18回
2017/09 訪問
フラリと立ち寄れる心優しい少年の家のディナー
9月1日。
夏休みの終わりで、新学期の始まり。
この街にも新しい顔が動き始めました。
この日、レストラン不毛の地、市ヶ谷に、小さなフレンチビストロが仲間入りしました。
まだ若いシェフですが、以前は某結婚式場の厨房で料理長をつとめていた方だそうです。
JRの市ヶ谷駅からだと7~8分歩きますが、
東京メトロの市ヶ谷駅だと、JRや都営新宿線への出口とは逆の出口を出るとほんとにすぐ近く、
そんな場所にあります。
お店の名前は、シェフの好きな映画のキャラクターが由来と、
シェフの奥様のインスタの投稿に書いてありました。
少年の姿をした心優しいあの可愛らしい幽霊のことですね。
あ、ご主人は精悍なイケメンお兄さんで、ちゃんと地に足が付いてますよ(●´ω`●)。
カウンターが6席、その前に厨房。
以前入っていたお店ではスタンディングのカウンターだったところを大改造したんですね。
奥には4人がけのテーブル席が2つ。
決して広くないお店だけど、ウッディーにまとめられた居心地のいい空間。
少しごちゃ付いてたのはオープン日だったからですね。
オープン初日なのですが、そこそこメニュー数も揃ってました。
メイン以外は概ね5-6種類。
構成もシンプルで、
小皿:500円
前菜:1,000円
魚のメイン:1,500円
肉のメイン:2,000円~3,000円くらい
デセール:800円
と、メイン以外は均一価格。
これ、税込みでサービス料はかかりません。
(プチアミューズもでてきたので明細みたときにはちょっとびっくりしました。)
写真を見ていただくとわかりますが、かなりCPが良好と思います。
今回は、
○小皿:レンズ豆のサラダと鴨のコンフィ (500円)
○前菜:アジのマリネとナス ハーブソース (1,000円)
◎メイン:仔牛のロースト (2,000円って明細に書いてあった)
これにスパークリングのグラス(1,000円)と最後にブレンドコーヒー(300円)で組み立ててみました。
メインの仔牛のローストはメニューにありません。
メニューには肉料理は2名からとなっていて、どうしようかな~と思ってたところ、
おひとりなら・・・ということでrecommendしてくれたのがこれ。
こういうの、ポイント高いですよね。
初めていかれる方、相談してみるといいかも。
骨を除いてもざっと200gはあるそうですが、
さっぱり頂けてぺろりと完食。
しかも岩塩だけでもめちゃくちゃ美味いです。
若干火入れを控えてもいいかもしれませんが、それでもきれいなピンク。
ソースは控えめに脇に敷いてありましたが、それで十分なくらい。
このソースもまたぎっしりな旨みだったのよ。
マッシュポテトに見える付け合わせは根セロリと生クリームをあわせたムース。
マッシュポテトよりはゆるい仕上げですが、その品のある香りが◎。
これだけでも持ち帰りてぇー(*^^*)。
前菜はアジもナスも良いのですが、底に敷いてある緑のソースがなんとも不思議なお味。
グリーンマスタードベースとのことなんですが、見た目とは裏腹にかなり複雑な味がします。
マスタードのイメージとは違ってかなり丸いやさしくまとまっています。
小皿のレンズ豆と鴨のコンフィはビストロの鉄板メニューですよね。
鴨肉自体が非常に旨みが強かったですし、
レンズ豆はそれをしっかりと吸い込んでます。
想像通りのお味。
全体的にいわゆるビストロのクラシカルな感じとは違って、
今どきの軽いタイプのフレンチ。
お隣の女性も3皿ぺろり、という感じでしたし、女子ウケしそうでもあります。
さすがにデセールは諦めていらっしゃいましたけど(;・∀・)。
難点は、(たいしたことではないかもしれませんが)
紙ナプキンやお手拭きの類いのセッティングが一切なかったこと。
テーブルにすこしこぼれたものを拭うこともできなくてちょっと困りました。
街の片隅にオープンした小さなビストロ。
ようこそわが街へ。
この街に根付いて末永いおつきあいができればなぁ。
ごちそうさまでした。
サービス料かからないのになぜか出てきた、プチアミューズ:トウモロコシのベニエ サマートリュフとトリュフオイルで香りをまとってます
小皿:レンズ豆のサラダと鴨のコンフィ(500円)
小皿:レンズ豆のサラダと鴨のコンフィ(500円)
前菜:アジのマリネとナス ハーブソース(1,000円)
前菜:アジのマリネとナス ハーブソース(1,000円)
メイン:仔牛のロースト(2,000円)
メイン:仔牛のロースト(2,000円)。ぱっと見、ものすごいボリュームです。
メイン:仔牛のロースト(2,000円)
メイン:仔牛のロースト(2,000円)。意外にさっぱりと頂けます。
オープン前日。いよいよ。
オープン3日前。 あ、ロゴが出来てる。
オープン1週間前。 1ヶ月くらい前、まだ工事が入る前にこんなお知らせ落書きが現れました。 キャスパーのしわざかな(*´ω`*)。
2017/09/02 更新
オープンしてちょうど1ヶ月。
人口が激減する土曜日でもカウンターが埋まってる時もあるので、
なかなか順調なスタートのようです。
何と言っても22:30 L.O.なので匍匐前進でも帰宅できる場所に住んでいる私にとってはホントにありがたい。
当初、軽い感じのラインナップが多いなという印象でしたが、
この日いただいた、子ホタテの香草バター焼きなんかはコテコテのクラシカルなしっかりしたソース。
でもやっぱり後味が軽やか。
ちょっと早いアンコウは、ビストロ料理のテッパン、リードヴォーのソテーやピエブルー、セップ茸とともに。
アンコウとリードヴォーの食感がシームレスで食べやすいですね( ´ ▽ ` )。
ほんとにふらっと立ち寄れてその日の気分とお腹と相談しながら、マイペースで楽しめるいいお店だと思います。
美味しいけど予約しないと入れなかったりちょっと高かったりするお店もありますが、やはりそういうお店はだんだんと足が遠のいてしまいます。
結局通うお店ってこういうお店なのよ。
末永く続いてくれるといいなぁ。
ごちそうさまでした。