2回
2019/04 訪問
日本が誇るモダン・スパニッシュの金字塔
大好きな神戸のカ・セントさんに
再訪できる事になり、心躍らせて行ってまいりました。
言わずと知れた、ミシュラン三つ星のモダン・スパニッシュ。
ただし、スペイン料理をベースとしながらも
もはやカ・セントでしか成し得ない料理にただただ感動。
とても美味しいシャンパーニュで乾杯。(写真撮り忘れ。)
トマト。1品目から心酔。
筍。上にはチーズなどが乗っていて、絶品!
Small plates。
カ・セント名物のタパス。
お馴染み鴨の血のソーセージも登場!
全部美味しかったなぁ...。
牡丹海老。とても甘くて美味しかったです。
お野菜。
お魚。鱗のカリカリ感も香ばしくて、より食をそそります。
お肉。オーストリアのピノノワールと共に。最高。
お米。魚介の風味が著しく出ていて何杯でもいけそうです。
デザートは、莓。スフレ。アイス。といずれも感服。
ワインはマルク・コランのサン・トーバン・プルミエをボトルで。
料理もワインもサービスもパーフェクト&徹底されていますが、
それもしっかり愛を感じる温かさがあって好きなんですよね。
再訪したいお店、常にナンバー1です。
2019/06/22 更新
神戸はもとより日本を代表するレストランのひとつ
「Ca sento (カ・セント)」さんに6年振りの訪問。
食べログのレビューをする以前からTop of Topの
お気に入りのレストランで、ここで受けた衝撃は数知れず...。
ランチ・ディナー共に料理は税込31,000円のコースのみ。(価格は2025年8月現在)
サービス料は10%となっております。
* Brice Allouchery - Champagne PremierCru "Les Sablons" 2019
まずはピノノワール主体のシャンパーニュをグラスで頂いて乾杯!
① アンチョビ、キャビア、銀杏
まずはアミューズが3品。
いきなり度肝を抜かれるヴィジュアルで登場したのは
自家製のアンチョビを薄く切った長芋で巻き、
玉ねぎとアロエが付け合わされたひと皿に、
シャンパーニュと合わせるために存在するような
フィンガーフードのキャビア、
銀杏、梨、フレッシュチーズを使った小品も
味わいだけでいけばそれぞれにメイン級のおいしさ。
② スッポンのフラン
前菜1品目はスッポンの洋風茶碗蒸し。
とにかくスッポンの出汁が尊いおいしさで
九条ネギがアクセントとなり素晴らしい味わい。
③ スッポンのフリット
先のスッポンをオクラと共にフリットにし、
上には茗荷が乗せられ、フリットの香ばしさを
茗荷が引き立てています。旨!
* Michel Magnien - Morey-Saint-Denis Blanc "Monts Luisants" 2010
シャンパーニュが一瞬でなくなったので
白ワインをボトルで頂きました。
ワインリストに目を通すと高額ワインももちろんありますが、
割と現実的な価格帯のワインも多く安心してオーダーできます。
選んだのは仏ブルゴーニュの名門、ミシェル・マニャンの
白では珍しい「モレ・サン・ドニ」2010年。
熟成具合が絶妙で、やっぱり良いレストランで
しっかり管理されたワインを最高の雰囲気のなか頂くと
よりおいしく飲めて気分も上がります。
④ 鮎
続いては鮎をエゴマと共に米粉で作った皮で巻いたひと皿。
大葉的な感覚でエゴマが使用され、
瓜に似た鮎の風味と、ウリ科のキュウリ、スイカのスープを
ペアリングとして付け合わせた料理。
⑤ トマト
カ・セントさんのスペシャリテのひとつ。
トマトのムースにトマトのジュレを重ねた
トマトよりトマトの旨味が濃厚に、
しかし優しい味わいで凝縮された逸品。
見た目共々惚れ惚れする料理です。
⑥ 鯵
アジとコリアンダーをタルタルのような感じでマリネし
すだちの皮の中に盛られた料理。
エスニックなテイストがコースの流れの中でも
よいアクセントとなっています。
⑦ モンサンミッシェルムール貝
⑧ 野菜
こちらもカ・セントさんの定番料理。
かなり多くの種類の野菜・ハーブを使ったサラダで
咀嚼する度に違うハーブの味がしたり
混ざり合って新たなテイストになったり魔法の様です。
* Armand Rousseau - Gevrey-Chambertin 2021
ここで持ち込みの赤ワインを開けて頂きます。(要・持込料)
カ・セントさんクラスのレストランにワインを持ち込むのは
なかなか度胸がいりますが、訪問機会も頻繁ではないし
勇気を出して好きなワインを持ち込みして良かったです。
今年飲んだワインの中でもテイスト、ペアリング、
シチュエーション共にトップレベルの満足度でした。
⑨ ハムと鱧
カ・セントさんに初めて伺ったのが2017年で
最初の訪問の際も出てきた料理なので
よく覚えている、語呂よし味よしな「ハムとハモ」。
シンプルながら綿密に調理されている料理。
でもやはり素晴らしい素材へのリスペクトが
常に念頭に置かれているのがよく伝わってきます。
⑩ 金目鯛
お魚料理は金目鯛。
好きなお魚が出てきた嬉しさはもとより
超一流のシェフによって最上級の状態に
仕上げられていてこれ以上ない幸福。
白ワインとのベスト・マッチングはいわずもがな。
⑪ 鳩
メインのハト肉。
先の赤ワインのマリアージュが完璧すぎて
この時間が永遠に続いていほしかったです。
⑫ オジャ
お料理ラストは締めのオジャ。
こちらもカ・セントさんのスペシャリテで
「おじや」の語源となったお米料理。
甲殻類などのエキスが存分に出ていて
何度食べても本当においしいです。
⑬ ブルーベリー、西瓜、葡萄
⑭ コーヒー、小菓子
完璧なデセールを頂いてごちそうさまでした。
6年振りのカ・セントさん。
最大の敵は自分だと言わんばかりの
己の道を独走されていて、
料理とサービスで人の心を動かす、
そんなレストランだと思います。
料理についての知識があればより楽しむことができると思いますし、
ワインも好きなものがあれば妥協せずオーダーして
楽しんだ方がより食事に心酔できるハズです。
振り返ってみると本当に有意義な時間でした。
ここに訪れることが自分の人生の醍醐味です。