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2025年3月
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2025年3月
誕生日（古希）イベントとして、友人とこのレストランに再訪問。
素敵な洋館の玄関に立つと、期待で胸が躍る。
予約した時間に到着し、風景の見えるテーブル席に案内された。
基本ベースは「ランチセット」 全5品3,600円税別。
構成は、前菜・ピッツァ又はパスタ・メイン料理・ドルチェの順。
パスタは「ボロネーゼ」で500円、ピッツアは「クワトロフォルマッジ」も300円追加。
サービス担当女性も説明が丁寧で、愛想良いので和む。
グラスの白ワイン850円を飲みながら前菜をつまむ。
生ハムの塩味に、粗削りなチーズの風味がピッタリで絶妙。
シェアしたピッツアのチーズ味が豊かで、モチモチのパイ生地も旨い。
ランチ用サイズなので小さいが、ナポリ風の美味しいピッツアだった。
幅広パスタの「ボロネーゼ」も良かった。
タリアテッレ風の心地良い食感のパスタに、挽肉と香辛料などの風味が引き立つソース。
素朴でシンプルながら、普段は味わえない奥深さを感じた。
ここで、担当がお薦めのグラスの赤ワイン1,200円を追加。
レシートを見ると、名前は「ビノグリージオベネツィア」だそうだ。
コクと香りがあって、ふくよかな味わいの赤ワインだ。
そして、ブランド豚肉のメイン料理に期待が高まる。
ただし、その味わいは塩漬けの豚肉かと思う程に強い塩味。
肉としての旨さを感じながらも、塩分が強調されて残念だった。
最後、ホットコーヒーと甘いドルチェを口にして食事を終える。
他に誰もいない店内で記念撮影をお願いして、会計を済ます。
ガーデンの花を愛でながら、JR大磯駅に向かった。
2018年9月
大磯駅に下車して歩けば、瀟洒な洋館が目に入る。
玄関に桜が咲く白い洋館は、まるで映画のワンシーンのようだ。
この欧風に統一された異次元空間の出現に驚くと同時に興味を持った。
花に飾られた庭園の奥に建つ館はイタリアンレストランだと判明。
この館内での素敵な食事風景を想像してしまう。
「迎賓館」と名の付く贅沢なランチはさぞかし楽しいだろう。
春の幻のような夢想を胸に、この場を去った。
それから季節は移ろい初秋の9月。
鎌倉滞在旅行の昼食にこのレストランを選んだ。
正直なところ、ここで食事するために鎌倉旅行を計画したのが真実だ。
前もって席を予約して、曇天の大磯駅を二人で降り立つ。
ときめく胸を抑えながら迎賓館のアプローチを歩き玄関前に立つ。
正午の鐘が鳴り、予約した時間に館内に入る。
連れは思わず「素敵」と驚嘆の声を漏らした。
大磯の海辺を見下ろす白いテーブル席に着席。
注文はピッツアランチ2,400円税別とスペシャルランチ3,600円。
二人で赤と白のグラスワインをかたむけながら、素敵な雰囲気を楽しむ。
テーブルに前菜の皿が二つ並び、いよいよ期待のランチ開始。
サラダを主体とした前菜。
野菜の色合が美しい食材から、どこか磯の香が漂う。
ピッツアは4種類のチーズ具材（300円追加）をチョイス。
ナポリの薪窯で焼く本格的ナポリピッツァは最上の美味しさだ。
トマトソース味のスパゲッティ。
芳醇で濃厚ソースに硬質のパスタが絡まって気分最高。
メインはローストビーフ。
赤身の厚切り肉に野菜類とソースの絶妙な味わい。
そして冷たいデザートは女性の心を魅了しそうな可愛さだ。
熱いコーヒーを飲み干せば、夢のようなランチタイムも終わり。
料理全体に見られる彩の美しさ、ここの調理人のセンスの良さを感じる。
贅沢な時間を過ごした客席を離れれば、緑豊かな庭園が待っていた。