2回
2016/09 訪問
☆~一言で言えば : A superb entertainer hands nuggets away to us ** マロワン<Malouin>の Smug tongue
*** マロワン<Malouin>の Smug tongue,,,,, Just for your information,,,,,
◎心はどれだけ幸せだったか?
今までどのくらいの数のお寿司屋さんに心を幸せにしてもらったかわからない。
究極の喰いきり料理であるお寿司屋さんで、心が幸せになれるのに必要な自分なりの要件は、ひでたか や 鮨人などでのログで冗長に書いたし、逆にどんなにネタが良くても、心が幸せになれないケースとして 志の助のログで書いてしまったので、ここで敢えて言葉を重ねないけれど、間違いなくここ初音鮨は今まで訪れた鮨店の中で最高に心が幸せになれた一店となった。
もちろん、最高のネタによる鮨自体もその心の幸せを得るのに大きく寄与した。しかし、心を幸せにしてくれたのは、偏に大将(中治さん)の人間力のなせる技と言い切って差し支えないと思う。話の上手い、愉しい大将は多いが、中治さんは次元が違うと感じた。
久里浜の蛸を捌きつつ、”私は85KGの蒲田のタコですが”という自虐的な摑みから始まる語り、手のひらへの手渡しという手法で握ったら即座に食させる工夫(この工夫により、寿司が握られてからお客の口に運ばれるまでの時間はおそらく初音鮨が日本最短であろう)、敢えて仕入値を前面に出すことで(どんなに通ぶっても所詮は素人である)お客に自らの供するネタの市場価値を啓蒙しつつ、一回8人限定の客全員の一体感を伴う心の幸せを尻上がりに醸成していく流れは、間違いなく一流のEntertaimentであった。
その技は、語り口は軽妙であっても、軽薄なものでは無い。言わば伝統芸能の域に達している。もしかしたら大将はそういう素養もあるのかもしれない(落研出身とか)。
人間力は客あしらいの技にも活きていた。最後に大将は今日いちばん美味しかったものは何か?ひとりひとりに尋ねるが、この日は些かお神酒を召しすぎた常連らしき人物が、あるネタに(ここでそれを言わんでもという)怪事(けち)をつけたが、その時の大将の、その客も他の客も不快にさせない受け応えは見事だった。引退された鰻のかぶとの大将の客あしらいとはまさに対極をなすが、いずれも客の心を幸せにしようという心根は共通している気がした。
なお、この質問への答えは、我が家の財務大臣含めて”中トロのヅケ”が大勢を占めたが、私の答えは鱧と松茸の握りだった。
◎舌はどのくらい唸ったか?
ネタは鮪、鮑、伊勢海老、鱧、松茸、蛸、どれも珠玉のものであり、舌は唸りっぱなしだった。
詳しくは写真を参考にしていただければと思うが、手渡し故に、握りの写真は皆無です。
(握りの写真を掲載している人はどうやって? まさか手渡しなのに一旦、皿に置いて撮影を??)
なお、写っていないシャリはふわっとした好みの握り方。
◎足が自然と、またここへ来たいと動くか?
ここも鮨さいとう同様に、すでに電話での予約は受けておられず、来店時に次の予約をするしかないようにて、足は自然には動かないが、女将さんの好意で足に再訪の日時はプログラム済み(w)。
◎会計担当の我が家の財務大臣の反応は?
ROI is so-so considering cover charge for high performer included.
☆In a word ~一言で言えば : A superb entertainer hands nuggets away to us.
●他の人は言わないかもしれないA straight tip
”どうぞ遠慮なく写真を撮ってください”と大将自らが前振りをしてくれるのは、必ず”写真撮ってもよろしいですか?”と聞くことにしている身には有り難い。
しかし、大将のその寛容さを勘違いして、バシャバシャと音を立てて撮影する輩には閉口した。
初期設定のスマホカメラは盗撮防止対策で大きなシャッター音が出るが、無音(マナー)カメラのアプリはいくらでも無料で転がっているはずなのに、なぜわざわざ音を出すのかが??である。(数枚のシャッター音で目くじらを立てるほど野暮ではないが、数十枚のバシャバシャはなあ、、、)
初音鮨のカウンターレイアウト・大きさは、ざっくりえ言えばカジノのブラックジャックテーブルのごとくであるから、この空間を共有することになった、”袖振り合うも何かの縁”の隣席の人々を慮ることができない輩には些か忿懣を感じてしまった。
2019/01/04 更新
中治劇場(中治寄席かもしれない)は、今回も盛り上がる!
心の幸せになりかたは、再びMAXレベル。
(今回頂戴したものは写真を、お店の詳細は前回のレビューを参照ください)