まめぞうさんが投稿したレストラン アラジン(東京/広尾)の口コミ詳細

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レストラン アラジン広尾、恵比寿/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.1

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 3.9
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2013/06 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気3.9
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

広尾:老舗フレンチ、川と山の先には

梅雨の合間の晴れた日、日中は気温があがり少し蒸したが、夕方近くになると少し爽やかな風。
広尾駅2番出口を出て、広尾橋交差点を右折し、商店街をのんびり歩く。

抜け道となっているこの道を何台かのタクシーが六本木ヒルズの方にむかっていく。
お寺の前でクの字に曲がる商店街を外人さんや女子がのんびり。

広尾五丁目交差点を越え、渋谷川に架かる新豊沢橋を渡ると右手の川辺にかわいく佇む「アラジン」
川崎誠也シェフがここにオープンしたのが1993年、今年で20年を迎える。

以前はブティックだった手前のスペースを手に入れ、今の外から見えるキッチンスペースにしたのが2000年。
ドアの前に立つと気配を感じたメートルドテルの山崎宏記(ヤマザキではなくヤマサキ氏)ソムリエが扉を開き迎え入れてくれる。

白い壁と天井に赤張りの茶の椅子、真っ白のテーブルクロスといくつも置かれるグリーン観葉植物と茶の家具。
落ち着いた雰囲気である。それぞれのテーブルにはきれいにカトラリーが並ぶ。

奥のサンルームの丸テーブルに案内される。
予約の電話を入れた際、山崎氏は「シェフのおまかせコース」か「アラカルト」かを聞いてきたのでアラカルトでお願いしたら、食べたい食材があれば取り置きしますとの説明。

HPでメニューを確認した後、改めて山崎氏に電話。
ドレスコードは特にないことを確認したうえでザリガニと仔羊の取り置きをお願い。

他のレビューでもわかるようにここはランチが人気。
昼で食材がなくなることがよくあるらしい。この日はホロホロ鳥とイチジクのタルトがランチで売り切れ。

飲み物メニューを見ると、ビールが置いてあったのでまずはピルスナーウルケル800円を2本頼んでから食事の相談。
シェアできるか山崎氏に聞くと、別料金になりますが、だいたいは可能です、と答えてくれる。

前菜2品、メイン2品をシェアで頼む。

「柔らか蒸し鮑とインゲン豆のサラダ」(シェアする場合3,000円)
「フォアグラのポワレ、マデラソース、チーズリゾットにのせて」(シェアする場合3,000円)
「阿寒湖ザリガニとジロール茸の軽い煮込み」(シェアする場合3,600円)
「仔羊背肉の穂紫蘇風味ロースト、プロヴァンス風野菜の詰め物添え」(シェアする場合3,600円)

自家製の熱々の「胡麻パン」と一緒に出されたのが、よく冷やされた「豚のリエット」
これが絶品!パンはサクサクで軽く、塩梅がよく脂加減も控えめなリエット、パンをいくつも食べてしまいそうである。

ワインリストをもらい、頼んだのは2006年マルサネ・レ・ウズロワのボトル(7,500円)
店内には静かにバンドネオンの音。「パリの空の下セーヌは流れる」
http://www.youtube.com/watch?v=oyHOd-kij-M

山崎氏が少し離れた場所でマルサネを抜栓し、開かせている。
しばらく空気に触れさせてからサーブしてくれる。

深みがあるルビーの色合い、果実味が次第に広がり、ややタンニンや酸味も感じる。

蒸し鮑がガラスの皿にのって出てくる。
インゲンと阿寒湖のクレソンはほどよく茹でられ、アニスを感じるソースと本当に柔らかいアワビが絡み合い、まずはいいジャブをもらう。

フォアグラが凄い!
週二回空輸しているというフォアグラ、脂っこさを感じさせない逸品。

マデラソースが煮詰まっておらず、すっきりした大人の味わいで、控えめなチーズリゾットとよく合う。
リゾットの米も存在感をしっかり感じ、フォアグラ、ソース、リゾットの見事なハーモニーである。

ザリガニ、こんなさっぱりしたザリガニは初めてである。
川崎シェフにとってはフランスから空輸したものは鮮度に問題、日本のものは泥臭い。

で最終的に行きついたのが阿寒湖のザリガニとのこと。
摩周湖と共に透明度の高い湖のなせる技か?

ジロール茸、ハッシュドポテト、仏産野生アスパラと共にザリガニソースに和えられたザリガニの身。
どれだけのザリガニでソースを作ったのか、この滋味深い味。見た目は濃厚なのだが最初口にするとあっさり、後からザリガニの味が追っかける。

仔羊は二種類のソース、左はバジルのさっぱり爽やかソース、右は焼き汁を使った濃厚ソース。
脂は結構多め、南半球か、非常に柔らかい仔羊。焼き汁ソースはこの日初めて感じた塩味の強さ、野性を感じさせてくれる。

食後に私はチーズ、サントモールとコンテにマールドブルゴーニュ。
彼女はリンゴ100%のカルヴァドスにチェリーとアーモンドクリームのタルトレット&キルシュアイスクリーム。

この日の客層は30代のカップルと4人連れ、40代~50代の4人連れ。
フランス、コートドールで修行し、六本木のオー・シザーブルにいた川崎シェフと
16年前にここアラジンで修行した後、コウジシモムラなど名店を経て2012年にアラジンに来た山崎ソムリエ、見事な熟練のコラボである。

川と山のこのコラボ、客は気分良くなって仕方がない。
いいお店に出会った。

二人で29,590円、納得のサービス料10%、ご馳走様!

  • 阿寒湖ザリガニとジロール茸の軽い煮込み(シェア後)3,600円

  • 柔らか蒸し鮑とインゲン豆のサラダ(シェア後)3,000円

  • フォアグラのポワレ、マデラソース、チーズリゾットにのせて(シェア後)3,000円

  • 仔羊背肉の穂紫蘇風味ロースト、プロヴァンス風野菜の詰め物添え(シェア後)3,600円

  • 胡麻のパンに豚のリエットをのせて

  • サントモールとコンテ1,800円

  • チーズに添えられるイチジクパン

  • ピルスナーウルケル800円

  • 2006マルサネ・レ・ウズロワ7,500円

  • 2006マルサネ・レ・ウズロワ

  • カルヴァドスアップル100%(800円)マール・ド・ブルゴーニュ(800円)

  • 胡麻のパン

  • チーズ達

  • チェリーとアーモンドクリームのタルトレット&キルシュアイスクリーム1,200円

  • カルヴァドス2種

  • マール・ド・ブルゴーニュ

  • バゲット

  • 豚のリエット

  • 柔らか蒸し鮑とインゲン豆のサラダ(シェア後)3,000円

  • フォアグラのポワレ、マデラソース、チーズリゾットにのせて(シェア後)3,000円

  • 阿寒湖ザリガニとジロール茸の軽い煮込み(シェア後)3,600円

  • 仔羊背肉の穂紫蘇風味ロースト、プロヴァンス風野菜の詰め物添え(シェア後)3,600円

  • サントモールとコンテ1,800円

  • マルサネ開かせ中

  • 副菜入れ(オブジェ)

2013/07/08 更新

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