この口コミは、マッキー牧元さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
夜の点数:4.5
-
¥10,000~¥14,999 / 1人
-
-
料理・味 -
-
|サービス -
-
|雰囲気 -
-
|CP -
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味-
-
| サービス-
-
| 雰囲気-
-
| CP-
-
| 酒・ドリンク- ]
2018/06/12 更新
真の「仕事がしてある料理」。
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-87472332 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-87472332","content_type":"ReviewImage","content_id":87472332,"voted_flag":false,"count":2,"user_status":"","blocked":false}
2018/06/12 更新
サザエが濡れている。
ウニに抱かれて、しっとりと濡れて、光を放っている。
食べればどうだろう。
いつもは磯の香りだけあって、味は素っ気ないサザエが、色気を醸しているではないか。
ウニは、塩麹漬けにしてあるという。
だからだろう。生のウニを食べた時の尖った甘みがなく、熟れて丸くなった甘みが、サザエに艶を与えている。
最近割烹で、白身魚にウニを合わせたものを食べる機会が増えたが、どうも違和感を感じることが多い。
ウニの甘みと香りが強すぎて、白身魚の風味が見えなくなってしまうからである。
しかしこの料理は、塩麹漬けにされて味の角が取れたウニが、サザエを活かす。
互いが互いを尊重しあって生まれた、美しさがある。
ウニとサザエが馴染みあう中で、クレソンの青い香りがそっとアクセントをつける。
何気ないようでいて、ウニとサザエの魅力を徹底して考え抜き、緻密に計算された料理である。
こういう料理こそ「仕事がしてある」というのではないだろうか。
もう一度サザエとウニを口に含み、そっと噛んでみる。
海底で生きる二つの異なる生命が、手を差し伸べ、笑っている。
そして心が繋がった。