2回
2015/11 訪問
鉄板乗せスパゲティ
釧路懐かしのお店シリーズ①
釧路は四半世紀前に勤務した土地。8年ほどを道東で過ごした。
そのせいもあって、ひとつひとつの建物、お店、施設などが懐かしいし、何だったら地元民があまり目を向けないMOOに行って時間をつぶすこともできる。
結構お気に入りの土地なのだ。
食について言えば、サンマを生で食べること(今は港町でなくても出てくるようになったけど)を教えてくれたマチ、苦手だった牡蠣を大好物にまで押し上げてくれたマチ(これは厚岸の影響もある)、そして鉄板焼きスパゲティのマチだ。
その鉄板焼きスパゲティは、先輩に連れていってもらった当時は十條サービスセンター(現ビッグハウス)の泉屋がデビューだ。何ともくどいデミグラスソースの利いたミートソース、最後まで行くとちょっぴり後悔に近い食後感まで味わえるという代物だ。
これは何も泉屋専売ということではなく、その遺伝子というかインスパイアというか、まあ、元泉屋という人もいるんでしょうな。
さて、ドリームなんだけど、その当時住んでいたアパートから近いのでよく通っていたお店。すっかりレイアウトも忘れていたけれど、注文してふつふつと記憶がよみがえる。一応メニューはちらと見るけど、スパカツ大盛で。大盛がたったの100円増しというのも素晴らしい。
自分が座った席からは厨房の奥がよく見える。茹で上げたスパゲティがトンカツ屋の千切りキャベツのように山盛りになっている。
そうそう、茹で上げではダメなのだ。フライパンでがっちり炒め、熱々の鉄皿に乗せて上からミートがかぶさる。バチバチ跳ねる音が食欲を呼び覚まし、スパゲティの端っこが焦げてへげへげになる感じ。これぞ、釧路鉄皿スパゲティなのだ。
ドリームでは大盛用の大皿がないので、山盛りスパゲティにエクストラソース添え。雪印の粉チーズマイルドもよく合っている。
途中タバスコで味変。これはオリジナルの泉屋と変わらない印象を受けた。
結構くどいと思うのだが、割と老若男女問わずやってきてたのが地元で愛されるB級グルメなのだなあと思った。
釧路の味はこれ、海鮮でもザンギでもなく、スパカツ。これだけ愛されている地元グルメはあるまい。
2022/04/22 更新
前回来たのはもう2年前なのだなあ。
どうしても来たくて来たくて。今回は家人も同行。ならば泉屋以外の鉄板焼きスパゲティを味わわせてあげたくて。
というわけで正午過ぎに来るともう満席。ここの店は駐車場が広いから入る場所はあるんだけど店内がいっぱい。
車の中で空席待ちをすることになった。
15~20分とのことだったけど、結局10分で呼びに来てくれた。ラッキー。
家人は基本のミートソース。カツは遠慮してた。朝ちょっと食べすぎちゃってまだ空腹には遠いらしい。
だいたい昨晩泉屋にも来てるくらいなんだもん(笑)どんだけ好きなのよウチラは。
というわけで、かたっぽがミートなら懸案だったカレースパゲティを賞味したいところ。カツカレースパをオーダー。
お店の中は熱気でムンムンしとります。席についてからも家族連れ、お一人様、カップル、会社の昼食グループなどなどがやってきます。いいですねえ。
どうやら鉄板焼きだと都合の悪い(おそらく舌が猫タイプ)人もいるようで、まあちっちゃい子はやめたほうがいいだろうし、大人でも上着にびっとりハネては大変な人もいるから普通の皿で注文する人もおりますなあ。
さて、そんなこんなで周りを観察すること15分(推定)、ついに私たちのスパゲティがやってきました。
写真を撮ると、霞んでソフトフォーカスな感じになっちまいますが、これは当然熱々の鉄板のなせる業。
私も実は舌が猫タイプなもんで熱いのは苦手なのですが、こればっかりは火傷するかしないかのスリルを味わいながら食べるのが好きでハフハフしながらいただくのです。
家人の感想はデミグラスとトマトのバランスが泉屋ととんかつのみしなの中間、とのことでありましたが、まあたしかにそうでしょうね。で、カレーはスパイシーさがあって前日痛飲した身の胃にも優しいのではないか、と言っとりました。実際辛くはないけど旨みを味わえるカレールーでありました。
大盛にしてルーをいっぱいかけたかったけどね!(笑)
そういやシーフード味を頼んでた人多かったなあ。次はこれなのか?