功夫大熊猫さんが投稿した玄品 おでんのカウンター(大阪/本町)の口コミ詳細

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功夫大熊猫 (60代後半・大阪府) 認証済

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玄品 おでんのカウンター堺筋本町、本町、心斎橋/おでん、居酒屋、日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

天然ひれ酒とプリプリふぐ皮

 正直なところ、おでんは余り好きな料理ではないんですが、トラフグ出汁のおでんという話があったので、訪問してみました。店は、玄品本町店内の一階、入り口を入ってすぐ左手のところにあります。店名にあるとおりで、カウンターのみの7席です。店内の奥、それから二階には玄品本町の客席が用意されているようです。
 
 おそらく人気で混んでいるだろうと考えたので、必殺技の営業開始と同時に飛び込むを使おうと思ったんですが、ちょっと気合いが入りすぎたのか、かなり早い目に到着してしまいました。時間を潰してから16:50分くらいに店前に戻ったんですが、店の明かりがついてるじゃないですか…。17:00からの営業だと聞いていたので、さらにしばらく待っていると、予約客らしきグループが17:00ジャストくらいに店に入っていったので、それに連なって入店しました。さすがは老舗のこだわりがあるんでしょうか。良い店です。
 
 トイレが、一階のいちばん奥にあるので、一階席を通っていくことになるんですが、こちらは年季の入った居酒屋風であるのに対し、カウンター席は明るくモダンな感じです。訪問時、カウンター客は一人だけでしたが、冬になってふぐの季節になってくると、人気が出てくると思われるので、予約はしておいた方が良いかもしれません。
 
 L字型カウンターで、カウンター内が見える席に案内されたんですが、整理整頓されていて、無駄なものは置かれていなかったです。トラフグ出汁のおでんと聞いていたので、大根とか、厚揚げ、こんにゃくを想定してたんですが、メニューを見ると、ふぐ皮とか、ふぐアラとかのメニューが並んでいたので、方針変換して、ふぐを集中的にオーダーしました。ふぐアラのおでんがあったんですが、今回は食べてません。ふぐのアラという場合、具体的には頭部(かしら)、骨付き中骨、皮付きの中落ちだったりしますが、出汁として非常に価値が高い部位なんですが、今回はおでんなので、そうしたアラの部分ではなくて新身を使ってアラと称している可能性はあります。オーダーしていないのでなんとも言えないんですが…。
 
 おでんではなくふぐの単品としては、陶板焼き、焼き白子、ぶつ刺し、ふぐ鮨、皮など。さらに〆のおでん出汁煮麺とかおでんだし茶漬けがあったりして、食欲をそそってくれます。
 
 今回、特に気に入ったのは皮です。おでんと皮唐揚げをオーダーしました。提供されるまでは、よく突き出しに出てくる皮の湯引きポン酢くらいのボリュームだと思ってたんですが、かなりのボリュームで、これだけでこの店に来た価値があるというものです。残念なのは、皮のボリュームが多い目だったので、白子が食べられなかったことくらいですかね。
 
 ちょっと脱線しますが、西日本ではふぐ皮(てっぴ)を刺身や湯引きで食べる文化があります。鍋料理のことをてっちりと呼びますが、ふぐのことを鉄砲と称することがあるからです。「当たると死ぬ」という関西独特のシャレが含まれているわけで、鉄砲が短くなって鍋料理ならてっちり、ふぐ皮ならてっぴと呼ぶわけです。ここで、ふぐは主に関西で消費されていることも関係あるんでしょう。西日本の人はふぐ皮のプリプリした食感が苦手という人が多いです。そのため、東日本では、わざわざ内側の一部をと除いて提供する店もあるとか…。プリプリの正体は、ゼラチン質やコラーゲンで美容にも良いし、何より、それが皮の持ち味で旨いところだと思うんですが…。
 
 カウンター内には、おでん屋でよく見るアカの四角いおでん鍋が用意されています。アカというのは、関西独特の表現で、銅製の鍋のことです。おでんをオーダーしても、そちらの鍋からは提供されず、奥のキッチンから持って来た食材を、てっちり鍋と思われる丸い鍋で軽く調理してから提供してくれる感じです。そのことについて聞いてみると、四角い鍋に入っているのは大根とか厚揚げとかの食材だそうです。ふぐは火を通しすぎると煮崩れたりして味が落ちるので、オーダーの度に仕上げているとのことで、このあたりも老舗の心意気が窺えるところです。
 
 アルコールドリンクは、ビール、ハイボール、サワー、焼酎など、各種用意はされていますが、鍋料理となれば、ドリンクは日本酒以外の選択肢はないと考えていいでしょう。ひれ酒については、ひれ酒(880円)と天然ひれ酒(1,650円)が用意されていて、値段が倍くらい違います。これについても確認してみたところ、ひれ酒に使われているのは養殖物、天然ひれ酒に使われているのは天然物だそうです。天然物は、成長環境が自然なので、養殖に比べてひれも大きくなる傾向があるようです。また、運動量が多いため、脂肪や旨味成分のバランスが濃く、ひれ酒にすると香ばしさやコクが段違いとなるようです。いつもだったら、ひれ酒と天然ひれ酒の両方を飲み比べるところなんですが、今回は、天然ひれ酒のみ堪能させていただきました。
 
 ふぐを食べに出ると、あっさりと10,000円は超えるだろうし、一人ではてっちりも食べにくいということになれば、この使いやすさ、この金額はお得です。オーダーを工夫すれば、てっさ、てっちり、〆の鮨から茶漬けまで、コース仕立てで楽しむことも出来るでしょう。
 

  • 外観

  • 内観

  • 箸袋

  • メニュー(おでん&一品)

  • メニュー(ドリンク)

  • メニュー(お勧め)

  • 日本酒

  • ひれ酒

  • 突き出し(茄子)

  • 突き出し(皮湯引き)

  • 豚バラレタス巻き

  • 薬味

  • おでん(ふぐ皮)

  • おでん(ゆり根たっぷりひろうす)

  • 皮唐揚げ

  • ぶっさし(三貫)

2025/11/14 更新

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