにメニューの隅に書かれていることがありますが、
このようにランチメニューの1セットとして書かれているのは結構本気が伺えます。
なお、メニューを拝見すると、ビリヤニ(インド風チャーハン)もありました。こちらも結構こだわっているそうです。

開店直後とあって、店内はお祝いの花で飾られていましたが、それ以上にお客さんで早くも繁盛している。
日本人も多いのですが、海外の人も多く、早くもいろんな常連さんに人気が出ているようです。
僕はインドカレーのセットを注文することにしましたが、近くのお客さんはネパール風焼きそばのチョウメンを注文されており、
親しみやすそうな麺からほんのりとたちこめてくるスパイシーな香りに、普段は「麺類よりご飯やナンが好き」の僕も、
ちょっと試してみたい誘惑に駆られましたね。

注文したのですが、ガラス張りの厨房では現地の人と思しき人が調理していましたが、接客は皆日本人。
繁盛していて、料理が出てくるまでに時間がかかっている間、ご主人が僕に話しかけてきてくれました。
それで少しお話させていただきましたよ。

なんでも、ご主人は、インドに1ヶ月以上滞在して、そしてあちこち食べ歩いた末、こちらの料理人をスカウトしてきたんだそうです。
料理人はネパールの人らしくて、それでネパール料理のモモなんかがあり、こちらが早くも人気になっているとか。
インドカレーの他に、フライライスが人気とのこと。
オープン直後ということもあり、かなり手探り状態とのことです。
そのため、まだメニューも細かく変わっているとか。特に、「ラッシーを付ける」というのは、お客さんの要望で出て来て
実現したそうです。

それで、僕も要望を出しておきました。今回、僕はカレーセットに加えて、チキンティッカを追加で注文したのですが、
タンドリーチキンなども一緒に付けるセットを準備したらどうか、ということ。
あと、辛さの変更やナンのおかわりなど、インドカレーのほかのお店で人気のシステムを参考にしたらどうか、ということなどです。
皆さんも、入店した際には、要望をご主人に伝えてあげるといいんじゃないでしょうか。
ちなみに男性のお客さんに多いのは「ルウのお代わり自由」なんだそうですが、カレールウはインドカレー屋の命なので、
追加料金は払って、というシステムにしてあげてください、と僕は思いました。

そして、料理が来ました。
出て来たのは、ナンと2種類のカレー。カレーは、ダール(豆)カレーに、プラス1種類(僕はチキンを選択)、
アチャール(ネパール風お漬物)、ラッシー。そして、追加で頼んだチキンティッカです。

まず、チキンティッカ。ほんのり効いたスパイス、食感もあっさりしていて食べやすいです。
ただ、200円で一口サイズという設定なので、物足りない人はいるかも。

そしてサラダ。見た目は普通なのですが、ドレッシングが、多くのインドカレー屋で採用されているやつじゃなくて、
自家製らしく、スパイスが利いていて、一工夫されています。些細なことですが、既製品に頼らない姿勢、
僕はこういうところへのこだわりはしっかりと評価しますね。

ナンと2種類のカレー。こちらで、料理人のこだわりを僕はしっかりと感じ取りました。ご主人がスカウトした人選は間違っていなかった、と。
カレーは汁っぽい、現地っぽい感じのものです。あえて、日本人向けにどろっとさせていません。
しかし、味わってみて、驚きました。スパイスの使い方がすごく独特です。相当こだわりを感じます。
しかも、日本人の好みを研究して、バターなどをほどよくブレンドして、受け入れられる味わいにしています。

そう、スパイスのブレンドが、個性的です。究極にこだわりを突き詰めた系の味、とはまた違います。
しかし、他の最近増殖気味のインドカレー屋に漂うマンネリ感を払拭しています。
食べてみると、コリアンダーとクミン系の味わいがメインなのですが、よく見ると、コリアンダーの茎がそのまま入っていて、
タイ料理で食べたパクチーのそのまんまの味わいが出ています。インド料理でこういう使い方するのは、かなり異例です。
よって、タイ料理とか苦手な人は違和感を覚えるかもしれません。でも、それほど強くないので、
一度試してみる価値があります。とにかく、個性的。

ダールカレーは、豆の使い方が大変やさしくおいしいです。
そしてチキンカレーですが、チキンの骨も入っています。本場指向のお店ではマトンカレーのマトンを骨付きで出すのはありますが、
チキンは初めてです。しかし、これが凄くいい。骨の周りに、漬け込んだスパイスの味わいが凄くする。
皆さん、あの「骨の周りがうまい唐揚げ」思い出してください。あの旨みが、スパイスとともに詰まっているんです。
いやあ、感動しました!

