2回
2019/10 訪問
☆~一言で言えば : Priceless atmosphere.
*** マロワン<Malouin>の Smug tongue,,,,, Just for your information,,,,,
◎心はどれだけ幸せだったか?
ベネチアにはこれまで10回ほど訪れた。そのうち2回はカーニバル期間。
大好きな街。夕食後にほろ酔い加減で、ホテルまで意味もなく大回り、遠回りして1−2時間かけてあてもなく街を彷徨う時間が至福。ベネチアほど夜が幽玄的な街はない。カーニバル期間は仮装した人々が溢れ更に魅惑的だ。
そして、宿は結局ここGritti。CIGAの時代からチプリアーニ、ダニエリ、オイローパなど一通りを泊まってみたが(最近出来たアマンはまだ知らないが)、GRITTI PALACEが全ての面で傑出していると思う。
ここ最近は、ベネチアでここ以外に泊まるという選択肢は無く今回で6回目の滞在。とりわけ暖かいもてなしをされたわけでもないのに、チェックアウト時に、なぜか一抹の寂しさを感じる数少ない宿。今回はローマから入ってサルディーニャに移動するまでの5日間滞在したが、本当は3週間ぐらいはいたいほど心は幸せに。
◎舌はどのくらい唸ったか?
ここの朝食は最高。朝からスプマンテを飲みながら、良質なスモークサーモンとエッグベネディクトや超レアにしてもらったチーズと生ハム入りオムレツに舌を唸らせながら、7時から9時ぐらいまでカナルを眺めながら過ごす時間は何にも替えがたい。
故に、ベネチアでは昼食を取ることはほぼ無い。
朝食と早めの夕食、そして夜の彷徨的な散歩が1日のパターンだ。
◎足が自然と、またここへ来たいと動くか?
次にベネチアに行けるのはいつだろうか。今年計画していたベネチアからクロアチアを回ってイスタンブールへ向かう旅は当然にコロナで無期順延。ベネチアの水位が上がって、ロビーなどに浸水して大被害を受けたGRITTI PALACEに電話して正常化したかを確認の上でした予約もキャンセル。
なお最近マリオットのLUXRY系はホテルには直接電話がつながらないようになっているので、滞在時にコンシェルジェの直電番号を教えてもらっておくことが肝要。
◎会計担当の我が家の財務大臣の反応は?
It ’s ridiculously overpriced, even in Venice, where everything is expensive.
However it has a priceless atmosphere.
☆In a word ~一言で言えば :
priceless atmosphere.
●他の人は言わないかもしれないA straight tip
部屋からカナルの眺めを重視するならダニエリなどの他のホテルを選んだほうがいい。
GRITTI PALACEにも正面にカナルを臨む部屋(スイート)は有るが、一泊3000Euroぐらいは取られるので泊まったことはない。はなから部屋からの眺めは期待外れと思って泊まるほうが心穏やかと思う。ここの価値は窓外の眺めではなく、建物、多彩なゲスト、ホテルスタッフによって醸し出され漂う不思議な空気の匂いだから。
2025/01/15 更新
*** マロワン<Malouin>の Smug tongue,,,,, Just for your information,,,,,
コロナ禍で3回の旅程延期を経て、ヘルシンキ経由で着いたヴェネツィアの街は観光客で溢れ、サンマルコやリアルト近辺は歩くにも難儀するほど。欧州の観光は完全復活の様相。
しかし、C國語は全く聞こえない。まるで30年前のヴェネツィアの様な心地よさ。
日本人さえも、私たちと、今回NYCから来て一緒に旅する友達以外は、ほぼ誰にも会わない。
そんな状況で、この大好きな街に三年ぶりに訪れる事ができた事に感慨を覚えつつ、パンデミックを乗り越えさせてくれた全ての人々に感謝した。
Gritti、今回は6連泊だったが、チェックインの時に、「Frequent Customerだから」と言われて、Heritage suiteにupgradeされて驚く。
ここはMarriottのステータスなどでは、アンバサダーエリートであっても、まずアップグレードはしてはもらえ無いはずの宿なのに、、、
せいぜい、1年に一回しか伺えないのに「Frequent 」と言われて些か気恥ずかしかった。
実態は、私たちの滞在期間7日の内の2日間が、某多国籍企業のBoard Meeting がここで開催されて完全満室となっており、そちらは一部の人だけ不公平に部屋をSuiteにするわけにもいかず、という事情があった様だが、とにもかくにも幸甚。
部屋は、今まで、数多のluxury hotelsあるいはHistoric monuments的なClassic hotels に滞在してきたが、今回の部屋は最高と言うより、別格だった。
シャワーの水圧がちょっと低めな以外は全てが快適。
毎日の完璧な清掃にも感嘆!
こんな広い部屋を、ここまで完璧に整えるのに何時間かかるんだろうと心配するほど。
リビングで異彩を放つ装飾の細かいグランドピアノは、『17世紀のものだから、鍵盤カバー外して弾かないでね!』と釘を刺されたが、それ以外にも個々に強烈に主張する部屋の絵画や調度品が一体となって醸し出す雰囲気は、色々な意味で、luxuryを謳う新興のデザイン志向のホテルや、ミニマリズム重視のホテル、例えばアマン系などとは、対極にある。
どちららにも好みや、良し悪しはあろうが、今回のGrittiの滞在では、悠久の時の経過を持たない者には模倣できないであろう空間に浸れて心はとても幸せに。
そして、私たちが、これまでのGrittiでの滞在で、もっとも至福と感じているテラス(The Gritti Terrace)での朝食では、今までと変わらぬ素晴らしい時間を満喫できた。
細かい変更としては、些か硬かった椅子の背もたれにクッションが付いてより快適に。長時間座っていても背もたれの硬さが気にならなくなった。
朝から呑ませてくれる泡(プロセッコ)のブランドが変わりちょっと残念だったが(以前の方が旨い)、モッツアレーラがブッファーラになったりとの改善もあった。
まあ、とにかくこのテラスで、眼前の運河を行き来する船やゴンドラを眺めながらヴェネチアでの時間を過ごす至高の慶びは不変。
これまで同様に毎日朝焼けの7時ぐらいから2ー3時間かけてテラスでの
朝食を愉しんだが、あっという間の1週間だった。