この口コミは、神無月サスケさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.2
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.2
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.2
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| サービス4.0
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.0 ]
穏やかさで包み込んでくれるような優しくて奥深い味のミールス
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小京都、秋月のバス停の近くにあります
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京町屋といった風情のお店
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店内も木造で古民家風です
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テーブル席
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メニュー。ミールスの食べ方から丁寧に説明されています
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筑前インド定食\1000
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追加のポークビンダルー+\400
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すべてのカレーとおかずを混ぜたところ。ミールスはこうやって混ぜて食べます
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2015/12/09 更新
甘木鉄道の甘木駅からバスで約20分、秋月は小京都とも言われる、
風情ある街並みが広がっています。
京町屋ともいうべき建物が並んでおり、周囲の穏やかな自然と調和しています。
飲食店も和食や和風カフェが目立ちます。
そんな中に突如現れるのがこのカレー屋さん。
京町屋をそのまま店舗にしたかのような風情で、
店内に入っても、まさにそれは京町屋のそれ。
テーブル席もお座敷席もありますが、いずれも雰囲気いいです。
いろんな飾りがあちこちに施されており、お洒落なだけでなく、
子供でも楽しめそうな店内になっているのが凄いです。
ここのお店はカレーのメインは「筑前インド定食」という、
南インドの定食、ミールス\1000です。
詳しくない人のために、メニューには図解入りでそれぞれのお料理の種類と、
食べ方が載っています。
南インド定食の内容は、ご飯に、サンバル(メニュー表記は豆と旬の野菜のカレー)、
ラッサム(トマトスープ)、パパト(豆せんべい)、ポリヤル(ココナッツ風味のおかず)、
アチャール(インドのお漬物)に、
サラダと十穀ご飯が付きます。
それにカレーを1種類選べるのですが、実は400円追加すると、もう1種類選べるのです。
そこで僕は、チキンカレーと、ポークビンダルーを選択しました。
他にはあさりカレー、日替わりカレー、その他子供用メニューもあります。
感心するのが、この手のお店って、マニア向けにするところが多いのですが、
このお店は、後述のようにカレー好きが食べても感動するだけでなく、
普段カレーを食べない人が食べてもおいしく感じる、あまつさえ、
お子さま向けのメニューまで準備している、というところでしょう。
この芸当はなかなか出来るもんじゃないですよ。
早速カレーが運ばれてきました。
食べ方の説明を受けました。混ぜて食べてくださいね、と。
メニューにも食べ方が載っていますが、少しだけ混ぜるやり方も書いてありますが、
パパトを散らしてカレーの具を全部豪快に混ぜるやり方も書かれており、
ミールスを食べなれている人なら、大抵そのやり方で行きますよね。
まずは、少しずつカレー類をすくって味見をします。
・サンバル
訪問は12月。じゃがいもとブロッコリーなどが入っていました。
これらの野菜が豆の味と合わさってじんわりとした甘みを引き出していました。
サンバルで野菜がうまい、豆との調和が素晴らしい、って感じたのは初めてかも。
・ラッサム
程よい酸味になっているトマトスープです。ラッサムには酸味を期待する僕ですが、
こちらはどこか不思議なまろやかさがあり、酸味とマッチしていました。
そう。ゴマが入っているんですよね。こういうアレンジは素敵だと思います。
・チキンカレー
とろりとしたクリーミーなカレーです。
クリーミーなカレーは食べ飽きた、そんな僕の先入観を完全に覆してくれる物でした。
マスタードシードなどのホールスパイスもちょっと入っていますが、
驚いたのがネギと思われるものが入っていること。それでいて、スパイシー。
なんだこの感覚は。初めて味わいます。
チキンもごろりと入っています。
・ポークビンダルー
ビンダルーは2度目なんですが、「ビンダルー=酸っぱい」のイメージが僕の中にありました。
しかし、ここの酸味はとってもカレーの旨みに合う酸っぱさなんです。
ポークの旨みと玉ねぎを始めとする野菜の甘さとマッチして、
酸っぱいのが苦手な人でもいける、そんな酸味。
例によってネギが載っていて、スパイスの調合も僕が味わったことのない不思議なものでした。
以上で味見を完了し、十穀米の上に、パパトを散らし、
豪快に全部のカレーをかけました。そして全部混ぜ混ぜしました。
うん、うまい。スパイスの使い方といい、素材の使い方と言い、他のお店と全く違うため、
全く味わったことのないタイプの味わいになっています。
特に、ラッサムの酸味とポークビンダルーの酸味が混ざり合った感覚は、
「ああ、酸味って違いがあるんだなあ」ってちょっと感動したりしました。
ミールスというとバスマティライスを、という方が多いでしょうが、
ここのカレーには圧倒的に日本米が合います。それも十穀米でこだわっているのがいいですね。
ミールスの旨さなんですが、カレーライスの旨さでもあるんです。
スパイシーで刺激がある、それなのに、とっても優しい、
カレーライスのように親しみやすい、でも凡庸さがみじんもない。
なんて凄いんだ、と驚きながらいただきました。
最後に200円で豆乳チャイをいただきました。
ごちそうさまでした。
「カレーは刺激的なものじゃないと」と言っていた僕のポリシーに対して
有無を言わさず、優しいカレーの数々で黙らせてくれました。
刺激的じゃない、優しいカレーに不覚にも魅了されてしばらく余韻が抜けませんでいた。
きっと、マニアはもちろん、小京都として秋月を訪れた、普段はカレーを食べない人でも、
満足していることでしょう。
まだまだ、僕のカレーの世界は狭い狭いと痛感した次第でした。
朝倉という場所が場所だけに、福岡市などからなら半日がかりで計画を立て、半日がかりで訪問する必要がありますが、
それだけの価値が十分あるお店と言えましょう。