ナンは柔らかくて食べやすいですが、薄くて大きくしてあるので、こだわる人は好みが分かれるかもしれませんね。
僕は食べやすくて大変高評価です。

アチャールも、こだわっています。ネパール料理のお店では結構出てくるアチャールですが、お店ごとに違うんですよね。
こちらのお店のは、人参、大根、きゅうりをゴマとともに漬け込んだものです。添え物ですが、こちらもこだわり感じました。

ごちそうさまでした。

料理人のこだわりに圧倒されましたよ、僕は。
とりあえず点数はカレーでの評価とさせていただきますが、こちらのカレー以外のメニューを試すと、
上方修正される可能性があります。

まだ、開店直後で、メニューの種類とかいろいろ混乱があるらしく、提供時間がかかることもあるそうですが、
それらの問題は徐々に解決して行くことでしょう。

最後に。会計前に、ご主人に言いました。こちらのお店は、絶対に繁盛しますよ、と。
実は六本松でインドカレー屋というと、強力なライバルがいます、サプラという。
現にご主人も視察済のようです。

しかし、僕はこちらのお店の独創性を高く評価しています。
もし、今後迷うことがあっても、決してサプラの真似をしようと考えずに、こちらのお店のこだわりを貫いてほしい、
そうすれば、きっと繁盛するだろう、と。
きっと、サプラとしっかり戦えるお店だと思います。
僕は、しっかりとこのお店に注目してまいります。

■再訪 2013.10.16夜 ビリヤニを食べる

初訪問ではカレーに圧倒された僕ですが、他のメニューを食べるために再訪しました。

時間は夜9時。この時間でも次々にお客さんが入ってきます。
向こうから「いつもアドバイスありがとうございます」と声をかけてくれました。
どうやら、いろんな人の声を聞いて、早速メニューに反映させる準備をしているんだとか。期待が持てますね。

今回は夜ということで、夜限定のビリヤニがあるとのこと。こちらを注文し、モモも注文します。
どうやらこちらのモモ、人気があるそうです。
ビリヤニはベジビリヤニ、モモはベジモモ。チキンなどのもありますが、野菜のものが店員さんのおすすめだったのです。

こちらのお店のスパイスの匂いからも、独特の調合を感じますが、やはり凄いと思いました。

まず、モモが来ました。
見た目は普通なのですが、食べてみると、スパイスの味がする。
日本の水餃子に比べると、すこし皮が分厚い感じなのですが、そこがネパール風でしょうか。
ベジモモだけあって、にんじんなどの味わいがおいしいですが、それ以上にスパイスの風味が凄くいい。
おすすめです。

そして、ベジビリヤニですが、これが非常に凄かったです。
素材をおしげもなく使っているのです。
盛り付けられたご飯と、それにかけるヨーグルトが来るのですが、
ご飯は3種類の色のインド米が使われていて、上にココナッツが散らされています。
しかも、中を開けると、ドライフルーツ、松の実やパンプキンシード、カシューナッツなどのナッツ類に加えて、
ベジビリヤニなのでブロッコリーなどの野菜が、かなり形を残したまま入っているのです。
食べてみると、なんとカルダモンシードが形のままはいっていて、
ああ、カルダモンの味だ、そのまま味わうとこんな爽快さなのか、って驚きました。

そう。形のままなので、いろんな味が一気に襲い掛かってくるんですよ。甘さ、そしてナッツの食感、
インド米の食感、そしてスパイスの生の味わいと食感。
どう考えても、理屈で考えると、ごちゃごちゃしすぎだと思うでしょう?それが、凄いことに、絶妙な調和を保っているんですよ、これが。
あらゆる味が襲ってくるのに、それが全く打ち消しあわない新感覚。

