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看板
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看板
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外観
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内観
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内観
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酒の肴、ちょっとずつあれやこれや
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こうね(馬肉油)
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止められない止まらない薬味
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お酒が欲しくなるソーセージ
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昆布〆国産牛のステーキ
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蝦夷鹿バラ肉の筑前煮
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ビール
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三種飲み比べ
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三種飲み比べ
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メニュー(飲み比べ)
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さて、今日の夕食は何にするかなぁ…、と探して見つけた店です。場所は、天満駅(JR環状線)の南側、扇町駅(大阪メトロ)の東側にあって、飲食店も何軒か並んでいるエリアにあります。入り口が、遊園地を思わせるしつらえになっていますが、店主の好みなのかもしれません。入り口が少し奥まったところにあるので、視認性を高めるには良いアイディアだと思います。
店内は、こぢんまりとした感じです。床もテーブルもウッディーな感じ。壁は紫がかったグレーといった感じで、和風の落ち着いた感じです。客席の暖色系照明に対して、キッチンは明るい蛍光色となっており、コントラストを感じさせてくれます。また、ストッカーには日本酒が並んでいて、見飽きないです。カウンター上にも日本酒のボトルが並んでいるんですが、ギリギリでボトルが収まっている感じですので、このように設計したんでしょう。
カウンターには、グラスハンガーもあったりするんですが、グラスがすべて磨き上げられているのが気持ちいいです。キッチン側のグラスばかり使って奥のグラスを使わないでいる店があって、その場合は埃を被ったようなグラスが客の目に触れるわけなんですが、そういういことも一切ないです。棚には酒器などが並べられており、キッチン内部も目が届く範囲は整理整頓されていて、気持ちいいです。
席数は、しっかりとはカウントしなかったんですが、カウンターが4席、テーブルが8席だったと思います。
トリビーをオーダーし、まずは「酒の肴、ちょっとずつあれやこれや(1,650円)」をオーダーしてみました。これはお得です。盛り付けの仕方がちょっと和食っぽくないのは、大将がフレンチ&イタリアンの料理人だったからでしょう。「五島の飲み屋のもっちり豆腐(550円)」とか、「揚げたて辛子レンコン(550円)」、「自家製さつま揚げ(550円)」などのメニューが並んでいるので、九州のご出身かと思ったんですが、そうではなく、大阪出身とのことでした。
「お酒が欲しくなるソーセージ(990円)」があったので、オーダーしました。見た目は余り良くないんですが、味は絶品でした。塩分は控えめで、ほんのりと鰹出汁の風味があります。鰹節と日本酒は理屈抜きに相性が良い。しかも、グリルではなくてボイルでした。グリルだと香ばしさや苦みが出るんですが、これだとビールや赤ワイン向きの味になります。ボイルにして、しかも塩分控えめになっているということは、日本酒と合わせると言うことが前提となっている料理だと思われます。
「やめられない止まらない薬味(440円)」というものがあったのでオーダーしてみました。茗荷、大葉などの薬味野菜をサラダ風に仕立てたもので、ドレッシングが二種類用意されました。このドレッシングも絶品ではあったんですが、仕上げに鰹節を振ってくれるところがまた感激ものでした。昔懐かしい、鰹節削りで掻いてくれます。構造はほぼ鉋と同じで、上に刃(鉋刃)、下の箱に削り節がたまるという構造のものです。昔は食事時になると、女子連中が鰹を掻いていました。歯の調節は自分達ではできないようで、必要になると男衆が呼ばれて調整するという光景が思い出されました。パフォーマンスという面もあるんでしょうが、昭和生まれにはたまらない光景でした。
さて、「昆布〆国産牛のステーキ(1,980円)」です。牛肉を昆布締めしたら、どんな感じになるんだろうかという好奇心からオーダーしたんですが、まず一枚を、じっくりと噛みしめて溢れ出る熟成感と脂肪分を感じとり、次に日本酒を流し込み、皿に注ぎに日本酒を先に口に含んでからステーキを一枚、口に入れてみるを何度か繰り返しました。時間がスローに流れるような感覚がありました。まさに至福です。
自己陶酔はこれまでにします。牛肉の脂肪酸は調査で融点が高く、口腔内に膜を張るので、日本酒とは相性が悪いです。赤ワインだと、酸味とタンニンで脂を切ってくれるんですが、日本酒だとそれができないので、相性が悪いということになります。とは言いつつ、昆布締めにするだけではこんな感じにはならないよね…、と思ってたところ、大将が少しだけ種明かしをしてくれました。詳しくは書きませんが、蛋白質の分解と脂肪のエステル化ですね。なので、熟成香が乗って、脂肪が丸くなるということなんでしょう。昆布の旨味と日本酒は相性が良いし…。本当に素敵な料理でした。
最後は、「蝦夷鹿バラ肉の筑前煮(990円)」です。鹿肉は大好きなので、よく食べるんですが、筑前煮にしたらどうなるんだろうという、こちらも好奇心でオーダーしてみました。これ、酒飲み殺しです。先の昆布〆牛肉ステーキもそうだったんですが、酒なしの料理単独でもOK、酒と合わせてもOKです。酒を入れると整うが、入れなくても完成しています。食事をする時に酒を飲むのは、酒が欲しくなるような味付けだったり、酒がないと料理が重く感じるからで、つまり、料理と酒を合わせた時に完成するように設計されているわけです。にも関わらず、酒を必要としない完成度の料理を出すのは、居酒屋、特に日本酒を前面に押し出している店としては大胆です。
筑前煮は、本来は甘辛く、煮汁が濃く口に残るので、そこで酒を呼ぶわけけなんですが、甘さが過剰ではなく、出汁が明確、獣肉臭さはないものの、鹿肉であることは明確に感じ取れます。さらに言うと、鹿肉は脂が少ないので、普通に煮るとパサついたり旨味が抜けたりすると思われるんですが、この旨味はなんなんでしょう。
多くの店では、<料理>+<酒>=<完成>を目指し、それが一般的にはマリアージュと呼ばれるわけけなんですが、この日の体験は、料理のみで完成品。日本酒はその料理の味をさらに拡張してくる感じでした。素晴らしいです。
料理について書きすぎたので、ドリンクとかC/Pについて書く気力が残っていないんですが、ドリンク類は日本酒がメインです。ドリンクメニューのトップから日本酒が並んでいて、ビールとかは末尾に書かれているというところも、日本酒に対する愛着を感じるところです。日本酒は25種類くらいが用意されていますが、なくなり次第違う日本酒が補充されるとのことです。また、3種飲み比べセットとかも用意されています。後は、焼酎も用意されていました。
C/Pは良いです。酒も料理も旨かったので、調子に乗って飲みまくり、食べまくりしたので、客単価がちょっと高く出ているように見えるかもしれませんが、十分に満足できるものでした。