inu_meshikuwaseroさんが投稿した鮨 小倉(東京/広尾)の口コミ詳細

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鮨 小倉広尾、恵比寿/寿司、日本料理

1

  • 夜の点数:4.4

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

広尾で受け継がれる鮨の真髄、温かな一夜

外国人との接待で、この日はお店を貸し切らせていただきました。広尾商店街の一角に佇む小さな暖簾をくぐると、十席ほどのカウンターだけの静かな空間。扉を閉めた瞬間に街のざわめきが遠のき、特別な夜が始まる予感に包まれます。

小鉢は紫芋の茶巾やもずく酢、鮑の柔らか煮など、季節を映す品々から。やがて赤身のきりっとした酸味、中トロのとろける甘み、大トロの厚みへと握りが続きます。烏賊に施された細かな包丁の仕事は、カウンターに座ったからこそ目にできた瞬間。切りつけの一手ごとに張り詰める空気があり、その緊張が口に運ぶと喜びへと変わる。雲丹の濃厚な甘さ、穴子のふっくらした余韻まで、流れるような一貫一貫に心が躍りました。

ご主人は麻布十番「松勘」で修業を積み、広尾に店を構えて以来、女将さんと二人で営まれているとのこと。その年月の積み重ねは、驕らず自然体で迎えてくれる人柄や、握りの余韻にまで滲んでいるように感じました。外国人のゲストも安心して楽しんでいたのは、この空気の柔らかさあってこそでしょう。

料理の味、包丁さばきの一瞬、人柄、空気感。すべてが重なった夜は、人生の中でも価値ある記憶となりました。広尾で“大切な時間を任せられる鮨屋”があることに、心から感謝したくなる一軒です。

2025/10/04 更新

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