まめぞうさんが投稿したライラ(東京/赤坂見附)の口コミ詳細

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ライラ赤坂、青山一丁目、乃木坂/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2014/08 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気3.7
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

赤坂:独創的な料理と見事なサービス

食べログでTOP500に輝く人気フレンチ。
オープンしたのは2013年4月。

食べログのグルメにして鉄の胃袋、えこだねこ氏が世に出したお店と言われている。
http://tabelog.com/rvwr/ekodaneko/rvwdtl/5250318/

お店が忙しい時間帯だったのでネット予約を覗いてみたら、運よくランチの予約が取れた。
2日前にきちんとお店から電話が入り、簡単な打ち合わせ。

地図で場所を確認して驚いた。
もう20年も前に仕事をしていた事務所のそばにお店がある。

リキマンションの隣のインペリアル赤坂フォーラムの一階。
リキマンションはこのあたりで仕事の経験がある人は誰でも知ってる、力道山が1963年に建てた高級賃貸マンション。

50年以上経つが威風堂々、その隣のインペリアル赤坂フォーラムも1983年竣工の30年選手。
そのまた隣のビル地下の広島焼き「さっちゃん」には当時よく行った。

予約時間は12時15分だったので少し前についた我々は懐かしさで近辺をうろうろしていたが、
我々を発見したスタッフが外に出てきて招き入れてくれた。

鹿児島のとんかつ屋「黒福多」が入っていた場所。
入るとコンクリート打ちっ放しの廊下で待合にもなっている。すぐに席に案内できるという。

奥の部屋の左端の2人席。やはりコンクリート打ちっ放しに一部木のパネルをかけたモダンな内装。
遠くでジャスが流れる。スポットライトが効果的にテーブルを照らす。

ランチは4,800円(税サ別)のおまかせコース。
高級食材にこだわることなくその日入る食材を使ってメニューを組み立てるので日々違う献立になるという。

たった12席しかないのだがホールには3人。
テーブルごとに担当が決まっているようである。オダギリジョーがそのかわりでもおかしくないという若い男性が我々のテーブル。

まずはビールをお願いする。
ベルギーのレフブロンド(900円+税サ)、注がれた状態でグラスが運ばれ乾杯。

ベルギービールらしいフルーティでコクがあるビール。
最初のひと品はスープから。

うっかりすると簡単に倒れる薄く黒い卵型の器に入ってきたのは二層のスープ。
上がアールグレイ(ベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶)のロイヤルミルクティの泡、下がだだちゃ豆のスープ。

それにトマトを練り込んだバターサブレが添えられる。

アールグレイの香りは想像できたがだだちゃ豆のスープは結構塩が効いているのにビックリ。
歯ごたえのある豆もちゃんと入っている。

バターサブレを齧って納得。こちらは本当にバターたっぷりで甘い。
だだちゃ豆の塩分とこのサブレの甘さがハーモニーなのである。いきなりいいジャブがきた。

前菜ひと品目、魚の薄い切り身と大根スライスがのっているのはわかる。
テーブルに置かれた瞬間、魚が香る。一瞬太刀魚のように見えたが、イワシ。

イワシは塩とカボスで〆、藁で燻した後、プラチナ箔をまとわせた。
パーソニックという根菜のピューレ、大根スライス、ホワイトバルサミコの白いソースとシェリー酒の透明なソース。
そしてカツオ節削りで削ったコンテチーズ。

このイワシはビックリした。確かにしっかり〆られているのだが、非常に上品な優しい味。
削ったチーズが口の中に入った途端溶けてなくなる。

こんな料理を思いつき、そんな手間をかけてることを聞くと
ここのシェフが自分の身を削りながら探求している姿が浮かんだが、まだこの時点で顔は知らない。

イワシをあと少しで食べ終えるころ、ビールも無くなりそうであった。
あいにく担当のホールスタッフは向こうのテーブルでサーブ中。

で、別の若い女性スタッフに手をあげる。
すると、さっとワインリストを持ってきたのには驚いた。普通は用向きを聞いてから戻って改めてワインリストを持ってくる。

赤ワインはピノ中心に揃えているという。
1万円切るボトルは4本だけ、ランチにしては結構高めの設定か。

ソムリエバッジをつけたその女性スタッフに「コートデュローヌ2013 ボールナール」(6,800円+税サ)をお願いした。
するとあっという間に抜栓してボトルとグラスを持ってきてくれた。

こちらにとってはビールが無くなって待つことなくのサーブなのでちょっとビックリしたので彼女に聞くと
お客様にとって最善のタイミングであるよう心掛けているとのこと。よく見るとホールの3人の連携も完璧、驚きの体制。

ワインは若いだけあって、果実味十分だがあっさりしている。

前菜ふた品目は夏野菜色々。
芽キャベツ、ニンジン、ナス、ブロッコリー、ロマネスコなど。
ニンジンの葉の素揚げ、ゴボウフレーク、ニンジンピューレ、砂糖は一切使っていない。

野菜は甘くえぐみがなく、本来の味わいを上手に引き出している。
野菜の味わいを残して調理するには素人は無水鍋を使うしかない。素晴らしい佳品である。

魚料理は山口産アマダイ。
モロヘイヤソース、苦みを消したクレソンの泡、付け合せにムール貝とアサリ。

アマダイの鱗はキレキレに立っている。
ポロシャツの襟を目いっぱい立たせているごま塩頭のオヤジのよう(笑)

ここまでの料理から推測した通り、アマダイは表面がパリパリ、身がフワフワの仕上がり。
驚いたのはアマダイ自身の塩加減が非常に控えめなこと。

クレソンもモロヘイヤも薄い塩加減。
小さくカットされたムール貝とアサリの塩分だけを利用しているのだ。見事な演出。

肉料理は紀州赤どりの胸肉とモモ肉。
茗荷のピクルスが添えられ、ハーブを使ってあるが強くはない。添えられた黒胡椒がアクセント。
全体的には優しくあっさりした味である。

デザートは2種。
桃のコンポートとチョコクレープとマンゴアイス。

彼女はカモミールティ、私はルイボスティ。
最後の小菓子がまたお洒落。

お代は5%のサービス料と8%の消費税がついて20,638円。
大満足で席を立つと、出口にシェフ。

想像していた以上に細い体躯。料理界のイチロー、あるいは日々身を削って探求する哲学者のようであった。
ありがとう、大感謝である。

  • 前菜:イワシのプラチナ仕立て

  • ロイヤルミルクティとだだちゃ豆の二層スープ

  • スープに添えられたトマトのバターサブレ

  • 前菜:イワシのプラチナ仕立て

  • 前菜:夏野菜色々

  • 山口アマダイのポワレ

  • 紀州赤鶏のソテー

  • 桃のコンポート

  • チョコクレープとマンゴアイス

  • ベルギーレフブロンド900円+税サ

  • ベルギーレフブロンド900円+税サ

  • コートデュローヌ2013 ボールナール 6,800円+税サ

  • コートデュローヌ2013 ボールナール 6,800円+税サ

  • ロイヤルミルクティとだだちゃ豆の二層スープ

  • 前菜:夏野菜色々

  • 山口アマダイのポワレ

  • 紀州赤鶏のソテー

  • 桃のコンポート

  • チョコクレープとマンゴアイス

  • お茶

  • カモミールとルイボス

  • 小菓子

  • パンとバター

  • リキマンション

2014/09/19 更新

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