ゴンからの手紙さんのマイ★ベストレストラン 2017

レビュアーのカバー画像

ゴンからの手紙的ひとりメシレストランガイド

メッセージを送る

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

今年初めて伺ったお店のみで構成しました。
今年はカメラを持って全国を飛び回ったこともあり、
選ばれたお店が全国に散らばってるところが、
いかにも今年の私の傾向がよく表れています。

それぞれの地域で信頼させていただいているレビュアーさんもたくさん見つけることができ、
そういう意味でも実りある一年でした。

今後とも皆様よろしくお願いいたします。

マイ★ベストレストラン

1位

ラボンヌターシュ (なにわ橋、大江橋、南森町 / フレンチ、ビストロ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2017/06訪問 2017/06/11

料理のタイトルから想像するものを確実に超えて来ます

複数のマイレビュアーさんがレビューでコートドール出身と言われていたので
クラシカルなお皿が並ぶかと思ったんですが、
かなりチャレンジングなラインナップでプレゼンテーションしてくるお店、という印象を受けました。
序盤はクラシカルどころがヌーヴェル・キュイジーヌに近い感じすらします。

ただ、えこだねこ様のレビューの通り、
料理のタイトルから想像しているものとは、確実に違う見た目や味わい、
でも確実に期待値の上を行くお皿を供してくださいます。
まさに店名の通り、いい仕事(= la bonne tache)してます。

初回なのでおまかせコース(5000円)中心の構成にしてみました。

 前菜1:赤ピーマンのムース トマトの冷製ソース
 前菜2:ノルウェーサーモンの燻製
 スープ:ガスパチョ風冷製野菜スープ(※オプション)
 魚料理:エイヒレのムニエル 焦がしバターソース
 肉料理:牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
デセール:クリームブリュレ
カッフェ:エスプレッソ(コーヒーもチョイスできます)


スープのオプションもありますが、、、というご提案に二つ返事でノリましたが、
最初の赤ピーマンのムースの底に敷いてあったのがそのガスパチョそのものだったんですよ。
「あー、シェフやっちまったんじゃないの?」って思ったんですよね、そのときは。
でサーモンの燻製を挟んでスープがでてきた時に、サプライズが待っていました。

ガスパチョ風と言いながら、緑!
でもね、たしかに味わいはガスパチョなんですよ。
最初ミキサーに緑色の大きな粒が入っていたのでそら豆だと思っていたのですが、
そんな味わいは全くなし。
どうやらグリーントマトのようです。
それにくわえていたのはシソ。(これは確認しました。)
ずっとこれなんだろうって思い巡らせてまして、シソだ!と気づいて思わず伺っちゃいました。
お隣のカップルの男性はいろいろ有名店はどうのこうのってうんちく語ってたけど、
たぶんわからなかったと思います(笑)。
絶句してましたもん(微笑)。


赤ピーマンのムースも味わいはしっかりしているもののふわっと抜ける軽さがあって、
パンに載せてあっという間の完食。
トマトの冷製ソースも甘みがあって酸味控えめだったのですがこれがよく合います。

ノルウェーサーモンの燻製は、燻製自体はかなり弱め。
最後にほんのり感じられる程度。
なんだかミキュイみたいな舌触り。お酒進みます。
ここも脇役のはずの付け合わせがかなり凝っていて、
サーモンを載せている下の部分にはセロリのピクルスが。

魚のメインは、エイヒレのムニエル。
エイヒレの軟骨も食すようおすすめされます。
うん、最初抵抗ありますが、食感の変化を楽しむだけではなく、
ややもするとしつこくなりがちなものにアクセントがつきます。
焦がしバターソースはちょっと酸味が強い感じでしたが、
このあたりはクラシカルなフレンチ出身らしい感じ。


そして、お肉のメインは、牛ホホ肉の赤ワイン煮込み。
こちらはもう完全にクラシック。
お肉の舌触りがものすごいです。
それとこちらの付け合わせはニンジンのピューレが添えられていたのですが、
こちらもすんなり普通なはずはなく、
オレンジ(だと思います)をほどよくブレンドしており、
青臭さなく甘みとほんのり酸味をプラス。
クラシカルスタイルだけに赤ワインソースがちょっと濃いので
このピューレと合わせると非常にまろやかになっていいです。


これにグラスのシャンパーニュと赤ぶどうジュース(赤ワイン苦手なので。。。)を頂いて
8,100円。
パン代200円というのも泣けるほど安いですが、
これ、全部税込みなんですよね。
あのコースが税込みで5000円とか、どうかしてると思うレベルです(;・∀・)。


とてもきれいかつ広々としたスペースのお店。
カウンター中心なのでもちろんおひとりさまでもOK。
テーブル席は4人席が1組のみです。
(のはずですが、テーブル席なんてない、っていうレビュー見かけますね、、、私の勘違いかな?)


