Légumeさんのマイ★ベストレストラン 2014

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Légumeの食べ歩き

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

ワインレストラン ドミナス (東銀座、銀座、築地市場 / フレンチ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥2,000~¥2,999

2014/12訪問 2014/12/24

手の込んだ一品にぴったりのワインを合わせるマリアージュが素晴らしい

神田にあった時にちょくちょく行っていたお店。ランチは日替わりだったが、赤ワインカレーとフォアグラ丼はいつもあって、この2つを交互に食べていた。

赤ワインカレーは、大量の玉ねぎを炒めて半分くらいになったところに、栓を空けてしまったハウスワインを入れて煮込んだカレーだと聞いた。手間がかかっているので、当然おいしい。ワイン色をしているカレーである。

フォアグラと鶏の照り焼き丼は、ローストした鶏にポアレしたフォアグラがのって、値段はちょっと高いが、お昼にはちょっと贅沢なメニューである。

夜はジビエが有名で、季節になると、羽のついたままの鳥が置いてあったりする。ここでは、羽をむしるところから始めるのだそうだ。人数を集めて、一羽で注文してみたい。

2013年11月: ずいぶん時間がたってしまったが、やっとジビエの季節に夜、訪問することができた。

もうお昼はやっていないのだそうで、早くから来ていた両隣のお客さんが早く帰ってしまったので、ご主人がいろいろなお話をしてくださり、とても楽しいディナーになった。

おまかせコースでメインはジビエでお願いしていたが、まず最初に出てきたのが、とらふぐのテリーヌ。これは、想像を絶するおいしさで、皮などの部位もしっかり使って、歯ごたえも身のおいしさもたっぷりあって、スパークリングではなくRullyを合わせたのが、ばっちりだった。

ここで、ローズマリーのパンに、噂のシューパンが登場。シューパンはテイクアウトもできる。

続いて、前菜だが、これまた手の込んだ一品の数々で、興奮した。まず、〆鯖ににんじんのマリネ。にんじんはオレンジだったかな、甘いソースでマリネしてあって、おいしい。鯛のタルタルは歯ごたえがよく、伊予美人のパテは、白ワインと赤ワインで2色だったが、ねっとり感がよく、とてもおいしかった。そして、自家製のスモークサーモンのサラダに、知床豚に濃厚なソースがかかったものの、全6品だった。

赤ワインをご主人と相談して、ピノノワールに決めた。Au Bon ClimatのTsubakiラベルの2012年。あけたてのときは、メニューではいちごの香りとあったが、バラの香りのようだった。これが、開くと、ラズベリーの香りがした。これほどはっきり香りがわかるのははじめて。

さて、いよいよメイン登場。今日はジビエ好きの友人を満を持して呼んでいたので、山うずらとライチョウのローストにしていた。

ご主人から、ライチョウは、高地に住んでいて、松やにを食べるためにそれが肉にたまっていくので、足を最後に食べるのがよいと。時計回りに、胸、手、もも、足となっていた。

独特の匂いがあり、これがライチョウかと思わせる。部位の違いも楽しみながら、フィンガーボールを出してもらって、かぶりつきで食べる。

山うずらは、ライチョウと比べると、ぐっと上品な感じに思えるが、やはり山鳥の香りがした。

ここで相当満足だったが、かつてランチでよく食べた赤ワインのカレーを〆に出して頂く。

大変だからランチはやめたのだと話されていたが、この手間のかかるワインカレーはしっかり作っているとのことで、神田時代のお店を思い出しながら、おいしく頂いた。

まだ、ワインが残っていたので、チーズを盛り合わせでお願いした。ウオッシュのものも、きつすぎずよかった。

総じて、手の込んだ一品をワインに合わせて出して頂く、まさにマリアージュがすばらしい。

ご主人と話していて、ジビエが好きなら、青頸を食べるのが王道だということになり、シーズン中に再訪することにして、今日は完食。

2013年12月: 約束どおり、青頸鴨を食べに再訪。連れの方は、15年ぶりに解禁になったという、ブルターニュ産乳のみ仔牛ヒレ肉のローストに。

おまかせの前菜をご主人が説明してくれたところ、一品目がわかさぎだったのだが、連れの方にどうしても、前回おいしかった、とらふぐのコンフィを食べてもらいたかったので、チェンジ。これにあわせるのは、当然、シャルドネ。Au Bon Climatのシャルドネは、独特の香りで、よく合う。

おまかせの前菜は、ガーリックをまぶしたマグロ、オイル仕立てのハマチ、ピノノワールで味付けた鯛、バルサミコの鴨、そして、自家製うずらの卵を使ったサラダ。この一品ずつの仕上げのこだわりには恐れ入る。

ここで、また前回と同じAu Bon ClimatのTsubakiラベルの2012年をお願いした。前回1本持ち帰ったが、家では再現できなかったとお話したら、ご主人が、デキャンタージュして、変化を何段階にも味あわせてくれた。

メインの青頸鴨は、なるほどこれが王道かと思う味と香で、特に皮の際の鴨の香りがしっかりする部分がとてもおいしかった。

乳のみ仔牛のローストは、目をつぶって食べたら、牛肉だとわからない独特の味だった。2色の付け合せは、伊予美人を使った、白・赤ワインで紅白に味をつけたもの。これだけでもおいしい。

ここで、〆カレーをもらって、チーズで残りのワインをゆっくり飲んで仕上げ。

今日は、シューパンをテイクアウトして帰った。

今年のジビエはこれで終わりだが、ぜひ毎月通って、季節の味を味わいたいと思う。

2014年1月: ジビエシーズン終了後第1弾。今日もメイン以外はおまかせのコース。

今日のスタートは、わかさぎのエスカベッシュ。南蛮漬け風だが、なんとも軽い。わかさぎの独特の感じが好きではないのだが、これはおいしかった。

楽しみのオードブルは、ブルーチーズ、りんご、くるみのサラダ、皮目をあぶった鯛のタルタル、鶏レバーにフォアグラを加えたムース、豚足を入れた牛肉とフォアグラのパテドカンパーニュ、そして知床豚。

今日のヒットは、フォアグラを加えたなめらかなムースにパテ、そして鯛のタルタルが絶品だった。

ここまでのワインは、Au Bon ClimatのXXX Anniversaryのシャルドネ。けっこう独特のくせ、これがカリフォルニアの特徴とシェフは言うが、ある。

ここから先は、ピノノワールということで、CALERAのJosh Jensen Selection。果実味がはんぱなく濃い。

今日ははじめて魚料理が入って、サーモンの低温コンフィの下にトマトパスタという一品。このサーモンはとてもおいしかった。パスタはいらないくらい。

メインは、今月のおすすめの牛さがり肉のシャリアピンステーキ。大きなさがり肉をシェフがさばいているのが見える。玉ねぎに漬け込むのだが、シェフがワインに合わせて、ピノノワールで調理してくれた。こうした料理とワインのマリアージュが本当にすばらしい。フレンチではじめてのさがりだったが、柔らかくてワイン風味もいいね。

そして、これもはじめてのデザート。スイートポテトシフォンとヨーグルトアイス。あっさりしたアイスと軽いシフォンがあっという間になくなってしまった。

今日は3人だったので、ワインもボトルで2本空けたが、料理は肉のメイン一品でおなか的には満足かな。

2014年3月: 今回は、HPで見たマリアージュコースのメニューが気になり、いつものパターンと変えて、マリアージュコースに。

最初のアミューズはタルタル。ワインは、メインで飲むボトルを、ご主人おすすめのとっておきのピノと決めたので、The Eirie Vinyards Pinot Gris 2012をグラスで。

前菜は、鳥のサラダ、美食家風。鴨のむね肉、仏バンデ産のホロホロ鳥、うずらもも肉のスモーク、鴨もも肉のコンフィに、知床豚の組み合わせだったと思う。どれも、それぞれ味の違いがわかるように調理してあり、すばらしい。

ここで、今日のメインとも言える、赤の抜栓が始まる。Ribbon Ridge 2004 Pinot Noirは、数十本しか入らない貴重なもの。一口飲んで、こんなに濃いピノは初めてとの印象。変わっていくところが楽しみ。

そして、普段は決して注文しないが、写真で見てどうしても食べたかった、ノルウェー産サーモンのディル・ピノマリネ、ミーキュイでサワークリーム添え。一口目に感じる和風の香り、ご主人に聞いたら、コブじめをしてから、ピノノワール100㏄くらいを使ってマリネしたものを、低温コンフィにしているとのこと。ほとんど刺身を食べているような感覚で、昆布とピノの香りがとてもよい。

メインは、ハンガリーの国宝、マンガリッツァ豚。その肩ロース肉のステーキに、ワサビとナンプラー醤油のソースというもの。見た目にも脂がありそうだが、その通り、脂の味を味わうのがよさそうだ。ソースはあっり仕上げてあり、肉の旨みがよくわかる。ちょっと食べたことのない味。しかも、ご主人が出してくれた、ピンクの塩。岩塩にしても色が濃いと思ったら、ピノノワールで炒った岩塩で、これだけ舐めてもおいしい塩。これをつけて食べるとさらに肉がひきたつ。

我々はどうしても食事中心でワインが後手後手になるので、いつもチーズをはさんで、じっくりワインタイム。時間がたつと、さきほどのピノノワールはさらに濃厚さを増していた。

今日は、グラスでHESTIA 2009 Merlot。これもエキス分が濃い、メルロで、とても好み。

〆にいつものワインカレー。これを始めて食べた友人は、感激していた。確かにカレーだが、カレーでないと。

最後は、デザートを3人ちがえて、シェア。私は桜のアイスとシフォンの組み合わせ。私も大好きなヌガーグラッセや、リンゴのソルベもおいしかった。ダブルエスプレッソで〆て今日も完食。

このマリアージュコース、ワインの方のマリアージュも併せて、大変お値打ち。今日もシューパンを持ち帰り。

2014年4月: 今日は、フランス・ブルターニュ産の活きたオマールが、輸入元の都合でもう入らなくなるので、1週間の限定で出血ディナーをやると聞き、訪問。前回、ご主人から、ロブスターとは別物、見る目が変わるよと言われていたので、そのうちにと思って居たら、1週間限定で終わりというので、急きょ友人に頼んで予約したもの。

せっかくというか最初で最後かもしれないので、一人一尾のコースでお願いしておいた。ワインは、やはり、メインのオマールにはピノ・ノワールを合わせるということで、最初に白をグラスということになり、Pacific Rim Riesling Wallua Vineyard Biodynamic Cuvee 2010を。ふだんシャルドネばかりで、久しぶりのリースリングはとても香りがよかった。

アミューズは、駿河湾の生桜えびをシャルドネでマリネしたものと新玉ねぎのムース。ほとんど塩だけと思われる味付けでスープのよう。

次はいきなりオマールなのだが、今月のおすすめでもある、路地物のアスパラをソテーしてスープ仕立てにしたものを入れては?とのことで、お願いした。アスパラは、あぶってある感じで、スープに浸かっていてもごりごりっとした歯触りがたっぷり残っていて、おいしかった。なんと言っても、このコンソメがすばらしかった。思わずおいしい!と言ったら、ご主人が、コンソメにはシェリーがばっちりだよと。使っているのは、マンザニーヤらしい。上に乗っている鶏のベーコンも自家製で、これだけを前菜で食べてみたい。

さて、ここで活きたオマールが登場。活きているオマールを見せて頂き、しばし鑑賞。思ったより小ぶりだが、身が締まっていそう。調理は、赤ワインポワレということだが、まさにビスクを飲んでいるような仕上げ。しっぽの方の肉を食べてみると、ご主人の言う通り、身が締まっているだけでなく、味が濃い。確かによくあるロブスターや伊勢海老の味とは別物。フィンガーボールを出してもらって、身を外した殻もしゃぶる感じで、パンでお皿を磨くかのように、じっくり完食。満足げに食べていたら、ご主人が、一尾にしてよかったねと。その通り!

