神無月サスケさんが投稿したSpice&Dining KALA(福岡/筑豊中間)の口コミ詳細

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神無月サスケ (40代後半・男性・福岡県) 認証済

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移転Spice&Dining KALA筑豊中間、東中間/イノベーティブ、インド料理、フレンチ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2014/03 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

福岡の筑豊で味わえる、日々進化を続ける本格的な南インドのミールス

黒崎駅から平成筑豊電鉄に乗り換えて、筑豊中間駅でおりたすぐ近くにあるお店です。
JR中間駅からなら、駅の入口にある地図で場所を確認して、徒歩10分前後くらいです。

こちらは、インド料理屋の中でも、福岡では珍しい、南インド料理を出すお店です。
我々がインド料理といってよくイメージするカレーとナンのセットは、北インドのものであり、
南インドは、それに比べると、若干異なります。

主な南インドの特徴としては、ナンの代わりにご飯が中心であることや、
素材の味を活かしており、カレーというよりスパイスを使ったおかずやスープ、といった感じの料理が多いこと、
また、味付けにココナッツやタマリンド(酸味のある果物)をよく使ったり、スパイスの種類もカレーリーフなど、
北インドの主流とは若干異なるという違いもあります。

そんな南インドのカレーとご飯の定食をミールスと言います。
このミールス、かつては福岡市内でも、西新のあんまーというお店で食べられたのですが、今年の1月に閉店してしまいました。
福岡のマイレビュワーさんが東京や神戸などで南インド料理を食べている口コミを拝見しても、
どうも博多もんの口には合わない味なのかな……と思い始めているのですが、
それでも、「いつもの北インドと違った魅力がある」ということを感じつつ、食べてみてほしいと思います。

なにしろ、ミールスを、兵庫や京都などでぼちぼち食べ始めた僕ですが、
このお店のミールスは圧倒されました。ご主人のこだわりが半端無い。
ミールスの哲学をきちんと汲んだ上で、日本の素材であるれんこんやゴーヤなどを、しっかりとミールスにしている。
スパイシーで、ハーブの香りもあり、素材のこだわりも凄く、圧倒されながらいただきました。

こちらのお店は、かつては韓国料理屋で、週に1回、ランチでミールスを出していたそうですが、
今回、南インド料理屋としてリニューアルし、今では、夜でもミールスが食べられます。
今回の僕の訪問も、昼に僕の地元飯塚市で野暮用を終えてからの訪問でした。

夜だと、ワインなんかも飲めますし、ご主人がお手すきのときは、ご主人と一緒にワイン飲みながら、
人生について聞かせてもらったりしても、凄くいいと思います。
僕は型にはまった人生でしたが、そろそろ生き方見直すときだ、そう思っていた矢先だったので
破天荒なご主人の生き方に、目から鱗が落ちるものがありました。
赤ワインがあると、話が進みますね。

訪問の際は、予約は必須ではないのですが、入れておくとスムースに進みます。
特に、ミールスについては、材料が品切れになることもあるため、遠方からの方は、予約しておく方が確実ですね。

僕が訪問したのは午後6時。バー風の外観にインド料理の看板、扉を開けて中に入ると、まずはミラーボールの光と
スパイスの香りがお出迎え。自動ドアに乗っても開かない。あれ?と思ったら、どうやら、側にある髑髏の飾りの口に
手を入れると開く仕組みのようです。「おのれの勇気を試してみよ」とありますが、確かに、南インド料理を楽しむには、
ある程度の心の準備をしておくのが良いため、ナイスな演出だといえます。

早速入店しました。店内の雰囲気はやはり、バーであり、お酒を楽しむにも大変いいのですが、
一味違うのが、やはりスパイスの香り。南インド料理と、ワインを楽しむには最適ですね。

メニューを拝見すると、基本はベジミールス\1800で、ノンベジはそれにいくつかカレーが追加されるようです。
僕は一通り味わえる「カーラ・ミールス」\2500を選択しました。
ベジミールスに、本日の魚介類のカレーとお肉のカレーがついて、チャパティ(パンの一種)も付きます。

なお、店内にもその日のメニューが掲示されており、ミールス以外に何か、という方でもいいのですが、
恋人の嘘を発見したい人のための「嘘発見器、無料貸し出し中」というのが、またにくい。
ご主人にとって、料理と人生は並列なんだな、と思いました。

テーブルにはミールスの食べ方の説明が掲載されていますが、ターリー(銀色の大きなお皿)にカレーを入れて、
ご飯と一緒に、混ぜて欲しい、とあります。
僕はあまり混ぜないたちで、よそのお店の現地から来たシェフから良く「混ぜてください」と指摘されていたので、
今回は混ぜて食べてみることにしました。実際、初めて混ぜて食べたのですが、詳細は後述しますが、確かに甘さ、酸味、肉の旨み、
スパイシーなど、様々な味わいが混ざり合って、絶妙な味になっていて感動しました。素材にこだわっているからこそでしょうね。

