2回
2023/03 訪問
想像以上に好みのレストランだった
大阪・谷町にあるイタリアン「a canto (ア・カント)」さん。
以前から気になっていたイタリアンで、
レストラン予約サイトで空きがあったので予約しランチで伺いました。
料理はコースでランチ、ディナー共に12,000円のみとなっています。(2023年3月現在)
ドリンクはボトルでいこうかと思いましたが、
メニュー以外のグラスも出せます、とのことで
好みの品種を中心にグラスでお願いしました。
まずはフランチャコルタでスタート。
* Ferghettina - Franciacorta Brut N/V
① ホワイトアスパラ、パルメザンチーズ
小前菜はホワイトアスパラとパルメザンチーズを
似たような形状でカットしたひと皿。
ホワイトアスパラの優しい味わいに心地よい食感、
チーズとペッパー系の塩味が交わるテイストが◎
異食材を同系色で合わせているヴィジュアル的なセンスも好きです。
当然ながらフランチャコルタがすすむすすむ!(この前菜で1杯飲みましたw)
ちなみにワインの値付けは良心的で、ワインリストを見た感じ
ボトルも常識的な価格で好感度かなり高く、
この日頂いたグラスワインも1,400~1,900円と
2,000円をオーバーするものはなく、気軽に楽しめるのも良かったです。
② 大羽いわしのマリネ、ひっさげ鮪のタルタル
前菜はイワシのマリネと、マグロの幼魚「ひっさげ」のタルタル。
イワシのマリネはトマトと、何とイチゴが添えられていて、
当然ながらイワシとイチゴを一緒に食べるのは初で、
これが不思議とちゃんとマリアージュしていていきなり感動。
優しそうなシェフの料理に対するシャープネスが垣間見れたひと品でした。
ひっさげ鮪は、タルタル好きにはたまらないテイストで文句なしに美味しい。
シェフに本マグロとひっさげの違い質問したところ
とても丁寧に教えて下さって、料理に関する知識が深まっただけではなく、
より食事が楽しく感じた瞬間でした。
美味しい料理+α があると、そのレストランをより好きになりますよね。
そしてテイストは、たしかに本マグロより身の血合いが
薄くロゼ色で、味わいもクリアでした。
ワインはシャルドネが数種類あるということで、白ワインをグラスで。
* St. Michael Eppan - Sanct Valentin Chardonnay 2020
③ フリット
フリットは4種類。ウサギ、伝助穴子、こごみ、蕗の薹。
衣にチーズを使用されていて味わい深いです。
こごみと蕗の薹で春の訪れを感じました。
ワインは同じくシャルドネながら、日本ワインで変化球。
* Kunitsu-Wine - En Este Cabo Crecen Buenos Menbrillos 2020
④ トリッパ、うすい豆、新玉ねぎのスープ
この日、白ワインはすべてシャルドネを出して頂いたのですが、
それぞれに個性が違って、さらにはその個性を料理とペアリング的に
提案して頂いて、ワイン好きには最高でした。
* Di Lenardo - Father's Eyes Chardonnay 20??
⑤ 蛍烏賊と菜の花のタリオリーニ
パスタ1皿目はタリオリーニ。
ここでも春の到来を感じさせてくれる蛍烏賊と菜の花という
最高なコンビネーションに、仕上げにカラスミとレモンを削って
よりテイストに複雑性と立体感が出て抜群に美味しかったです。
「プレート・オブ・ザ・デイ」はこの料理に決まり!
⑥ 水牛の詰め物パスタ
パスタ2皿目はタイプの違う詰め物パスタ。
こちらはエネルギッシュでパワフルな味わいで、
パスタに関しては甲乙付け難いくらいどちらも絶品。
* Vini Gulfi - Nerojbleo 2019
パスタ2皿に合わせておまかせで赤をグラスで頂きました。
シチリアの固有品種、ネロ・ダヴォラの凝縮感があり余韻も長いワインで、
特に2皿目のパスタとはベストマッチでした。
普段、フランスワインに傾倒しているので、
イタリアンでたくさんイタリアワインを頂けるのは新鮮で、
ちゃんとした仕事をしてくださるこういうレストランだと
間違いはまずないので、身を委ねてというか
チョイスに安心感もあって、楽しむことだけに全集中できて最高です。
⑦ サルティンボッカ
メイン料理はラツィオ州の郷土料理、サルティンボッカ。
a cantoさんのお料理全般に言えると思うのですが、
イタリアの伝統や歴史を基盤にクラシックなものも
しっかりと感じさせつつ、そこだけに固執せず
ちゃんと現代の食文化をアプローチされていて
料理を頂きながら感心するばかりでした。
料理ひとつひとつに説得力があり、
美味しさを口と心で感じることができました。
* Coppo - Monteriolo Chardonnay 2018
メイン料理のワインは赤ではなく白。
自分がシャルドネが好きなのも組み込んで
サービスの方が選んで下さいました。
で、この白が、まずワイン単体でめちゃくちゃ美味しい。
トロピカル系の果実にバター香、ミネラルもしっかりとあり、
オイルを使った肉料理との相性もすごく良かったです。
⑧ ジェラート
⑨ 小菓子、カッフェ
シェフの料理とお人柄の素晴らしさは前述しましたが、
サービスの女性の方も絶妙な距離感と、
場の空気が和む資質を持っておられ、
入店から退店までずっと気持ち良く過ごすことができました。
何となく伺う前から好みのレストランだろうと思ってはいましたが、