合わせたワインは、Sokol Blosser 2010 Pinot Noir。オマールの味噌の味とばっちりの相性だった。

ここで今日は力尽きてしまった。デザートは、抹茶のシフォンとごまのアイス。お茶は、ローズヒップ。

この半年、ライチョウから始まり、ご主人のお薦めを食べてきたが、残り半年で一周するのが楽しみだ。この活オマールは、クリスマスに限定復活するというので、またぜひ味わってみたい。

2014年5月: いつも私だけおいしいものを食べているので、今日は祝日で全員そろったこともあり、家族全員でランチに訪問。ご主人に、一度お昼のリゾットを食べに来てよと言われていたこともあり、私はリゾット狙いだった。

ということで、私はパルミジャーノチーズの赤ワインリゾット、あとは、サーモンハーブマリネと春野菜のトマトスパゲティ、津軽鶏のもも肉のスモーク丼に、黒毛和牛100%のハンバーグにした。

最初に出されるサラダのごまドレッシングは、胡麻和えを食べているような風味とあっさり感で、家族にとてもウケた。グラスワインの白をお願いしたが、これまた香りのよいシャルドネでお昼でなかったら、もう一杯いきたいところだった。

さて、メインのリゾット。これは、ただものではない。どうにも説明できないが、今まで食べたリゾットで一番おいしいのは間違いがない。みんなひと口といいつつ、家族ががっつりもっていく。あえて言うと、とても自然な感じというのがコメント。うん?と思って食べているうちに終わってしまうという具合。これは再度訪問して、じっくりまた食べてみたい。

津軽鶏は、もも肉がっつりという感じで、スモークが野菜にもきいてよい感じ。ハンバーグは、デミグラソースにおそらくカレー粉だと思うのだが、香りがあって、おいしかった。パスタは、マリネしたサーモンはつまむと切れてしまうほどのやわらかさで、たっぷりの野菜とのアンバランスな感じで食べさせる感じ。

ここでミニアイスと紅茶で終わるべきところを、せっかく家族できたからと、デザートメニューに進む。私は、ディナーで気に入ったヌガーグラッセ、あとは、ガトーショコラ、いちごのチーズケーキ&アイスと、これもディナーで食べた和三盆の抹茶シフォン&黒胡麻アイス。デザートは小さ目のピースなので、我々くらいにはちょうどよく、おいしく食べられた。

ウィークデイのランチに通うにはちょっと遠いのだが、これはリゾットのために遠征する価値がある。

2014年5月②: GWで気に入ったランチのために2人で再訪。初めての方には、パルミジャーノの赤ワインリゾットを薦め、私は牛カイノミステーキ丼に。

リゾットは初めて見ると、量が少なく感じるが、パルミジャーノが濃厚なので、これでけっこうなボリューム。いっしょに出されるパンでソースをからめ取ってちょうどよく終わる。

カイノミ丼は、他の肉料理と同じく、キャベツ、玉ねぎ、ピーマンを炒めたものがどっさりしいてあり、カイノミは歯ごたえもあって、おいしい。野菜の下にあるごはんも雑穀米で、とにかく食べごたえがある。でも、次回は、またリゾットかな。

2014年5月③: 前回のランチのメンバーにもう一人加えて3人で訪問。初めての同僚と私は、ランチコース、前回ワインリゾットの同僚は、カイノミ丼に。

コースは、前菜が4品。ホタルイカとしめじのマリネ、鴨肉コンフィのサラダ、地中海の殻ごといける海老と日本の海老の組み合わせ、豚頭肉のパテ。殻ごとの海老とパテが特においしい。

リゾットは、てっきりパルミジャーノの赤ワインリゾットを予想していたら、オレンジ色のリゾットが登場。ほんのり酸っぱい感じは、トマトも入っているようだが、パルミジャーノはしっかりきいている。肉は豚ほほ肉で、これもほくほく。

これで終わった気になっていて、フォカッチャでリゾットのソースをきれいにしていたら、メインが登場。牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。フォークでさけるほくほくさで、とてもおいしい。

これにレモンのプリンとアイスのデザート+コーヒーも出て3500円は、まったく夜のディナーコースの内容。ランチメニューにワインを一杯というお客さんがちらほらいるが、うらやましく思った。

カイノミ丼を食べた同僚は、今日は固まり肉で、野菜も下にたっぷり、その下が五穀米と、食べでがあったようだ。

今日は、2人がフォカッチャとシューパンを両方テイクアウトして帰った。 

2014年6月: 5月はランチに3回行ったので、ディナーはお休みだった。今回は、アミューズ+オードブル5品盛り+メインを選ぶコース。デザートが要らない向きには、このコース3200円はとてもお薦め。

今日のスタートは、グラスのシャルドネで、アミューズはコーンスープにコンソメのジュレがちりばめられたもの。この組み合わせは新鮮だった。

私にとってはメインともいうべき、5種盛りのオードブル。今日もまた技を見せてもらった。まず、オリーブかと思ったのは、ご主人お得意のシャルドネ・ピノを使って燻製風に仕上げたうずらの玉子だった。わかさぎは、南蛮漬け風でサラダにのって、鯛のカルパッチョは、食べるとやはり昆布〆でひと味違っていた。真ん中のサーモンはスモークだが、この味の深味はなかなか。そして、鴨肉のパテは、皮に近い部分の肉がとてもおいしい。

今日は、迷った結果、飲みなれたAu Bon Climat ”Tsubaki" Label 2012。これはなんといってもお薦め。

さて、メインは、予定では、ノルウエーサーモンのディル・ピノマリネのつもりだったが、今日はディルじゃなくて、ベルのハーブで仕上げるよということで、かなり迷ったが、お初のイベリコ豚首肉のステーキ、柚子胡椒と赤ワイン塩添えにした。

連れが、サーモンにしたのだが、出てきたのは、なんとウニソース。一口もらったが、ウニを使いながら、濃厚なようなあっさり目に仕上げるソースはさすが。個人的には、マリネの下味がしっかりわかる、いつもの方が好きかな。

イベリコ豚の首肉は、耳を食べているような感じの食感が新鮮で、噛むと旨みもあって、これはおいしい。けっこう脂があると言われたとおり、てかてかしている。肉の半分が脂身という感じだが、ここの脂がまたおいしかった。柚子胡椒や赤ワイン塩が添えられているのだが、そのまま食べるのが一番おいしかった。

今日はピースが小さめだったので、〆カレーを追加。ナッツの香りがよくて、ちょうどよい〆。

今日も、楽しませて頂きました。

2014年8月: 7月の夏トリュフのリゾットを食べに行きたかったのだが行けず、8月になってしまったと思っていたら、思わぬお誘いがあって、しかも場所はドミナスと聞いて即参加。

マリアージュコースだが、4人なので、今日は、白・赤1本ずつ行こうということになり、まずは、酸味の強くないシャルドネが飲みたいとのリクエストがあって、Flora Springs Barrel Fermented Chardonnay 2010を出してもらう。樽香が強く、とても気に入ってもらって、このチョイスは大正解。

アミューズには、焼き枝豆のシャルドネ&ピノノワールマリネ。枝豆をこんな風にマリネして食べるのも初めてだが、白・赤それぞれに漬け込んであるのがすごい。それぞれのワインの味を感じながら、皮ごと吸い取る感じで味わう。

次のポルチーニ茸とキノコのテリーヌが秀逸だった。ポルチーニは夏が旬とも聞いたが、とても香りがよく、上にかけてあるピスタチオオイルがまたよい。これは、1年間のメニューの中でも夏の逸品であることは間違いない!また、シャルドネの塩が添えられていて、ピノノワール塩とはまた違う香りで、塩だけ舐めてしまった。

次は、モンサンミッシェルのムール貝のシャルドネマルニエールなのだが、私はダメなのだとお伝えしておいたら、代わりに出して頂いたのが、なんと、7月のコースにあって逃していた、夏トリュフのピノノワールリゾット。初めての方も2人いたので、味見してもらったら、やはり初めての味だとのことだった。トリュフを味わいつつ、リゾットといっしょに食べてみる。うん、これは最高だ。

ムールの方は自分は食べていないのだが、シャルドネ仕立てとピノノワール仕立ての両方が出る、ムールのコースもやるそうだ。

ここで、ワインをピノでお願いして、Cambria Pinot Noir 2013に切り替え。

メインは、本当は四元豚だったのだが、今日は満席なのに無理して入れて頂いたこともあり、食材が足りなくなったそうで、骨付き仔牛ロース肉のポワレにチェンジとなった。しかし、これも、ワインを使ったソースがとてもいい。

続いて、〆カレー。かなり満足しているが、まだデザートがあり、今日は、カラメルプリンにした。ヌガーがのっていて、プリンは割りとさっぱり。半数はレモンプリンに。

今回のマリアージュコースもとても値打ちのある内容で、とても満足度が高かった。暑い夏が終われば、秋の食材が楽しみだ。

今日はシューパンを持ち帰り、暑いので、冷凍に。

2014年8月②: 今回は、帰省で取り残された家族2人で食事。満席だったが、例によって奥の間を空けて頂き、着席。

メインを選ぶコースで、アミューズはスイカのガスパッチョ。垂らした生クリームが塩辛く感じるくらいに甘さとのコントラストがよい。ワインは、EROICA Riesling 2012。香りが抜群によい。

オードブル5品盛りは、焼き枝豆のシャルドネ&ピノノワールマリネ、鯛の昆布じめカルパッチョ&スモークサーモン、マグロのマリネ、しじみのサラダにうずらの燻製2種。

枝豆とうずらは前回も出してもらって、白赤ワインのしみ込んだ味がすばらしい。カルパッチョはおなじみの昆布締めで、これは言うことなし。そして、サーモンが、今日はディルが効いていて、さわやかに食べられた。マグロはドレッシングで軽くあわせてある。意外な一品が、しじみのサラダ。赤ワインに漬け込んだような黒くなったシジミを食べてみると、ここもやっぱりマリアージュさせてますね。こういうものは、大人だろうが子供だろうが、食べて美味しいと思うわけで、そこがすばらしいところ。

赤ワインをVrai CoteのPinot Noirに変えて、メインは、家族はランチのハンバーグの思い出が残っていて、今日もハンバーグに。でも今日のはフォアグラ入りハンバーグだよ。私は、ほぼメインを食べつくしているので、今日は唯一残っていた、NZ子羊ロース肉のポワレにした。

さすがにフォアグラが入っていると、ハンバーグもコクが違う。それでなくても、こちらのハンバーグはご主人が毎回進化しているのだと言っているので、毎回変化しているらしい。

私の子羊は、ロースだったので、しっかりした歯ごたえのある肉だった。ソースはちょっと濃いめだったが、フォカッチャにつけて食べてしまった。

ここで、取っておいたFrog's Leap Zinfandel 2011を飲み始めたら、もう一品ほしくなり、前回も最高だった、夏トリュフのピノノワールリゾットを追加でお願いした。これはもう今の季節だけのもの。秋にはトリュフをこんなに贅沢にふってもらえない。グラスで飲んでいるワインの方がずっと濃いので、これまたいい感じのマリアージュ。

デザートは、私はワインのまま、家族が抹茶のティラミスを注文した。ドミナスで食事をする限りは、コースで頂くのが圧倒的にお値打ちだが、たまには単品で追加すると、かなり自己満足度が上がる。

2014年9月: 今日は二人で、マリアージュコース。はじめてワインもマリアージュコースにしてみた。

今日は私のお気に入りのAu Bon Climatでだしれくれるという。最初の泡の次はChardonnay、赤は、息子さんの名前のついたKnox、娘さんの名前のついたIsabelleと2本のPinotの飲み比べ。Knoxの方がパワフルというが、どちらもエキス分が濃くおいしかった。

料理の方は、今月はモンサンミッシェルのムール貝の特集なのだが、私はダメなので、そこだけ違うものに。アミューズも、ムールのエキスを使ったものだったが、私は、アジとカタクチイワシに白ワインのジュレのアミューズ。アミューズであって、食べ比べさせてくれる心遣いがありがたい。

前菜は、鴨四味づくしのテリーヌ。真ん中にフォアグラ、囲むように胸肉のスモーク・もも肉のコンフィ・ひき肉があわせられている。それぞれを切って食べても、いっしょに食べるのもおいしい。

次に、モンサンミッシェル産のムール貝のピノノワールスパゲティ。モンサンミッシェルのムール貝は、小粒で味がよいらしい。私は、別に豚こめかみ肉のトマトパスタを作ってくれた。こめかみの肉などなかなか食べられないが、食感も独特で楽しめた。

そして、メインは戻りカツオのミーキュイ、サルミソース。昆布締めでエキスを凝縮させるご主人お得意の仕事に、ほろ苦い内臓ソース。これは、通なメインだ。カツオだが、肉を食べたような満足感があった。

〆カレーのあとは、デザート。連れは、グラッセ、私は和三盆と紅茶のブリュレに、今日はローズヒップのお茶で〆。

マリアージュコースは、本当に価格的にも味的にもドミナスのエッセンスがつまっているね。次回は、いよいよジビエかな。

2014年12月: ジビエの季節になったのに、いろいろあってなかなか来れない。そうしているうちに、12月で一時休業すると聞いて、とりあえず家族2名で訪問。マリアージュコースでお願いした。

ワインは、Soaveをグラスで。最初は、鯛とコンソメジュレに+志乃ざき産からすみをのせたアミューズ。からすみもさることながら、鯛の食感のよいこと。

続いて前菜は、お刺身盛り合わせドミナス風。昆布〆めにワインでマリネしたサーモン、ほたて、たこ、はまち、まぐろの5種。特に、サーモンはすばらしくおいしい。

ここで、フォカッチャとシューパンも登場。

メインの1品目は、銀だらのコンフィ、ピノノワールクリーム煮込みの大根添え。正直それほど期待していなかったのだが、これは秀逸だった。スプーンで食べられるように柔らかくコンフィした銀だらが、Soupe de Poissonにつかっている感じ。しかも、下の大根がおでん風になっていて、これは最高においしかった。これのおかげで、パンもお代わりしてしまった。

もうひとつのメインは、和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み。これもやわらかく上手に仕上げてあったが、銀だらのインパクトがありすぎ。

ここで、〆カレーなのだが、家族より、しばらく食べられないので、リゾットを食べたいとリクエストがあり、お願いして作って頂いたのが、ワインチーズリゾット。これは、私の中では、Best of Bestのリゾット。

そして、普通に〆カレーを食べて、もうパンパン。

デザートは、一度も食べたことのなかった、チェリーのクレープに。アメリカンチェリーのジャムをはさみ、同じくコンポートを添えたもの。これもとてもおいしかった。

今日は、食べ過ぎ。でも、普通のフレンチなら、ここまで食べられない。食べた後もまったくもたれないこちらの料理は素晴らしい。ちなみに、おとなりに外人夫婦のお客さんがいたが、気に入って、今週3回目だとか。

そういう私も来週また、ドミナスコースでメインを変えて食べに来るのだが。

2014年12月②: 銀座ドミナスが今週でしばらくお休みに入ってしまう。しばらくムッシュの料理が食べられなくなるので、同僚と思いっきりディナーしてきた。

ワインは、いつもシャルドネが多かったので、今日はビオニエでスタート。アミューズは、トラフグの皮とアラのテリーヌ・アキテーヌ産のキャビアを添えて。これは、ふぐの煮こごりだが、この料理を初めて食べて感動して、こちらに通うようになったきっかけの逸品。その話をムッシュにしたら、いつもはシャルドネで煮ているところ、今日はスパークリングで煮たとのこと。酸味を足したということか。上に乗っているのは、からすみと珍しいフランス産のキャビア。これは、アミューズで済ませる一品ではない。

