©Loroさんが投稿した萬み高橋(宮城/勾当台公園)の口コミ詳細

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Loro piana。の食べ歩る記 備忘録

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掲載保留萬み高橋勾当台公園、青葉通一番町、広瀬通/日本料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2010/12 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

"萬み"にて四季の味を喰らう至福のひととき … 『萬み高橋』。

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               がんばろう 八戸・岩手・宮城・福島、力を合わせて復興を…
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大晦日を数日後に控えた十二月、仙台空港発の翌朝一便めで京都の寝城に戻る前泊で兼ねてより一度
足を運んでみたいと思っていた『鮪と野菜と日本酒』をウリにされた"鮪菜酒酎てなんご"さんで撃沈寸前の
鮪料理』を供されてしまい、どうにも収まりがつかなくなってしまった。
翌日の出発が早いとは云えこのまま仙台の夜を〆ることは何か腹ただしく思いホテルへの帰り道にあり
国分町で最も自分が信頼の置ける"萬み高橋"さんへ遅い時間に予約なしで立ち寄らせて戴いた。

予約なしではあったが店に顔を出すと女将さんがニッコリと迎えてくださり店主や弟子の健太郎くんも歓待
してくださった。

京都へは何時?』という店主からの問いに明日からと答えると驚いた顔をされていたけど店主も十一月の
半ばに上洛し"萬亀楼"さんへも顔を出してこられたと話されていた。

伺った時間が時間だっただけに萬みさんもカウンター席はひと段落し自分ひとりで占領させて戴いたが奥の
座敷ではプロパー系の接待と思われる数人のセンセーが居られた。

ところで何処かで食事はもう済ませて来たのか?』と問われたので正直に先に立ち寄った店のことを話す
と軽く一笑に付されてしまったのであります(笑)

材料は使い切ってしまったけど、アルモノで軽くつまめるのを少し出すわ』ということで無事に仙台の夜を
仕切り直すこととなったのでありますが自分的には、このアルモノこそがお宝なのであります。

一応、供された画像を追加アップしましたが、これはアルモノで即興で作ってもらったものなので参考には
されないでください(笑)

料理は『地物のなめこと三つ葉の椀』からはじまり『』の造りに本来は店主のマカナイになる筈だった『
の端材、この鮪、見栄えは余りイケテませんが味は先に立ち寄った店の鮪とは格段に違いきっちり鮪本来
の味がしました(笑)、『』は寝かされて旨みを最大に引き出された食べ頃のもの。

焼物は一夜干しの『柳鰈』を軽く炙ったものに大根おろしを添えて、炊き合わせは『』と青菜とお揚げさんを
炊いたん。で大好きな『黒龍』の純米吟醸と味わい先の悪夢のような出来事も忘れ今宵も満足、満腹。

京都の話題で盛り上がり仙台の夜は静かに終わりを告げるのでありました(笑)

余談ではありますが凱旋門ビルの向かい側にある公園のイルミネーションがとても美しく、しばし足を止め
見とれてしまいました。

明朝は仙台空港より朝一の便で伊丹空港へ向けフライト、そしてエアポートリムジンにて一路、京都の寝城
へと…。年末年始はゆっくりと京都にて過ごすのでありました。

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2009/09のレビュー
當店は定期的に再訪している店であり店主の作りだす料理は一見シンプルな料理に見えますが、
実に滋味深い味わいの料理であり "東北で右にでるものはなし" ではと真面目に思っております。

最終レビューより一年以上経過致しましたので先月伺った際に供された【おまかせ料理】の最新の
料理の画像の追加アップとレビューの更新をさせて戴きます。

尚、レビューの文字制限の関係上、個々の料理の説明は割愛させて戴きますが料理は【甘鯛の
昆布〆】からはじまり【鯛茶漬】まで全十二皿、特筆すべきは【ぐじ(甘鯛の昆布〆】、そして當店の
スペシャリテのひとつである絶品の【鮑の柔らか煮】、そして〆に供された【鯛茶漬】の三品です。