これに野菜の具材のたくさん入ったヨーグルトをかけることで、爽快な酸味が加わるわけです。
こうなると、本当に味わったことのない素敵な味わいになります。

凄いです。

ビリヤニっていうと、D.カジャナのインド焼き飯って感じのが好きだったんですが、
これはもう完全に違う方向性。

これはインド&ネパール料理好きは絶対に一度は味わっておくべきです。他じゃ見たことありません。

これは凄い。今後も注目して行きますよ、ええ。

最後に。六本松のサプラが大衆路線の絶妙さを追求しているのに対して、こちらは通も唸らせる独創性で勝負しています。
大変いい勝負になりそうです。ぜひ、切磋琢磨して、六本松のカレーを盛り上げてほしいと思います!

  • [2013.10]ベジタブルビリヤニ。3種のお米、様々な具材、そしてヨーグルト。凄く新しい
  • [2013.10]ベジビリヤニ中身。ドライフルーツ、松の実やカシューナッツに加えてカルダモンシードが形のまま入ってます
  • [2013.10]モモ。早くも人気メニューなんだとか。写真はベジモモ。

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7位

サプラ (六本松、桜坂 / インドカレー、ダイニングバー、インド料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2013/02訪問 2013/02/09

ココナッツを使ったチキンカレーは絶品。一度は味わうべき味!

六本松交差点から薬院・桜坂方面の通りに入り、少し行ったところ、
以前ハヤシライスのお店があったところにインドカレー屋が新しく出来ていました。
開店は2012年12月22日、まだ2ヶ月のようです。
インドカレーが好きな僕です。ぜひとも入らねば、と思い、平日の夜に訪問しました。

お店の前を通ると、店員さんが気づいて扉の前で待っていました。
インド料理屋の店員さんってこういう風に気づく人が多くて、接客もきめこまかいことが多くていいですね。
お店の中には既に一組のお客さんがおり、僕が食事をしている間にも
新しくお客さんが入ってきて、開店間もないけれど早速人気が出ていることをうかがわせます。

メニューを見ると、夜ですがランチばりに1000円未満のセットがあります。
750円でナンとカレーとサラダのセットからあります。
僕は一通り楽しみたいため、ディナーセット\1600を選択。
カレー大盛り、ナン、サラダ、タンドリーチキン、ネパールティッカ(=マライティッカ)、ドリンク、デザートのセットです。
ナン(またはライス)はお代わり自由です。ディナーセットはカレーが大盛りなので、
食べる人なら2枚かそれ以上食べられると思います。

カレーは、チキンカレーのうち、チキンムグラニというのを選択。
ムグラニというのは初耳ですが、スパイスが多いカレーらしいです。

そしてカレーとナンが出てきました。
ナンは、表面がぱりぱりしてよく焼けています。ちょっと薄めですが、しっかりもちもちしていて
食べやすいです。普通に食べる人はおかわりして2枚食べると丁度いいかもしれません。

そして、カレーですが、これが絶品でした!

最初口にすくってみると、コーンポタージュのような、かぼちゃのような、ふしぎな味がしました。
スパイスも入っているのに、甘い。そしてクリーミー。
カレーというより生クリームの入ったスープのようなまろやかさがあるのです。
ご主人がいたので、「これ、コーンでも入っているの?」と聞いたところ、
「ココナッツ入れています」という答えが返ってきました。
普通インドカレーにココナッツって使わないですよね。ちょっと驚きました。
すごくまろやかで、辛さを抑えれば子供でも食べやすいですし、
辛いのが得意な人はかなり辛くしても、ココナッツのまろやかさでいけるでしょう。
(※なお、ココナッツを使っているのは、チキンのカレーだけで、別のカレーはまた別の素材を使っているといいます。)

このまろやかさ、福岡のインドカレー屋で似ているのは平尾のジョティですね。
ジョティはオニオンベースの食べやすさでしたが、このカレーもかなり似たまろやかさで食べやすいです。