カウンターはカップル3組+私の計7名だったのですが、
これをシェフ一人ですべてをきっちり回せてるところもすごいです。
とても物静かなシェフですが非常に謙虚で物腰も柔らかい、そしてまだ若い方です。
また時を改めて伺いたい、そしてふらっと訪れたいお店です。


ビブグルマン、納得。
ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

2位

La table au japon (京都河原町、清水五条、四条(京都市営) / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2017/11訪問 2018/01/13

京都の屋根裏には最高にあたたかな隠れ家フレンチがあります

その昔、どこかで見かけました。
そこには、ねずみの夫婦が二人で、どこかのお家の屋根裏部屋でお客さんをもてなす。
マダムが温かいスープを運ぶ先には、
スプーンを持って待ちかねている、これまたねずみのお客さん。
(映画"Ratatouille"ではありません)


そのまんまの世界がここにありました。


仏光寺の南側を通る高辻通、これを東へ、河原町通とぶつかる少し前、
御幸町通りとの十字路のちょい手前の2階にあります。
1階はもろガレージ。
まあ、こんなところにフレンチビストロがあるとは、気づかずに素通りしてしまいそうです。

同じく高辻通沿いにある日航ホテルを一時定宿にしていた時期があって、
その時から河原町の方に行くときにこのお店の前が通り道だったんです。
その時からここのお店の存在は知ってて、いつか行ってみたいなぁと思っていました。

いかにも屋根裏の隠れ家という感じで、
こじんまりしていて天井は低いんですが、
とっても可愛らしいお店。
カウンターも3−4あって
ヒゲのシェフとその奥様のお二人が、
おひとりさまでも暖かく迎えていただけました。


メニューはプリフィックスコースのみで、
メイン1つ(Menu A: 4,300円)か2つ(Menu B: 5,990円)の2種類あります。
んで、選ぶものによって値段変わるものもあります。

ということで、Menu Bをチョイスして、それぞれ以下のように組み立ててみました。

(Amuse bouche:ホタテのカルパッチョ オレンジのソース ケッパーの酢漬け添え)
Les entrees:ローストビーフと削ったフォアグラのサラダ
Le poisson et la soupe:本日のお魚料理(この日は、確か、真鯛のポワレだったと思います)
Les plats:牛ホホ肉の赤ワイン煮込み ジャガイモのピューレと
Le desserts et fromage:アイスクリームとシャーベットの盛り合わせ

今回は追加料金なしのこの組み合わせ。
詳しくは写真をどうぞ。
まず、この内容とボリュームで上のお値段。
ちなみにサービス料や消費税は全て込みというのはちょっと信じられない。


一皿一皿のボリュームが多く、腹ペコリアンの私を持ってしても最後までやっとこさ辿り着けるボリューム。
お味はビストロに期待しているものがきちんと供される安心感。
ポワレや赤ワイン煮込みは、もう力強い直球ビストロ的なそれだし、
一方、ホタテのマリネやローストビーフと削ったフォアグラのサラダなんかは
意外なほど繊細。
特に前菜で供されたローストビーフと削ったフォアグラのサラダ。
フォアグラって削るとこんなにふわっとするんだぁという、
発見のある新感覚。
ボリュームもあるんですがさっぱりうまく全体をまとめてくれています。


難点があるとすると、ボリューミーで若干大味がゆえに、
too muchな感じがしなくもないことくらいか。
まあお値段的に高級食材は使っていないと思いますが、
こういうお店を京都で気軽に使えるというのは、相当貴重。

小さいけどとてもおしゃれなお店でとってもリーズナブル。
奇を衒わない鉄板メニューが並んでますし、
学生さんのデートでも使えるくらいかと思いますので、
こういうお店でフレンチデビューをするのもいいと思います。


でもこのお店にまた訪れたいと思う一番の理由は
シェフとマダム、そしてこの内装を含めた、このお店の雰囲気そのもの。
背伸びしない本当の意味での隠れ家だから。

日本料理もいいけど、連泊するならこういうお店を1つ挟むのもいいんじゃないかな。
京都に行きつけにしたいお店がまた一つ増えました。
ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

3位

さかい (野町、北鉄金沢、西泉 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 4.7
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2017/04訪問 2017/04/14

最高のタイミングに伺えてよかったです。

一昨年、北陸新幹線が開業からちょうど1ヶ月後に、20年ぶりに行った金沢。
その時は桜吹雪直前の最高のタイミングでした。
その後、1年に1−2回伺っています。

昨年はロンドンに行っていて行けず、
2年ぶりの春の金沢です。

今年は桜の開花が遅れていて咲かないうちの訪問かと思っていたのですが、
なんと伺った前日である金曜日に一気に7-8分咲きまで進みまして、いい感じに見ごろになっていました。

この日のために3週間前に予約して伺ったのが、
金沢でいつもいいお店をご紹介くださる、あすかりんさんのおすすめのこちら。
なんといってもひとり晩酌にも向くというお話しから。。。。
まさに最高のタイミングで伺うことができました。

それにしても遅れていた桜が満開近くまで進んでてくれてほんとによかった(ほっ)。


まずは好みをお伝えして冷酒を選んでいただきます。
出てきたのは越州。
初めていただく銘柄ですが、非常にさっぱりしていてほとんど水です。
これは飲みすぎてやばくなるパターン。