続いて、お刺身とお肉のオードブル盛り合わせドミナス風。今日は、津軽豚、津軽鳥、鴨、たこの吸盤、ふぐのオンパレード。どれも素晴らしかった。サラダに何気なく乗っているにんにくは、コンフィして燻製にしてマリネしてとここまでか!という手間をかけたもの。

先週も頂いた銀だらのコンフィ・ピノノワールクリーム煮込み。銀だらが続くので、ハマチに変えようかと言ってくれたが、これがいいと続けてもらったもの。今日は鯛もすり身でくわえてパワーアップしたとのこと。Soupe de Poissonで、出汁のよいこと。下にある大根が実は最高においしい。

ここで、赤ワインにチェンジ。La Cremaのピノノワール。そして、もうひとつのメインは、青頸鴨のロースト。鴨の骨から取ったブイヨンを煮詰めたソース。ハツ、ささみから、手羽、もも、足と時計回りに味が濃くなっていくように並べてある。これはフィンガーボールで手づかみで食べていく。

ここで、赤ワインをチェンジ。実はこちらでは飲んだことがなかったカベルネソーヴィニョンにしてみようということで、Hestiaの2012年。

そして、フォアグラの赤ワインリゾット。これはもうフォアグラはいらないくらい。言うことなしの絶品。

デザートは、連れには先週おいしかったチェリーのクレープを薦めて、自分はヌガーグラッセにした。オレンジカモミールのお茶を頂いて、完食。

この1年、ドミナスには四季を味わせて頂いた。しばらくお休みされるとのことで、新装開店を心待ちにしています。ごちそうさまでした。

  • トラフグの皮とアラのテリーヌ アキテーヌ産のキャビアを添えて
  • トラフグの皮とアラのテリーヌ アキテーヌ産のキャビアを添えて
  • お刺身とお肉のオードブル盛り合わせ ドミナス風

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2位

ぎんざ 一二岐 (新富町、東銀座、築地 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 ¥2,000~¥2,999

2014/12訪問 2014/12/14

素材に繊細な仕事を施した細やかな懐石料理

およばれで訪問。個室に通される。仲居の男性がとても丁寧。

生ビールとともに、一品目は、揚げ胡麻豆腐。揚げ出し風で、ほのかに胡麻が香る感じでおいしい。

次のお椀は、それぞれ蓋の裏側の絵が違うもので出されていて、私のものは、京都の嵐山は渡月橋のようだった。
その中身は、すずきの焼霜。上にそうめんが乗っていて、出汁は鱧で、すまし仕立てとしている。炙ってあるので身がくずれず、出汁がすばらしい。

続いて、お造り。ここで、冷酒に切り替え、純米のおすすめを頂く。お猪口は好きなものを選ばせてくれる。涼しげなガラスのものを選ぶ。

お造りは、炙った金目と、軽く〆た鯖。薬味でさっぱり食べさせる。

そして、こちらの定番、かつをの藁焼き。皮目の香がやはりよい。

そのあとは、八寸。八寸の内容は、まず、白だつ煮あわび。白だつは、白ズイキで、あわびの下に敷いてある。あわびは、肝と併せて、お酢のジュレがかかっている。

次に、ぐじの白扇揚げ、うなぎの棒寿司、もろこしのあられ揚げに赤万願寺が添えられている。もう一品は、これもかつおだったか、梅肉であっさりとに付けたもの。

煮物は、京鴨・賀茂茄子の煮おろし。白髪ねぎとおろしでさっぱりと食べられる。

さらに、松茸と鱧の小鍋が登場。夏の終わりと秋の始まりが共存している小鍋。

お食事は、炊きたての土鍋ご飯を見せてもらう。盛りはわずかでお代わりで頂く。今日のお米は、宮城のもちみのりということで、あまり出回っていないお米だそうだ。

いっしょに添えられる香の物がまたきれいで、これだけで呑める感じのものばかり。ご飯をお代わりしたあとは、おこげを堪能した。

最後にやわらかい、わらびもちが出て終了。

今日のコースは、全体にさっぱりと夏らしく食べさせる細かな工夫が随所に施されていて、ひとつひとつ味わいながら、頂きました。

2014年8月: はじめてお昼に訪問。なんとなく予感がして電話してみたら、やはり11時半のみOKということで2名で予約。

カウンターの席に通されて、ご主人がご挨拶とともに調理をはじめる。今日は、かつをの藁焼きと旬魚の焼き物のセットのランチをお願いしてあった。

最初に、香の物と鰹につける塩が出される。切干大根からスタート。とてもきれいで、とてもあっさりとした味付けが食欲をそそる。ご主人にお聞きして、写真を撮らせて頂く。

続いて、揚げ胡麻豆腐が登場。昼も夜もかかせない一品は、表面のぱりっとした食感と、中の胡麻の香りがとてもよい。連れも、この胡麻豆腐には感激していた。

続く野菜の炊き合わせは、一口で食べてしまった里芋のおいしさが際立っていた。かぼちゃは甘く、なすもよく味が染みて、おいしい。このあっさりめのあんが、とてもおいしくて、供えられているスプーンですべて頂く。

ここで、藁の準備がはじまり、毎朝空輸されてくる鰹を焼きますと、ご主人が話される。燻製のように香りをつけた後、皮目を炙りますとのこと。

まずはそのまま、次に塩で、そして別に出されるポン酢で食べていく。きれいな鰹の炙った部分と生の部分のコントラストもよくわかり、炊き立てのご飯が進む。今日のお米は佐賀産だった。これも最初はそのまま食べて、味わう。これだけ食べていたいようなご飯。

早めに出される赤出汁をここでゆっくり頂く。細かく切った豆腐となめこが入っている。

今日の焼き魚はさわらの幽庵焼だったが、最初から時間をかけてじっくり遠火で焼かれている。ふっくらとしていて、家庭ではこうはいかない。一杯目のご飯を鰹で完食していたので、お代わりを頂く。大根の食感を残したおろしといっしょに食べると、味が複雑になって、またおいしい。

デザートは、かぼちゃのアイスに黒糖のみつがかかったもの。かぼちゃの甘さだけでもおいしい。

2品のセットは、夜のコースのいいとこどりのようで、すばらしい。予約をしないとなかなか入れないかもしれないが、至福の1時間になることは間違いない。

2014年12月: 6名で個室での忘年会。一度ここで宴席をと思っていたので、やっと来れてまずは感激。

生ビールの人が4人と、2人は日本酒で、純米づくしで行く。静岡は掛川の開運。

早速、名物、揚げ胡麻豆腐が出される。揚げ出し豆腐風の胡麻豆腐はいつも最高。

お椀が出て、ふたを開けると、そこは東海道五十三次になっていて、私のは四日市だった。中は、2色のしんじょうに大根をかぶせてあって、あっさり上品においしい。

お酒を青森の田酒に。これは特別純米。

料理は、ぶりのお造りが出てきた。聞くと、ぶりの昆布〆だという。そのままで食べてみると、よく味が染みているが、せっかくついている酢味噌でも食べてみる。

次に、ふぐが出されて、刺身の方は、とらふぐで、皮もついてもみじおろしがのっている。揚げ物の方は、しょうさいふぐだという。これは文句なく、おいしい。

ここで、お酒は、静岡の磯自慢、純米吟醸。

次は、かつをのたたきかな?と待っていたら、今日は、水揚げがなく、代わりにさわらの炙りだったが、これも美味。

ここまででも、十分なのだが、ここで、八寸の登場。れんこんですり身をはさんだはさみ揚げと里芋だったかな、そして、白子焼きを生のりにのせたもの、いくらと?の和え物、そして、あんきも。どれも丁寧な仕事ですばらしい。

日本酒は、広島の天寶一、中汲み千本錦。

焼き物は、のどぐろの子供というべきか。全部、頭から食べられるのもいいね。

炊き合わせは、穴子、大根と青物。ゆずがたっぷりで香りがよい。

最後に、土鍋ご飯。実は、こちらの一番の特徴は、このご飯ではないかと思う。炊き方を聞いたら、蒸らす直前に一度ふたを開けて、かき混ぜるのだそうだ。この御法度とされる部分が経験上たどりついた技なのだとか。毎回、お米もちがうが、すばらしい。

見た目にもとても綺麗なご飯は、お代わりもいただき、おこげも出してくれる。お新香とちりめん山椒と赤だしがセット。

デザートは、今日は、わらびもち。これは、ぷるぷるで特徴のあるわらびもち。

今日のお料理は、同席の皆さんにも、満足してもらったと思う。

ちなみに、こちらは、オーナーが銀座で別の店を出したので、料理長がぐっと若くなっていたが、ぜひこの味を続けて頂きたい。

  • 看板
  • 内装
  • 開運

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3位

旬菜 おぐら家 (池尻大橋 / 日本料理、居酒屋、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2016/06訪問 2016/07/29

甲州と鳴門の素材を美味しく綺麗に味わう

甲州のルバイヤートで、生サバと足赤海老に、皮ハギ。足赤海老は、大きくて、ぷりっとした歯ごたえ。生サバは、見た目もきれいな透き通った身で、味もいい。どれも岩塩で食べてから、醤油で。塩で食べると素材の味がよくわかってイケる。

皮ハギは肝醤油が出され、透き通った身の皮ハギで生きがよさそう。肝も新鮮。あら煮も出してくれる。

足赤海老のサクサク揚げは、衣の食感がとてもいい。想像通り、揚げてもおいしい。楽しみにしてきた、おぐら家コロッケは、甲州牛の挽肉とさといもで、ソースがちょっとかかっているが、つけなくてもお代わりしたいくらい。

香箱蟹をお願いする。香箱蟹はずわいの雌だとご主人が教えてくれる。この小さいカニを、内子、外子、足の身、ほぐし身と分けて出してくれる。これは白ワインとぴったりで、堪能。

くま海老と牡蠣のサクサク揚げをお願いすると、こちらの海老もなかなか。

冬仕込の冷酒、シルキースノーを注文。

甲州牛の炭火焼は最初は岩塩、次はわさびで。つまではなく、くるくるっと巻いた大根も、大根好きの私にはうれしい。

次はあらごし梅酒ソーダ。

かなり満足度が高いが、炊き込みご飯を食べないでは帰れない。今日のお薦めは、ズワイガニと生姜の炊き込みご飯だったが、やはり鯛めしかなあとつぶやいていたら、ご主人ができますよ、とのこと。

鯛の土鍋ごはんは、想像以上においしかった。炊きあがったところを見せて、よそってくれる。柚子と三つ葉とのりをかけて、とても香りがいい。お代わりももらって、完食。

久しぶりに大満足。ご主人は若いが、盛り付けの綺麗さと料理の美味しさには、感心した。

2014年12月: 今日は、広島の富久長から。

お通しは、聖護院大根に、京にんじん、菜花、しめじなどの煮びたしに、柚子。

お造りは、さわらとかわはぎに、足赤海老をお願いしたら、盛り合わせの方がお得ということ。鯛、さば、金目鯛に、うにも加わった。今日は、さわらと、身が締まった鳴門の金目鯛に、北海道のうに。かわはぎは肝醤油で、あとは醤油と岩塩で交互に。

おぐら家コロッケを今日も。ここで白子・京生麩・生湯葉の揚げ出し3点盛りを追加。そして、グランドメニューを見ると、いろいろある。出汁巻き玉子と大山鶏の岩塩焼きも追加。

お酒は佐久の明鏡止水。口当たりよく、超辛口。水のように軽い。

白子・京生麩・生湯葉の揚げ出しは、ねっとりした感じ。ご主人の作る出汁巻きは、出汁たっぷりでふわふわ、鬼おろしと合わせると、とてもおいしい。大山鶏は、塩だけで十分。

金目鯛のあら煮が出さ、お造りの残りのあらを煮て出してくれるのも楽しみ。

日本酒のつまみに、気になっていた馬肉の燻製を注文。ちょっと塩気が強いが、肉の旨みが感じられてうまい。

今日の〆は、うにと生のりの炊き込みご飯に。土鍋で炊いたご飯にうにと生のりをのせて。どちらも香りよく、おいしくないはずがない。

2014年12月②: 今月2回目。忘年会のピークにつき、2人で2時間だけ。

純米でお願いし、屋守のおりがらみ。とろーっとしていて、うまい。お通しは、たこのふくめ煮と京野菜。

今日の連れは魚好きなので、お造りにかわはぎを入れて。もちろん、肝醤油。盛り合わせは、あおりいか・足赤海老・かわはぎ・さわら・生さば・うにと豪華。生さばに同僚が感激して、最後にもう1回頼もうということに。

かわはぎの皮は、ふぐの皮のように仕立てポン酢をかけたもの。日本酒に合いすぎ。

初めて酒肴3種盛りをお願いする。好きなくわいの素揚げを入れて。あとは、酢蓮根と柿とクリームチーズ。

連れは、焼牡蠣2つ。

さらに、かわはぎのあら煮。

日本酒は、永寶屋に。

定番のおぐら家コロッケ、そして、今日は蟹は香箱蟹に。きれいにむいて、並べられた蟹の部位に感激。

大山鶏は、岩塩焼きに負けない山葵に。

このあたりで、うにご飯。

最後に頼もうと言っていた生さばに、鯛昆布〆を盛り合わせてもらう。この生さばは本当においしい。ねっとり感のある鯛の昆布〆も最高。

お酒の方は、私が鍋島、連れが東北泉で〆た。

うにご飯が炊き上がり、もろにうにを感じる味で、これもおいしかった。そして、おこげもあって、楽しませてもらった。

2015年1月: 2人で訪問。日本酒は而今。お通しはスナップえんどう。

お造りは、鬼かさご、鰆、生さばを入れてとお願いしたら、鯛とかわはぎの5種にしてくれた。鬼かさごは、胃袋や皮もいっしょに出してくれ、鰆はとろっとした食感がよく、生さばは、毎回おいしい。

