レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2012/12訪問 2016/01/24
京都市中京区にある四条通から室町通を上がってすぐの東側に位置する。
外観の白い壁には大きく店名が書かれているのが目印である。
店内はこぢんまりしており、品格のある落ち着いた雰囲気が醸し出されている。
案内されたのは、入口すぐの半個室になっている円卓。
予約なしではまず入ることができなかったので、タイミングが非常に良かったと言える。
次々と来店客があったものの、予約以外は全て満席状態で断わられている程の人気である。
メニューは焼鳥をはじめ、焼き物や揚げ物、そして鳥料理が用意されている。
焼鳥はほとんどが1本150円という価格帯。
串打ちされている身は大ぶりで、先端ほど大きくなっているのが特徴である。
付きだしは、おばんざい。
一人一種類なので、二人の場合は二種類提供される。
一つは高野豆腐、もう一つはフキの炊いたんである。
手抜かりなく丁寧に作られているもので、上品さが伝わってくる。
鳥ねぎは、肉汁が滴るほどの柔らかさと大きさに驚かされる。
挟まれている炭火焼のネギが香ばしく、しゃきしゃきとした食感と風味がアクセントである。
食べ応えも納得の一本で、弾力があって旨みが十分に堪能できる。
せせりは大きく、脂がたっぷりと乗っている。
塩加減も良くてしっとりとしており、見事に閉じ込められている肉の旨みが溢れ出す。
もも身は、ぷりぷりとした歯応えが楽しめる。
たれの芳醇な香りも相まって、しっかりと凝縮された風味を引き立ててくれる。
肝は焼き加減が絶妙で、仕上がりはレアの状態で提供される。
とろけるような柔らかさで口当たりが心地良く、甘みにコクがある味わいはまさに極上である。
臭みを全く感じさせず、しっとりとクリーミーで素材の良さがよく分かる。
月見つくねは、卵黄と辛子が一緒に添えられている。
ふっくらとした肉感が味わえ、きめが細かいので卵黄が絡みやすい。
まろやかで優しく、味わい深さは抜群の一品である。
若鶏の唐揚はたれが染み込んでいてほんのりと甘みがあり、衣は薄めに揚げられている。
肉質が良いので、レモンを搾るだけでもレベルの高さを改めて感じさせられる。
出し巻には、ふわふわとしている大根おろしが惜しみなく乗せられている。
卓上に醤油が設置されていないあたりからも、上品な鳥出汁への自信とこだわりが垣間見える。
最後は店主自らが店の外までお見送りと、丁寧で真摯な対応も好印象。
焼鳥は肉厚で一切れが大きくボリュームがあるので、少ない本数でも満足できる。
コストパフォーマンスが非常に高く、すべてにおいて手間がかけられている予約必須の店である。
3位
1回
2012/05訪問 2012/05/27
京都ではまず外せない、ホルモンの名店。
行列による長時間待ちの覚悟で向かうと、別室にて45分待つことに。
店に入れたのが予想していたより早く、その後運良く広々した小上がりの座席に通された。
ハードルは更に上がり、期待が膨らむ。
店内はもくもくと煙が漂い、昔ながらの昭和レトロな雰囲気を醸し出している。
客層は年代が様々で、女性同士など幅広い。
今回赤身はタンだけに止め、ホルモンを中心にオーダー。
ホソは塩で。
専用のつけだれを用意してくれるほどの力の入れようである。
一切れが大きく、皿一面を覆うようにふんだんに盛り付けられている。
見た瞬間に質の良さが分かるほどで、出汁に浸すのも恐れ多いほど甘みがある。
口に入れただけでも脂がにじみ出て、旨味を残して自然と消えて行く。
1人前を2人で食べても十分納得のボリュームで、間違いなくオーダー必須の一品である。
レバーはなぜ焼きで出すのか、と不思議に思うほどの新鮮さで驚きを隠せない。
生でも食べられると伝えてくれるその鮮度に、質の高さの自信を感じる限りである。