さて、オーダーを、、、と思ったのですが、
そこは、最初に先付けが2品出てくることと、コースがないことは予習済みでしたので、
まずは先付けを頂いてから。
 先付-1:ふぐのあられ揚げ
○先付-2:若ごぼうのお浸し

若ごぼうは大阪八尾産。(富山にも八尾という地名があるのでややこしいですが。。。)
八尾は若ごぼうの一大産地みたいですね。
はじめていただきますが、
普段いただくごぼうとは明らかに違ってフレッシュな感じ。
フキみたいな感じですが苦味はなく、さわやかな感じ。
歯ごたえもあってゼンマイのようでもありますね。
いかにも春という感じですね。


さて、ここでこの後の流れを一品ずつ選んでいきます。
「バタバタしていてすみません」とおっしゃっていたように
ちょうど1.5順目くらいの訪問だったので、序盤がちょっとてんてこ舞いな感じで、
間隔開けたほうがいいかなとも思いまして。
ま、いつも食べるのが速い私にとってはこのくらいがちょうどよかったです。
というわけでラインナップはこんな感じ。

◎造:お造り盛り合わせ(シマアジ・シメサバ・イシダイ)
◎肴:ほたるいか酢味噌
○揚:福岡合馬産新竹の子の天ぷら
 菜:泉州水茄子の漬物
◎焼:能登牛いちぼ肉塩焼
 飯:じゃこ飯
○椀:味噌汁 あおさ

どれも非常に旨かったのですが、あえて強弱をつけるとこんな感じ。

お造りの盛り合わせは、シマアジとシメサバは指定しておいて、
あと1つなにかおすすめを入れて盛り合わせてもらいました。
特に追加していただいたイシダイがすごかった(汗)。
ぷりっぷりを通り越してブリブリでした。
シマアジ・シメサバも脂のノリが適度でよかったです。
こちらもブリブリでしたw

個人的にな最初のピークはほたるいか。
この季節に伺えてよかった。
今年はほたるいかも不漁らしく、いつもの年よりも小さいものが多いそうで、
その中でいいものを選んでお出しくださったようです。
酢味噌が和えてあるのではなく別添えなのもいいですね。
こんないただき方ができるのもこの時期の北陸だからですよね。

新竹の子は福岡合馬産。こちらは地元産のタラの芽とともに天ぷらで。
たっぷりと供されましてCP的にも大満足。
しゃきしゃきというよりもほくほくで瑞々しさを感じました。


「最後はお肉、で、ごはんとお味噌汁にしたいので、
 間になにかはさむのにいいものありませんか?」
というご相談をして、
大将と二人で決めたのは、水茄子の漬物。
これはちょっとふつうだったかな。
ただ、シンプルな仕上げで口直し的に◎。


最後は能登牛いちぼ。
じゃこ飯とあおさのお味噌汁
と共に供されました。
(別々でというイメージだったんだけどな。
 伝え方がまずかったかなぁ。)


このいちぼが絶品。
柔らかいという表現ではチープすぎて伝わらない感じの食感。
なんだろう、ぷるんぷるんしているというか。
脂身も適度なんだけどすごくジューシーで旨みがしっかり。
過去になんどか金沢で能登牛を頂いていますが、これが一番うまかったな。

締めのじゃこ飯も山椒と木の芽の香りがいい塩梅。
お味噌汁は具材を四種類から選べますが、ここはシンプルにあおさで。
春っぽい瑞々しい感じで締めることができました。


前述のとおり序盤忙しくされていましたが、
ちゃんと目配りはされていまして、
分量の調節をご提案くださったり非常に居心地のいい空間にはかなり気を配っている印象です。
後半、お隣に地元のおひとりさまがいらして、意気投合。
少し余裕の出てきた大将を交えて、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。
初めていらした方だそうですが、大将とのやり取りも手慣れたもの。
はやり地元の方とご一緒だといいですね。


他の2人のスタッフがまだかなり若く、
大将の指示が時々きつくなるところがあるのが唯一の難点ですかね。
(あとあとで絶対に活きてくるから、めげずにがんばれよー)


ちなみにこの内容に冷酒をもう一合(三井神力の寿)を頂いてぴったり10,000円。
私の腹メーターは今日も正確でしたw
これ、税・サービス込みなので、CPも良好だと思います。


とにもかくにも落ち着いた、金沢の春を満喫できました。
大満足。
ごちそうさまでした。

  • 肴:ほたるいか酢味噌
  • 焼:能登牛いちぼ肉塩焼
  • 揚:福岡合馬産新竹の子の天ぷら

もっと見る

4位

みくり (宝町、新富町、京橋 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2017/01訪問 2017/01/29