うん、このお店も、ジョティ並の人気店になるに違いない。そう確信する味でした。

メニューの裏側を見ると、ここのご主人はインドの三ツ星レストランで働いておられたそうですが、
カレーを食べてみて、さもありなん、と思ったのでした。

ごちそうさまでした。
お店を出る前に、食べログにこのお店を登録するためにお店の情報を店員さんに尋ねたのですが、
その際に「このお店は絶対に繁盛しますよ」と言っておきました。
本当にうまいし、繁盛してほしい、僕がまた何度でも行きたいから、だからインドカレー好きの皆さんは
ぜひ足を運んで欲しいお店です。

  • 六本松から桜坂方面に進む道にあります
  • お店の前に来ると店員さんが迎えてくれました
  • 昨年12月にオープンしたばかりで、まだ真新しい感じです

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8位

アソ ヴィレッジ カフェ (笹原、井尻 / カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2013/10訪問 2013/10/05

大川市の伝説Tajカレーが味わえるお店。世界のビールと揚げピザもナイス!

板付遺跡の近く、板付の大通りに面したところにあるお店です。
このあたりは僕は学生時代、このお店の前にある養護学校に用事(ボランティア)で来たことがあるだけで、あまり来たことがありません。
JRの駅から結構離れているため、車などでないとなかなか来にくい場所ではあります。
しかし、地図を頼りに駅から歩いて訪問して本当によかったです。

訪問の動機は、タージ(Taj)のカレーが食べられることです。
タージとは、現在大川市にお店を構える、福岡のカレー好きには伝説扱いされているお店です。
タージの口コミを拝見しても、カシミールカレーの凄いのがいただけるようで、カレー好きの僕が興味を持たないわけがありません。
しかし、大川市は遠い。なかなか訪問の機会を伺えないでいたのですが、
今回、こちらのお店が伝説のタージのカレーを出すと知り、訪問しました。
駅から遠いので、地図を頼りにしての訪問でしたが、本当によかったですね。

午後3時から6時までは、お昼の休憩時間のようです。
中途半端な時間に訪問してお店が閉まっていたので、しばらく周囲のお店で時間を潰しました。

そして午後6時。お店に灯りがついています。
店内はアメリカを思わせるカフェバーの雰囲気。とってもナイスです。
しかもダーツもおいてある。

早速メニューを拝見しますが、こちらでは、Tajカレーの他に、ピザ類も豊富で、しかも「揚げピザ」なるものがあるといいます。
一人用のサイズのようですし、面白そうなので、こちらも頼んでみます。

あと、こちら、世界のビールがそろえてあります。こういう場合、初挑戦の銘柄を探して挑戦するのですが、
今回はブルックリンラガーに挑戦。名前は何度か聞いていたのですが、初挑戦してみて、
フルーティーさがあって、しかも飲みやすいところが気に入りました。ピザにもカレーにも大変合いますね。

Tajのカレーは「中辛と辛口、どちらにしますか?」と聞かれたので、後者を選択しました。
後で知ったのですが、Tajの辛口とは激辛のことらしいですね。
Tajの口コミでも多く触れられていますが、辛いのが苦手な人は遠慮した方がいいレベルの模様です。
僕は辛いものを食べ慣れているので、「うん、丁度いいくらいの辛さだ」でおいしく食べすすめたのですが、
ご主人から「辛さ大丈夫ですか?」と声はかけられていました。

いやあ、うまいですね。スパイスの使い方がいい。チキンの味わいと突き抜ける辛さ。
辛さが旨みを邪魔していない。じんわり来る旨みです。
感激でした。確かにこのカレーなら、伝説と呼ばれるに相応しく、福岡市や北九州から大川まで訪問する価値あります。

なお、Tajのカレー、カシミールカレーがあるようです。
僕が食べたのは激辛ですが、中辛の方がそうらしくて、こちらも興味があります。
実は福岡市では意外にあんまり見かけないんですよね、カシミールカレー。
ここ以外で市内ではガラムくらいですか。
北九州のガネーシャや糸島のうるしカレーなど、僕が注目しているカシミールカレーのお店は
皆福岡市以外です。一度遠征せねばと思っております。
そういう状況なので、僕はこちらのカシミールカレーにも大変興味があり、つぎはこちらを試したいです。