京海老芋と里芋のモチ粉揚げは、くわいも入って、微妙に違うねっとり感が楽しい。おぐら家コロッケも里芋だが、これは外せない。

ここで、鬼かさごのあら煮。

新たけの子と山ウドの天ぷらは、塩で食べると香りがよい。

たまには甲州牛の炭火焼。クレソンとのりとの相性がよい。

冷酒を福井の花垣に変えて、ご飯の前に出汁巻き玉子を注文。荒削りの大根といっしょに。

ご飯は、鯛とたけの子の炊き込みご飯。今日は、たけの子を何度も食べられて満足。

2015年3月: スタートは、桜吹雪のうすにごり生、特別純米。春限定のしぼりたてらしく、あっさりして、口当たりがよい。お通しは、竹の子とわかめの木の芽ジュレがけ。

今日は、お造りを2人前たっぷり目にもってもらった。魚は、赤貝、足赤えび、穴子、桜鯛、ねかせた鯛、さわら、アオリイカに、生さば。鯛は、おろしたてとねかせたものを食べ比べ。おろしたては歯ごたえ、ねかせたものは、ねっとり感がある。新しいほうは、皮つき。珍しいのは、穴子。これはこりこり。生さばはいつもおいしい。

コロッケは、今日は、生桜海老と春キャベツのコロッケ。春らしい具で、餡の味がとてもよい。

ここで、松の寿のひとごごち辛口純米。続いて、飯蛸と筍の木の芽焼き。いいだこは、いいもいっしょに煮た感じになっていて、おいしい。茄子は田楽風に味噌がのっていた。春の山菜天ぷらは、行者にんにく、たらのめ、うどに、ふきのとう。特に、ふきのとうの苦味が新鮮。

すっぽん小鍋をお願いしたら、ちょっとずつでならということで。肉の旨みもよいが、やはりスープがとてもよい。

さらに、出汁巻き玉子を注文。超荒おろしの大根おろしと、少しゆるめの出汁巻きは、大のお気に入り。

お酒は、屋守の純米中取り無調整生。

〆は、生ホタル烏賊と天然ふきの唐の炊き込みご飯。生のホタルイカをどうするのかと思っていたら、さっと焼いて、ふきのとうと絶妙な組み合わせ。ほんのり苦味が最高。

初めて、丹波黒豆のあずきアイス最中。さすがに最中の皮は自家製ではないが、これも厳選したそうだ。豆の粒の食感ときなこアイスでおいしかった。

2015年3月②: 昨日に続いての訪問。

スタートは、NO.6。すっきりしつつフルーティーな感じ。

今日のお通しは、わらびとよもぎの豆腐かな。

3人なので、お造りは一人ずつ。魚は、生さば、桜鯛、ねかせた鯛、あおりいか、さわら。鯛の食べ比べがいいね。

今日はのんべえが来ているので、馬肉の燻製を。今日のは塩加減ばっちり。肉もきれいなさしが入って、きれい。たちがあるということで、昆布焼きにしてもらった。表面はしっかり焼いてあって、焦げ目がついている。

お酒は、群馬藤岡の流輝(るか)の舟搾り純米DRYおり生を。

ここで、春山菜の天ぷらと桜鯛と足赤海老のサクサク揚げを注文。山菜は昨日と同じく、たらのめ、うど、ふきのとうに、行者にんにく。海老もおいしいが、鯛を揚げたものがこんなにおいしいとは。これをタルタルで食べるのだが、らっきょうが入っている。

お酒は、奈良の風の森の、純米しぼり華無濾過無如水の純米に。これは、とてもフレッシュ。

さきほどのお造りのさばのあらを焼いたものが出される。

日本酒は、萩の貴の特別純米。

お造りに穴子が入っていなかったので、出してもらう。珍しい穴子の刺身はこりこり。

ここでプロセッコに。BEPIN DE ETOというウイスキーのようなボトル。

また、酒肴を注文して、黒にんにくとブルーチーズ、大山鶏の山葵焼きを追加。黒にんにくは黒くて匂いはなく、ブルーチーズの方が匂うくらい。山葵焼きは、わさびがたっぷりで、塩焼きとはまた違っておいしい。

〆は、生桜海老と新生姜の炊き込みごはんに。生姜がきいて、とてもおいしい。いきなり、おこげまでよそってもらって、完食。昨日のホタルイカも最高だが、これもあっさりうまい。

そして、黒豆のあずきアイス最中で本当に〆。

2015年3月③: 3月3回目のおぐら家。

飲み物は、豊香しぼりたて純米かすみ酒。お通しは、鳴門の生わかめと宮古島のわかめ菜。生わかめは、季節的に最後、わかめ菜は、ねばりがあって、食感もかわっている。

今日はいろいろ魚が入っているので、お造りは、すべての種類を入れて大盛りで。足赤海老、アオリイカ、桜鯛、ねかせた鯛、タチウオ、生サバ、穴子、さわらという内容。鯛の食べ比べ、タチウオの炙り、食感のよい穴子、ふわっとしたさわらに、いつもの生さばなども最高。

馬肉の燻製は、今日も塩加減がよい。

新政の限定品があり、飲むと、ぴりぴりして、これは美味い。

続いて、生桜海老と春キャベツのコロッケ。縄文にんにくの天ぷらは、茎もついたにんにくで、低温でゆっくり揚げて無臭にしている。春野菜の天ぷらは、今日もほろ苦いふきのとう、たらのめ、行者にんにくに、うど。

ここで大胆にムルソーにした。冷えてちょっと固かったが、さすがにうまい。そこで、ちょっとおつまみをということになり、黒にんにくとブルーチーズに大山鶏をお願いしたら、今日は鶏がないということで、代わりに、低温ローストのいのしし。臭みもなく、ハムのような赤身で日本酒にぴったり。

ここで、鯛のあら煮に肝と子までいっしょに。これは最高。

出汁巻き、そして、酒肴をということで、うどの梅和えと、わらびの胡麻和え。どちらも初めての味で、特にわらびは、ご主人のお薦め通り、ねっとり感がよかった。

最後に、生桜海老と新生姜の炊き込みごはん。生姜の香りがよい。お代わり分を持ち帰りにお願いしたら、竹の皮でつつんでくれた。

〆かと思ったが、NO.6を飲み比べて行こうと言うことで追加。そうしたら、ご主人がほたるいかをおつまみに出してくれた。

本当の最後に、今日も丹波黒豆のあずきアイス最中。いやー、よく飲んで食べた。最高に満足。

2015年4月: 春物を食べに訪問。

雨後の月でスタート。お通しは、桜鯛で道明寺を包んだ桜餅風。

刺身は、さわら・あおりいか・桜鯛・ねかせた鯛・〆さば・生しらすに、初鰹わら焼き刺し。わらで炙ったかつおは香りがよい。今日は生さばがなく〆さばだったが、ほとんど生さばと言われてもわからないくらいの仕上げ。鯛の食べ比べもおいしい。

コロッケは、今日は甲州牛と天然ふきのコロッケ。ふきの香りがよい。

天然山菜の天ぷらは、たらの芽、こしあぶら、うど、行者にんにく、ふきのとうといったところ。

もう1杯純米で、喜八。これは雨後の月よりもねっとり感があって甘目でおいしい。

〆は筍と天然山菜の炊き込みご飯。こちらも筍とふきの香りがとてもよい。お代わり分はおにぎりにしてもらって、持ち帰り。ご主人が、九条ねぎの味噌汁をつけてくれた。にらのような香りがした。

2015年5月: GWは3-6日お休みというので、2日に訪問。初めて奥の部屋に。普段は大将と話ができるカウンターがよいのだが、今日は子供もいたので、奥に。奥は4人掛けテーブルが2つ。

日本酒は、群馬の流輝の純米。

今日のお通しは茶碗蒸し。あられを散らすと具などいらずに出汁を楽しめてよい。

お造りは、ほうぼう、こち、藁で炙った鰹、生さば、あおりいか、桜鯛、生しらす。白身、特にこちの歯ごたえがよかった。

春野菜と足赤海老の冷製サラダ仕立ては、大きな足赤海老がごろごろっとのせられた、刺身につくくるくる大根やクレソンやみょうがを使ったサラダ仕立て。ポン酢のジュレが引き締めている。

大山鶏岩塩焼は、クレソンをしいてあって、いっしょに食べるとうまい。

甲州牛と天然ふきのコロッケは、3人だったので3個にしてもらう。ふきのとうの苦味が里芋とよく合う。

ここで、お酒を十四代の中取り純米吟醸に。このすっきりおいしい感覚はさすが。

丸茄子と筍の揚げ出しは、生のりのあんがしみておいしい。

天然山菜の天ぷらはもう時期的に最後かな。

大山鶏の竜田揚げは、はじめてだったが、これは味付けがとてもよい。日本酒にばっちり。

今日はもう一種、山梨のさ々一を注文。

出汁巻き玉子は、あら挽きの大根おろしとの相性がばっちり。とろーっとした仕上げがたまらない。

ごはんは、小柱と三つ葉のご飯もあったのだが、生桜海老と新生姜の炊き込みご飯に。生姜の香りは最高。今日は、3人だったので、おこげごと1杯に。大将が、あら汁をつけてくれた。

仕上げは、子供だけ丹波黒豆のあずきアイス最中。

2015年5月②: 春の〆に3人で訪問。

お酒は、Ice Breaker。外国人の方が京都でつくっているというお酒。かなりフルーティーでワインのよう。

お通しは、菜っぱの名前を忘れたが、ご主人得意のポン酢ジュレがけ。

お造りは、白身はまこがれい、うまづらはぎ。貝は、みる貝、あおやぎ、つぶだという。そこで、生さばと鰹と盛り合わせに。

初鰹わら焼きは、これだけのためにわらで焼いてくれるのだが、香りが抜群。手間をかけるだけのことはある。

盛り合わせは、あおりいか、みる貝、あおやぎ、生さば、まこがれい、うまづらはぎ。うまづらの肝醤油のほかに、まこがれいの肝も出してくれて、これは珍味。お隣の通は、醤油もつけないで味わっていた。

馬肉の燻製は、今日の部位は、赤身の柔らかいところ。塩かげんが、日本酒に合う。

ここで、お酒を高知の久礼の辛口純米に。これはぐっと辛いと思ったら+10。

ここで、シーズンとなった、とうもろこしのかき揚げを。甘くてとてもおいしい。

おぐら家コロッケは、春バージョンが終わって、いつものバージョンに。これは文句なくおいしい。

お酒を、五十嵐純米大辛口直汲みに。どこのお酒かと思ったら、飯能。これはうまい。

グランドメニューでただひとつ逃していた、鰊昆布の柔らか煮をお願いした。鰊中心でなく、昆布が前面に出ていて、たっぷりなのが、気にいった。これはけっこうしっかり濃く味付けてあって、お酒用。

いつもの出汁巻き玉子も、中間の〆に。

もう最後だと思っていたら、まだあった山菜の天ぷらもお願いする。今日は、うど、たらのめ、こしあぶらに、珍しい、いたどり。軽い酸味がいい。

大山鶏もどれか頼もうということで、山葵焼きに。わさびのアクセントがなかなか。

ここで、大将が、うまづらのあら煮を出してくれる。けっこう大きなサイズで、たっぷり。

最後のご飯は甲州牛と新生姜の炊き込みご飯に。ゆっくり蒸らしている感じがあったが、甲州牛はすじのかたまりだろうか、コラーゲンぷるぷるのところを甘目の味付けで、新生姜の香りとのコントラストで、かなりおいしい。

今日も丹波黒豆のあずきアイス最中をしっかり食べることに。

2015年6月: 初夏のメニューを楽しみに訪問。

今日は珍しく生ビールでスタート。今日のお造りは、まこがれい、生さば、すみいか、こち、はたの昆布締め。昆布締めはねっとりおいしい。今日の白身づくしはすばらしかった。

続いて、今日は、初めておぐら家に来る連れだったので、定番を順番に。馬肉の燻製、おぐら家コロッケ、出汁巻き玉子に季節のとうもろこしのかき揚げ。今日の馬肉はさしがきれいでおいしい。おぐら家コロッケは、いつものとろーっという感じではなく、ほくほく。とうもろこしのかき揚げは甘くておいしい。

ここで、まさか、おぐら家で出会うとは思わなかった天然鰻。しかも栃木の那珂川産。醤油をさっと抜いて焼いた醤油焼きと白焼き。久しぶりに、川の鰻の香り。醤油をさっと塗っただけだとご主人は言うのだが、鰻の香りが消えていなくて、とてもおいしかった。ここで、日本酒は仙禽かぶとむしモデルと貴のにごり。

ここで、3年もの岩がき。立派。見せてから、切ってくれる。

日本酒は、たかちよ夏に。とろーっとして、甘い。ここで酒盗をもらってつまみながら、仕上げは、のどぐろの炊き込みご飯。
大将が、こちのあら汁を出してくれる。

最後に、屋守を一杯。これは安心して飲めるおいしい純米。のどぐろの炊き込みご飯は、さすがのどぐろ。ずいぶん大きなのどぐろで、そのお頭をのせたご飯は最高だった。今日は、2杯目はお持ち帰り。