ガッキーや星野源くんはいませんが、若い大将と女将が、銀座のはずれで絶品王道和食と穏やかな時間を用意して待っています

あと数ヶ月もすると「なにそれ」と言われることになると思いますので、
サムいと言われるのを承知の上で
あえて説明したいと思います。

昨年、2016年後半、非常に話題になったドラマがあります。
TBS系列で放送されていて大ヒットした「逃げるは恥だが役に立つ」。
略して「逃げ恥」。

就職活動に失敗したカレシなしのヒロイン、森山みくりが
自称プロの独身男子、津崎平匡(ひらまさ)と契約結婚をするというお話。
むずきゅんというワードも話題になりました。
個人的には、
sakerock初期から応援している星野源くんがはまり役をゲットしたという
それだけでもうれしい作品となりました。


さて、ロケ地巡礼に行かれている方もおられるようで、
神保町の某居酒屋さんも賑わっているとか。


そんな流れで、「まさか、みくりって名前のお店、ないよなー?」と思ったら、
あったー!
という完全にネタとノリだけで訪問を決めたのがこちらです。


新富町と宝町のちょうど間。
銀座のはずれにそのお店はあります。

そろそろ行っておかないとネタ的に古くなってしまうということで
早速予約して行ってまいりました。
題して!
『プロの独身男子2人でみくりさんを取り合う宴』


本日のお相手は、
こんな時にお誘いするにはこの方しかないだろう、
という自称独り者グルメさん。
マイレビュアーの中では比較的やり取りがある方ですが、
もともとそんなにマメに他の方のレビューにコメントを残すことをしない私。
いきなりメッセージ機能を使ってお誘いする形となってしまいました。
乗っていただいてありがとうございます。


さて、コースは2つあるようですが、
食べログのネット予約からだと13,000円のコースのみとなるようです。
これに、ビール+日本酒をグラスで1-2杯という感じで。

本日の構成はこんな感じ。

 
 あつもの:からすみをあしらったかぶら蒸し 海老・ホタテ・インカのめざめを包んで
  八寸?:佐賀牛もも肉 醤油で炊いたローストビーフ風 茗荷の甘酢漬けを叩いたものを挟んで
      子持ち昆布の揚物
○  椀物:甘鯛と淀大根の椀物
○お造り-1:福岡・宗像産ふぐのぶつ切り サラダ仕立て かぼすと椿オイルのドレッシング
      白菜と焼いた椎茸、赤かぶのスライスと共に
○お造り-2:五島列島産鯖の棒寿司
      山口・宇部産赤貝
      大分産スミイカ
◎ 焼き物:佐渡産ブリの味噌幽庵焼き しめじと柚子の炊き合わせ添え
  酢の物:なまこと北寄貝 玄界灘の鯛の昆布〆 新物くちこのジュレがけ
      庄内あさつきのぬた
◎ 蒸し物:クロムツ 大阪・富田林産海老芋
○  食事:五島列島産サワラの炊き込みご飯 百合根の食感と菜の花の色彩、木の芽の香りを添えて
      お味噌汁・香の物
 デザート:黒蜜のプリン


割と王道直球の和食でいわゆる飛び道具はほとんどないのですが、
一つ一つがとにかく細かいお仕事。

特に絶品だったのが、クロムツの蒸し物。
見かけは地味なんですが
頭から骨から尻尾まで砕いて叩いてフルに使って取った濃厚な出汁餡が、
「もう、ウマすぎてたまらない件についてー」
と叫びたい気分(←ドラマを観てた人にはわかるネタ)

ブリの味噌幽庵焼きも、ノリにノッた脂とミリンのハーモニーが見事にマッチ。
かぶら蒸しも海老やホタテも大きめにカットしたものを仕込んでいて
食感や弾力も楽しめるようにしてありました。
インカのめざめをここに合わせてくるというのも意外。

それともう一つは素材選びの目利きの良さ。
とにかくこの季節のいちばん旨い産地の一番旨い素材をセレクトして供している印象です。
福岡県宗像産のふぐ、五島列島産のサバやサワラ、
山口県宇部産の赤貝 大分産のスミイカ
佐渡産のブリなど
玄界灘周辺のものが多い印象ですが、食材は広く求めていそうです。

でも素材に寄りかからずにちゃんと手をかけています。


お料理だけでなく、ちょっとしたところにもこだわりがあって、
一番感心したのはイス。
オーダーメイドのそのイスは
片方に肘掛けがない開放型タイプというちょっと他では見ないもの。
カウンターの席間が少し狭いので、という心遣いで導入したそうですが、
どうも私にはそれだけが理由ではないように感じました。
(だってそれなら両方肘掛けのないものでいいじゃないですか)

というのも
隣同士のイス、左の席の椅子は右側の、右の席の椅子は左側の肘掛けが
それぞれなくてスペースが開いたものになっているんです。
そう、隣との間に遮るものがないのです。

初対面やそれほど親しくない間柄の場合、
向かい合うとキツく見えたり距離ができたりするものです。
なので私はいつもカウンターを利用するのですが、
その時に間にこうして壁がないというのは、
打ち解けて和やかな時間や空気を作るのには極めて有用だと思うのです。

