まめぞうさんが投稿したエディション・コウジ シモムラ(東京/六本木一丁目)の口コミ詳細

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エディション・コウジ シモムラ六本木一丁目、六本木、神谷町/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 昼の点数:4.5

      • 料理・味 4.5
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP -
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2011/10 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク3.5

六本木:フランスレストランウィークで更なる進化

2011年10月4日から10月10日の一週間、フランスレストランウィークが開催された。
300店以上の関東・関西のフレンチレストランが参加してランチ2,011円、ディナー5,000円で限定コースメニューを提供(税・サ込)という企画。

その企画HPに寄ると
2010年6月にフランスで行われたレストランイベント「Tous au Restaurant」(皆でレストランに行こう)の日本初の開催。
ハレのイメージばかりがいまだに根強い日本のフレンチレストランを、より身近で楽しい食空間として、多くの方に親しんでいただくための1週間。
http://www.francerestaurantweek.com/

有名フレンチレストランが多数参加のこの企画、ここぞとたくさんの人たちが応募し盛況。
いくつものお店に行った人に聞くと、店によって成功、失敗が分かれたようだ。

フレンチのランチコースを2,011円だから相当なダウングレードをしたためにかえってがっかりということもあったらしい。
しかし、ここエディション・コウジ シモムラは違う。

結論から言うと、味もサービスも最高で、また是非来たいと強く感じた。

きちんと3日前にわざわざ電話が入り、予約の確認。
「楽しみにしています」と向こうに言われた。

通常でも人気店、何とかこの企画に申し込め、13:30からの遅めのスタートとなったが何の問題もない。
因みに土曜の通常ランチは6,350円、9,450円、13,650円である。平日は4千円ほど。

まずはテーブルに置かれた小皿に湯を注いだらお絞りが大きくなるサービスの演出で先制パンチ。
ぶどうの食前酒をサービスで頂く。

アミューズは生ハムが入ったミニミニバーガーとパルメザンチーズの煎餅。
まずは塩で喉を渇かせる魂胆か。すぐにプレミアムモルツを頼んでしまった。

器も凝っている。ミニミニバーガーに差してある楊枝の使用後の入れ物まで用意されている。
続いてはオードブル。野菜ののったお皿が出される。お皿はわざとデコボコになった特注の皿。

鶏白レバーのムース、赤ビーツのコンソメジュレ、ブラックペッパーのテュイルとなっているが鶏レバーはない。
するとホールスタッフが小さなガラス容器を持ってくる。ここに鶏レバーが入っている。

スプーンですくってお皿にのせ、オードブルの完成。
そうする理由はあるのかと聞いたら、これはプレゼンです、と笑顔で答えてくれた。

剣山にパンのテュイル(煎餅)とブラックペッパーのテュイル(煎餅)が突き刺さっている。
それぞれを少しずつレバーにのせながら食べればいいとのこと。

とろけるレバーの甘さ。滋味深い。黒唐辛子煎餅(ブラックペッパーのテュイル)を割って少しふりかける。
味は激変。舌が痺れる辛味で甘みが際立つ。

赤ワインをグラスで頼む。料理の値段に合わせて840円のオーストラリアワイン。
果実味が強く程よいミディアムボディ。

メインはここの名物、カダイフをまとった的鯛のフリット。
家内は以前通常ランチでこれを食しているので肉料理マグレ鴨のグリエ、マニゲットペッパー風味に変更。

カダイフとは小麦粉で作った極細の麺状の衣のこと。
一切れの的鯛がフワッと揚げられている。

フィッシュスプーンでサクッ、スッと身が切れる。
そのまま口に入れると衣のほのかな塩分としっとりとした白身魚のほのかな甘みがうまく混ざり合う。

緑のソースはレモンジャム。
少しつけると更に酸味が加わり、味が広がる。

和食だとメゴチの松葉揚げにカボスを添えて、オコゼの唐揚げをポン酢でということになるのだろう。

デザートはこれもここの名物、カカオのデクリネゾン。
デクリネゾンとは、一つの食材を色々な調理方法によりその素材のよさや旨みを感じ取ってもらおうという料理のことだそうだ。

ここでもプレゼンが行われる。
透き通った茶褐色の水が入ったグラスとチョコアイスにスライスした小さな揚げパンがささった皿が置かれる。

そして小さな容器の蓋を開け、パウダー状のカカオのシャーベットをチョコアイスのお皿に入れてくれる。
更にマジョルカ産オリーブオイルがチョコアイスの脇に垂らされる。

茶褐色の水はカカオ水。最初に一口飲むと甘味を感じる。
そしてチョコアイスの甘味、カカオのシャーベットの苦み、マルドン塩の塩味。

口の中で色々な味がからみあい、最後に渾然一体。
カカオ水を飲むと今度は甘味を感じず、さっぱりした味。

オリーブオイルは油分を補うために加えているという。
カカオを様々な角度から味わい尽くす、つまりこれがデクリネゾン。

食後にはフレッシュハーブティ。
香りがすばらしい。

一緒にお茶菓子(ミニャルディーズ)としてトマトのムース、これは甘くなくさっぱり。
スプーンはシロチョウガイ。これは素敵だと伝えたら、何種類かのシロチョウガイのスプーンを持ってきて見せてくれる。

味はもちろんだが、サービスがまた素晴らしい。
一流ホテルのきちんとしたサーブでありながら、料理の説明などは客との会話のキャッチボールを大切にしている。

途中暑くなってジャケットを脱ごうとしたら別のスタッフがさりげなくもいいタイミングで脱がせてくれ預かってくれた。
個人プレーだけでなくチームプレーも素晴らしい。

2,011円という破格のコースでありながら、お店のスペシャリテを持ってくる剛毅さが、
この店に客を惹きつけてやまない理由のひとつを垣間見させてくれた。

  • カダイフをまとった的鯛のフリット

  • 自家製ミニバーガーとパルメザンのテュイル

  • ブラックペッパーのテュイル

  • 鶏白レバーのムース、赤ビーツのコンソメジュレ、ブラックペッパーのテュイル(ムースのせ前)

  • 鶏白レバーのムース、赤ビーツのコンソメジュレ、ブラックペッパーのテュイル

  • 鶏白レバーのムース、赤ビーツのコンソメジュレ、ブラックペッパーのテュイル

  • マグレ鴨のグリエ

  • カダイフをまとった的鯛のフリット

  • カカオ水

  • カカオのデクリネゾン

  • ミニャルディーズ

  • ミニャルディーズ

  • ミニャルディーズ

  • パン

  • ハーブティ

  • ハーブティ

  • 食前酒

  • プレモル

  • オーストラリアワイン

  • 肉用ナイフ

  • 肉用ナイフの刻印

  • シロチョウガイのスプーン

2011/11/11 更新

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