それを上回る満足度でお気に入りのお店になりました。
また伺える機会があるといいなと思います。
2023/03/30 更新
大阪・谷町にあるイタリアン「a canto (ア・カント)」さん。
2年前にランチで訪問、その素晴らしさに
すっかりファンになり再訪の機会を伺っておりましたが、
今回、自分の誕生日をお祝いして頂けるということで
a cantoさんをリクエストし念願のディナー利用です。
村田シェフは1996年から10年間イタリアの
リストランテを渡り歩き研鑽を積み、
2006年からは日本のレストランで料理長を務められ
2018年にa cantoをオープンされたそうです。
現在、ミシュラン一つ星、ゴエミヨ2トック、
食べログイタリアン百名店と輝かしい功績です。
店内はカウンター5~6席とテーブル席の程よいキャパで、
木目を基調としたカウンター席がナチュラルで
リラックスして食事が出来る空間。
ランチ・ディナー共に料理は税込16,500円(価格は2025年9月現在)、
ソムリエの女性の方がサービスを担当されていますが
サービス料は取っておられないようです。
ウェブ予約は食べログ、TableCheckが利用でき、
現在は一休レストランは受け付けていないそうです。
* Ferghettina - Franciacorta Brut N/V
まずは定番のフランチャコルタをグラスで頂きます。
① フリット3種
アミューズはフリットが3種類、
手前からウサギ、伝助穴子、アーティーチョークと
異ジャンルのフリットが味わえるのが楽しいです。
普段あまり食べることのないウサギは
けっこう肉々しい味わいで食べ応えあり。
スパークリング、ビールにも最高にマッチする小品です。
② ヒイカ、梨
前菜は石川県産のヒイカ(ジンドウイカ)と岡山県産の梨。
個人的にフルーツを使った料理が好きなのですが、
これは予想もしない組み合わせながら、
テイストはマッチしていてシェフの魔法がかかっています。
香ばしくて旨味が凝縮されたヒイカ自体も抜群のおいしさ。
* Les Crêtes Valle d'Aosta - Chardonnay Cuvée Bois 20??
フランチャコルタがなくなってしまったので
白ワインをボトルで頂きます。
ワインリストに目を通すと潔く全てイタリアワイン。
ハイクラスは数種類でボトル1~2万の現実的なラインナップで、
値付けも良心的なうえ、前述の通りサービス料を
取っておられないので安心してオーダーできます。
イタリアワインに知識が乏しいため、
オーダー前にソムリエさんにいくつか特徴を聞き、
このシャルドネに決めました。
これ1本でコース料理をほぼ通し、
どの料理にも相性が良く正解でした。
③ 秋刀魚のカルパッチョ、黒カンパチのマリネ
続いてはスッキリとした前菜が2品。
秋らしくサンマを使われていますが、
サンマのカルパッチョって今まで
食べたことなくて新鮮です。
また肝も添えられ濃厚な味わいがアクセントとなり
ひと皿の楽しみ方の幅が広がります。
ちなみに肝×シャルドネがエグみが出そうだったので
肝を食べた後にワインは飲みませんでしたが、
ソムリエさんにこのテの料理に合うワインを聞いたところ
なるほど!となるご回答を頂き流石でした。
④ アイリッシュ・グラスフェッドビーフ
まだ前菜ですが、ここでアイルランド産の
グラスフェッドという牛肉が提供されました。
石灰質土壌のミネラル豊富な牧草を食べて育ち、
良質なタンパク質とオメガ3を豊富に含んだ赤身肉。
またストレスのかからない環境で育てられており
柔らかく嚙む度に旨味が溶け出してきます。
* Cantine Mucci - Kubbadi 20??
お肉ということで赤ワインをグラスで頂きました。
アブルッツォ州のしっかりとした赤。
モンテプルチアーノ、カベルネ ソーヴィニヨン、
サンジョヴェーゼ、メルローの濃厚なハーモニー。
このクラスのワインをグラス出ししているのもスゴいです。
⑤ ジェノベーゼ、ムール貝
フィレンツェのリストランテでパスタ部門を
任されていたシェフ。
イタリアンのコースの要となるパスタには
特に強いこだわりを持っておられ
全ての工程をお店で完結させる手打ちのパスタは
心して食したいひと品。
そして個人的に大好きなジェノベーゼ・ソースが登場し歓喜!
パスタ自体のおいしさ、パスタと絡むソースが絶品で
モン・サン=ミッシェル産のムール貝もめちゃくちゃおいしいです。
⑥ ラビオリ
パスタ料理もう1種類はラビオリ。
パスタの種類を変えて提供されるのも好みです。
⑦ 鶏
メインは鹿児島産桜島どり。
中盤で牛肉が出ていたのでメインはジビエかなと
予想しておりましたが鶏肉で、コースのバランスとして
重くなりすぎずとても良かったです。
お肉、ソース、付け合わせ共においしく
やっぱりa cantoさんの料理は最高です。
全編通してシェフのお人柄、お店の雰囲気が
そのまま料理に投影されていて
繊細で優しく丁寧な料理を満喫できました!
⑧ ドルチェ
ドルチェのタイミングでバースデープレートも
ご用意頂き嬉しい限り!ありがとうございます!
⑨ 小菓子、カッフェ
小菓子とコーヒーを頂いてごちそうさまでした。
先に述べた通りお店の規模は大きくないのですが、
グランメゾン系のレストランでは味わえないような
あたたかさ、距離感がプラスに働いて
ここに帰ってきたくなるような感覚。
素晴らしい料理、ワイン、サービスに加え
心が落ち着けるぬくもりを感じるレストランだと思います!