こういうほんのちょっとしたことにも気が使えるお店は
贔屓にしたい、そう思わずにはいられません。


全10品、13,000円。
ヱビス+日本酒をグラスで2-3杯ずつ頂いて、
二人でほぼ30,000円(税前)。
計算してみたらたしかにサービス料はかかっていないようです。
かなりリーズナブルと思います。
(日本酒のラインナップは秋田と福岡のものがかなり多いですね。
 どれも値付けはかなりリーズナブルです。)


失礼ながらネタで伺ったのですが、とてもいいお店を見つけました。
「お一人でもいらっしゃる方おられますよ」とのことでしたので、
今度は一人ででも伺おうかと思います。


ごちそうさまでした。

  • 食事:五島列島産サワラの炊き込みご飯 百合根の食感と菜の花の色彩、木の芽の香りを添えて。木の芽の香りと菜の花の緑が半端ない。
  • 蒸し物:クロムツ 大阪・富田林産海老芋。本日イチの絶品。見かけは地味なんですが、クロムツの頭から骨から尻尾まで砕いて叩いてフルに使って取った濃厚な出汁餡が、もう、たまりませ〜んo(≧▽≦)o
  • 焼き物:佐渡産ブリの味噌幽庵焼き しめじと柚子の炊き合わせ添え

もっと見る

5位

リストランテ天空 (伯耆町その他 / イタリアン)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2017/08訪問 2017/08/17

きちんとしたリゾートダイニングだと思います

人生で初めて山陰へ旅行に行きました。
大山の麓にある大山寺で和傘をライトアップするイベントが8/11-13の日程で開催されていまして、
それに合わせての訪問でした。
その前日、平日だしのんびり観光できるやろと思い、
大山寺の圓流院で天井画を拝観したあと、バスでこちらに伺いました。

大山には周辺の観光施設を周る、ループバスというのが走ってます。
それに乗って2つ目の停留所の近く。

「リストランテ天空」まず名前がすごいよね。
天気が良ければ麓までバッチリなんだけど、
この日は着いた時には大雨、途中晴れてきたけど、霞んだままでした。

実は翌11日とどちらに伺おうかギリギリまで迷っていまして予約は入れていませんでした。
まあお盆だし祝日だしどっち道無理だと思い、天気悪かったけど10日にしたわけです。
席を作っていただくために少し待ちましたが、こころよく。

隣に教会があってリゾートウェディング対応とはいえ、
しっかりした設備のみならず、スタッフもきちんとしています。
思ったよりもしっかりしたいいお店です。
シェフはfour seasons出身とのことですがあまり期待せずに着席。

コースは3種類ありますが、真ん中の大山コース(2,900円:税込)をオーダー。

メニューは
Antipasto:
◎飯南町産豚のポッシェ 鳥取県産白ナスの吸い地仕立て
Zuppa:
○冷製白桃のスープ
Pasta:(3種からのチョイス)
 タコのペペロンチーノ
Piatto:(2種からのチョイス)
○フォワグラのハンバーグ 天空オリジナル
Dolce:(なぜかメニューには書いてなかったけど出てきた)
 シェフおまかせドルチェ
Caffe:
 エスプレッソ


なんといっても前菜の白ナスに染み込んだダシが最高に美味かった(*´ω`*)。
たぶん豚の甘みが加わったのがいい方に作用したんでしょうが、
それ以前の段階でしっかりした仕事がなされている印象です。
メインのフォワグラのハンバーグもおいしかったんですが若干フォワグラに臭みを感じてしまっただけに、
前菜だったこちらのほうがずっと良かったです。
運転しないのをいいことに、
昼間から白ワインでいただきました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


タコのペペロンチーノは至ってふつうですがボリュームもあり
かなりお腹いっぱいになります。


予約された方は窓際の席を案内されていましたが、やはり天気のいい日がいいですね。
大満足。
ごちそうさまでした。


(他は1,900円と4,800円のコースがあります。)

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

6位

ボタニカリー (本町、肥後橋、淀屋橋 / カレー、インドカレー)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2017/12訪問 2018/01/07

さすが大阪スパイスカレーの雄。整理券取って食べに行く価値のある美味さ!

大阪出張3日目。土曜なので開いてるお店は減るだろうな、と思い検索。
お?うちの大阪オフィスの近くにボタニカリーがある!
ということで10時前に出社して荷物置いてから整理券を取りに。
10:05に行ったら3番(・・;)
まさか先客がいたとは。すげぇな。


一巡目(11:00)で入った時に整理券を取りにいらした方々は12:00の札を渡されてましたので、目安になるかなと思います。

割と盛り付けには時間かけてるみたいなので、同じ一巡目でも番号が後ろだと少し待つことになるかもです。


さて、オーダーは
ボタニカリー あいがけ(チキン)激辛
ごはんのみ大盛
で。


で、カレーのプレート。
綺麗ですね。
オレンジと緑のペーストが波紋を描いているあたり、
たしかにお庭のよう。
添えられている野菜やおかずから見るに、
スリランカの影響が強いようですね。
で、南インドのいいとこも取り込んでという印象を受けました。


ごはんの量が少なめなのでご飯だけ大盛にして結果的に正解でした。
辛さも激辛くらいがちょうどいいバランスかな。
さらさらのカレーソース、香りはもちろん、お味もかなりガツンとくる濃いめの味で美味いです。

