1回
グルメたちを唸らせる”東京最幸（最高）のレストラン”で至福の食体験♡
塩谷氏
黒鮑
黒鮑の肝和えクロケット
花巻で巻いた黒豚
エディブルフラワーとハーブ
スッポンの煮凝りがアクセント
自家製カンパーニュ
小魚としじみの熱いスープを注ぐ
色っぽい蛤の旨さ
大きな北紫うに
18秒で茹で上がるそうめんと共に
椎茸の濃厚なポタージュ
火入れも抜群のトキシラズ
いぶさな牛
弾力と甘みの赤身
玉ねぎのピュレにトリュフ
ケランチム風TKG
プラムのジェラート
季節のお菓子
テッシュBOXから小菓子のメニューが！
４種の焼き菓子
岡崎シェフ
スタッフの皆さん
2024/07/13 更新
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美味しいものが大好きな友人と期待に胸弾ませお邪魔したのは
『東京最幸の食体験』をコンセプトに西麻布に彗星のようにあらわれた「アルギュロス」。
今、東京で一番新しく、贅沢で、美味しいフレンチをいただいた余韻にまだ興奮冷めやらずです。
霞坂のお店の入口で私たちを待っていてくださったのは黒づくめの紳士。数々のミシュラン店を手掛ける名プロデューサーの塩谷茂樹氏でした。
店名の「アルギュロス」はギリシャ語の「銀」という意味で「慢心せずいつも金メダルを追い求める店にしたい」との
思いが込められているとか。
『東京最幸の食体験』に出会えるこのレストランはまるで会員制のシェフズテーブル。黒と銀のシックな色合いに、黒づくめのシェフたちと、大人な雰囲気のカウンター（８席）のみ。
カウンターに現れたのは、塩崎氏に「どうしても彼と一緒にやりたかった」と言わしめた才能ある岡崎陽介シェフ。
穏やかな微笑みで迎えてくれました。
席に座ると、料理に向かってまっすぐに落ちてくるような照明が本物の銀を擦り込んだ重厚なカウンターに光を放つ、
そのゴージャス感に惹き込まれていきます。
インスピレーションとアイディアに富み、厳選された素材を駆使した料理はボーダレスな「コンテンポラリーキュイジーヌフレンチ」
全国のシェフ憧れの漁師さんの魚や一流の生産者から直接仕入れた野菜やハーブ、本物の日本の純血種の牛肉など、日常では決してお目にかかれないような贅沢な素材ばかり。
選び抜かれた日本各地の素材を魔法のように操つりながら、目の前でアートに仕上げてゆくパフォーマンスはステージのショーを見ているよう。
シェフと一緒に、時に影のように寄り添う和食料理人の方との息もぴったり。日本の食材ならではの香りや歯応え、和の隠し味をどこか底の方で感じるのはそういうことかと納得です。
食材の良さと香りと美しさに体が震えるほど感動した夜。未だ興奮冷めやらずアタマも気持ちも整理できていないけれど、数えきれないほどの「美味しい！」と「笑み」に悶えた記憶をたどります。
乾杯はシャンパーニュで、呑める友人は美味しいワインペアリングを、私は泡とノンアルドリンクで楽しみました。
<メニュー>
Les collections de saison
*今夜の始まりの一品
<ガザミ>日本のおだしを彷彿とさせる温かい渡り蟹のコンソメ、味変には渡り蟹のうちこを入れて。
*冷たいクロケット
<大原産天然黒鮑・黄ワイン>
びっくりするほど大きな九十九里産の黒鮑をフレンチシェリーで蒸して冷やしたものを肝和えにして、カリカリに焼いたパンをコロッケの衣に見立て歯応えも楽しむ一品。サフランソースと酢橘のエスプーマをつけて。日本酒が合う、なんて贅沢なコロッケ！
*天城黒豚の旨煮
<金子畜産天城黒豚・南国フルーツ・タイバジル>
アジアンなスパイスで煮込んだ黒豚は甘酸っぱくてほろほろのイタリア風旨煮。手巻き寿司のように手渡しでいただくと想像以上にアツアツの花巻にはさんでパクリ。美味しくて瞬殺で食べちゃうじゃないかw
*スッポンとハーブ
<長崎のスッポン・広島梶谷農園のサラダ>
15種類のハーブやエディブルフラワーを摘みながらお皿に絵を描いていくように置いていく。底にはダイス型にカットしたスッポンの煮凝りとコリンキーを散らして。ハーブたちの香りと感触とコクのある煮凝りがアクセント。
