レモンジンジャーさんが投稿したラ ペ(東京/三越前)の口コミ詳細

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正直者からくちレモンジンジャーの食べ歩き

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ラ ペ三越前、日本橋、新日本橋/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 昼の点数:4.7

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 3.3
1回目

2017/04 訪問

  • 昼の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.3
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

日本の季節を感じる素晴らしいフレンチ

休日のランチに訪れました。日本橋のすぐそばの路地裏にあり周りはオフィスビルばかりのエリアにひっそりとあります。非常に目立たない入口なので、見逃してしまうかもしれません。レストランは地下にあります。入店するとすぐに支配人の方が迎えてくださいました。よくお客さんが来たとわかるなぁと感心してしまいます。お店は本当に小さくこじんまりしていますが、奥に8人くらい個室っぽくなる空間があるようでした。

こちらのお店は、市ヶ谷のオーグードゥジュール初代シェフが独立して作られたお店です。当時職場が近かったこともありオーグードゥジュールには何度か訪れていました。その後、シェフが代わる度に訪れましたが、やはり初代シェフのが美味しかったと記憶しております。今回、友人とランチをすることになり、どこがいいかなぁ~と調べているうちにラペさんを見つけ、絶対に美味しいに違いないと確信しながら来店したのでした。

週末のランチコースは1種類のみ、5000円税サ別々

ラペの色々オードブル
マカジキのマリネとアボカドムース、タラの芽のタプナードソース
本日のお魚料理(イサキのポワレ、菜の花)
熟成銘柄豚(るいび豚)の香ばしくグリエしたしっとりロースト
本日のデザート
食後の飲み物(コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティー)

別途、ドリンクはサンペレグリノにしました。こちらはお代わり可能です。

色々オードブルは一品ずつでてきてとにかく楽しい。
最初にでてきたのは、豚のパテドカンパーニュをシナモン風味のパリパリの薄いクラッカーではさんだもの。いやーこれは美味しいです。シナモンと合うとはびっくりしました。

その次にでてきたオードブルは、ジャガイモのポタージュ。ふきのとうの素揚げ、ふきのとうのペースト、イタリアの貴重なハムがのっており、こちらもふきのとうの苦味と合わさると美味しい。

その次に出てきたのは、もともと焼き菓子であるガレットブルトンヌをベースに、桜海老を練りこんだ一品。焼き立てでペーパーに包まれて出てくるので、かじっていただくカジュアルさが心地よいです。桜海老の香りがふわーっとして、これは絶品。いやいや、一つ一つに驚かされます。

マカジキのマリネとアボカドムース、タラの芽のタプナードソース。うるいの葉がトップに飾られておりその爽やかさがいい。白いバルサミコソースも添えてあり、合わせて食べると驚きの旨さ。

******

ここまでで気づいた。こちらのお店のお食事は、一つ一つの食材が既にとても良いのだが、さらに素材を合わせてパクっといただくと、信じられない美味しさに変化するのだ。これは、すごい。計算しつくされているというか、普通考えられない組み合わせを、美味しくいただけるのだ。

******

次に、フォカッチャのようなパンがでてきた。周りはカリカリ、中はふんわりでとても美味しい。バターは、無煙のものと、ノワゼットバター(焦がしバター)が出てきた。どちらもおいしいが、焦がしバターは手作りとのことで、バターを焦がしてから、クリームと合わせて作った手のかかったもの。パンも最高だし、バターも最高でたまりません。

次にでてきたのは、イサキのポワレ。イサキは非常にしっとりとしていて美味しく、驚いた。グリーンの部分は菜の花。上に乗っている菜の花もそうだし、菜の花づくし。変な苦味はなく、甘さを感じられ、とても美味しい上品な一品。ベースにはクスクスがありソースととても馴染んでいた。

熟成銘柄豚(るいび豚)の香ばしくグリエしたしっとりロースト、こちらも豚なの?と思えるような甘みと柔らかさで脂こさも皆無。以前るいび豚は以前はルイビトンとして売り出されていたそうだがクレームがありるいびぶた、という名称になったのだとか。そういったウンチクを楽しくお話してくださる支配人、最高!付け合わせに、ロマネスコ、グリーンピースが添えてあり、とても満足できた。

デザートは、まず、ブランマンジェにイタリアの高級オリーブオイルと韃靼そばアイスをのせたもの。こ・れ・は~!!!涙が出る美味しさ。こちらも三重奏、といった感じで、一つ一つ食べても美味しいのだが、一緒に食べると信じられない美味しさに変化する。韃靼そばの香ばしさがまるでクッキーでも食べているかのような味わいを出し、でもアイス、ブランマンジェの食感というのが楽しい。

デザートは2種類から選べ、ひとつは苺のもの、もうひとつは柑橘系のものということで私は柑橘系をチョイス。食用花と柑橘を凍らせ、そこに柑橘のジェル、さらにトップにはなんと。パクチーアイス!これが、また信じられない美味しさを作りだす。パクチーの芽も生えている。パクチーのアイスがとてもさわやかで最高。これ以上言葉に表現できません、はい・・・。

食後の小菓子には、温かいフィナンシェと桜の花が・・・。土のような部分は、アーモンドパウダーと炭を混ぜて作ったものだとか。アーモンドパウダーを飾りにしてしまうなんて、高級!咲き始めの桜が添えてあってとても季節を感じました。

デザートとと一緒にいただいたコーヒーは酸味があるタイプで、自分の好みではなかったが、それよりもデザートも美味しすぎて驚くばかりだった。

最後にほうじ茶がでてきて終了です。

******ま と め******
何度も書きますが、食材の一つ一つは既に良い。その食材を一口でがばっといただくと本当に信じられない味わいになる。
フレンチでありながら、日本の食材、季節感をしっかりと表現しているところに好感を持てます。
シェフのテクニックの素晴らしさは勿論のこと、居心地のよい楽しい支配人にも感激したのでした。

本当にプロフェッショナルなお店だと思いました。
感激。

2017/04/04 更新

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