なお、こちらのもうひとつの名物、揚げピザも注文いたしました。
こちらはなんと、ピザの生地をぎょうざのように包んで揚げるというもの。
なんだか不思議な食感で大変おもしろかったですし、中から熱いチーズとトマトソースが出て来たときは
本当においしかったです。こちらもかなりオススメであります。ビールに合うのは説明の必要ありませんね。

ごちそうさまでした。

僕の福岡市のカレーめぐりも、交通アクセスの悪いところ以外はかなり網羅した感じなのですが、
そういう僕がまだ訪問していない場所にこそ、遠くても行く価値のあるお店が密集しているんだと改めて痛感させられました。
遠くても行く価値のあるお店だからこそ有名になるわけで、ある意味必然なのですが、
それらを網羅できていない現状、僕のカレーマニア度はまだまだといわざるを得ません。
今後はそういうお店のために遠征する計画も立てないといけないな、と、こちらのTajカレーを味わって改めて決意させてくれました。

  • 午後3~6時は昼の休憩中です
  • 道路にこの看板が出ています。「tajカレー」「揚げピザ」
  • ランチでもディナーでもあの伝説のカレーが味わえます

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9位

アユウルディ (赤坂、天神、西鉄福岡(天神) / インドネシア料理、バー)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク 4.1 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2013/04訪問 2013/04/08

初体験のインドネシア料理は素朴な味、刺激的な味、いろんな独特の味が楽しめた

赤坂門市場の向かいから大名方面に入り、数軒のところのビルの6階にあります。
ここの2階にはエルボラーチョが2階に入店しているため、それで分かる人もいるかと思います。

ここはインドネシア料理を出すバーです。
これまでインドやベトナム、タイなどの料理を食べてきた僕ですが、
果たしてインドネシア料理というと、どんなもんでしょうか。

早速入店します。中は薄暗く雰囲気は満点です。常連さんがおり、
親子連れと思われるお客さんもいます。
彼らは生春巻きやバインセオなどのベトナム料理、ナシゴレン(まさにインドネシア料理)を頼んでおり、
かなりカジュアルに利用しているようです。
バーだけあって、お酒の種類が多く、マッカランなどウィスキー、ウォッカなどがメニューにあり、
また、カクテルはご主人が目の前でシェイクしてくれているようです。これが常連さんに大人気。

僕が写真掲載の許可を求めると、「勉強ですか」と聞かれたので、そうだと答えると、
本当にいろんな話をしてくれました。本当に気さくなご主人です。
日本人のようですが、厨房に向かってインドネシアの言葉のような言葉で話しており、
そちらにもかなり足を運ばれているようです。

早速「インドネシアっぽい料理をお願いします」と注文。
インドネシアは島国で、あちこちで文化が違うため、一概に特徴を一言で表わしづらいとのことでした。
とりあえずジャワ島などで食べられている料理を注文しました。

・ビンタンビール
インドネシアのメジャーなビールです。結構コクがあり飲みやすいです。

・ガドガド(ジャワ島の料理)
ナッツのソースを使った野菜炒めです。
スパイシーと銘打っていますが、あまり辛くなく、また塩辛さも抑えてあり、
ナッツと野菜の風味を純粋に楽しむことが出来ました。
使われている野菜は、キャベツ、ほうれん草、もやし、そして人参が少々でした。
辛味より酸味がほのかにあるのが特徴的で、かなりおいしかったです。
ああ、これがインドネシアの味なんだな、ってしみじみとしました。

・ルンダン・サビ(スマトラ島の料理)
「カレーっぽいものを何か」と注文すると進めてくれた料理で、
牛肉のスパイシーココナッツ煮込み、とのことです。
出てきたのは。確かに見た目はカレーで、凄くココナッツの匂いがします。
すくって食べてみると、ココナッツのまろやかさに混じってスパイスの味わいが口に広がります。
このスパイスの使い方はインドカレーのものですが、最大の違いは、
牛肉が使われていることですね。
柔らかく煮込まれており、ビーフシチューのようにとろとろして食感は最高です。
インドネシアはイスラム教の国なので豚は食べませんが、牛はお祭りの時などに食べるそうです。
牛肉とココナッツを使ったインドカレーのような新しい感触。感動しましたよ。