ここで完食かと思いきや、連れが食べるというので、わらびもちと丹波黒豆のあずきアイス最中を。上手に作っている。

今日はいつもにまして、素晴らしい内容だった。大満足。

2015年6月②: 今週2回目なるも、前から一度連れて行ってくれと言われていた女子2名を含む計4名で訪問。あいにく奥の部屋は取れず、カウンターで並んだが、季節の食材とお酒を堪能してくれたと思う。

3人は生ビールで、私は梅酒のソーダ割りでスタート。前菜は、とうもろこしのジュレがけ。とうもろこしが甘くて、出汁のジュレがおいしい。

お造りは、すだちをしぼってのほたて、まこがれい、生さば、なると鯛にすみいか。塩で食べる白身やいかは女子にウケた。きゅうりもハート形や星型が登場。たまには女子とくるものだ。

ここで、私を除く3名が3年物いわがきを堪能。切って食べるほど大きい。鳴門の200メートルの海底のかきだそうだ。

お酒は、前回とても気にいった、たかちよ夏をワイングラスで。

女子の希望で、白神クレソンと水茄子、トトリコ豚のサラダを注文。このトトリコ豚は月にわずかしか出荷されない希少豚らしい。燻製仕立てでおいしい。クレソンとのりはとても相性がよくて、家でもよく作るが、醤油とよく合う。

今日も、那珂川の天然鮎と鰻があったので、鮎の炭火焼を一人一尾、鰻は醤油焼でお願いする。

天然鮎炭火焼は、小さ目の鮎だが、香りがとてもよかった。ここで日本酒を清涼純米に代えて、先に上がった、とうもろこしのかき揚げを食べる。これもすでに何度かめだが、甘くておいしい。予想通り、女子のウケもよい。

お酒は、白ワインにチェンジ。ムルソーがなかったので、Rullyにした。ちょっと酸味が強めだが、和食にはよく合う。

ここで天然鰻の醤油焼が登場。さっぱり焼かれた皮目がとてもおいしい。これはなかなか食べられない。

馬肉の燻製を頼むと、今日の燻製は赤身で柔らかくておいしい。

ご飯は、今日は定番の鯛の炊き込みご飯にした。大将が、鱧のアラ・肝・うきぶくろを使ったお澄ましを出してくれた。これはなかなか食べられない食材。

最後は、丹波黒豆のあずきアイス最中を女子が食べるというので、お願いしたら、わらびもちも出してくれた。

今日は、はじめての2人を楽しませることができてよかった。食材も珍しいものがあって、喜んでもらえた。

2015年7月: なんと3週連続のおぐら家。今日は、長年うなぎをいっしょに食べてきた鰻友を連れて行く日だったので、事前に鰻の入荷があるかを聞くと、大将が、鮎は大丈夫だが、鰻は微妙ということだった。なんとか入ってくれと思って行くと、大丈夫だった。

鰻友は生ビール、私はこのところのお気に入り、たかちよ夏。このとろーっとした甘いお酒は最高。

今日のお通しは桃がり。白桃と新生姜の酢のものに、さくらんぼがのっていて、初夏の一品。

お造りは、生さばを多めにお願いして、鳴門鯛、すみいか、まこがれい、こち。鰻友に白身を塩で食べてもらう。

新政が2種類あるというので、順番に。酒こまち、吟の精という違うお米で作ったNo.6で、味が全く違う。

ここで、天然鮎炭火焼登場。今日は一人2匹ずつ。泳いでいるような盛りもいかしているが、この大きさの鮎が一番おいしいかもしれない。

次に、くま海老と新蓮根サクサク揚げ。海老はひらいてあって、けっこう大きい。ぷりぷり感があって、なかなかおいしい。こちらで出される、くるまえび系のえびは、どれもおいしい。

ここで、鰻の焼き開始。今日は贅沢に1本を一人で、白焼きと醤油焼きにしてくれた。天然鰻白焼きを先にして、そのまま、塩、わさびと順に食べていく。鮎を食べて鰻を食べるというこの贅沢はなかなかのもの。

前回も評判のよかった天然鰻醤油焼きは、ちょっとカリッと感も加わって、本当に最高。

そして、コーンのかき揚げは外せず。

このところ、鰻を出してもらっていたので、横目で見ていた鱧。でも、湯引きは苦手なので、焼いてもらうことに。鱧焼霜造りは、表面カリッと焼いて、塩、すだち、梅だれと順に食べてみる。食感はあるけれど、肉の旨みは鰻や穴子の方があるので、あっさりだね。

ここで、日本酒を王禄に。つまみは、馬肉くんせい。今日は赤身にきれいなサシ。

〆は、鰻、鱧ときて、さらに食べるかという、穴子と新生姜の炊き込みご飯。またも大将が、鯛のおすまし。穴子と新生姜の炊き込みご飯は、穴子のけっこう強い香りを新生姜が抑えている感じ。新生姜の入ったご飯はいつもおいしい。

ということで、今日は、今までで一番の贅沢だった。

2015年7月②: 今月2回目のおぐら家。すっかり夏メニュー。特に夏酒が充実。今日は、かつていっしょに仕事をした方と懐かしの食事。

彼は生、私は、純米吟醸 田酒夏をワイングラスで。さわやかですっきりおいしい。

お通しは、そうめん南瓜におくらとヤングコーン。夏っぽい。

今日の刺し盛りは、鳴門鯛、あおりいか、夏うに、関あじに、生さば。鯛といかは塩で。いつも当たり前のように食べているが、どれも本当においしい。

2杯目は、鍋島サマームーン。はじめて飲んだが、さきほどの田酒とはまったく違った味で、これはうまい。

馬肉の燻製をつまみながら、那珂川の天然鮎炭火焼を2匹ずつお願い。この鮎もずいぶん味わったが、今年のヒット。

大山鶏のメニューから、連れが山葵焼きを選んで、お酒は、新政NO.6、今日は陽乃鳥。米がいろいろ変って、味も変わる。

生うにと湯葉の冷茶碗蒸しは、冷たい出汁の香りがいいね。

次に揚げ物。くま海老と新蓮根のサクサク揚げ。大きなエビは、プリットした食感が最高。

お酒は薦められた純米吟醸 遠心分離。今日は夏酒シリーズで、珍しく純米吟醸を飲み比べ。

ここで、ほやとこのわた。ほやは実は苦手なのだが、このわたをからめるとまったく別の味に。これは日本酒によく合う。

最後の炊き込みご飯。今日は、夏穴子と新生姜の炊き込みご飯にした。さらに、鳴門鯛の炊き込みご飯をお土産にしてもらった。

夏穴子と新生姜の炊き込みご飯は、穴子が新生姜でさっぱりとして、夏向きの炊き込みご飯。

鳴門鯛の炊き込みご飯の方は、折に詰めてもらい、なんと愛媛の夏まつたけを入れてくれた。

最後に、大将が忘れてましたと鱧の天ぷらを出してくれた。鱧は焼霜もよかったが、やっぱり天ぷらうまいね。

(後日)持ち帰った鯛の炊き込みご飯を解凍して食べた。ややぱさぱさにはなるが、時間がたってもおいしかった。

2015年8月: 前回もれた家族と訪問。また少し夏メニューが。

飲み物は、飛露喜。連れは梅ジュースのソーダ割り。

今日のお通しは、毛ガニと金時草のジュレがけ。金時草は加賀産で、煮汁が紫色になると話していたら、大将がこれを煮こごりにするのだと見せてくれた。ヤングコーンも入っていて涼しげ。

今日の刺し盛りは贅沢。関あじ、赤身、岩手のうに、あおりいか、生さば、そしてお薦めのめじまぐろ。別皿で、鱧の焼き霜造り。メジは脂がのっている。

揚げ物は、だだ茶豆ととうもろこしのかき揚げ。とうもろこしにだだ茶豆がアクセントに。

田酒をワイングラスで。これは夏向け。

鰻があるというので、贅沢しすぎと言いながら、白焼きと醤油焼きの両方で。浜名湖の天然鰻で大きくて、脂が乗って、皮目が特においしかった。

つまみに黒にんにくとブルーチーズと、とろとろの出汁巻き玉子を。

炊き込みご飯は、食べるのは、関あじの炊き込みご飯。持ち帰りを夏蛸の炊き込みご飯に。

関あじの炊き込みご飯は、生臭くならないかと思ったが、そんなことなく、鯛に劣らぬ絶品。鱧のお吸い物を出してくれ、これはおいしかった。

ここで、大将が立派な白甘鯛を出す。甘鯛には3種あるが、白いのが一番おいしいのだとか。甘鯛のサクサク焼きの作り方を見て、次回にと。最初に油通しして皮目をパリッとさせてから焼いている。

最後は、黒ごまと豆乳プリンと、丹波黒豆のあずきアイス最中で〆。

(翌朝)夏蛸の炊き込みご飯を食べた。翌朝であれば、まだ風味もそのままで、おいしく食べられた。たこにしっかり味がついていて、あっさりしたご飯とよく合う。

2015年8月②: 今日は3人で訪問。

スタートは、田酒をワイングラスで。二人はえびすの生。

お通しは、白菜と玉子豆腐のジュレがけ。

刺身盛り合わせは、かますがあるので、関あじ、あおりいか、生さば、うに、おろしたての鯛と寝かせた鯛。炙ったかますが超ウマ。

続いて、夏鰯のコロッケ。3つに割ってくれたが、つなげると1尾分。割った途端にいわしの香り。里芋を合わせて、島ラッキョウの入ったタルタルとの組み合わせがいい。

白神クレソンと水茄子のサラダは、クレソンと海苔の相性が抜群。水茄子もみずみずしい。

飲み物は、あらごし梅酒のソーダ割り。

はじめて白甘鯛のサクサク焼きを。ていねいに皮目に油をかけてパリッとさせ、炭火で串焼きに。お頭部分の白甘鯛は、皮も身もかなりおいしくて、あっという間に骨だけに。

だだ茶豆ととうもろこしのかき揚げは、今日も甘い。

お酒を屋守に変えて、鰊昆布の柔らか煮を。濃いめの味付けで日本酒に合う。

炊き込みご飯のために、尾崎牛を最後にとっておいた。初めて人の名前がついたブランド牛という尾崎牛はかなりレア。

尾崎牛と山椒の炊き込みご飯はお土産用に、1.5で作ってもらった。生の尾崎牛のスライスを鉄鍋に入れて蒸らすようだ。

最後に、鱧焼霜造りと、夏うにと生のりの炊き込みご飯を。

鱧の焼霜造りは、鱧が小さめで、身がしまっていた。

夏うにと生のりの炊き込みご飯は、うにとのりの香りがよくて、数ある炊き込みご飯のうちでも、ベスト3。あら汁もとてもおいしい。

(翌朝)尾崎牛と山椒の炊き込みご飯を。鰊昆布の柔らか煮を入れてくれていた。ちょっと温めると、牛肉の香りが回って、脂の感じもよい。山椒の香りがとてもよい。

2015年9月: すっかり秋メニュー。2人で訪問。

天然きのこを見て、天ぷらに。玉子茸やハタケシメジ、ハツタケ、ウラベニホテイシメジ、マイタケ、松茸など。今日は、お通しから、きのこを使った白和え。

飲み物は、十四代秘蔵乙焼酎に。連れは生。

お刺身は、戻り鰹ワラ焼き刺しを入れた盛り合わせ。大将がワラを焼いてそのうえで串に刺した鰹を炙る。この手間が口に入れたときの一瞬の香りを生み出す。皮目がおいしい。

刺身盛り合わせは、生さば、さんま、かます、紅葉鯛、マツイカに生うに。かますは、炙った皮がおいしい。生さばもいい。

天然きのこの天ぷらは、ほんのりする香りが最高。やはり天ぷら。

おぐら家コロッケは、尾崎牛の贅沢版。これは尾崎牛がやはりうまい。

鰊昆布の柔らか煮に合わせて、日本酒は、NO.6に。

天然きのこと鱧の小鍋仕立ては、天然きのこの香りがとてもよい。

尾崎牛を炭火焼きで。脂の感じがとてもうまい。醤油やわさびをつけなくてよい。

大山鶏の竜田揚げも。大山鶏では、竜田揚げが今は一番。この衣の味付けがすばらしい。

お酒は、昇龍蓬莱のひやおろし、純米吟醸。神奈川のお酒。大辛口というほどではないが、秋のお酒。

ご飯は、子持ち鮎ときのこの炊き込みご飯。子持ち鮎をほぐしたご飯は、最高。さらに、大将がぜいたくにも松茸のお吸物を出してくれた。最高の秋の組み合わせ。

尾崎牛の山椒炊き込みご飯は、持ち帰りに。

最後に、きなこアイス最中。

(数日後朝)持ち帰った尾崎牛の山椒炊き込みご飯を食べる。今日も、鰊昆布の柔らか煮付き。尾崎牛は、脂が乗って、とても柔らかい。山椒の香りもよくて、ハマる。

2015年10月: 2人で訪問。メニューは、すっかり秋から冬に。

お通しは、柿とぎんなん、栗などの白和え。これだけで飲める。飲み物は、連れは生、私はNO.6のR-typeでスタート。このNO.6は、きれがよく、ほんのり甘い。

刺し盛りは、今日はあこうだいがあり、それと、生さば、紅葉鯛、マツイカ、カマスの炙り、さんま。あこうだいと、カマスの炙りがおいしかった。

お酒を、貴の純米に。NO.6とは違って、一気に辛くなる。

続いて、あん肝の燻製とあん肝ポン酢。ポン酢の方は、さすがの仕上げ。燻製は、ゆずごしょうが合うね。

そして、白子と生ゆばの春巻きは揚げ春巻き。とろーっとした中身がおいしい。

お酒は、飛露喜の特別純米に。

ここで、刺身のあこうだいのあら煮を出してくれる。うれしい一品。

ここから、揚げ物。大将が、丹波栗とかぼちゃとぎんなんの揚げ物を出してくれた。栗を揚げるとおいしい。かぼちゃもぎんなんもほくほく。

今日も天然きのこがあり、天ぷらで。ひらたけ、しめじ、たもぎたけに、まいたけ。

次に尾崎牛の炭焼き。これはさすが。

お酒を、十四代秘蔵乙焼酎のロックに。〆によい。

〆は、紅葉鯛の炊き込みご飯に。丹波栗と安納芋の炊き込みご飯を持ち帰り。

紅葉鯛の方は、炭焼きした鯛の香りがいい。赤だしをつけてくれた。

(翌日)丹波栗と安納芋の炊き込みご飯は、見た目にもきれいで、緑、黄色、赤のようにちりばめられている。さんまのしぐれ煮をつけてくれた。

ご飯の方は、具のおいしさとも相まって、毎回おいしい。冷めたおこげもなかなか。

2015年10月②: 今日は5人で奥。 

お通しは、変わった組み合わせのジュレがけ。お酒は、あらごし梅酒のソーダ割り。

刺身盛り合わせは、紅葉鯛、マツイカ、カマス、サワラ、カワハギに、もうひとつ●●鯛。

馬肉燻製、あん肝の燻製とあん肝ポン酢、白子と生ゆばの春巻きは前回と同じ。

今日は日本酒しばりで、No.6 R-Type、宗玄、貴、屋守、雁木と純米で飲んだ。

天然きのこが、天然まいたけ、まつたけ、はたけしめじ、ぎんたけとあり、炭焼きに。香りがどれも最高。

甘鯛サクサク焼きに、あら煮は今日はいろいろなものが。

尾崎牛の炭焼き、鰊昆布、大山鶏の竜田揚げと山葵焼き、おぐら家コロッケも。

〆は、秋田みのり米の銀シャリ土鍋ご飯におかず5種。これ、最高!