そのまま食べてみると、他店の生でも中々味わえないほどの新鮮なレバー。
しっかりと甘みを含んでおり、焼くのはもったいないと思うほどである。
一人前にしてはありがたい量で、満足度も非常に高い。
チゲ鍋は、メニューに絶対食べようと書いてある自信作。
鱈の出汁がしっかりと出ており、辛さが奥ゆかしい。
風味豊かなチゲには白菜、大根、こんにゃく、干し鱈が入っている。
魚介の旨味が最大限に引き出され、一口ずつその味を確かめたくなるくらい深みがある。
ご飯も欲しくなるほど。
全体的に何とも言えぬレベルの高さで、圧倒されるものばかり。
そして抜群のコストパフォーマンスに脱帽。
時間に余裕があり、待つ覚悟ができたら何度でも通いたい。
うまくて高いは当たり前だが、ここはまさに安くてうまい店の代名詞である。
柏市で肉を食べたいという友人の希望で、東京に戻る途中に立ち寄った。
午後6時半に店に入ると席はほとんど空いていたが、すべて予約席で埋まっている状態。
それだけの人気店とは知らずに飛び込みで入ったので、結果的に待ちは1時間以上である。
店内で待っている間にも、電話でどんどん予約が埋まっていく程の状態には圧巻させられる。
厨房に立つ大将は食を極めた巨匠のような風貌で、常に全体を見渡して状況を把握している様子である。
1時間以上経ってからようやく席に通され、既に決めていた特上ロースかつ定食をオーダー。
メインのロースかつの他、ご飯、ドレッシングの種類、漬物か食後のアイスクリームが選択できる。
そこに赤だしと揚げ出し豆腐が付いて、2000円である。
ご飯は白ご飯と青じそが選べたので、まずはシンプルに白ご飯にしておいた。
付け合わせに、キムチ、切り干し大根、千枚漬けの和え物がテーブルにセッティングされている。
どれを取っても居酒屋の一品にも肩を並べるほどの味わいで、これから出てくるすべてに期待が膨らむ。
小鉢に入っていて脇役であるはずの揚げ出し豆腐も、割烹の一品を思わせてくれるほどのレベルである。
キャベツは一緒にシソが和えられていて、これでもかと言わんばかりに山盛りで提供される。
千切りにされたキャベツは空気感があって、ふわっとしていてみずみずしい。
ドレッシングは食欲が増進しそうな梅じそマヨネーズにしたのだが、かけるだけでサラダに変わる。
間もなくして、主役の特上ロースカツが登場。
分厚くわらじのような大きめのとんかつで、見た目も結構なインパクトが感じられる。
断面がよく見えるように盛り付けられており、少しピンク色が残ったまま出されるのは良質の証である。
一口目は、是非塩で食べることをお薦めしたい。
ソースやポン酢も用意されているが、塩だけでも十分と言える肉質である。
こんなに柔らかいとんかつは、今まで一度も食べた事がない。
食べているのがとんかつというのを一瞬忘れるほど、衝撃的な口当たり。
豚がここまで柔らかく調理されているのは、信じがたい事実である。
かなり厚みがあるロースかつだが、軽くて脂っこくないのが不思議でたまらない。
ご飯と赤だしは、おかわりが可能である。
青じそご飯も食べてみるとさっぱりしていて、とんかつによく合うように作られている。
赤だしは風味豊かでキレがあり、これもおかわりをするほど食が進む仕上がりである。
食後はおしぼりの交換と一緒に、口直しに青じそ茶を出してくれる。
抹茶アイスは濃厚で、一緒に添えられているシリアルも香ばしくこだわりを感じられる。
定食ながらも、まるで一連のフルコースのようである。
行き届いたサービスと料理すべてに隙がない素晴らしさで、非の打ち所が全く見当たらない。
とんかつを食べるのに予約は必要なのか、という固定概念を完全に払拭された。
ここでとんかつを食べるには、予約が必須である。
1時間以上待ったことを忘れさせてくれるほどの極上のとんかつなので、長く記憶に残るのは間違いない。