昆布の旨みを纏った【ぐじ(甘鯛)の昆布〆】は見た目も美しく身も程良く締まっており振り柚子で
香りづけされた身はそのまま口にしても卸したての本山葵を載せて口に運んでも最高です。
特に甘鯛の"腹身"の部分の旨さに悶絶しました(笑)

【鮑の柔らか煮】は大きな鮑を丸ごと一個、贅沢に使われたものであり鮑の煮汁を煮詰めて作ら
れた"旨みのジュレ"が鮑にかけられ供されました。
鮑の柔らかさといい滋味深い鮑の味といい、これ以上の【鮑の柔らか煮】は世の中に存在しない
のではないだろうか。と思える程、五感すべてに訴え身震いするような味わいのひと皿でした。

鯛の身を削ぎ切りにし薄口醤油をからめられ器のごはんの上に綺麗にならべられ擂りたての胡麻
がふられたものの上から熱々の出汁が注がれ更に風味のある焼海苔と卸したての本山葵を上に
のせ"海苔蒸し"風の〆の【鯛茶漬】。
ほんのりと火が入った鯛の身の旨さは天然ものの鯛ならではの旨さで〆には最高の一品でした。

その他の料理も素材の旨みを最大限に引き出した直球勝負の料理であり、これぞプロの料理人
が造り出す "御料理" と呼べるものではないでしょうか。

先日、立寄った京都の【萬亀楼】さんの大女将からの言伝と同店出身で以前、三条京阪上ルに
店を構えられていたという【萬井中川】さんの店主との関係についての確認の件もあって今回は
再訪させて戴きましたが四季の移り変わりの都度に通いたい料理店です。

京都の御大レビュアー氏より他店のレビューに書き込まれた、その中川氏とは當店の高橋店主が
萬亀楼】さんの二番手として腕を揮われている時の板場の一番下におられた方であったという
ことも判明し、すっきりとした次第(笑)

単に"腹を満たす食事"とは一線を画す"御料理"を口にできる仙台の方が羨ましく思う今日この頃、
塩竃に店を構える料理店【千松しま】さんとともに東北を代表する京仕込みの真っ当な料理店です。

翌日の昼は仙台で食事を済ませ夜には再び京都に上洛し気になっていた店を彷徨い歩きます(笑)
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2008/06のレビュー
仙台の街中で夜に旨いものを食べるならば當店【萬み高橋】を外すことはできないと思います。

店主の【高橋 正博】氏は京都の老舗料亭である【萬亀楼】さんで腕を揮われていた方であり、
旬を食らう】"萬みの四季"と云う某新聞に連載されていた人気コラムを一冊の本にまとめられ
た著書も発刊されている。

さて、この日の昼は【小判寿司】にふらりと訪れ鮨を喰らった後、夜は仙台出張が決まった時点
で予め予約をしておいた當店【萬み高橋】の暖簾を久しぶりにくぐってみた。

店は仙台の夜の歓楽街、国分町の立派な門構えの飲食店ビルの一階右手奥に構えられている。

先ずは冷えた瓶ビールで喉を潤し料理はいつも通り店主の【おまかせ】でお願いした。

目の前の厨房は良く手入れが行き届いておりピカピカ輝き、いつ伺っても感心させられてしまう。

この店に一歩足を踏み入れカウンター席に腰を下ろすと京都の祇園あたりのカウンター割烹に
居るような錯覚を覚えてしまうのは決して気の所為ではない。

當店の【おまかせ料理】は完全なストップ制であり何品か料理が供された後に腹の具合を尋ね
られ客側の箸の進み具合と食べ具合を見計らって頃合で軽い食事で〆となる流れとなります。