持ち帰りは、カキと生姜の炊き込みご飯。

2015年11月: 今日は4人だが、カウンターで。

日本酒は、新政2014に、雁木。

お通しは、京風のあっさり仕立て。

刺身盛り合わせは、かわはぎ、鯛2種、さわら、いか、生さばに、よこわ。

いつもの鰊昆布と、はじめての海老と蓮根餅饅頭が最高。

松葉ガニは、焼きと生で堪能。

あん肝は、なんとオレンジで煮たもの。意外にイケた。

尾崎牛の炭火焼は外さない。

かわはぎのあら煮はたっぷり。

出汁巻きとコロッケも食べて、仕上げは、鳴門鯛の炊き込みご飯。持ち帰りに、牡蠣と生姜の炊き込みご飯。

2015年11月②: 2人で日曜日に訪問。

まんこいのロックの後、黒牛に。

お通しは、茶碗蒸し。

刺身盛り合わせは、メジマグロ、さわら、生サバ、鯛、かわはぎ。

今日のカニは、香箱蟹。小さいがエキスがばっちり。

甘鯛のサクサク焼きは、お頭。

コロッケも定番。

馬肉の燻製は、今日は塩気がきまっている。

あん肝のオレンジ煮もまた。

ここで、かわはぎのあら煮を。

最後は、秋鮭といくらの炊き込みご飯。親子のご飯はなかなか。

2015年12月: 今日は2人で訪問。

お通しは、聖護院大根とわかめ菜かな。今日はクエとふぐの白子があると聞く。

お刺身は、クエ、かわはぎ、ひらめ、あおりいか、鯛。クエはさすが。

続いて、香箱蟹。内子がおいしい。

日本酒は、雨後の月から、まつもとへ。

ふぐの白子は炭火焼きに。とろーっとおいしい。

さらに、クエのかぶとを小鍋に。コラーゲンたっぷりで味はさすが。

ご飯は、大山鶏と蓮根の炊き込みご飯を食べて、ズワイ蟹と生姜の炊き込みご飯を持ち帰り。

大山鳥のご飯は、べスト3に入るおいしさ。

蟹のご飯は翌朝おいしく頂く。

今年もごちそうさまでした。

2016年1月: 新年に家族4人で訪問。

あらごし梅酒ソーダでスタート。

新年のお通しは、なます、きんとん、黒豆、かずのこなど。

刺身盛合せは、生さば、かわはぎ、鰆の炙り、鯛、あおりいか。

大山鶏岩塩焼きと竜田揚げは、子供たちがとても喜んだ。

甘鯛サクサク焼きは、かぶとでほほのあたりがおいしい。

初筍と野菜の炊き合わせは、筍と里芋、ごぼう、京人参、春菊。

真鴨の炙りは、新潟産で脂がとてもおいしい。

鰊昆布で、刈穂からNO.6へ。

〆は、初筍と木の芽の炊き込みご飯で、1杯ずつ食べて、お持ち帰り。

子供たちだけ、きな粉アイス最中を食べて、完食。

2016年1月②: 驚異的な魚好きを連れて訪問。

お通しは、蛤出汁の炊き合わせ。

飲み物は、あらごし梅酒。このあと、BUTTERFIELDのMEURSAULTを出してもらった。文句なし。

お通しは、蛤出汁の炊き合わせ。

刺身は、さわら、鯛2種、かわはぎ、あおりいか、いさき。

栗毛がにがあって、味噌にからめた、ちょっと味の濃いかにを堪能。

なまこ酢を頼んだら、きんかんとつけてあり、これがまた新鮮。

次に、鳴門わかめのしゃぶしゃぶ。蛤のぜいたくな出汁でしゃぶしゃぶして、緑になったところを、出汁とポン酢の2種類で。歯ごたえが最高。

さわらのしっぽを焼いてくれ、むしって食べる。

甘鯛のサクサク焼きを頼んだら、子持ち鮎もつけてくれた。

ここから、花陽浴、而今、月山と飲んで、塩辛、馬肉燻製、鰊昆布、コロッケと食べまくり。

浅漬けの塩辛がおいしかった。

ご飯は、初筍と木の芽ご飯を食べて、ズワイ蟹・牡蠣・新生姜の炊き込みご飯を持ち帰り。

今日は、史上最高に飲んで食べて、大将も驚いていた。

2016年2月: 4人の食道楽で訪問。

お酒は、松野寿、加茂金秀、百楽門、Saint Romain2011、Marsannay2014とぜいたく。

お通しは、出汁がジュレ。刺身は、石がれいの昆布締め、ひらめ、さわら、ぶり、あおりいか、生さば。

松葉蟹は味噌と和えて、あん肝旨煮はオレンジ風味、甘鯛サクサク焼きはかぶとで。

ふきのとう・山うど・行者にんにくの天婦羅、尾崎牛の炭火焼、京麩・生ゆばの揚げ出しと進む。

かわはぎのあら煮を出してもらい、〆は、ズワイ蟹といくらの炊き込みご飯。

持ち帰りは、筍と木の芽の炊き込みご飯。

2016年3月: 2人で訪問。

お通しは、グリーンの豆腐。

今日は日本酒を飲みに来た。奈良萬 純米生酒 中垂れ、飛露喜 特別純米 無ろ過 生原酒、潤黒 山本 大吟醸、屋守 純米中取り 無調整生と進んだ。

刺身は、かます、鯛、すみいか、さより、石鰈、〆さば。

馬肉の燻製、春の山菜天ぷらを今日も。蕗入りのコロッケも。

今日は白子があり、昆布焼に。

さばのあら煮のあと、〆は、ほたるいかと蕗の炊き込みご飯。1杯分は持ち帰り、たこをのせてくれて、たこいかめしになっていた。

2016年4月: お通しは、最中につめた、いぶりがっこと菜の花の白和え。新しい趣向。

刺身は、まこがれい、さより、さわら、すみいかに、小柱とうに。まこがれいの肝も。

春らしい、春わらびととんぶり・明太子和えはねっとりしてうまく、ホタルイカのかき揚げは香りがよかった。

山菜の天ぷらは、ねぎぼうず、にわとこに、山うど、行者にんにく。

はじめの湯葉は、出汁がよい。

稚鮎の天ぷらのほろ苦さには、三つ葉を添えて。

毛ガニのジュレがけも出て、最後は、筍と山菜の炊き込みご飯。

持ち帰りは、生桜えびと新生姜の炊き込みご飯。〆にミニマンゴーを出してもらった。

2016年5月: 今日は、那珂川の天然鰻、鮎に山菜が秀逸。お酒は、ムルソーに、武勇、佐久の花。

2016年6月: 今日は、お通しが白だしのジュレがけ。初夏野菜が登場して天然鮎にビールの組み合わせが新鮮。お酒は、鍋島、うごのつき、篠峯。

2016年7月: 8月から新店舗ということで、最後の会。今日も鮎ビール、そして浜名湖の鰻が最高。お酒は、Vosne-Romanéeの2007、奈良萬の中垂れ、篠峯。

  • お通し
  • 刺し身盛り合わせ
  • 那珂川の天然鮎とビール

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4位

鳥つね自然洞 (末広町、上野広小路、御徒町 / 鳥料理、親子丼)

4回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥3,000~¥3,999

2021/12訪問 2022/01/01

お昼に特上親子丼セット

上野へ行ったので、お昼は、鳥つね自然洞へ。

我が家が満場一致で決して断らないのがこのお店。

お昼だが、奮発して、特上親子丼セット。数が限られているのだね。

2階の席になったが、数人で来ている人は、このセットで昼から飲んでいるのだな。

しんじょうも、サラダも、親子丼も最高だ。

しんじょうはいつももっと食べたいと思う一品。2つだけというのがいいのだけど。

サラダも鳥ときゅうりがよく合う。

親子丼は言うことなし。いつ食べてもおいしい。鳥と卵かけご飯が好きな人にはとても合う。
鳥つね自然洞へ。予約で、鳥スープ炊コースを3人で。このくらいいないと、スープ炊に十分な出汁が出ないので、最低3人で行くことにしている。

ブラウマイスターで乾杯して、スタート。

福島県熱塩加納町のトマトジュース。絞ったそのままという感じのトマトジュース。酸味がいい。

鳥だんごと原本しいたけ。よく味のしみこんだ両者ともおいしい。

辛子和え。辛子がよく合う。

とりわさ。三つ葉ともにおいしい。

しんじょう揚げ。これが抜群においしい。これでご飯もらってそれでおわりにしてもいいくらい。

鳥サラダ。これも定番のおいしさ。

焼き物は、手羽、首、なんこつ、はつ、皮。歯ごたえがいいな、やっぱり。特に、はつのしゃりっとした食感はすごいな。

お酒は、ジョニ黒のハイボールと合わせて、月山の仕込み水をもらう。

そして、鍋がスタート。比内地鶏と名古屋コーチンに、白レバーとハツ。

何度か来ているが、毎回、鳥の感じは違って、今回は、どちらの鳥もしっかり脂がついていて、鍋の表面に黄色く浮かぶ。これを鍋奉行が全部すくってしまうと、あとの野菜と雑炊が味気なくなってしまう。

ポン酢にもみじおろしとねぎを入れて、肉を食べる。すごくおいしい。かみしめる感じで食べる。

ひととおり肉を食べて、出汁の出たところに野菜を投入。原木しいたけ、白菜、千住ねぎ、淡路たまねぎ、どれもおいしい。

そして、だんごを。今日は、最初から最後まで、全部、鍋につきっきりで、説明しながら、やってくれた。いろいろ食材のこと、お酒のこと、お話しできて楽しかった。

最後は雑炊。これは無言で最後まで。このために鍋をやった感じ。

親子丼も食べたいので、おみやでお願いする。

ランチで出している特上親子丼を持って帰る。

翌日のお昼にみんなで食べる。出来上がりとは違うけれど、おいしいものはおいしい。

我が家一のお気に入りのお店はしっかりと営業していてくれてうれしかった。
4年ぶりに、鳥つね自然洞へ。2人待っていて、その次で入店。カウンターに着席。

上親子丼や、もつ入り親子丼を食べている人が多い感じ。今日は3人で、いつも夜来るのだが、鳥寝所も食べたかったので、親子丼セットにした。

鳥サラダ、鳥スープ、鳥しんじょに親子丼のセット。鳥サラダは、ドレッシングがとてもおいしくて、鳥はおまけくらい。鳥しんじょうは、さくっと揚がり、とにかく味がよい。これだけでご飯でもいいくらい。

そして親子丼。卵かけご飯のような親子丼も久しぶり。卵の半生感とたっぷりの鳥肉に、ご飯もたっぷり。

どれもとても美味しくて満足。近いうちに、夜の鳥鍋で再訪したい。
湯島の方の鳥つねで親子丼を食べたことがあったが、水炊きというか鍋で堪能したいという思いがずっとあって、ついに実現。家族で行ったので、予約しておいてよかった。鍋は2階の個室になるが、カウンターでは一人、二人のお客さんが飲んでいる。

飲み物は日本酒の地酒がそろっているが、今日は日本酒を飲むのは自分だけだったので、島根の豊の秋を1合もらった。人数がいれば、いろいろ飲めるところだが、残念。

鍋コースは、まず鳥だんごと修善寺の原木栽培の肉厚しいたけを炊いたものからスタート。これ、ごはんがほしくなるほどおいしい。

鳥刺しは、ささみとハツとレバー。くせもなく、鳥の刺身という感じがしない。

続いて、鳥しんじょとして出されるのは、しんじょを揚げたものと、手羽を揚げたもの。しんじょ揚げは最高で、これもごはんがほしくなる。手羽は裂いて食べるとうまく食べられる。

焼き物は、正肉、皮、しんじょというかだんごに、手羽の4種。正肉は肉がしまっていてとてもおいしい。皮もぶよぶよしていなくて、味がよい。しんじょは、煮ても揚げても焼いてもうまい。手羽も、脂がおいしい。

