この口コミは、マッキー牧元さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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夜の点数：4.5
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料理・味 -
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クエのたくましさにコーフンする。
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2025/11/21 更新
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魚だけど魚ではない。
食べるほどにそんな思いが強まっていった。
クエである。
腹身の湯引きとお造りを食べ、炙った握りから若狭焼きをいただき、天ぷらを食べ、最後に鍋をいただいた。
まずその食感である。
グッと力を入れて噛み込む食感は、魚というより肉に近い。
そして香りにも、獣的なたくましさがある。
さらに、皮と皮下のゼラチン質は、歯に挑んでくるしたたかさがあって、うま味が濃い。
胃はシコシコとした歯切れがあり、図体がでかい割に小さな肝は、ねっとりと溶けていく。
不思議なのは天ぷらで、他の料理がしっかりとした歯応えがあるのに対して、ふわりと優しく崩れる。
こうした様々な食感とうま味に翻弄されながら、たたみかけるようなうま味がある。
そして、圧巻は鍋だろう。
豊富なゼラチン質に、唇が濡らされる。
これは明らかに、接吻だろう。
中でも、唇と目玉周り、腹ビレ周りが妖しく、良い子には食べさせちゃいけない。
だから「美味しい。美味しい」と言いながら食べていくと、なぜかコーフンするのだな。
六本木「樹」にて