実は2日前にカシミールにも行ったのですが、
個人的にはこっちの方が好みでした。
場所柄、また行くことになると思います。
ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

7位

キャスパー (市ケ谷、牛込神楽坂、麹町 / ビストロ、ワインバー、フレンチ)

18回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2023/08訪問 2023/10/04

コースのコスパと満足度は半端ない

オープンしてちょうど1ヶ月。
人口が激減する土曜日でもカウンターが埋まってる時もあるので、
なかなか順調なスタートのようです。

何と言っても22:30 L.O.なので匍匐前進でも帰宅できる場所に住んでいる私にとってはホントにありがたい。
当初、軽い感じのラインナップが多いなという印象でしたが、
この日いただいた、子ホタテの香草バター焼きなんかはコテコテのクラシカルなしっかりしたソース。
でもやっぱり後味が軽やか。
ちょっと早いアンコウは、ビストロ料理のテッパン、リードヴォーのソテーやピエブルー、セップ茸とともに。
アンコウとリードヴォーの食感がシームレスで食べやすいですね( ´ ▽ ` )。


ほんとにふらっと立ち寄れてその日の気分とお腹と相談しながら、マイペースで楽しめるいいお店だと思います。
美味しいけど予約しないと入れなかったりちょっと高かったりするお店もありますが、やはりそういうお店はだんだんと足が遠のいてしまいます。
結局通うお店ってこういうお店なのよ。


末永く続いてくれるといいなぁ。
ごちそうさまでした。
9月1日。
夏休みの終わりで、新学期の始まり。
この街にも新しい顔が動き始めました。

この日、レストラン不毛の地、市ヶ谷に、小さなフレンチビストロが仲間入りしました。
まだ若いシェフですが、以前は某結婚式場の厨房で料理長をつとめていた方だそうです。
JRの市ヶ谷駅からだと7~8分歩きますが、
東京メトロの市ヶ谷駅だと、JRや都営新宿線への出口とは逆の出口を出るとほんとにすぐ近く、
そんな場所にあります。

お店の名前は、シェフの好きな映画のキャラクターが由来と、
シェフの奥様のインスタの投稿に書いてありました。
少年の姿をした心優しいあの可愛らしい幽霊のことですね。
あ、ご主人は精悍なイケメンお兄さんで、ちゃんと地に足が付いてますよ(●´ω`●)。

カウンターが6席、その前に厨房。
以前入っていたお店ではスタンディングのカウンターだったところを大改造したんですね。
奥には4人がけのテーブル席が2つ。
決して広くないお店だけど、ウッディーにまとめられた居心地のいい空間。
少しごちゃ付いてたのはオープン日だったからですね。


オープン初日なのですが、そこそこメニュー数も揃ってました。
メイン以外は概ね5-6種類。

構成もシンプルで、
 小皿:500円
 前菜:1,000円
魚のメイン:1,500円
肉のメイン:2,000円~3,000円くらい
デセール:800円
と、メイン以外は均一価格。
これ、税込みでサービス料はかかりません。
(プチアミューズもでてきたので明細みたときにはちょっとびっくりしました。)
写真を見ていただくとわかりますが、かなりCPが良好と思います。


今回は、
○小皿:レンズ豆のサラダと鴨のコンフィ (500円)
○前菜:アジのマリネとナス ハーブソース (1,000円)
◎メイン:仔牛のロースト (2,000円って明細に書いてあった)

これにスパークリングのグラス(1,000円)と最後にブレンドコーヒー(300円)で組み立ててみました。


メインの仔牛のローストはメニューにありません。
メニューには肉料理は2名からとなっていて、どうしようかな~と思ってたところ、
おひとりなら・・・ということでrecommendしてくれたのがこれ。
こういうの、ポイント高いですよね。
初めていかれる方、相談してみるといいかも。

骨を除いてもざっと200gはあるそうですが、
さっぱり頂けてぺろりと完食。
しかも岩塩だけでもめちゃくちゃ美味いです。
若干火入れを控えてもいいかもしれませんが、それでもきれいなピンク。
ソースは控えめに脇に敷いてありましたが、それで十分なくらい。
このソースもまたぎっしりな旨みだったのよ。

マッシュポテトに見える付け合わせは根セロリと生クリームをあわせたムース。
マッシュポテトよりはゆるい仕上げですが、その品のある香りが◎。
これだけでも持ち帰りてぇー(*^^*)。


前菜はアジもナスも良いのですが、底に敷いてある緑のソースがなんとも不思議なお味。
グリーンマスタードベースとのことなんですが、見た目とは裏腹にかなり複雑な味がします。
マスタードのイメージとは違ってかなり丸いやさしくまとまっています。


小皿のレンズ豆と鴨のコンフィはビストロの鉄板メニューですよね。
鴨肉自体が非常に旨みが強かったですし、
レンズ豆はそれをしっかりと吸い込んでます。
想像通りのお味。