京都の某割烹料理店を【○○劇場】と喩えたことがありますが當店も店主が見事な手捌きを
見せてくれる、まさしく【萬み劇場】を体感することができる店です。

今宵の"萬み劇場"の幕開けは、【干し貝柱】と【若布】を炊いたものから供されました。
云うまでもなく【干し貝柱】も生の帆立貝柱から店主の手によって作られたものであり、この出汁
はとても濃厚であり出汁の香りが鼻腔の奥を強烈に刺激、汁を口に含むと口元が思わずニヤリ
と緩んでしまう旨さでした。

続いて【ふっこの昆布〆】。昆布で飴色に色づいた【ふっこ】。【ふっこ】とはご存知のとおり【鱸】の
幼魚にあたる魚であり身の質は鯛に似ており柔らかくて癖もなくあっさりしている白身にしっかりと
昆布の旨みが身の隅々まで滲み込んだもので、"あーあ~本当に旨いなぁー"酒だー酒をおくれと
体が求めてくる味わいです。

【磯自慢】の純米大吟醸を湯呑茶碗程の大きさのある猪口に注いで酒肴とともに戴く至極の時間。

【焼物】は【赤むつ】所謂【のどぐろ】です。
身を口に運ぶと"ジワッー"と旨みと油脂分が口の中に広がる様は、これぞ "口福の瞬間"です。
香ばしく焼きあげられた皮目の部分は "のどぐらー"には最高の御馳走です。

【焼物】と【揚物】の合間には【大根おろし】が供されますが、これは焼魚に添えて戴くも良し、大根
おろしだけを口にするも良し、自分は揚物を口にした後に大根おろしを口に放り込んで戴きます。

そして【揚物】は夏野菜の代表格の【隠元】を【天ぷら】で供されましたが、この【隠元の天ぷら】は、
乾いたままの天ぷら粉を【隠元】に先にまぶすように付け後から水を少量注し和えるように混ぜ合
わせてから油で揚げられたもので溶いた天ぷら粉に種をつけて揚げる天ぷら屋の天ぷらとは揚げ
方が全く違うのですが余分な衣もなくて素揚げに近い状態で揚げられたものも、とても美味でした。
塩で戴くのも良いでしょうが何もつけず熱々を口に放り込み後から大根おろしを口に入れても美味。

揚物の後に【椀物】代わりで【鯛の潮汁】が供されました。
鯛の頭は、まな板の上、包丁でザクッザクッと音を立てながら割られ熱湯に軽くくぐらせ湯霜にされ
た後に氷水でザザーと〆られ昆布出汁に酒が適量足され灰汁をとりとり炊かれることしばし綺麗に
澄んだ【鯛の潮汁】の登場となるのですが何と云う上品な味わいでしょう~見ている側からはとても
簡単に作られているように目に映るのですが…。

潮汁に続いて供されたのが店主お得意の通称【玉ちゃん】と呼ばれる小ぶりの【新たまねぎ】を
出汁でコトコト炊かれたものと【茄子の煮浸し】が供されましたが、この単純に見える【玉ちゃん】は
半端じゃないくらい美味なのです。
玉葱を鯖のなまり節などと一緒に炊かれたものも好きですが【玉ちゃん】はとても滋味深い味です。
そして【茄子の煮浸し】ですが【茄子】と【油】は物凄く相性が良いことは誰でも知っていることですが
【油煮】にされて出汁が利いた、この煮浸しはキリリと冷されており言葉にあらわせぬ美味しさです。

いやぁ~供されるもの全てがストライクゾーンど真ん中にビシビシ来ています。
そうこうしていると店主が "loroくん河豚食べる?"と、えっ この時期に河豚ですか?と言葉を返す
と【夏河豚】だけど【天然のとら河豚】だけど良かったら食べてみない?と… 勿論、戴きます(笑)
【河豚】は寒い時期に喰らうものと勝手に思い込んでいましたが、この河豚も歯に小気味良い弾力
と適度な噛み応え… そりゃー寒い時期の【とら河豚】には適わないとしても"養殖もののトラちゃん"
とは別格ものです。