ここでサラダが出るが、このサラダは、とてもみずみずしい。これも鳥肉がのっているが、あっさりしておいしい。

さて、ここで鍋の用意がはじまる。薬味は、もみじと九条ねぎ。

最初に比内地鶏と名古屋コーチン、ハツとレバーがのった皿が登場。

比内地鶏から水炊きに。火が通って浮いてくる感じになるには、けっこう時間がかかる。やっと食べられますよ、とOKが出て、まずは軽くぽんずをつけて食べてみる。皮が嫌味でなく、肉はやわらかい。やはり、おいしい。

続いて、今度は、名古屋コーチンを。こちらは、比内地鶏と違って、皮が厚く、脂がたっぷりあるが、肉はこちらの方がしゃきっとしている。

ハツは食感がよく、レバーは湯通しくらいで食べてOKだとのことだった。刺身で食べられるものだからね。

肉を一通り食べたところで、野菜を入れる。淡路島の玉ねぎ、福島の白菜、修善寺のしいたけに、千住ねぎ。

玉ねぎは甘くて、やはりさすがの淡路産。さきほども出たしいたけもうまい。そして、巻きがしっかりしたねぎが、甘くて最高だった。これでもかなり太いが、ここまでに4-5枚剥いているそうだ。

こうして野菜を食べているときに、たたきが登場。真ん中の卵黄がだいだい色に近いくらいの濃い黄色。

スプーンでくるくるっとだんごにして入れてくれる。とっても柔らかいので、はしでつつくと崩れてしまう。いい感じで浮いてきたら、崩さないように箸で軽くつまんで、食べる。ねぎと卵だけしかいれていないという、このたたき、最高においしい。

全部食べたところで、雑炊の準備が始まる。ごはんを入れて、しばらく蓋をして待つ。あけて、卵を流して完成。

今日は4人での鍋だったので、たっぷり鳥の出汁が出ておいしいですよと言われた通り、あっさりだが、とてもよい出汁が出ていて、みんなでするすると食べてしまった。最初は、のりもねぎも入れないで食べてみてという言葉通り、薬味を入れないほうが味わえる。けっきょく最後の一杯まで薬味を使わずに食べてしまった。味付けは、お醤油と塩だけだったと思うが、最高だった。

同時に、せっかくだからと親子丼もひとつ注文していて、これはみんなで少しずつシェア。親子丼というよりも、鳥の入った卵かけご飯と言った方がよいくらいのこちらの親子丼。2回転くらいしか混ぜないので、ほぼ卵が流れたまま入っているのはよく知られた話。割り下が秘伝だと思われるが、絶妙な甘味が忘れられない。

おしんこも、そばを使ったぬかでつけているもので、あっさり口当たりのよいお漬物だった。

鍋コースは、火の通りをみながら、準備して薦めてくれるので、けっこう時間がかかり、約3時間くらいかかって終了。

鳥が大好きな一家には、最高のご馳走だった。1年に1回くらい来たいねというお店。ご主人の笑顔が印象に残る。

2014年10月: 4人の会で利用。今回も、鶏鍋コース。前回とは違って、鳥さしのないコース。

飲み物は、玉乃光を4合瓶でもらう。これは、純米大吟醸。

最初に鳥だんごとしいたけが出される。これはしんじょうやたたきのようにたたいたもの。

続いて、トマト絞り。これはトマトジュースだが、トマトそのものを食べているようなもの。

次に、しんじょう。これが、とてもおいしい。何個でも食べたいくらいおいしい。

ここまでで、お鍋の用意が始まる。今日は、比内地鶏・白レバー・心臓・名古屋コーチンという顔ぶれ。

比内地鶏から鍋へ。今日の比内地鶏は、歯ごたえがあっておいしい。次に名古屋コーチン。こちらは、皮部分がかなり厚い。それが嫌みなく食べられてしまう。

今日は、珍しい白レバーだった。脂がのるとこうなるらしいが、色も黄色い。あまり火を入れすぎずにこれは食べる。甘い。

そして、心臓。そのあと、正肉に戻って、しばし食べる。ポン酢は、もみじとねぎを入れて。

ここでお水をお願いしたら、月山の仕込水があるというので、頂く。水の味は表現できないが、のどごしよく飲み干す。

今日の珍味第2弾は、ふくらはぎ。これは一羽からわずかしかとれない希少部位とのこと。これは、歯ごたえがあって、まさに筋肉を食べて入る感じ。

肉が終わったら、野菜。例によって、甘い玉ねぎやねぎ、立派な修善寺のしいたけに白菜。どれもおいしい。

ここでお姉さんがたたきを用意して鍋に入れてくれる。はしでつまむのがやっとの柔らかさ。おいしい。

ここで、口直しに、ネストビールをもらう。アンバーエールで、黒ビールのよう。

雑炊を前にやはり、親子丼を食べたいということになり、小親子丼を注文。半生の玉子かけごはんのような親子丼を味わう。

お新香もとてもおいしい。ここで、雑炊を作ってもらう。最初は薬味なしで。

さすがに4人で食べた鍋の出汁は強力。さすがの雑炊。これ以上はない味で、今日も満足度が高い。はじめての二人もかなり満足してもらえたと思う。

今日も最後にご主人の笑顔を見て、ごちそうさまでした。

2015年1月: 4人の会で利用。2階の個室で、鳥鍋をお願いした。

乾杯は、生ビール、ネストビールのアンバーエールとペールエール、ペリエ。ネストビールは茨木のエールビール。

前菜は、いつもの鳥だんごとしいたけ。今日の修善寺のしいたけは大きい。昨年は雪でハウスがやられ、しばらく入荷がなかったそうだ。何度も出てくるこのしんじょうは、含め煮のような感じで、味が染みていてとてもおいしい。そして、2品目は、ももを煮たもので、こちらはあっさりした味付け。初めてだが、とてもおいしい。

続いて、しんじょう。たたきを揚げたものだが、もって帰りたいほどおいしい。中はとても熱い。

ここで、お鍋の準備が始まる。ここで、白ワインの、2012年のヴァイスブルグンダー2012年を注文。

お鍋は、もみじおろしと九条ねぎの薬味をぽん酢に入れて、待つ。今日の肉は、比内地鶏・レバー・心臓・名古屋コーチン。今日のレバーは、前回と同様、脂肪分の高い白レバータイプのもの。

比内地鶏から水炊きが始まる。続いて、名古屋コーチン、もう一度比内地鶏と白レバー、名古屋コーチンと心臓と入れていく。

今日は、比内地鶏も名古屋コーチンもしゃきしゃきしていて、単純にどちらの肉質がどうということではない気がした。コーチンは、やはり皮の脂がおいしい。

白レバーはほっくりしていて、ぜいたくな感じ。火を入れ過ぎないところで食べる。心臓もあっさりしている。

一通り肉を食べたところで、野菜が出てくる。淡路島の玉ねぎ、4-5枚むいた千住ねぎ、福島の白菜、そして、修善寺のしいたけ。淡路産の玉ねぎは、本当に甘くて、こんな玉ねぎは食べたことがない。千住ねぎの甘さも同様。他の3人も、鳥の味もさることながら、これらの野菜に感動していた。

ここで、たたきを作ってくれる。鳥と卵とねぎだけで作られていて、スプーンで上手に鍋に落としていく。これも火を入れすぎず、半生くらいで食べると、じゅわっとした感じでとてもおいしい。

ワインの2本目は、ピノノワールで、Cuveé J.J. 2002。チェイサー代わりに月山仕込水をもらう。

最後の雑炊の準備が始まる。お新香は、そばの糠を使っていたのだが、アレルギーのお客さんもいて、やめてしまったそうだ。ちょっと残念。

雑炊は、卵をといて、完成。出汁は濃くはないが、上品で最高の味。

日本酒も少し飲もうということで、島根の純米酒、七冠馬を1合頼んだ。

ここで終わりの予定だったが、3人とも親子丼を食べずに帰れないということになり、ひとつお願いして、4人でシェア。中をあけると流れるような玉子かけご飯風の親子丼。おいしい。

今回も満足度最高で終了。

2015年11月: 家族4人で訪問。家族全員が文句なく賛成するのが、こちらの水炊き。1年半ぶりくらいに訪問。

17時半の予約だったが、雨にもかかわらず、入口の点灯前からお客さんが2組待っている。我々は2階の席を予約してあったので、2階に上がる。

今日もお鍋のコースで、生ビールなどそれぞれの飲み物を頼んで、私は福島の大和川の吟醸生酒にした。

最初は、鳥だんごとしいたけ。このおだんごは、口の中でくずれる感じがとてもおいしい。修善寺の原木しいたけも肉厚でおいしい。

続いて、手羽先としんじょうの揚げ物。手羽先の肉のおいしさは、表現できない。骨を割く感じで2つに割って食べる。しんじょうの揚げ物は、いくつもこれでご飯を食べたいくらいのおいしさ。

薬味が出てきて、お鍋の準備。具代は、比内地鶏のももとふくらはぎ・白レバー・心臓・名古屋コーチン。

最初に、比内地鶏のももから。今日の比内地鶏は、しゃきしゃきの歯ごたえで、全員が絶賛。これはうまい。

名古屋コーチンと食べ比べると、こちらは皮が厚いだけ、脂の甘味が感じられて、こちらもおいしい。

次に心臓。これも歯ごたえがよい。ふくらはぎは、ももとは違うさっぱりさ。白レバーはやや生加減で、味わう。

比内地鶏と名古屋コーチンを食べ比べたら、野菜の出番。

淡路島の玉ねぎ、茨城の白菜、千住ねぎ、修善寺の原木しいたけと、この組み合わせはどれもすばらしい食感と味。とろけるような千住ねぎ、うまみたっぷりの淡路たまねぎ、甘い白菜、肉厚のしいたけと申し分ないおいしさ。

野菜を食べ終わったところで、いつものお姉さんが登場。鳥だんごだけはこの方が担当。ねぎと卵だけで包丁でたたいたタタキスタイルのだんごは、最高。

お漬物が出て、〆の雑炊。最初は何もいれずに。これだけでもう十分のおいしさ。やはり4人いると、出汁が十分に出てうまい。薬味を入れて2杯目を完食。

ここで、お決まりの親子丼追加。もう食べれないと言いながら、みんなひと口ずつ食べる。この生卵かけごはんかと思うような親子丼を食べて帰らないと、〆られない。

1年に1回は家族で来たいねと言って、今日も完食。ごちそうさまでした。

  • しんじょう
  • 鳥サラダ
  • 特上親子丼セット

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5位

かぶと (池袋、要町、北池袋 / うなぎ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2014/08訪問 2016/10/30

真のうなぎ好きに捧ぐお店

以前から噂だけは聞いていたが、行く機会がなかった「かぶと」。天然うなぎを出してくれる店はいくつもあるが、なかなかさばいている本人と話をできる機会はない。うなぎのうんちくを死ぬほど聞きながら、最高のうなぎを出してくれる、そんな店がこちら。

予約を取るのも大変なので、電話が通じる時間にかけると、いきなり大将が出た。迷わず天然ものについて聞くと、まず食べたことがあるか?との質問。全国の天然鰻はほとんど口にしたと答えると、ならいいよというお答え。味も値段も養殖ものとは全く別物であることが分かっている人にしか出したくないとのお話しだった。なるほど、確かに天然鰻は養殖ものとは味も香りも違うし、まず値段が3倍以上は軽くする。

初めてのれんをくぐり、まずは東京では数か所しか出していない、白穂の香でスタート。泡がとてもこまかい。きもわさがあったのでお願いし、いっしょに塩もしくはそのまま食べる冷奴を注文。この豆腐がまたうまい。ビールにとても合う。

串焼きもすべておまかせ。最初の串は、圧力釜で蒸した、えり。そのあとが、蒸さずに焼いたもの。ここが第一関門。中身は行ってのお楽しみ。大将は、ちゃんと客の反応を見ている。そして、ひれ焼き。ここで気づいたのが、おいしいものを食べたければ、開店と同時に行かなければないということ。この日はきもがなく、レバーで終わりだったが、このレバーだけの串はとても希少、というか手間がかかるもの。きもの代わりに、特別に珍しく、かつうなぎで一番おいしいとされる、しっぽを出してもらった。これは絶品。確かに究極のえんがわだものね。

途中、くくみという日本酒を冷でもらったところで、さばいたばかりの心臓が。これを酒にうかせて、一気にあおる。天然ものの心臓はジストマがいるので、出せないという。

そして、初めてだったので、食べ比べということになり、養殖ものの白焼き。蒸していないのにふわっとしたこの焼き上がりはすごい。これだけでも十分おいしい。続いて、今日は静岡沖の天然ものを白焼きに。やはり別物というしかない。脂がとてもうまい。

蒲焼の時には、ごはんをお茶碗でもらい、いっしょに食べた。このたれがまた曲者。さっぱりしていてあきのこないこのたれは、最後にそれだけでごはんと食べる価値がある。

ということで、毎月来たいところだが、値段もいいので、二月に一度くらいは来たいものだ。今まで出会った最高のうなぎに、最高のご主人だが、黙って食べさせてくれるほど甘くないので、本当にうなぎが好きで、ずっとうなぎの話をしながらうなぎを食べたい人向け。

2012年1月: 二度目の訪問。今度は開店と同時の17時に入店。今日も天然を頼んでおいた。

串焼きでは、今日もしっぽを出して頂く。飲み物は、わたぼうしというにごりを冷で飲む。米粒が見える。うまいが、利く!