・プルチン・テンペ(ロンボク島の料理)
鶏肉とテンペ(最初松の実かと思った)を包んで揚げて、
それにチリソースとトマトソースをかけた料理です。
鶏肉とテンペの食感が大変良かったです。

ここでテンペとは、大豆を独特の麹で発酵させたもので
インドネシア全土で食べられている、
まさにインドネシアを代表する食材だそうです。
これが味わえて本当にラッキーです。

他にも独特の食材として、インドネシアには豆腐もあるようですが、日本のものとは違い、
揚げ豆腐に近いそうです。また、サンバルという唐辛子ベースのパンなどを付けるスープもあり、
これも南アジアにある同名の料理とはかなり違うとか。
ベトナム料理やタイ料理もあるこのお店ですが、インドネシア料理にイチオシが多いことが分かります。

お酒も注文しました。銘柄の名前は忘れたので写真で判断していただきたいですが、
いずれもお米を使っているので日本酒系統なのですが、とってもインドネシアっぽかったです。
ひとつはココナッツの匂いがすごくする。お米とココナッツを醸造したものらしいです。
もうひとつは、バナナの皮で包んだもち米のお酒で、独特の麹も相まって、
凄くトロピカルな甘さがありました。
本当に同じお米のお酒でもここまで日本酒と違うのか、と凄く気に入ってしまいました。

ごちそうさまでした。

インドネシアの料理にお酒がたらふく味わえて、大変満足でした。
常連さんも多くにぎやかなお店でしたね。
インドネシア料理のお店は福岡でここ一軒、という話ですので、
この個性の強い料理を食べたくなったら、また訪問しようと思います。

  • エルボラーチョなどの入ったお店の6階です
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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10位

ハラールフードマルハバ (箱崎、箱崎九大前、貝塚 / パキスタン料理、カレー)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2013/09訪問 2013/09/26

ムスリムのための本場インドの家庭料理が味わえるお店。予約推奨!

JR箱崎駅から九州大学箱崎キャンパスにいたる裏通り、米一丸交差点の近くにあるお店です。
九州大学は留学生が大変多く、お店の近くにはイスラム教徒のためのハラルフードの食材のお店や、ハラルレストランがあります。

ハラルといえば、イスラム教徒のための、決められた方法で調理した料理のことです。
豚肉を使わないのが基本ですが、他にも調理方法にいろいろな決まりがあるようです。
かつては、ナビさんのお店に行ったことがありますが、「エジプトとインドの味」ということで、
素朴ながら大変よかったです。
また、大名のケバブーズという、スーダン料理のケバブのハラル料理を味わえるお店もあります。
こちらは、ハラルに加えて、ベジタリアンやヴィーガン(vegan, 完全菜食主義)もあり、かなりポリシーの凄さを感じていたのですが、
これらのお店に共通するのは、じんわりと素材の味を活かした、素朴においしい料理であるということ。
やはり、食材に制限があるからこそ、限られた中でいかに美味しい物をつくるか、という創意工夫が働いた結果だと思います。
そんなこともあって、僕はハラルフードに興味を持っていました。
僕はインドカレーを食べ歩いてきましたが、ドマドマなど、ハラルを標榜しているお店も多く、
きっとイスラム教徒の留学生にもアピールしているのだと思います。

そんな中、箱崎に地元のムスリムの人のためのお店があると知り、訪問しました。
情報を知ったのは、万太郎さんという方のブログ記事でした。

店内には、ハラルフードが並んでおり、ショップがレストランもやっている感じのようです。
訪問は午後2時半ごろ。メニューを拝見したのですが、「今は、Shami Kababしかできないよ」と言われました。
でも興味があるので、それにしました。ナンかロティ(Roti)を選べるので、後者を選択しました。

