めしばな刑事タチバナで久しぶりに思い出した故おおば比呂司画伯が自分の旅で食べた食事をイラストにして文章を添えた旅日記があったとは知らなかった。
番組で紹介された「味覚停車」は手に入らなかったが、
「味のある旅」と「味のある旅ヨーロッパ」を古本で手に入れることができた。
「味のある旅」は1973年発行、実に40年前。
稚内の「丸定食堂」の幕の内弁当(今はこの業者は無いようである)
http://blogs.yahoo.co.jp/sl8620jp/13740004.htmlに始まり、
那覇の「花ずみ」(なんとまだ存在する)
http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47003749/まで、日本各地の食を南下していく形で紹介している。
1973年とは
変動相場制がスタートし1US$277円。
ベトナム戦争終結。
花の中三トリオ、新御三家。
江崎玲於奈ノーベル物理学賞受賞。
巨人V9達成。
音楽はぴんからトリオ「女のみち」、GARO「学生街の喫茶店」、ちあきなおみ「喝采」、沢田研二「危険な二人」、かぐや姫「神田川」
映画は「スティング」、「アメリカングラフィティ」、「エクソシスト」、「燃えよドラゴン」
「味のある旅ヨーロッパ」は1988年発行。
著者おおば比呂司氏は82年から86年までオランダに移住。
その頃オランダを起点にヨーロッパ各地を旅した時の食事をイラストとともに紹介。
この本が発行された3ヶ月後、おおば氏は66歳で急逝している。
抱えながらゆっくりページをめくりたい。