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夜の点数: 4.8
¥8,000~¥9,999 / 1人
詳細
料理・味 5.0
| サービス 5.0
| 雰囲気 4.8
| CP 5.0
| 酒・ドリンク 5.0
[ 料理・味5.0
| サービス5.0
| 雰囲気4.8
| CP5.0
| 酒・ドリンク5.0 ]
軽くピッツァのつもりが…
外観
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前菜盛り合わせ
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プロシュートスパーダ
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阿蘇牧草あか牛とポルチーニ茸の赤ワインラグーソース
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白ワイン
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オレンジワイン
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赤ワイン
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赤ワイン
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ジビッボ(酒精強化ワイン)
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お店からの返信
HINOKA
2025/09/12
2025/09/11 更新
天満橋駅近くに新しく出来たイタリアンです。ピッツェリアだと思っての訪問だったので、タイトルの通りで、軽くビール&ピッツァで済ませるつもりだったんですが、長居しちゃいましたよ…。ジビッボなんて置いてるのも反則だと思いますしね…。
店の場所は、一階に何軒か飲食店が入っているライオンズマンション大手前第三です。筋向かいにも飲食店が並んでいますが…。外観は普通のレストランです。特にイタリアンを感じさせるデザインと言えばピザ窯をモチーフにしたイラストがあるくらいで、もちろんイタリア国旗もないです。店は奥に広い感じの作りではあるんですが、かなり贅沢な造りになってます。というと、客席が贅沢なのかと思われるかもしれませんが、贅沢なのはキッチンの方です。あとで客席数を調べたんですが、カウンター6席、テーブル席18席で、計24席でした。
通常、壁側にソファ席があり、テーブルがあって対面が椅子席になっていると思うんですが、椅子がソファに対して90°の位置に置かれていました。対面じゃなかったです。もちろん、来客のグループ人数によっては柔軟に配置を換えるとは思うんですが、デフォルトがこの配置になっているということは、スタッフの動線を確保したいということでしょうし、それは言い換えると、キッチンスペースを十分に確保したかったからではないかなと推測したりはしています。ソファ席に座るとピザ窯が正面に見えるということは、さほど重要ではないような気が…。
イタリアンの店内というと、明るくてカジュアルな感じになっている場合が多いですが、こちらの照明は少し暗い目です。ダウンライトはあるんですが、高いところにあるので、視界には入ってきません。それが、店の開放感の演出にも繋がっているようです。あとは、間接照明っぽい感じにはなってます。
上記の通りで雰囲気は大変良いんですが、たまたま隣席だったギャルズグループの話し声が大きくて耳障りだったので、雰囲気ポイントは0.1減点にしました。
料理です。先に書いたとおりで、ピッツェリアだと思っていたんですが、メニューを見て、スタッフの説明を受けてビール&ピッツァから方針転換したんですが、先ずはゆっくりとメニューを吟味したいということで、前菜盛り合わせをオーダー、ビールはモレッティとしました。こちらのメニューには、シグネチャー(Signature)を冠したものがあります。もともとは、サインとか署名とかいう意味なんですが、転じて、その店を代表する、象徴するものという意味になり、シグネチャー・ピッツァとなれば、この店を代表するピッツァと言うことになります。お勧め(recommended)だと店側のプッシュなんですが、signatureだと、店を象徴する固有の料理というニュアンスになります。欲を言えば、signatureは英語なので、ここはイタリア語でpiatto tipico della case(当店自慢の料理)とか書いてほしかったりはした。とは言いつつ、イタリア語で書くと、なんか書いてあるけど意味わかんね…、ということになると思うので、仕方ないのかなとも思ったりもします。