ここで店主より腹の具合の確認があり、"もうちょっと入りますよー"と答えると【鱧】いってみる?
【鱧】ですかぁ~ 勿論いくいくですよー、目の前でザッザッ、ザッザッと骨切りの音を響かせながら
捌かれていく様を眺めていると、まるで京都の料理屋さんにでもいる錯覚を覚えます。

【鱧】を出汁で軽く食べてみて…と云って出汁で軽く炊かれた【梅雨 鱧】も滅法美味しいものであり、
出汁は生臭さがあるかもしれないから"呑まなくても良いよ"と云われるもゴクゴクと全部戴きました。

"お腹の具合はどう?"、"えーぼちぼちです"と云ったところで、これ何か判る?と供されたのが
【醍醐】でした。奈良から送ってもらった【酥】と話されておりましたが【酥】⇒【醍醐】』じゃないですか
と云うと、うんうんと頷く店主。

じゃぁこれ食べてみて何か判るかな?と供されたものは【あらそ】。
【のどぐろ(赤むつ)】の中骨や軟骨をコトコトと炊いたものなそうで【萬亀楼】時代は【まかない】で
こう云うものを作って食べてたんだよ。と教わりましたが、これって酒のアテには最高な一品です。

〆の食事には【胡瓜】と【大根】の【香の物】と小振りの【塩むすび】が一個供されました。

これも単なる【塩むすび】と思いきや流石にそんな訳はなく、ひとひねりあるものでまたまた感心。

熱い【ほうじ茶】を戴いて今宵の【おまかせ料理】はひと通りとなりました。

萬み高橋】劇場のかぶりつきの席で実に愉しい二時間半を過ごさせて戴くことができました。

自分の知るかぎりでは現在、東北の地で當店店主の右に出る料理人は居られないと思う。

総合評価は本当は★★★★★(5.0)でも良いのだけれど劇場のかぶりつき席八席の内、左側から
三席が喫煙席となっており今回も紫煙を燻らせる方と遭遇してしまったので雰囲気の評価を減点し
総合評価を ★★★★☆(4.5) とさせて戴いた次第。

  • 地物のなめこと三つ葉の椀。

  • 鮃と鮪のブツ(笑)

  • 鮪は見栄えはブツやけど味は間違いなし(爆)

  • 一夜干しの柳鰈と大根おろし。

  • 鯛とお揚げさんと青菜を炊いたん。

  • 良く手入れが行き届いたカウンター。

  • ビルの向かいの公園のイルミネーション。

  • 凱旋門ビルもクリスマスモード。

  • 甘鯛 (ぐじの昆布〆)。

  • 三陸産の若布を炊いたん。

  • 鮑の柔らか煮。

  • 甘鯛 (ぐじ)出汁の吸い物。

  • 甘鯛 (ぐじ) 焼。

  • 松茸焼。

  • 炊き合わせ。

  • 煮魚 (金目鯛)。

  • 穴子の山椒焼。

  • 出汁巻き玉子 (熱々です)。

  • 香の物。

  • 鯛茶漬け。

  • 鱧。梅雨鱧です。

  • とら河豚~。夏河豚ですが天然もの。

  • 新玉葱と茄子に煮浸し。

  • 鯛の潮汁。

  • いんげん揚げ。

  • 大根おろし。

  • のどぐろ(赤むつ)焼。

  • ふっこ昆布〆。

  • 帆立貝柱と若布を焚いたん。

  • 酒はでかい湯呑茶碗に注がれてー

  • 酥(醍醐)。奈良からお取り寄せ~

  • あらそ。最高の酒肴。のどぐろの軟骨を炊いたもの

  • 香の物。

  • 塩おむすびに酥(醍醐)を少量しのばせて…

  • 店主 高橋正博 氏の著書『旬を食らう』。

2011/05/12 更新

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