*焼きたてのカンパーニュはシェフが目の前でザクザクっと切り分けてくれる。
自家製酵母のカンパーニュの酸味が美味しくて、ジャージミルクと発酵バターを合わせたホイップクリームと口の中で混ざり合う快感に止まらなくなりそうにw
*極上シマアジ
<五島列島林鮮魚店より縞鯵・千葉不動丸の蛤>
全国のシェフ憧れの女性漁師さんから取り寄せた最高の縞鯵に藁の香りをしっかり移して皮を焼き、千葉産の蛤と共に小魚としじみから取った出汁をかけミキュイに。縞鯵の美味しさはもちろんだけど、蛤の身の微妙な火入れ加減が身をプリッとなめらかに仕上げている。これはもう「セクシー」としか言えません（笑）味と感触に感動♡
*ガスパチョ
<西瓜・トマト・ゆきやぎ・純菜>
初めに目の前にドーンと出てきたのは大きな北紫ウニ。西瓜を使ったガスパチョは初めていただいた！西瓜の甘みとトマトの酸味がまろやかで白神山地のプリッとした純菜を乗せ、糸のように細いしきやぎ素麺といただく。もちろん上には先ほど見せてくれた北紫ウニがこんもりと。すっきりとした美味しさがお口直しにもなる。
*時不知
<小西鮮魚店より日高産トキシラズ・福島小涼さんの椎茸>
函館小西さんのトキシラズは脂が乗って最高。レアに仕上げたローストに日本一の椎茸で作ったポタージュをソースのようにたっぷりかけて。ディルの風味が効いていて、液体だけど椎茸！なのが不思議な美味しさ。
*いぶさな牛炭火焼き
<宮崎より和牛の中の和牛・福島大竹さんのビーツ>
日本最古の和牛の純血種と黒毛和牛をかけ合わせて作られたブランド牛。赤身の美味しさが抜群でしっかりした赤身に黒毛和牛のサシが適度に入ったバランスの良い牛肉を炭火で、こだわりの「山田日登志さんの塩」とマダガスカル産の黒コショーで
焼き上げたもの。添えられたビーツのローストも甘くて美味。別添えの淡路島産新玉ネギのピュレトリュフ風味はお肉につけても、そのまま食べても良く、あまりに美味しいのでそのまま食べちゃいました。
ここでデザートへ？と思ったら、焼けた石鍋にアツアツのケランチム風TKGが登場！お腹がはち切れそうだったけど、ハリッサのスパイシーさがアクセントになり完食。なんて楽しいボーダレスな味わいのコースなんだろう。
食事が終わると、ロブションで10年間パティシエールを務めたシェフパティシエール石井絢菜さんの作る素晴らしいデザートがやってくる。
*氷菓子
<大石早生（プラム）>「生で食べるより美味しいですよ」と教えていただいた通り豊かなプラムの香りと酸味が美味しくて瞬殺でなくなりましたw
*旬の素材で作る菓子
<宮崎マンゴー・フィナンシェ・紅茶>可愛らしいルックスのお菓子はマンゴー・パンナコッタ・ガトー・ホワイトチョコ・アールグレイのムース。生とグラニデしたフランボワーズを散らして。スプーンにはキャラメリゼしたマンゴー。
ひとつひとつを全部を合わせて食べると口の中で完成する爽やかでふわりとした夏らしいデセール。
このあとでテーブルの上に突然ティッシュボックスが現れて、ティッシュの部分を引き上げるようにと指示があり、そっと引っ張るとなんと小菓子のメニューが出てくるというサプライズ。驚きと笑いが広がり、フィナーレへ。
*ひとくち小菓子
＜４つのお楽しみ＞グリオットチェリーのムース・カヌレ・ド・ボルドー・パッションフルーツのマカロン
・抹茶のガナッシュ。
”感動✨”のひとことに尽きる「東京最幸（最高）の食体験」でした！これほど感動できるお店に出会えたことは喜びでしかありません。この日は遅い時間からの予約が入っていたため早い時間は私たちのみでした。おかげで塩谷氏や岡崎シェフに「食材へのこだわりや料理への情熱について」など楽しくお聞きすることができて幸運でした。とても素敵で時にチャーミングなお二人にも心惹かれて大きな余韻と共に帰宅しました。
お値段は高いけれど、ここは「ハレの日」や「特別な日」に大切な人と利用したい。他のレストランへ行く回数を少し我慢してでもまたお邪魔したい素敵なお店でした。ご馳走様♡