ということで、先ずはピッツァなんですが、シグネチャー・ピッツァの中からプロシュートスパーダを選んでみました。プロシュートスパーダというのは、その名の通りで生ハムをふんだんに乗せたピッツァなんですが、ここで使われているのは豚ハムではなくて、自家製カジキマグロのスモーク生ハムでした。豚生ハムとなると、どうしても塩味が強くなるんですが、自家製と言うこともあるんでしょう。カジキマグロのスモーク生ハムは塩み控えめな分、旨味が前面に押し出されてきていて、ポルチーニの風味も生きてきます。そこに対照的な彩りのルッコラ。ふわふわモチモチのナポリ系生地にしているので、トッピングの味や香りが十分に堪能できます。よく計算できている感じです。ワインはシャルドネが合うよ、とのことだったので、シャルドネ100%のワインを選んでみました。
続いてパスタなんですが、こちらはシグネチャーパスタではないものを選んでみました。阿蘇牧草あか牛とポルチーニ茸の赤ワインラグーソースです。シグネチャーパスタは、河内鴨と九条ねぎを使ったものなんですが、こちらもラグーソースが使われていました。得意なんでしょう。ラグーソースが…。後に、間違いなく得意で、シグネチャーを冠している意味を理解することにはなるんですが…。
話を戻してパスタは、リガトーニです。マカロニのような中空パスタなんですが、ずっと太くて、表面には筋が入っています。筋が入っていると言うことは、ソースと絡みやすいということなので、カルボナーラ、アラビアータ、ゴルゴンゾーラのような濃厚なソースと相性が良いです。逆に、オイル系あっさりソースだと、麺が勝ってしまってソースの主張を貧弱に感じてしまいます。ラグーというと、大きな肉塊をトマトと煮込んだラグー・ナポレターノが最初に思い出されて、それだと思ったんですが、出された料理を見てびっくり、肉が主体で、ワインやおそらく香味野菜が共に煮込まれているものでした。なので、リガトーニにこのソースは軽いんじゃない?。合わないんじゃない?、と思ったんですが食べてみると濃厚な肉の味わいで、リガトーニを打ち負かしてました。イタリアに於いてもラグーソースはトマト系のソースではなくて、肉を主体にワインや香味野菜を煮込んだものを指し、トマトが使われるようになったのはあとからのようです。つまりは、シンプルでクラッシックなラグーで上品な感じ。むしろ、食べ進んでいるとトマトが入ってなくて良かったと思えるほどでした。
サービスです。たまにですが、キッチン担当が料理を運んできてくれたりします。こうした場合、料理を運んできて、置いて、帰るだけという場合をよく目にするんですが、フロア担当よりも丁寧じゃ無いかと感じられるほどで、それだけで素晴らしいなと思ったりしました。もちろん、フロア担当が劣ると言ってるわけではないです。念のため。
ドリンク類です。やっぱり、イタリアンに行ってメニューを見たときに、ワインが上位に並んでくれていないとなんか興ざめするんですよね。ハイボールとかチューハイとかがトップに来てると…。そういう意味では安心できます。グラスワインについては具体的な銘柄が書かれているわけではなく、今月の赤ワイン(1)~(3)とか書いてあります。在庫、仕入によって、あるいは料理との相性によって、好みも含めて素敵なワインを選んでくれるんだろうと思います。今月のスペシャルワインというのがあって、グラスで2,000円と書かれていましたけど、この店の料理なら、2,000円のワインを合わせてもぜんぜん問題ないです。むしろ積極的に合わせにいった方が至福の時間を味わえるんだろうなと思います。一応、あか牛のビスマルクとか、仔羊やあか牛の薪焼きにあうと書かれていました。ただ、『あか牛』『赤牛』などの表記揺れは気になるので、統一してほしいです。
冒頭にジビッポがあるのは反則だと言ったことを書きましたので、ジビッポの説明して終わりにします。食後に楽しむ甘いワインと言えばいくつかあるんですが、有名どころはスペインのシェリー酒、ポルトガルのポルト酒、マディラ島のマディラ酒などがあります。マディラ島はポルトガル領ですが…。イタリアにもシチリアのマルサラという港町で作られるワインがあります。ジビッポは、白ブドウの一品種で、マルサラ酒を作るときに使われる場合もあるんですが、<マルサラ酒>=<ジビッポ>という関係ではないです。今回、ドルチェピッツァと合わせてジビッポをどうぞと、メニューに書かれていたので、ジビッポだけをオーダーしてみました。
C/P。良いよ。この味でこのサービスでこの価格なら、5以上でもいい。