『ダメなお店10』立花立夏さんの日記

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立花立夏の食事ガイド                   

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函館の某有名天麩羅屋に行った時のことです。前から予約が取れず、ようやくこの日は予約が取れて意気揚々と店に向かいました。

お店はこじんまりとしたカウンターのみのお店で、私以外は全て常連さんのようでした。料理が運ばれてくる前に、給仕の女性に念のためにカメラを使ってよいことを確認。食べログでは写真が載っていたのでOKだろうとは思いましたが、時と場合によってはダメという場合もあるから念のための確認でした。
料理が運ばれていざ写真を撮ろうとすると、その店の大将がいきなり「うちはそういうのいいから!」と私に向かって言い始めました。
何のことか分からず、首をひねると、うちはミシュランも断っているとか、宣伝しなくてもいいとか言い始め、どうやら食べログのような評価WEBに書かれるのが嫌だということのようです。
(しかし、後日ちゃっかりミシュランの星を取ってました。断ってんじゃなかったの?(笑)嘘ばっかりだなw)とはいえ、食べログにはしっかり載ってるんですけどね。今までの人にも同じ事を言ってたんだろうか?

食べログに書くってのもあるけど、私は個人ブログでも旅行や出張の記録として外食した料理を乗せていたので、食べログには載せずに自分のブログに載せるだけならいいかと聞くと、それなら良いとのこと。しかし、最後に「うちは常連さんとだけ仲良くやっていくつもりなんで」とボソっとつぶやきました。

それから料理が提供されましたが、大将は私と目も合わさなければ会話もしません。周りの常連さんたちとは親しげに会話しているので、すごいアウェー感でしたよ。
あまりのスルーっぷりに、常連さんや夫人の女将さんの方が気遣って、何かと私に話しかけてきたくらいです。
不愉快なので途中で席を立とうかとも思ったのですが、料理は凄く美味いんですよねえ(-"-;) 今まで食べてきた同種の料理を遙かに凌駕する料理だったんで、これを逃すのは惜しいと思って我慢しました。

そして料理が一通り終わったので、早々に席を立ちました。さすがに挨拶もなしに出てはと思い、大将に「ごちそうさま、美味しかったですよ」と声をかけたけど、大将はこれもスルー。
これはさすがに女将さんが怒って、「お客さんがお帰りするんだよ!」と大声で大将に言うと、大将も渋々「ありがとうございました」とちらっと私を見て言いましたが、すぐに常連さんとの会話に戻ってしまいました。

帰り際、出口まで女将さんが見送ってくれて、「申し訳ありません。これに懲りずにまた来てくださいね」と親切にも言ってくれました。
大将の態度は立腹モノですが、この女将さんの申し訳なさそうな様子を見ていると、こちらの方が申し訳なくなってきました。

もうこの店に行くことはないでしょうけど、常連さんのみでやっていきたいなら、予約するときに言って欲しいものです・・・・(-"-;)
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