今日の天然は、静岡沖のもの。前回同様、香がよく、この1月に天然が入るのは極めてラッキーだという話になった。

2012年3月: 三度目の訪問。今回も17時から。今日も串焼き一通りに、静岡産の天然鰻。

今日は日本酒をいろいろ教えてもらった。くくみやわたぼうしに加えて、むすひという、完全無農薬の玄米で作った、まだ発酵している日本酒を味わった。このむすひは、開けると吹き出すくらいの発酵中のものなので、少し時間がかかる。これをしばらく置いて、飲むとまた味が変わるのだが、それがまたうまい。

2012年5月: 今日は、白穂乃香で乾杯のあと、前回ほれこんだ、むすひを瓶ごとで。開栓してから、味が変わっていくところを楽しむのがよい。今日もうなぎは、静岡産の天然だが、毎回、味が違う。香が強い時、肉質がきゅっとしているときなど、毎回楽しみだ。

2012年6月: 今月から月一で通うことに。やはり、うまいものはやめられない。完全にパターン化して、やっこと漬物で、白穂の香、むすひと飲んで、鰻を待つ。この日も静岡沖の香のよい鰻。やはり、ものが違う。

2012年7月: 今日は、いつもの鰻友と訪問。まずは、限られたところしか出されていない、サッポロの白穂乃香。泡がマイクロ。

今日は、どちらの天然鰻を出してくれるかな?と思ったが、今日も、静岡の天然鰻だった。蒲焼きでも、アユのような、香りがするのが、こちらの技術。

2012年9月: 今日は静岡産のいきのよい鰻が入っているとのこと。黄色くて、見た瞬間にそれとわかる。

今日も白穂之香、くくみと飲みながら、天然の肝焼き、しっぽなど、とびきりの串焼きを出してもらいながら、進める。

お待ちかねの白焼き。やはり、鰻の香を味わうにはこれが一番。塩もわさびもいらない。

続く、蒲焼も最高。このたれは、鰻の香を消さない、と親父さんがいう。たれがあっても主役はうなぎ、そんなたれ。

2012年10月: 今日は、どうしてもこちらの鰻を食べたいという知り合いを連れて4人で訪問。席は入口横のテーブル席。

今日は初めての人ばかりなので、養殖で白・蒲焼といく予定だったのだが、岡山は高梁川の天然が入っていると耳にし、白焼きだけ、天然を入れてもらうことに急きょお願いした。

そのほかにも、今日は、天然の肝、えり、ひれをはじめ、しっぽや、ばらみ、中落ちなど、普段お目にかかれない部位が続出で感激。

はじめての3人も、酒が進むこと。途中、肝わさをもらい、心臓の洗礼を受けながら、白焼きを待つ。

高梁川の天然鰻は、身が厚く、いい感じの脂ののりで、最高だった。養殖の白焼きと比べると、これはもう別の食べ物としか言いようがない。

養殖の白焼きも肉質がよく、とてもおいしい。これと蒲焼を比べると、白焼きのうまさが際立つ。

もちろん、こちらの蒲焼のたれは最高だが、蒲焼はご飯と食べてうまい、白焼きは何もつけずに鰻のみの香を味わうのが私の好きな食べ方。

2012年10月②: 今月は、贅沢にも二度目の訪問。今日は入るなり、親父さんが、最高の鰻が入ってるから!と威勢がよい。一生に一回出会えるかどうかだというくらいのものだという。

ものすごく楽しみにしながら、いつもの串焼きから。途中で、天然のえりや肝も混ぜてくれて、期待が高まる。

その真打は、秋田産の天然鰻だった。白焼きの香りと上品な脂は、確かに今まで食べた天然鰻とも違う、独特のものだった。

これを食べたから、もう来なくてよいと言われた。

2012年11月: 今日は、串焼きに天然のえりやひれも出してもらいながら、待っていると、心臓をビールにドボン。浮いてくるところをすかさず飲んでしまう。親父さんに噛むなと言われる。

今日の天然鰻は、三重産だった。香りのよいうなぎで、感動した。

お酒は、いつものむすひに加えて、八反改という、島根の純米吟醸をもらった。

今日は、はじめておみやげに蒲焼きをお願いした。親父さんが、うまい米食べてるか?と聞くので、食べてるよと言ったら、ならうなぎだけもってけ!ということで、冷めても味が変わらない蒲焼を持って帰った。自宅で次の日ちょっと炙って、たれをかけ、うな丼にして食べると、確かに風味を保っていて、家族に喜ばれた。

2012年11月②: 今月もまさかの2回目。今日は料理人の友人に頼まれて3人で訪問。親父さんの仕事は、料理人としては目が離せなかったようだ。初めての人がいたので、今日は、養殖と天然の食べ比べ。天然は静岡産。養殖には養殖のうまさがあるので、けっきょくまったく別物ということになるのだが、天然は川魚であることを感じる。

料理人たちが、ごはんをはじめ、ひとつひとつ仕事とおいしさに驚いていた。確かに、あれだけのことを言うだけのことはあると。

2012年12月: 2012年最後のかぶと。今日は、神西湖の天然鰻が入ったということで、期待大。

今日は、しっぽや、天然のえりやレバーも出してもらいながら、むすひのぬる燗を飲む。

さて、神西湖産天然鰻の白焼きは、脂が上品で、なんともいえないうまさ。やはり、この香とうまさは、白焼きならではのもの。

蒲焼きの方は、こちらのあっさりしたタレだからこそ、感じられるうなぎの香りがいいねという感想。

今年を〆るのに最高のうなぎを出してもらいました。

2013年1月: 今回は、1月でもあり、天然ものは難しいかな?と思っていたが、かろうじて入荷していた。静岡沖で定置網で捕ったものだそうだ。

静岡産のものは、一番安定しているようだ。震災以来、利根川から上の地域のうなぎは入荷が激減しているらしい。

そんなわけで、貴重な真冬のうなぎを味わいました。

2013年1月②: 昨年連れてきた知り合い3人がぜひもう一度ということで、新年会。ついに、1年間続いた天然うなぎが途絶えた。親父さんに言わせれば、1年間すべて天然にあたったことがラッキーなのだということだが、その通りだろう。

今日は、しっぽや中落ちなど珍しい部位も混ぜて出してもらい、新しい日本酒をいろいろ試して、みんな大喜びだった。

2013年2月: 今日も残念ながら天然は入らず。そこで、今日は新しいお酒を試してみることにした。飲んだのは、彩十という原酒で14年もの。色は黄金色で熟成したシャルドネのよう。これはうまかった。

うなぎの方は、しっぽなど入れてもらいながら、白蒲といったが、これだけ食べている分には、養殖うなぎの食べ方としても最高だと思う。

天然のように個々の主張がない分、焼き方や、たれのうまさがよくわかり、これはこれでやはりうまい。

2013年7月: 5か月ぶりに訪問。今日は、むすひをそのままで一杯、ぬるかんにしてもらって後は飲んだ。かんをつけても、まだ発泡している感じ。

さて、今日は串焼きに、天然のひれと肝も入れてくれた。やはり、天然は味が全く違う。目をつぶって食べてもわかる。と、噛んだところで、ガリッという音が。もしやと思ってみてみると、釣り針を噛んでいた。天然はかなりの確率で針を飲んでいるので注意。

白焼きと蒲焼は、静岡産の天然鰻。白焼きを食べると、鮎のような香がして、これは川の鰻なのだろう。

久しぶりの蒲焼きも、香が残っていて絶妙。今日の鰻は、脂はあっさり目で、肉質はしっかりしたものだった。

2013年8月: 暑くても、鰻が高騰しても、この店の常連は変わらない。今日も、白穂香のあと、むすひをグラスで冷やで一杯、そのあと、ぬる燗でつけてもらった。

串焼きに、天然のひれ、えり、きもを混ぜてくれ、味の違いに改めて驚いた。

白焼き、蒲焼きの天然うなぎは静岡産で、サイズも大きく、かなり肉質も厚めだったが、皮にいやらしさがなく、香がよかった。だいぶ年をとってきたのか、大き目のうなぎだと量的にギブアップで、白焼き、蒲焼き、それぞれ4分の1ずつ、お持ち帰りにつつんでもらった。

高騰しているゆえ、値段もかなり上がってきているが、いつまで食べられるかな。

2014年8月: 諸事情で1年ぶりのかぶと。どうしても行きたいという友人に背中を押され、久しぶりにお店に電話すると、親方が出て、まだ忘れられていなかったが、「テレビに出ちまったもんで、電話が鳴りやまなくて仕込みにならないから、もう受話器あげちまうよ!」と言うもので、最短で空いている日を聞いてそそくさと予約。いざ行ってみると、壁に貼ってある予約のメモは1年前の3倍になっていた。初めての人がぐっと増えたもので、親方も、全員に飲み物が出たところで、「初めての方いいですか?皆さんが今まで食ってきたうなぎはくそです!」とまとめて説明するようになってしまった。

まずはいつものとおり、白穂の香でスタート。つまみは、やっこ。塩もくれるが、つけたことがない。というか、塩だけなめている。次に、私は名前が覚えられなかったが、米沢の純米酒、連れはくくみ。ちょっと甘目の純米が好きな私にはぴったりだった。ひととおりは、えりの蒸しから始まるが、いきなり親方が、「ちょっとぶつけて崩れたから、○○さん食べてよ!」と私に。今日は何かあるなと思っていたら、これが始まり。初めての人たちが洗礼を受けるのといっしょに、ずいぶんいじられた。焼いたえり、ひれ×2と出たところで、養殖のうなぎを、二代目ふじもりさんがさばき始める。

ここで、「初めての人たちに一番うまいしっぽを出すよ!」と言っているのを聞いて、いいなあという顔をしている私を見た親方が、「○○さんには出してやんないよ!」とわざわざ悪がきのような顔をして言う。しっぽは、数回しか食べたことないのに・・・でも、あとで天然の肝、えり、ひれを出してくれた。養殖のきもの後に天然のきもを食べると、やわらかさ、味ともにまったく別物であることがわかる。ひれの味の濃さ、えりの旨みも違う。養殖がうまくないということでは決してない。天然ものは別の味がするということだ。

ここらで、久しぶりの玄米発泡酒むすひに切り替え。今日のむすひは発泡が強くて、3人がかりで開栓。これもいつもの通り、冷でいっぱいのんでから、ぬるかんにしてもらう。ぬかどこを飲んでいるみたいと言った人もいた、冷のすっぱい状態のむすひを、友人はとてもおいしいと飲んでいた。

むすひのぬるかんは、親方がつけてくれる。このまったりした味は忘れられない。今日は久しぶりなので、どぶろくも飲もうと思い、わたぼうしをもらう。やはり、私はこれが一番好きかな。酒もすすんだところで、やっと天然鰻の本体をさばきはじめる。今回のうなぎは、静岡沖の海のうなぎ。白焼きを口に含んだ時の、あの柔らかさと香りのよさは、なんともいえない。親方は、塩もくれない。縦に割って、腹の方から食べる。この皮目のうまさは、天然ならではのもの。友人は、感動的なおいしさだと少しずつ大事に食べていたが、これだけ喜んでもらえたら、私もうれしい。

最後は蒲焼に、自慢のごはんをもらって、白焼き同様に腹の方から食べる。甘くない、濃くない、さっぱりしたたれは、うなぎの香りを殺さない最高のもの。お皿に残ったたれは、友人がしっかりごはんにかけて頂きました。

ここまで完璧にされると、また行かざるを得ない。ちなみに、二代目を任されるふじもりさんは、しっかりさばきと串うちを任されていて、今日の親方はほぼ焼き方に徹していた。ふじもりさん、1年見ないうちに、ずいぶん手際よくなったね。月曜日にも1回行かなくちゃね。すっかり記憶が甦ってしまったので、また行きます。

2014年10月: 17時の予約で今年2回目のかぶと。今日も半分以上が初めてのお客さん。親方は初めてのお客さんをさばくのに大変で、我らにはちょっと楽しみが半減してしまった感がある。繁盛店の行く末みたいな話になるとしたら、もったいないことだが、流行るものは仕方がないか。親方が引退する前に一度食べようという人が殺到しているのだろうが、二代目にもがんばってほしい。

今日はそんなことを考えながら食べていたのだが、串の方は、いつもの一通りの他に、天然のひれとえりときもを出してくれた。それだけ食べるとどちらもおいしいが、味の違いを楽しめるのはこちらの醍醐味だ。天然のきもの甘みは、養殖にはないもののような気がする。あとは、ばらみも1本。これは、腹の部分と尾の部分で感じが違うが、これは腹の方。意外にさっぱりしている。

今日は、はじめて白穂乃香をスキップして、いきなり冷酒。長野県は佐久の白原酒、ゆうき。友人は、松本の大信州、仕込み五十号。ゆうきは、けっこう甘め。

次には、なから、香月(こうづき)、最後にわたぼうしと飲んだので、飲みごたえがあった。だんだん辛くというか、すっきりしていって、最後にどぶろくで〆という感じ。

今日の鰻は静岡産で、親方曰く、「先週来てくれてたら、岡山の高梁川と児島湾のを両方出せたんだけどねえ」鰻を見てから来るなんてことはもうできないよ!今日の静岡鰻は大ぶりで、太い見事な鰻。ぷりっとしていて、白焼きでも蒲焼でも、もう鰻の域を超えた、川魚を食べている感じ。

最後に、親方が日本一の山椒だというので、決して鰻にはかけない(もともと私は使わないが、この店で鰻にかけたら怒られるだろう)が、ご飯にかけてこの山椒を食べてみた。確かに、こんなにストレートに効いてくる山椒は食べたことがない。帰るときに、「初めて山椒を食べたよ」と言ったら、「高いから、あんまり食べないでくれ!」

ということで、年内はこれで終わりかな。

  • 肝の中にあった釣り針
  • 静岡産天然鰻
  • しっぽ

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