ご主人は、見た目に現地の方です。日本語は堪能です。
こちらのお店は、箱崎周辺に住むイスラム圏の人を中心に商売をされており、日本人は滅多に訪れないそうです。
僕自身、万太郎さんのブログで存在を知ったのですが、ご主人も万太郎さんのことをよく知っており、
お一人でやられているそうで、訪問の前には、予約してくれると助かる、と話しておられました。
僕は予約無しで訪れましたが、これを読んで訪問される皆様は、事前予約をお勧めいたします。

こちらのお店は、ムスリムを中心に商売されることもあり、金曜日の午後は混雑するようです。
この近くにモスクがあり、金曜日の礼拝の後、訪問して食事に集まるそうです。

こちらはハラルのお店の中でも、インド料理をメインに扱っているといいます。
他のお店が、スーダンやエジプトの料理を出しているので、差別化をはかっている、ということを話しておられました。
本来ハラルフード販売がメインのお店がもてなしで始めた料理なので、
完全に現地の家庭料理の味だと言います。他のお店みたいに、日本人に向けたアレンジは一切行っていない、と。
しかしそれゆえに、「家庭の、おふくろの味が味わえる」と好評なんだといいます。

実際後述しますが、あちこちインド料理を食べ歩いた僕でも、「現地風の味付けを重視したお店」のエッセンスを凝縮した感じで、
エスニック料理をとことんきわめたい人のためのお店なんだと分かりました。
ご主人は「完全に現地の味付けなので日本人にはオススメしていない」と前述の万太郎さんに話したといいますが、
「逆にそれがオンリーワンだから、そのポリシーを貫いてほしい」とのことでした。
僕もそれに同感だ、と伝えておきました。

僕が頼んだのは、Shami Kababとロティ\1200です。
こちらなんですが、Kabab(ケバブ)という名前ですが、使われているお肉はなんと牛肉、しかも和牛だといいます。
インド料理で牛肉!?と驚かれる方が多いでしょう。
どうやら、ヒンズー教徒が多いインドでは牛肉を使わないわけですが、イスラム教徒にはそのタブーはないため、
インドのイスラム教徒は牛肉を食べるといいます。

調理中、いい匂いが漂ってきたのですが、それはインド料理のケバブの匂いと牛肉。実に不思議な感じでした。
出て来たのは、ハンバーグのような形をしたケバブ。
口に入れてみると、ハンバーグのようでありながら、インド料理屋で食べるシークケバブの食感に近い。
それでいて牛肉の味がじんわりとする。とっても不思議な食感です。
中央にチャツネのようなものが載っている。「こちらを載せて食べてください唐辛子とミントを混ぜたものです」と紹介されました。
実際つけて食べてみると、凄くミントのさわやかさと青唐辛子の辛さがくる。
インドカレーの20倍くらいを食べたときの辛さでしょうか、インド料理で御馴染みの辛さです。

これらをロティに巻いて食べます。ロティは、ナンと同様、パンの一種であり、マレーシアとかインドネシアとかアジアで広く食べられているそうですが、
インド料理屋ではナンやチャパティが主流で、珍しいですよね。こちらを注文しました。
パンの生地なのですが、ふっくらした感じに加え、独特のもっさりした感じもあり、ああ、これが現地風だな、と思いました。
こういう、日本で味わうのとはちょっと違う味わいがとっても魅力を感じさせてくれました。

ごちそうさまでした。

ご主人にもっと話を聞くと、今回食べられなかったカレーの話もしてくれました。
なんでも、チキンカレーは、鶏肉をまるまる一羽使うらしく、大きな鶏肉が載っているそうです。
インド料理屋のチキンカレーは、大抵チキンの細切れを入れますが、それとは一線を画する、とか。
これを聞いて日本のマニアの人も「本場のカレーが食べられる」と来るそうですが、
やはり事前に予約をしてから訪問してくださいね。

本当に素敵なお店に出会えて幸せです。

  • 箱崎駅から、九州大学箱崎キャンパスに向かう道にあります
  • アラビア語と英語の看板が目印です。店内にも日本語が見当たらず、完全に現地の人向けのお店です
  • 「1日5回のお祈りの時間の前後15分はお店を閉めます」

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