出て来たミールスは、見た目に驚きました。見たことの無い色、素材を使っていて、こんなミールスがあったのか!って。
ご主人から、いろいろ説明を聞いていましたが、まず、素材に驚きました。
れんこんのサンバルや、ゴーヤのポリヤルなど、日本の素材を使ってしっかりミールスにしているところもそうですが、
ライタ(ヨーグルトサラダ)にビートを入れて、綺麗なピンク色になっているところとか、見た目を見ても凄いです。
パイナップル使ったカレーの甘酸っぱさのバランス、魚介類のカレーは、今が旬のオイスターでしたし、凄く柔らかくて食べやすい。

後でご主人から、メールで詳しいミールスの内容を送ってもらったので、リストアップさせていただきます。

・大根と蓮根のサンバル
・ラッサム
・安納芋のクートゥ
・里芋とパイナップルのカーラン
・ゴーヤとグリーンチリのポリヤル
・キャベツのトーレン
・ビーツのライタ
・骨付きマトン
・牡蠣のモイリー
・トマトチャトニ
・レモン&ライムピックル
・レモンライス&バスマティー
・チャパティ
・パパド

ラッサムは、パクチーが凄く入っていて存在感がありましたし、骨付きマトンのカレーの存在感は、ベジ中心の中で、存在感を放っており、
程よい満足感を与えてくれました。キャベツのトーレンやゴーヤのポリヤルは、野菜本来の味と食感をそのまま活かしつつ、食べやすい。
ココナッツが生かされているため、唐辛子がそのまま入っていても、結構食べやすいんです。

最初は、ご主人から、混ぜ方をレクチャーしてもらいながら混ぜていきました。
レモンライスに合うカレー、バスマティライスに合うカレー、いろいろと程よく混ぜてくれまして、後は少しずつ味わった後、
豪快にかけていただきました。素材の旨みがあり、いろんな味わいがあるからこそ、混ぜたときの味わいは格別です。

これまで、混ぜて食べるのに抵抗があった僕ですが、ここで混ぜて食べてみて、混ぜて食べることの素晴らしさに気づきました。
あまりに感動して、暫く言葉が出ませんでした。一晩経過して今も、まだその余韻がさめません。

ごちそうさまでした。

メニューをご覧になってお分かりの通り、南インド現地にあるかどうかは分からない素材もあるのですが、
それでも、しっかりと南インドの味であり、どうやら、南インドはいろんな素材を使うので、南インド風に調理すると、
南インドふうになる、ということで、しっかりと南インドの哲学を活かした調理法のようです。
実際、「素材の旨みを活かす」という南インドの哲学は、相当高いレベルで活きていると思います。

福岡の、小倉や博多ではなく、ちょっと入った場所で、こんなに通好みな料理が味わえる。
これは、福岡に訪問した際は、ぜひ、カレー好きの方は、立ち寄っていただきたいと思います。
きっと、これまでミールスを食べた方でも、新しい感動が得られると思います。

ちなみに、ご主人がお手すきの時は、ご主人と話してみることをお勧めします。
ワインをいただきながら、話したのですが、「海外行くといいよ。まず最初は確実に水に胃がやられるけれど」とか、
「もっと女性にアタックするといいよ。せっかく中間駅から歩いてきたのなら、その道中で歩いている女の子口説いて、
お店に連れてくればよかったのに」なんて、まさに、おくての僕にとって、目から鱗が落ちる話ばかりで、
ちょっと、今後の人生を考えるにあたって、弾けてみたいな、と思わせてくれるのに十分でした。

なにしろ、韓国料理屋だったのに、南インド料理屋を開かれて、今度は近くにスナックも開こうか、なんて話しているご主人。
波乱万丈なのでしょう。料理も素晴らしいですが、ご主人も魅力的です。
まさに、そんなご主人の魅力が活きるミールスなのかもしれません。

なかなか訪問できない場所かもしれませんが、ここはまた訪問して、ミールスを味わいながら
人生について考えたいと思います。

  • 筑豊中間駅から歩いてすぐの場所、こちらのお店の並びの中、インド国旗の看板が目印です

  • お店はスタイリッシュなバーの雰囲気も感じさせます。足元のマットには「祝・開店」とあります(2014.03訪問時)

  • ドアを開けると店内への入口の自動扉の横にあるこの髑髏。これの口に手を突っ込むと開くことを知らず暫く悩みました

  • テーブル席

  • カウンター席

  • ミールスおよび単品メニュー(ディナー)

  • リキュールメニュー。インドのワインなども充実してますよ

  • 店内掲示の単品およびランチメニュー。さりげない「嘘発見器貸し出します」がにくい

  • カーラ・ミールス\2500。ビーツの入ったピンクのライタやゴーヤのポリヤルなど見た目も凄いし、牡蠣カレーなど素材も本格的

  • ミールスの解説と食べ方。混ぜて食べるのが良いと解説しています。日本人はなかなか混ぜるのに抵抗あるようですが、ぜひ混ぜて楽しみましょう

  • ミールスをターリー(銀色の大皿)で混ぜているところ。辛いカレー、甘いカレーなど様々な味がミックスされて格別な味になります

  • 頼んだお酒。ミールスの後、まだ夜の早い時間だったので、しばらくワイン飲みながらご主人と人生について語り合いました(微笑)、砂肝スパイスはサービスでした

2014/03/15 更新

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