全体的にいわゆるビストロのクラシカルな感じとは違って、
今どきの軽いタイプのフレンチ。
お隣の女性も3皿ぺろり、という感じでしたし、女子ウケしそうでもあります。
さすがにデセールは諦めていらっしゃいましたけど(;・∀・)。


難点は、(たいしたことではないかもしれませんが)
紙ナプキンやお手拭きの類いのセッティングが一切なかったこと。
テーブルにすこしこぼれたものを拭うこともできなくてちょっと困りました。


街の片隅にオープンした小さなビストロ。
ようこそわが街へ。
この街に根付いて末永いおつきあいができればなぁ。


ごちそうさまでした。

  • メイン:仔牛のロースト(2,000円)。ぱっと見、ものすごいボリュームです。
  • 前菜:アジのマリネとナス ハーブソース(1,000円)
  • 小皿:レンズ豆のサラダと鴨のコンフィ(500円)

もっと見る

8位

鯛塩そば 灯花 本店 (曙橋、四谷三丁目、若松河田 / ラーメン、つけ麺)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2019/02訪問 2020/06/17

ラーメンで泣けるとはどういうことなのか

休日出勤の帰り、時間は22時を回っていました。
選択肢はあまり残されてません。
前日に歓迎会もあって、なるべくアルコールは入れたくないし。


ふと思い出してこちらへ。


四谷三丁目界隈に3店舗ある塩ラーメンのお店「灯花」。
本店は外苑東通り沿いにある塩つけ麺のお店ですが、
こちらはそこから曙橋駅方面に外れた新坂の途中にあります。


L字カウンターのみですが、
真新しいせいもあるのかな、高級感あります。


鯛の出汁の塩ラーメンと鯛めし、鯛茶漬けというラインナップ。
安定の券売機左上にある
セットA(鯛塩そばと鯛茶漬けのセット:1,150円)
をオーダー。


割と時間かかってましたが、途中から鯛ダシのいい香りがしてきます。


透き通ったダシは
ラーメンというより和食屋さんのあつもの的な。
スープを一口。繊細です。
具もこのスープを濁さないよう、極力シンプル。
チャーシューもほんとに煮豚そのものだし。
見た目も味も全く濁らず、ひたすらな透明感。
はじめ、いくらなんでもほのか過ぎじゃないかと思ったんだけど、
これだから最後までイケる。

さらに、このスープを胡麻だれに絡んだ鯛の切り身を載せたご飯にかけるわけだけど、
ちょうどバランス良くなるようになってるのね。
味変といっても微妙なものが多い中、
完成度が高い全く別の一品が出来上がりました。


お店を出てからなんだかこみ上げるものが。
ラーメンってここまで進化したんだなぁって。


夜鳴きそばとは、
夜にそば屋のチャルメラが鳴いてるさまを表しているのが由来ってのが定説のようですが、
丼に顔を近づけるたびに泣きたくなるこの感覚はなんだろう。


素敵な一杯に出会いました。
まだ知らない隠れた旨い料理が、世の中にはいっぱいあるんだろうなぁ。
なによりも心があたたまる時間に感謝。


ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

9位

洋食 おがた (烏丸御池、京都市役所前、丸太町(京都市営) / 洋食)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2017/06訪問 2017/07/04

お子ちゃま立ち入り禁止(笑)。大人が集う市役所裏界隈の洋食店でハンバーグをいただく

大阪の郊外、茨木(読み方は茨城と同じく、イバラキ)の住宅地の中に、
安藤忠雄の代表作、光の教会があります。
月に何度か一般公開されているのですが、人数を制限しており予約が必要です。
今回伺う機会に恵まれ、ついでに前日の土曜日は京都へ。
お昼はこちらと決めていました。

開店時間すぐの11:30に予約なしで伺いましたが、
すでに半分程度埋まっていて、基本的には予約しておいたほうがよさそう。


別に小さいお子さん連れがNGというわけではないですし、
グランメゾンみたいにかしこまった場所でもありませんが、
レビュータイトルに「お子ちゃま立ち入り禁止」と書くだけの雰囲気はあると思います。
なんだろう、気取らずにゆったりすごせる和食割烹みたいな佇まい、なのに洋食屋さん、みたいな。


さて、メニューを見る前から、ハンバーグかビーフシチューにすると決めていました。
ビーフシチューがメニューにない時点で答えは一択です。

◎洋食おがた特製ハンバーグ(1,800円)
ソースは和風オニオンソースも選べるようですが、
もちろんここはデミグラスでお手並み拝見。

ランチメニューはこの他に、サラダ、スープ、ライス(またはパン)に食後のカッフェが付きます。


サラダとスープが先に来ます。
どちらもボリュームたっぷり。
スープはよく煮込んだ野菜のブイヨンスープ。
非常に具だくさんでほっとする一皿。

メインのハンバーグには、サイドディッシュとしてエビフライを追加するとかもできるらしいけど、
この日のディナーは大阪でフレンチを予約していたので、控えめにハンバーグだけにしたぜ、
って思ったのですが、
思いの外、前座のサラダとスープがボリューミーでやや計算違い。

ただ、ハンバーグ、見た目小さめでちょっと安心(?)。
デミグラスは苦味と甘みのバランスが絶妙で◎。
このバランスが大人のハンバーグたる所以だよなー。
見た目は小さいのですが非常に密度の濃いパテで、
結構お腹いっぱいになります。


最後のカッフェはエスプレッソにしていただき終了。


京都市役所の裏周辺、二条通までのあたりは
隠れたおとなが静かに時間を過ごせるいいお店が多いですね。
夜のお店のイメージしかなかったけど、
ランチタイムからおひとりさまでも気軽に入れて、
絶品洋食がいただけるのは個人的に非常に嬉しいです。

今度は予約してディナータイムに伺いたいですね。


ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

10位

きなり (早稲田(メトロ)、早稲田(都電)、若松河田 / 焼き鳥)

2回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2017/09訪問 2017/09/28

【再訪】ランチも始まったみたいです

久々の再訪。今回は3人で。
週末は飛び込みでは難しそうですので予約した方が無難です。
繁盛してるようで何よりです。

締めの親子丼がなくなって鶏の出汁スープになりましたが、このくらいが妥当かな。
9種の小鉢盛り合わせのインパクトは相変わらずです。


そうそう、今週からランチの営業も始めたみたいです。
人気でそうだなぁ。
早稲田駅の近くにとても良い焼鳥屋さん(?)ができたと聞いて伺いました。
鶏の串焼きをベースにした和食割烹、といったほうがいいかもしれません。


早稲田駅3b出口を出て穴八幡方向に進んですぐ、
松屋の地階といえばそんなに迷わないと思います。


背の高いイケメンが店長さんかな。
他にシャイな大将、つきっきりで串を焼く焼き手さんの、男性ばかり3人がお出迎え。

真新しいなと思ったら、今年1月にオープンしたばかりとのこと。
とても明るい店内で、席間も広めに取られてます。

既に常連さんが付いているようで、学生街にあって大人がふらっと立ち寄れるいい感じのお店です。
伺った時には女性3人組もいる一方で、おひとりさまのおじさまもいらっしゃるなど、
多彩な顔ぶれ。
カウンターは7-8割埋まってます。
既に人気のようですね。

オススメの日本酒6種ほどが半合でもオーダーできるみたいなので、
2種類を半合ずついただきつつ、
オススメコース(3,900円)をオーダーしました。


内容はこんな感じ。

◎豆皿いろいろおつまみ盛り 九種
  なまこ酢
  うざく
  あん肝
  しらすおろし
  ますの塩麹和え
  宇和島産真鯛
  のれそれ(穴子の稚魚)のポン酢和え
  ほうれん草のお浸し
  もずく酢

◎口直し:野菜盛り合わせ

 串焼き 肉3種
 ○ササミわさび
 ○ハツモト
  ヒレレバ

○蒸しもの:桜エビのかき揚げ

 串焼き 野菜3種
  ギンナン
 ○ホワイトアスパラガス
 ○新ジャガとホタテ

 串焼き 肉1種
 ◎せせり(生山椒)

◎親子丼
 ガラスープ


「焼鳥」と店名にはいっているわけですから、串焼きが美味いのは当たり前ですが、
それ以外もすべからく旨いのは特筆すべき点かと思います。


まず、挨拶代わりの「豆皿いろいろおつまみ盛り 九種」からして圧倒されます。
事前にwebsiteで拝見していて9種盛りであることは知っていましたが、
目の前に出されるとかなり壮観です。
1つ1つのボリュームもたっぷり。
でまたハズレが1つもないんだな、これが。

変わったものではのれそれのポン酢和え。
のれそれとは穴子の稚魚のこと。
薄造りにしてるんですが、食感だけじゃなくてしっかり旨味が感じられるんすよね。
他にもあん肝やうざく、ますの塩麹和え、きわめつけは宇和島産真鯛のお造り。
この日は実はあまり体調が良くなくお酒を控えめにするはずが
結局ここまでで日本酒半合をカラにしてしまいました(汗)

串焼きは、ささみの火入れとせせりの焼きが◎。
せせりは山椒の効きが良く非常にマッチしてました。

このほか間に野菜の盛り合わせやかき揚げ(2つ!)など
これでもかと出てきてからの、最後の親子丼。
タマゴにはほとんど火を入れていないTKGに近い仕上がり。
これがまた旨いんだ。


この内容・分量で3,900円は破格ともいえるCPだと思います。
日本酒を半合ずつ2種+オススメコースでもうお腹いっぱいでギリギリ。
サービス料が5%別途計上されるようですが、それでも消費税込みで5,500円ほど。


さすがにボリュームの多さは他の方からも言われるようで、
今後減らす方向に動くようですが、
ちゃんとお味も伴ってのものだけに
おそらく評価は下がらないと思います。

非常にロケーションも良いだけに、
そのうちすぐに予約の取りにくいお店になる予感です。
いまのうちにぜひ。
おすすめしたいけどあまり教えたくない、そんなお店です。


ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

ページの先頭へ